ロモグラフィーの新製品「Lomo'Instant Square」は、なぜクラウドファンディングを活用するのか?
新製品の投入サイクルとユーザーの声を製品にフィードバックするために最適なプラットホームだった
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Lomography Japanは、正方形の写真が撮影できるアナログカメラ「Lomo'Instant Square」を発表しました。国内ではクラウドファンディング MotionGallery にて支援を募ります(海外はKickstarter)。製品は1万4200円から支援可能で、目標金額は100万円。
記事公開のタイミングで、4,413,100円のファンディングに成功。目標は達成されていますが、Lomo'Instant Squareで Instax Miniフィルムを使って撮影できるようになる「Instant Mini Back」や、レンズフィルターセット、ストラップなどの追加アイテムも加わっています。
前回の「Lomo'Instant Automat」もクラウドファンディングにて募集し、短期間で目標を達成しました。発売すれば売れると思われる新製品にクラウドファンディングを使用する理由をLomography Japanに取材しました。
取材に応じてくれたロモジャパンの星さんによると、すべての製品をクラウドファンディングしているのではないと言います。一方で、世界的に展開して日本でも知名度の高いロモですが、規模としてはそれほど大きくないのだそうです。新しく製品を出すには金型の作成や組み立てなど工場に作ってもらえるよう働きかける必要があります。そのために裏付けとなるデータや販売計画を立てるだけでもかなりの労力が必要ですが、クラウドファンディングを利用することで大部分の条件がクリアでき、新製品の投入サイクルを早くすることができるといいます。
また、クラウドファンディングを利用するメリットとして、支援してくれるユーザの方からのフィードバックを早い段階で、直接受けることができることを挙げます。製品化の前にコミュニケーションがとれることで、間に合う設計変更や追加機能があれば製品版に盛り込むことができるとしており、実際にそのような対応をしたこともあるそうです。
目標を達成した後でも、支援者のリクエストなどに応じてストレッチゴール(リターンの追加)を設定することがあるそうです。今回も第一弾達成のフラッシュ用カラーフィルター4色および、第二弾達成のオレンジカラーフィルタープレゼントが決定しています。さらに、Lomo'Instant Squareの裏蓋を外し、Instax Miniフィルムを使って撮影できるようになるアクセサリ「Instant Mini Back」や、レンズフィルターセット、ストラップなどが追加アイテムとして登録されました。
ロモは、直接ユーザー、利用者、支援者に問いかけることで斬新なアイディアを製品にすることができるとしています。今回のLomo'Instant Squareも前回のLomo'Instant Automatから大幅に機構もデザインも変わったものになりました。ロモとしては、新しいフォーマットになったら新しいカメラを出すべきと考え、操作感やデザインにロモらしさを出しつつも新しい撮り方、使い方を提案したいという想いで設計されたということです。
Instax Squareは、Instax Miniフィルムより大判で、画角も1:1(62mm×62mm)のスクエアです。それを活かすために35mm判換算で45mmのガラスレンズを搭載し、Automatと比較してよりクリアでアーティスティックな写真が撮れるとしています。
Lomo'Instant Squareは、クラウドファンディング MotionGallery にて10月10日(火) 23:59まで支援を募集中です。また、10月5日(木)にはプロトタイプのお披露目イベントも開催されるということです。