【モバマス】高垣楓「雨音に混じる、幸せの鼓動」
・楓さんとPが大学時代にお付き合いしていたという設定
【Pの部屋】
ザアアアアア…
P「すごい雨ですね…」
楓「ええ、本当に…」
P「台風が上陸するのは明後日だって言ってたのに…」
楓「ずぶ濡れになっちゃいましたね。まさか電車も止まるなんて。この暴雨に思わずぼううっとしちゃいました。なんて」
P「…はい、そうですね」
楓「む、そのスルーの仕方はちょっと傷つく」
P「そんな楓さんをスルーするー…」
楓「ひどいっ」
P「…」
楓「…」
P・楓「「…くすっ」」
P「アホな会話だなあ…」
楓「でも、楽しいです♪」
P「…そうですね」
楓「こんな会話ができるのも、一足早い台風のおかげですね。そうだ、お風呂お先に譲っていただいてありがとうございました」
P「いえ、プロデューサーとして当然ですから」
楓「プロデューサーとして?」
P「プロデューサーとして…もしくは元カレとして」
楓「ふーん…」
P「…楓さんがアイドルを引退するまでは、復縁しないって決めたんです」
楓「復縁してない割には、何度かキスしちゃってますけど。あれは遊び?」
P「あー! 言わないで! 毎回後で結構反省してるんですから!」
楓「不器用な人ですね…」
P「ダメな男ですよ…」
楓「そうは言ってませんけど…」
P「…」
楓「…」
P「…えーと、話題、変えましょうか」
楓「いいですよー…何の話にします?」
P「えーと……あ、そうだ。楓さん、最近きちんと休まれてますか?」
楓「? どうしたんです急に」
P「楓さん、シンデレラガールになってからずっと忙しかったでしょう。たまの休みもいつもみんなと飲んでいて…ひとりでゆっくり休まれてますか? 疲れ、溜まってません?」
楓「ふふ、お気遣い無用ですよ。忙しくてもお仕事は楽しいですし、みなさんと飲んでいると気持ちもリフレッシュされますから。でも、どうして?」
P「あー…楓さん、ひとりの時間を大切にされる人なのかなって思ってたので」
楓「そんな事ありませんよ。というより、ひとりだと寂しいです」
P「そうだったんですか?ほら、大学の時はひとりでベンチに座っているのをよく見かけたから…」
楓「その時は大抵、思いついたダジャレを聞いてくれる人がいなくて寂しいなって」
P「ええー…儚げな表情にドキッとしてたのに」
楓「もしくはPさんが遠目に見てるだけで話しかけてくれない事に拗ねてたり」
P「え」
楓「このヘタレ! って」
P「ヘタレって。俺は楓さんの時間を邪魔しまいと」
楓「どんどん話しかけて欲しかったです。私はあの頃寂しがりの人見知りだったんですから」
P「た、大変でしたね」
楓「構ってくれないと寂しいです。あの頃はその一言が言えませんでしたから」
P「それは…すみませんでした。寂しい思いをさせて」
楓「…まあ、もう時効ですから。でも、その分今はたくさんみなさんに甘えさせて貰ってますから。毎日が楽しくてハッピーです」
P「楓さん…」
楓「だからお酒も進んでしまいます♪」
P「程々にね」
楓「はーい♪ …そういうわけで、私はアイドルとして忙しい今がとっても幸せです。みなさんと共に過ごす景色は、ひとりで見る景色よりもっと輝いて見えますから」
P「…それは、良かったです」
楓「そして、そんな景色が見える場所まで連れてきてくれたPさんに、心から感謝しています」
P「…」
楓「私、ミステリアスなんて言われる事が多かったんです。本当はただぽやーっとしてるだけなのに。だからPさんと仲良くなった頃、本当の私を知って幻滅されないか、ちょっと怖かったんです」
P「…はい」
楓「でもPさんは、私のダジャレを聞いて、笑ってくれたでしょう? 」
P「今思い返せばつまらないダジャレでしたね」
楓「こら」
P「冗談です」
楓「もう…… Pさんにとっては大した事のない出来事でも、結構ドキドキしていたんですから。そんな私に「楓さん、やっぱり面白い人ですね。可愛いです」だなんて…そんなの、惚れちゃいますよ」
