「ジョージ王子がいつも半ズボンなのはなぜ?」あまり知られていないイギリス王室9つのルール
イギリス王室には、一般にはないルールやしきたりがありますが、ほとんどの人が気付いていないルールも多いようです。
たとえばウィリアム王子とキャサリン妃の長男、ジョージ王子(ジョージ・オブ・ケンブリッジ)は、どんな天候のときも半ズボン姿ですが、それも王室ルールのひとつなのだそうです。
あまり知られていない、イギリス王室の9つのルールをご紹介します。
British Royal Family Is Actually Restricted By A Ton Of Rules
ルール1:幼い王子は必ず半ズボンを履く
ジョージ王子がどんな天候のときにでも半ズボンを履いていると、最近インターネットで話題になりました。
理由はシンプルで「ズボンは大人の男性が着用するもの」というのが、ヨーロッパのハイソサエティのルールだからです。
8歳くらいまでは、あまりフォーマルな格好をしません。
ルール2:投票はしない
イギリスに王族の投票を禁じる法律はないので合法ですが、候補者に偏見を持っていると批判されないように、誰も投票しないようです。
ルール3:喪中以外に黒を着ることはできない
一般人は黒い服を毎日のように着ますが、王室で黒は喪服であり、そのためキャサリン妃の黒いカクテルドレス姿を見ることはありません。ただし、ダイアナ妃はそのルールを破ったことがあります。
まだチャールズ皇太子と正式に婚姻関係のあった1994年、ロンドンのヴァニティ・フェア・サマー・パーティに美しい黒のドレス姿で登場しています。
それは後に「復讐のドレス」と呼ばれました。同じ日にチャールズ皇太子がカミラとの不倫を暴露したからです。
ルール4:貝類を食べてはいけない
規範には、女王とその家族は貝類を食べてはいけないことが健康上の理由で記されています。あさりやムール貝などが食あたりを起こしやすいことが理由と考えられています。
通常は破られることはないのですが、チャールズ皇太子はウィットステーブル・オイスター・フェスティバルに、この禁止された食品を食べるため参加しています。
ルール5:直系の王位継承者は、いっしょに移動してはいけない
飛行機の墜落や船の沈没、電車の衝突など、もしものことを考えての処置。直系の王位継承者を同時に失わないためです。それが理由でチャールズ皇太子とウィリアム王子がいっしょに移動することはないのです。
ルール6:(ファンなどに)サインはできない
イギリスの王室はとても親しみやすいことで知られ、ファンも非常に多く、公務中など話しかけてもくれますが、サインをもらうことはできません。
正式な書類等以外で署名をするのは危険と考えられているからです。ただしチャールズ皇太子は、コーンウォールの洪水の被害者に「チャールズ2010」というフェイクのサインをしたことがあります。
ルール7:英国国教会以外の宗教に所属できない
教会の最高位がイギリス君主であることはよく知られています。以前は他の宗教の相手と結婚することもできませんでしたが、2011年に変更されました。
ルール8:毛皮は着用してはいけない
王室の服装はあまり贅沢なものにすべきではないのが理由。規範には、女王とその家族は、数少ない行事を除いて毛皮を着用すべきではないとありますが、1993年にエリザベス女王がロシアを訪れたときに着用されました。このルールはコートのみで、帽子や襟巻は受け入れられるようです。
ルール9:クリスマスはロイヤルファミリーで一緒に過ごす
毎年クリスマスは、ノーフォークにあるサンドリンガム・ハウスで全員一緒に過ごすことになっています。
休暇中の写真は公開されませんが、ろう人形館であるマダム・タッソー館では、どんな様子かを想像して、クリスマス用セーターなどを着たロイヤルファミリーの蝋人形が並んでいます。
厳しいルールばかりというわけでもなく、王室ならではと思わせる理にかなったことも多いですね。
とは言え、王室のさまざまなルールを一生背負っていくのも大変そうではあります。