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tタイトル1

島本和彦氏の代表的作品である「炎の転校生」の新作「炎の転校生REVOLUTION」前後編の前編がゲッサン11月号に掲載されました。
これは同名のNETFLIXオリジナルドラマを記念したものであり、その内容も本来の「ほのてん」とは異なり、未来の世界を描いたものになります。
最近、このNETFLIXによる漫画の映像化が目立ってきましたけど、これって日本でも成功しているという事なのでしょうか?
ジャニーズWESTを主演に抜擢するなど、タレントありきの企画なんだと思いますけど、それだけに作品の内容に作者が何処まで関わっているのかは気になります。

そんな「炎の転校生」ですけど、ずっとリアルタイムで読んでいた自分としては気になる一方で戸惑いを隠せません。
当時のサンデーといえば「うる星やつら」「タッチ」が全盛の頃で、自分も「うる星」目的にサンデーを買っていた様なものだったのですが、いつの間にか「ほのてん」が一番の目的に変わってしまいました。
様々なパロディもさることながら話の展開が想定外の連続で、当初は画力に難アリとか思っていたのがどうでもよくなったのを思い出されます。
特に熱血ギャグはインパクトが凄くて、ボクシングの試合でキックで完全勝利とか、電車の中で読んで噴き出して周囲の視線を浴びたりしたものです(笑)。

「炎の転校生」は一度アニメになりましたけど、当時はOLA(オリジナルレーザーアニメーション)という触れ込みでした。
すでにLDユーザーだった自分は出てすぐに買って見た訳ですけど、あれってどのくらいの人が見ていたのかな?
結局、後にビデオになってレンタルにも並んだ訳ですけど、もしかするとそれから見た人の方が多いのかも知れません。
「ほのてん」は他にもVSDというメディアもあって、当時は物珍しくて買ったのですが、今ではブルーレイで確認する事が出来ます。

他に珍しいものというとイメージアルバムなんてのもありましたね。
串田アキラが歌う主題歌がまたカッコイイんですけど、このあたりはさすがにもう入手不可能かな?
ソノシート.jpgソノシートジャケ裏.jpg

ソノシート使用上の注意ソノシート注意文

入手不可能といえば島本和彦声の年賀状ソノシートなんてのもありましたね。
当時サンデーにファンレターとか何回か出していて、実際に本誌にハガキが何度か掲載されたのですが、それでマークされたのかこのソノシートが突然送られてきました。
内容は作者本人が滝沢昇になりきって熱く語るというものだったのですけど、これは当時本当にビックリしましたね。
レコード時代の産物な訳で、プレイヤーがない今再生は出来ないのですが、現物は今でもレコード棚に収まっています。
これが「炎の転校生」の作中で語られた時は「こんなのごく一部の人しか理解出来ないだろ…」とか思いましたけど、他人が持っているという話も聞きませんし、今後も我が家の宝として大事に保存される事になるハズです(笑)。

と言う事で、「ほのてん」には並々ならぬ思いがある当方ですが、それだけに今の先生がどんな描き方をするのかは気になります。
タレントありきのドラマはちょっと引っかかりますけど、機会があれば是非見てみたいと思います。

t私の為に2

「ここが今日から俺の通う――種火学園か!」
かつての滝沢の様に巨大な羽ばたく鳥が校舎の上に君臨する学校にやって来た主人公の駆。
日花里を名乗る少女に声をかけらけた駆だが、何故名前を知っているのか疑問を感じる事に。
「ねぇキミお願い!」
「私の為に戦って!!」

唐突な言葉に動揺した駆。
『あっなんか今いきなり大きな何かを…背負わされそうだぞ!!』
警戒する駆ですけど、出会ったばかりでそんな事を言われたら普通の人はからかわれていると思って相手にもしないハズです。