P「…なんだか恥ずかしいですね」
楓「「可愛い」って言われた私の方こそですよ。あれからずっとPさんと話しているとほんわかとした気持ちになって…Pさんに告白された時、あ、これが恋なんだってって……なんか恥ずかしいですね、この話」
P「聞いてる俺もですよ…」
楓「むー…これはお酒を飲まないとやってられませんね! Pさん、お酒を」
P「俺、酒飲まないんで無いですよ」
楓「…」
P「…」
楓「プロデューサー、あなたには失望しました」
P「え、プロデューサー呼びに戻すくらい!?」
楓「人をここまで辱めておいて…」
P「自分から話し始めたんでしょう?」
楓「Pさんは私が部屋に来る時を想定してお酒の一本でも常備するべきじゃないですか?」
P「数十秒前まで恋バナをしてたとは思えないすごい言いがかりをつけてきた」
楓「はぁーあ…」
P「顔上げてくださいよ。今度飲みに連れて行きますから」
楓「……約束」
P「はい、約束です」
楓「嘘ついたらPさんのジュエル全部とーかす…」
P「やめて。ほら、顔上げてください」
楓「……まだ、無理です」
P「えー…あと何をすればいいんですか」
楓「そうじゃなくて、その」
P「?」
楓「さっき言ったことを思い返してみたら、ちょっと、本気で恥ずかしく…」
P「っ… そ、そうですか」
P(ヤバい、俺もなんだか恥ずかしく…)
楓「…」
P「…」
楓「……はあ、顔が熱いです」パタパタ
P「俺もですよ…」
楓「Pさん、お水いただいてもいいですか?」
P「俺も飲みます。持ってきますね」スタスタ
楓「ありがとうございます…」
楓(うー…恥ずかしい…)
P「…」
P(楓さん、やっぱり可愛いなあ…)
P(ああいう、余裕のない一面を見せてくれるのって俺だけだったりするのかな…そうだったら、嬉しい)
P「…冷たっ! 水入れすぎた! …ああ、床、拭かないと」
楓「…」ジー
P「えーと…お恥ずかしいところを…」
楓「…くすっ」
P「あはは…はい、どうぞ」
楓「ふふ、ありがとうございます」
P「あ、服、もうすぐ乾きそうです」
楓「重ね重ねありがとうございます。ジャージも貸していただいて」
P「いえいえ。楓さんが着るとそんな服でも華やかに見えますよ。サイズもぴったりでよかったです」
楓「Pさんと身長同じですものね」
P「悔しい事にね。付き合いはじめた頃は俺の方が高かったのに…」
楓「今ではヒール履いちゃうと私の方が高くなっちゃいますよね」
P「人が気にしているところを…」
楓「あ、でも男物だからちょっと胸の辺りがキツイかも?」
P「錯覚でしょう」
楓「ひどいっ」
P「胸に行くはずの栄養が身長に行っちゃったんですね」
楓「背にも胸にも栄養が行かなかったPさんに言われたくないですっ」
P「ちくしょう、ぐうの音も出ない」
楓「ふふーん、この巨乳好きめ」
P「な、何を根拠に」
楓「……本棚2段目のファイル」
P「!」
楓「「資料用DVD」ね…」
P「え、え? 楓さん、どうして?」
楓「さっきPさんがお風呂に入っている時に見つけちゃいました」
P「いやいや何してるんですか楓さん!」
楓「Pさんならこういう場所に隠すかなって思って見てみたら、まさかのビンゴでした」
P「そんなフワーっと隠し場所を当てないで下さいよ!」
楓「安心して下さい。私は男性のそういうのは理解しているつもりですから。たとえPさんが出会って3秒で致すのが好きな方だとしても」
P「い、いや、あれはほんの出来心で…」
楓「ふーーーーーん…」
P「か、楓さん…」
楓「つーん」
P「あ…」
楓「…」
P「…」
楓「…ふふ、そんなに落ち込まなくても。怒ってませんよ」
P「…本当ですか?」
楓「本当です。そんな素直にシュンとしないで下さいよ。私こそ、勝手に見ちゃってごめんなさい」
P「いえ…」
楓「ふふ、Pさんってわんこみたいですね」
