戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://japanese.engadget.com/2017/09/30/hue/


フィリップスがスマホを出していた?Hueとのセット販売にも期待:山根博士のスマホよもやま話 - Engadget 日本版

Sponsored Contents

Philipsの最新記事

Image credit:

フィリップスがスマホを出していた?Hueとのセット販売にも期待:山根博士のスマホよもやま話

スマート家電時代を見据えグローバル展開を希望

80 シェア
19
61
0
0

連載

注目記事

iPhone Xのナゾを実機でズバっと解決 カメラ機能はすべての面でワンランク上

iPhone Xのナゾを実機でズバっと解決 カメラ機能はすべての面でワンランク上

View

人気記事


最近では海外メーカーのスマートフォンが日本で発売されることも珍しいことではなくなった。個人輸入で海外機を購入できる機会も増えている。大手メーカーだけではなく、マイナーなメーカーでも日本で話題になることが多い。たとえば中国のシャオミなどがその例だ。

海外の家電メーカーもスマートフォンを製造しており、中国のハイセンスが電子ペーパーを搭載した製品を今年になって発売、トルコの家電大手、Vestelが高級っぽいスマートフォンを出すなど、家電メーカーの製品も侮れないものが多い。


トルコの家電メーカーのスマホ。あまり知られてないもののデザインはカッコイイ

有名家電メーカー全てがスマートフォンを手掛けているわけではない。ところが日本でも有名なメーカーが実はスマートフォンを販売していることはあまり知られていない。それはフィリップス。フィリップスと言えば古くは電動シェーバー、最近ではiPhoneなどでコントロールできるスマートなライト「Hue」が有名だ。


フィリップスといえばHue。だが、実はスマホも出している

そのフィリップスのスマートフォンが、なんと中国で販売されているのである。もちろん正規の製品だ。但しフィリップスのライセンスを受けて製造された製品であり、販売は中国国内に留まっている。

家電メーカーとしてメジャーなフィリップスだが、スマートフォンメーカーとしてはマイナーな部類に属する。そのため製品はミッドレンジやエントリーレベルのものが多いと思うだろう。しかし最新モデルの「X598」はデュアルカメラを搭載するなど、トレンドの先を追いかけた高スペックな製品も存在する。

フィリップスブランドが目新しいX598。デュアルカメラ搭載だ

リアカメラは1300万画素+500万画素のデュアルで、ボケの効いた写真も美しく撮影できるという。それに加えてフロントカメラも1300万画素。モデル名からはわかりにくいが、実はカメラ性能に特化した製品なのだ。中国での価格は4万円程度になると予想されている。実際に発売されるのが楽しみな製品だ。

フィリップスは他にも折り畳みスタイル、ガラホ系のスマートフォンも数多く出してきている。最新モデルは1年前の「V800」となるが、背面もディスプレイにしたデュアル画面端末で、ディスプレイの角はいわゆる2.5Dと呼ばれる曲面処理をしたスタイリッシュな製品である。本体の裏側も革風の仕上げにしているなど、中国以外の国で売り出しても十分通用しそうな製品だ。

折り畳み型スマホは高級感ある製品を出してきた

V800は3.7インチHDディスプレイに、クアッドコア1.5GHzCPUを搭載。恐らくメディアテック製だろうが、この画面サイズなら必要十分だろうか。RAM2GB、ROM16GBまたは32GB、カメラはリア1300万画素、フロント500万画素。これで2万円程度の価格だ。折り畳みスタイルのスマートフォンは根強い需要があるだけに、日本向けの投入も期待したいところである。

内外両方のディスプレイが使えるのは便利

2017年時点でフィリップスのスマートフォンの現行モデルは10機種弱。またフィーチャーフォンも同じくらいの数を出している。中国でも販売ランキングのトップに入ることは無く、ややひっそりと売られているという状況のようだ。とはいえフィリップスのブランドは中国でも有名で、同社の電動シェーバーは高い人気を誇る。

フィリップスブランドのスマートフォンを中国で販売するのも、そのブランド人気にあやかってのものだろう。だがフィリップスは近年になり次々とスマート家電を出している。例えばBluetoothで接続できる歯ブラシは、ブラッシングの状況をスマートフォンで確認できる面白い製品だ。


フィリップスのBluetooth歯ブラシ

2017年9月にベルリンで開催されたIFA2017のフィリップスブースでも、スマートフォンと連動するスマート家電が数多く展示されていた。中でも同社が今力を入れているのが、赤ちゃんや乳幼児向けのスマート家電「AVANT」シリーズ。スマートフォンで監視できるIPカメラ、測定時間と共に記録できる電子体温計、ミルクを飲んだ回数や量を計測できる哺乳瓶など、子育てをする親を支援するスマート家電を次々に出している。


AVANTは赤ちゃんをターゲットにしたスマート家電

それらのスマート家電は当然のことながらスマートフォンでコントロールできる。IFAの同社ブースではそのコントローラーとしてiPhoneが使われていた。しかし今後、同社の販売する家電が次々とスマート化されていけば、いずれはスマートフォンも自社投入したほうがアプリ開発の面からも優位になるだろう。またスマート家電とスマートフォンのセット販売というビジネス展開も考えられる。


この空気清浄機はスマートフォンからコントロール可能

あらゆるものが繋がるIoT時代、特定のメーカーが囲い込みを行う時代は終わりとなり、好きな製品どうしを組み合わせて使うことが当たり前になっていくだろう。とはいえスマート家電を販売するメーカーが、それをコントロールするスマートフォンを他社品に任せておくのは勿体ない。今はまだマイナーな存在のフィリップスのスマートフォンも、スマート家電の普及とともに製品バリエーションがふえ、いずれはグローバル展開する時代がやってくるかもしれない。

関連キーワード: Philips
80 シェア
19
61
0
0

Sponsored Contents