美人にとてつもないものを押し付けられてうかつに引き受け、人生をめちゃくちゃにした大人たちを何人も見たが、そのパターンが自分にも来たと考えた駆。
『だがここはイエスと答えるしかない…それが俺という男!!』

無謀と知りつつ承諾する駆ですけど、このあたりは島本和彦の原理そのものですね(笑)。
t転校生プロレス3

無謀キャプテンのごとく理解出来ないものに承諾した駆。
いきなりラグビー部員らしき男達に連れて行かれた駆ですけど、島本作品ならやはりラグビー部です。
いきなりリングに投げ込まれた駆。
すでに6人がリングに入っており、駆が7人目になる様子。

その数日前、種火学園に転校する事が決まった駆だが、どうやら本人の意思ではなかったらしい。
有名大学合格率100%の超進学校でありながら入学試験基準が一般公開されずどう突破したら入学出来るのか永遠の謎と言われている未知のエリート校・種火学園。
そんなところから何のとりえもない自分にオファーが来た事がそもそも理解出来なかった駆。
「このプロレスが俺に求められる『何か』の答えなのか…!?」
転校生プロレスを要求され、戦いに実を投じる事になった駆ですけど、「ほのてん」といえば問答無用でリングですし、意味不明さがらしいといえばらしいですね(笑)。
t旅に出る4

激しい戦いが繰り広げられる中、その一人にいきなり助けを求められた駆。
一番マトモそうで普通の人ぽくて勝ち残りそうにないからと声をかけて来た男だが、自分も理由なくここに放り込まれたのだという。
それは自分も同じであり、他のみんなは何故戦っているのか疑問を感じた駆。
「いや俺も…」
「いきなりここに上げられたからノリで…」

って、みんなノリ良すぎだろ(笑)。

「逃げるつもりなの駆くん!決着もつけないで!それでも男なの!?」
危険な空気を感じたのか、駆にその気になる様なセリフを吐いた日花里。
「逃げるんじゃない…俺は…」
「戦う理由を見つける旅に出るだけだ!!必ず帰る!」

だが何と、まさかの口車で押し切ってしまった!?
と言うより、転校早々何処に旅に出るつもりなんだよ(笑)。

それは上手い逃げ口上だとばかりに次々と旅に出てしまった転校生たち。
そんな彼らを逃がさない様に指示を出した日花里ですけど、本当に旅に出て帰って来なかったら笑うしかないです(笑)。
t校長5

逃げてもどうにもならないと考え、職員室か校長室に行ってまともな大人に会おうとした駆。
校長室に突入した駆だが、何とそこで待っていたのはかつての主人公・滝沢昇の等身大フィギュアだった!?
ドラマでも漫画のキャラそのものの人形が出る事が設定されている滝沢昇。
頭のハチマキに違和感を感じずにはいられないのですが、滝沢昇といえば謎の首ハチマキだったハズです。

何処から見ているのか、突然喋り出した滝沢昇の人形。
この学園では校長を務めているという滝沢だが、駆を呼んだのは自分なのだという。
「キミの力を、見せてもらいたい」
いきなり実力を見せる様に指示して来た滝沢昇。
何やら自分には人を見る目があるとでも言っている様な滝沢ですけど、原作ではハッタリばっかり言っていた事を考えると鵜呑みは禁物です(笑)。
tめちゃくちゃに6

校長室まで追いかけて来てリングに戻る様にお願いする日花里。
「もしあなたが勝った時には何でも言うことを聞いてあげる!」

まさかのセリフに妄想を掻き立てられた駆だが、同時に別の考えが頭をもたげる事に。
『いや…俺の願いは…キミの、幸せや』
「とかええカッコーして結局何も要求できないに決まってるんや―っ!!」

何と、何もしないうちに意気地のない結末を妄想した駆。
実際、島本作品ならありそうな展開ですけど、先にそれを口にしてしまったという事は逆にそれはないという事なのかな?