P「犬顔とは言われますけど…」
楓「いーぬーのー、プロデューサーさーん♪」
P「なんですかそれは」
楓「ふふっ♪」
P「全く、自由なんだから…俺が犬なら楓さんは猫ですよ」
楓「高垣かにゃで?」
P「それだと奏っぽく…」
楓「にゃんにゃん♪ 楓にゃんこだにゃん♪」
P「…可愛い」
楓「でしょう?……あ」
P「どうしました」
楓「猫って、ふらーっとお家を出て散歩するじゃないですか」
P「? ええ」
楓「でも、またふらーっとお家に帰ってくるじゃないですか」
P「そうですね」
楓「そういう事ですよ」
P「どういう事ですか?」
楓「私、猫みたいだから。ふらーっとPさんと別れても、ふらーっとまたPさんの元へ帰ってきたんです。そこが私の居場所だから」
P「あー…」
楓「楓にゃんこは都会の荒波に揉まれてPさんに誇れる私になって帰って、あ、違う。かえっできましたよ」
P「……お帰りなさい」ナデナデ
楓「ふふっ、ただいまー♪」ギュッ
P「おっと」
楓「…ずっと、側にいてくださいね。私、もう離れませんから」
P「…ええ、ずっとです。当分は、アイドルとプロデューサーですけど」
楓「わかってますよー…でも、今日はこのままで…」
P「ん…」ギュウ
楓「…」
P「…」
楓「…あ」
P「…」
楓「Pさん、鼓動の音が…」
P「…こんないい女を抱きしめてるんです。しょうがないじゃないですか」
楓「嬉しいです…ふふっ♪」
P(…)
P(やっぱり、この人には敵わないなあ…)
P(鼓動、どんどん速くなってるのが自分でもわかる…楓さんに思いっきり聞こえてるよなあ、これ…)
P(…この雨音が、俺の鼓動の音もかき消してくれればいいのに…)
ザアアアアア…
ーーーーーーーーーーーー
早苗「で?」
楓「で?」
瑞樹「その後は?」
楓「その後、ですか」
美優「やっぱり、その…」
楓「まあ、私たちも大人の男女ですから。そのまま寝るなんてコトはなくて…」
瑞樹「あー…やっぱり…」
早苗「P君もプロデューサーである以前にひとりの男だったワケね。まあ相手が楓ちゃんならしょうがないわよ、うん」
P「あの」
楓「久しぶりにしてみたら、意外とハマってしまって何回戦も…」
美優「な、何回戦も…!?」
楓「Pさんったら、何回も私にPさんの亀さんをぶつけてきたり…」
瑞樹「おおぅ…」
早苗「体力あんのねー」
P「いや、だから」
楓「…Pさん、意外と速いんですね」
瑞樹・早苗・美優「あっ…」
P「マリオカート! マリオカートの話です!」
楓「ふふっ♪」
途中でPCからの投稿ができなくなってしまったのでスマホから投稿しました。
また肇ちゃんの話も書きたいな。
それではお付き合いいただき、ありがとうございました。
元スレ
高垣楓「雨音に混じる、幸せの鼓動」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1506843700/
高垣楓「雨音に混じる、幸せの鼓動」
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コメント一覧
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- 2017年10月01日 22:24
- ほう、マリオカートねぇ
-
- 2017年10月01日 22:54
- 圧倒的正妻感
歴代CG5人を束に相手しても危うげない正妻力よ
-
- 2017年10月01日 22:56
- でもきっと託卵される…。
-
- 2017年10月01日 23:07
- >>2
楓さんは25歳だからシンデレラ「ガール」ではないし、公式ではわた渋谷凛ちゃんと違って看板役になったことないでしょ?まあ楓さんはすごいかもしれないけど凛ちゃんの敵ではないよ。
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