戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://karapaia.com/archives/52246720.html


地球に存在した第8の大陸。海底に没したジーランティア : カラパイア

0_e

 遠海の底へ潜る旅によって地球には8番目の大陸が存在したことが明らかとなった。

 世界中の科学者による9週間の旅の目的は、ニュージーランドとオーストラリアの沖合の海底を探索することだった。この旅によって陸上生物の化石が発見され、古代の陸塊が常に波の下で横たわっていたわけではないことが明らかとなった。
スポンサードリンク

 「大昔に海に水没したジーランディアは、海洋調査によって6000万年前の秘密を明かしつつあります」と、アメリカ国立科学財団海洋科学課のジェイミー・アラン氏は語る。

第8の大陸


 今年初め、専門家は、既知の7大陸には大昔に失われた兄弟ジーランディアがいたと議論を交わした。

 ジーランディアの陸塊は海面から1000メートル下に存在し、ニュージーランドを囲み、オーストラリア東海岸沖にまで伸びている。

3_e

 ジーランディアを構成する地殻は周辺の海洋地殻よりもずっと薄く、その地質学的構成は海洋地殻と比較するとむしろ大陸地殻の特徴を有する。

 またジーランディアとオーストラリアの間には細長い海洋地殻が走っており、このことから両陸塊が別個ものであることが示唆されている。

 しかし、そこは遠く離れた場所にあるために、現地調査を行なった地質学者はこれまでほとんどいなかった。

そこでジーランディアの謎の解明に取り組んだのが、深海掘削船JOIDESリゾリューションに乗り込んだ科学者たちだ。

 チームはジーランディアを構成する海底沿いの6ヶ所で2500メートル下まで堆積物コアを掘削。7000万年前の歴史を明らかにしようと試みた。

1_e

そこには豊かな生態系が


 調査からは、大量の化石が発見され、ジーランディアには海中に没していない時期があったことが判明した。

8000個以上の標本が調査され、数百の化石の種が特定されました。暖かく浅い海に生息していた生物の極小の貝殻のほか、陸生植物の胞子や花粉が発見され、ジーランディアの地形と気候は昔は劇的に異なっていたことが明かされました(米ライス大学ジェラルド・ディケンズ氏)


オーストラリア、南極、ジーランディアは1つの巨大な大陸だった


 およそ1億年前、オーストラリア、南極、ジーランディアは1つの巨大な大陸だった。調査によると、ジーランディアは8000万年前にそこから切り離されて海中に没したが、環太平洋火山帯を構成する連続した火山活動によって4000万〜5000万年前に曲げられ、劇的に形状を変えたのだという。


Earth 100 Million Years From Now

 今回の発見からは、南太平洋の動植物が広まった経緯も明らかになるかもしれない。かつてこの一帯はいくつかの浅い海と陸が存在し、これが地域間の生物の移住を可能にしたようだ。

via:Zealandia: Sunken 8th Continent Reveals Its Buried Secrets/ translated by hiroching / edited by parumo
あわせて読みたい
新たなる超大陸 「アメイジア大陸」形成が進行中。地殻プレートの活性化とネパール大地震に関連性(オーストラリア研究)


いったいなぜ?16世紀初頭の「ピーリー・レイース地図」に描かれた発見前の南極大陸らしきもの


新大陸が登場か?陸塊が衝突し超大陸「パンゲア・プロキシマ」が誕生する(米研究)


地球の変化。4億万年前から2億5000万年後の大陸の変化を80秒で早回し


氷に覆われた南極大陸の氷を取り去ってみた。こんな地形が見えてきた

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク