レトロな新型ゲーム機Ataribox、Linux搭載で来春に発売。価格は249ドルから
ミニファミコンが売れたおかげでしょうか
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アタリは26日、かねてから予告していた新型ゲーム機「Ataribox」の詳しい情報を発表しました。カスタマイズ版AMDプロセッサーとRadeon Graphicsのチップを採用し、Linux OSを搭載するとのこと。
価格は色やメモリ構成などのエディションに応じて249~299米ドル(28,000円~33,600円)を予定。2018年にクラウドファンディングサイトIndeigogoで予約スタートとされ、本当に発売されそうです。
今年5月に突然「ataribox.com」サイトが開設されて謎の動画が公開され、さらに7月には新型ゲーム機のデザインが披露されて「本当に開発していたのか!」と驚かれたAtaribox。ニュースレターの登録数は9万件を超えたそうで、高い関心を集めていたようです。
Atariboxの機能はレトロゲームに限らず、ストリーミングや各種アプリ、Webブラウズも可能とのこと。アタリ以外の他社アプリもリリースされるだけでなく、他のプラットフォーム向けの(つまりLinux PC用の)互換性あるゲームもプレイできるとされています。
言ってしまえば「PCベースのセットトップボックス」ということで機能も価格もApple TVなどと競合しそうですが、そこは「基本OSに自由にアクセスしてカスタマイズできる」と踏み込んだ差別化アピール。PS3にLinuxをインストールして遊んでいたコアな層の心をくすぐりそうです。
もっとも、実質3万円前後のコンソールに大きすぎる期待は禁物。Atariboxの創設者Feargal Mac氏をインタビューしたVenture Beatによれば、ミドルレンジPC向けのゲームはできるものの、ハイエンドPCのパフォーマンスを必要とするAAAタイトルは実行できないと報じられています。
正直、Atariのレトロゲームを遊びたいならSteamやXbox Oneなど手段は他にもあり、取り立ててAtariboxを買う必要はありません。
ただし木製のフロントパネルも選べる「本物の手触り」は、ミニスーパーファミコンのように逆らい難いもの。以前の繰り返しになりますが、核実験場に在庫処分が埋められた『E.T』の同梱版など、Atari好きをモノで籠絡して頂きたいものです。