9671501日系イギリス人作家のカズオ・イシグロさん(62)がノーベル文学賞を受賞したことを受けて、テレビなどが「長崎県民の喜びの声」を盛んに流している。とはいえ、ツイッター上などでは、違和感を訴える声が続出している・・



カズオ・イシグロさんは「長崎の誇り」? テレビとツイッターで温度差あり


カズオ・イシグロさんは、両親が日本人で、1954年に長崎で生まれた。地元の幼稚園に通うなどしたが、5歳のときに海洋学者の父親がイギリス政府に招かれたのをきっかけに、家族で移り住んだ。それ以来、イギリスで生活を続けている。

2017年10月5日夜(日本時間)にイシグロさんの受賞が決まると、テレビなどでは、盛んに出身地である長崎の様子を流した。


「日本映画に影響受けた」ノーベル文学賞イシグロ氏(17/10/06)



「もう地元の誇りですね」といった県民の声を紹介し、地元の書店でイシグロさんの特設コーナーが設けられ、早速本を手にする姿を映した。幼稚園時代の担任へのインタビューも行われ、ちょっとしたフィーバーに沸いているかのようだ。

ツイッター上などでは、「ほんと、めでたか!」「同じ長崎出身でとても誇りに思います」などと地元の人とみられる喜びの声が書き込まれていた。

とはいえ、イシグロさんは、生後5年しか長崎におらず、その後は、イギリス人として英語圏で生活してきたため、まるで日本人が受賞したかのような報道ぶりには違和感を訴える声が相次いでいる・・












ノーベル文学賞に日系イギリス人カズオ・イシグロ氏(17/10/05)