民進党・前原誠司代表 寂しい九州行脚 候補者もいない、聴衆20人 「どんなつもりか」恨み節も
「安倍政権が全部悪いというつもりはない。しかし、長期政権でおかしな所もでてきた。国民に選択肢を示し、政治に緊張感を取り戻したい」
10日午後、前原氏は佐賀2区内の佐賀県有田町で、熱弁を振るった。
自民党に代わる保守勢力を築き、政権交代可能な二大政党制を実現する-。前原氏の持論だ。今回の希望の党への合流、そして民進党左派の“選別”は、政権交代の可能性を大きくする狙いもあった。
「前回の衆院選、九州で勝った民主党は、大分と佐賀の2人だけだった。今回は違う。九州各地で勝てる可能性が高まっている」。合流効果を強調した。
ただ、前原氏を取り巻く環境は寂しい。
佐賀2区の大串博志氏(52)=希望の党=は、日程調整を理由に、有田町に来なかった。前原氏は福岡選出の参院議員を引き連れ、聴衆20人を前に演説した。その場にいた男性は「何で候補はいないんだろう」とつぶやいた。
前原氏はその後、佐賀市内に入り、佐賀1区の無所属、原口一博元総務相(58)を応援した。
原口氏は公示直前の7日、希望の党へ異議を唱え、公認を辞退した。
原口氏は「自由、社民、民進、共産の野党4党だけでない、より広い立憲共闘の枠組みを作ろう」と強調した。前原氏は、原口氏が無所属を選んだ点には触れず、「一強政治を倒すため、一体となって戦う」と述べた。
無所属候補は、広報物の枚数などで、政党公認候補より不利となる。選挙区落選時の比例復活もない。
原口氏の後援会関係者は「党が割れなければ、無所属で危ない橋を渡る必要はなかった。すべては前原さんの暴走だ。どんなつもりで佐賀に来たのか、理解に苦しむ」と吐き捨てた。
後援会女性の会の安部さゆり氏は「前原さんへのさまざまな思いは、投開票まで封印する。勝つことだけを考える」と語った。
前原氏は同日夜、福岡市内での演説で「私は民進党が好きだ。仲間が好きだ!」と声をからした。
http://www.sankei.com/politics/news/171010/plt1710100176-n1.html
長い間、1年や2年でトップがコロコロ変わる方が異常だよ。
長期政権維持出来た事だけでも今の首相は評価に値する。
たったそれだけのことで、外交も経済もどれだけ安定することか。