「大丈夫、駆くん…約束よ、勝ったら…」
「私をめちゃくちゃにしていいのよ!」

何と、襲って来いとばかりに校長の机の上に体を投げ出した日花里。
無謀過ぎる日花里ですけど、校長がカメラで見ているのを理解した上での行動ですし、可愛い顔でなかなか狡猾です(笑)。
t国電7

身を挺した説得の成果なのか、結局リングに戻って来た7人の転校生たち。
そんな戻って来た駆の為に日花里は特別に必殺技を教えてくれるのだという。
「その技は、人呼んで――」
「国電パンチ!!」

何と、滝沢の代名詞の一つ「国電パンチ」の名を口にした日花里。
人はキックやパンチならよけられるが、電車はよけられないのだという。
「全国の踏切に遮断機があるのはそのため!」
ムチャクチャな理屈を持ち出して来た日花里。
そんな恐ろしい電車のパワーをパンチにとりこんだのが国電パンチだと言う日花里ですけど、「ほのてん」終了後に国電はJRになっており、この作品がずっと未来を描いているのなら生徒たちからツッコミが入ってしかるべきのハズです。

全く説明が無いまま、国電パンチを試した7人の転校生たち。
そのパワーに全員相打ちになった様ですけど、国電パンチは壁などを使った上りと下りがセットのパンチですし、これを見た限りでは理解できているとは思えませんね(笑)。
tどんな偶然8

何処をどう見た結果なのか、全員合格を言い渡した滝沢校長。
そんな7人の名前がようやく公開されたのだが、全員名前は「駆」だったらしい。
「真紅駆」「紫駆」「緑駆」「桃色駆」「橙駆」「青駆」「黄色駆」と七色の名字を持っていた駆たち。
偶然には出来過ぎですけど、これって「駆」という名前の響きがいいからと検索して出て来た7人を滝沢がテキトーに呼んだってオチじゃないのかな?(笑)
tコードネーム9

「キミたちは今から正式にこの学園の生徒であり――学園の平和を守るエージェント炎の転校生となった!」
いきなりエージェントに任命された駆たち。
日花里はマネージャーとの事ですけど、だったら他の種火学園の生徒は何やってんだ?(笑)

問題のある学校に転校生として派遣され、一旦問題を炎上させて解決していくのがコードネーム「炎の転校生」だと言う滝沢校長。
かつては秘密教育委員会のメンバーだった父が倒れ、その代わりとして「炎の転校生」になった滝沢ですけど、滝沢が校長をやっているというのも秘密教育委員会と崩壊した裏の教育委員会が関わっているのかも知れません。

一体どういう組織なのか、エージェントとして活躍する事になった7人の炎の転校生たち。
来月は後編との事ですけど、これって絶対7人全員の活躍なんて描けないよね?(笑)
そんな炎の転校生ですけど、原作では4号まで出ていました。
伊吹ファミリーは勿論、炎の転校生2号中村ひろし(必殺技・中村ブーメラン)3号・4号剛路陽子・中性子(双子の姉妹 必殺技・原子核アタック)あたりは何かの機会で出て来てもおかしくないのかな?
今にして思うと原子核アタックとかネーミングがヤバイですね(笑)。

来月には後編が掲載されるそうですので、どうまとめて来るのか楽しみにしたいと思います。

公式サイト:俺は燃えてなどいない!~漫画家島本かず彦のブログ~
公式サイト:NETFLIXオリジナルドラマ「炎の転校生REVOLUTION」【ドラマ24】アオイホノオ

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◎「必殺の転校生」も収録!島本和彦の原点!!
炎の転校生 (1) (小学館文庫)炎の転校生 (1) (小学館文庫)
島本 和彦

炎の転校生 (2) (小学館文庫) 炎の転校生 (3) (小学館文庫) 炎の転校生 (4) (小学館文庫) 炎の転校生 (5) (小学館文庫) 炎の転校生 (6) (小学館文庫) 炎の転校生 (7) (小学館文庫)