9681937絵に描いたように幸せな家庭だった嘉久さん一家。それを一瞬で絶望のどん底に突き落とした石橋容疑者は、どんな人物だったのか。彼の素顔を探るべく、本誌は福岡県中間市に飛んだ。かつて筑豊炭田の一角として栄えたこの町で石橋容疑者は暮らしていた。



東名死亡事故石橋容疑者 女性と一緒だと態度がひどくなる


自宅は築30年の木造アパート。1LDKで家賃は3万3000円。「石橋」と書かれた集合ポストは、花柄のシールで飾られている。石橋容疑者の知人が語る。

「和歩は男ばかりの3人兄弟の真ん中で、小さなころからガタイは大きかったけど、大人しい子やったけ。とにかく全然しゃべらんち。教室でも1人でぼーっとしとることが多かった。この辺りは中高でグレる子も多いんやけど、彼は髪も染めず、近所の学校に通っていた」

小学校時代の卒業アルバムには、あどけない彼の姿が収められている。「おれ」と題した卒業文集にはこんな言葉が綴られていた。


石橋和歩容疑者



《図工の時間、どうやっていいのかわからなかったので、なんにもしませんでした》
《6年生になってぼくはしゃべるようになりました。やすみじかんには、みんなといっしょにドッジボールもしています》

続く自己紹介スペースに並ぶのは、無気力な言葉の数々。

《好きな授ぎょう ありません》
《あこがれの人 いません》
《しょうらいの夢 ありません》

静かな人生が変化したのは、高校2年生の時。両親が離婚し、前後して石橋容疑者は学校を中退してしまったという。

「兄と弟は父親に引き取られて、和歩だけがこのアパートで母親と暮らすことになってな。母親は無職で、生活費はすべて和歩が出していたけん。
2年前から建設会社で働き始めたんやけど彼女と同居するようになって無断欠勤が多くなった。その最中にあの事故を起こして入院したっち、会社はクビになったと聞いちょる」

報道で事故を知った知人の中には、直接石橋容疑者を問いただした人間もいた。


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別の知人「『お前はなんてことをしたんや!』って怒ったんよ。そしたら彼は、『悪かったと思っとる』と言っとった。『向こうから絡んできたんや。思わずカッとなった』と弁明の言葉もあったち。うちら普段のあいつを知っとるけ、想像つかん部分もあるっち。

近所の子供が熱出た時に車だしてくれたり、出張いうたら駅まで送ってくれたり。運転すると豹変する男もおるけど、和歩は違うち。いつも安全運転やったけ、同乗してた女にかっこつけようとしたんと違うか」

この言葉を裏付けるのが、近所のコンビニ店員の証言だ。

「1人で来ると普通なのに、女と一緒やとひどい態度なんよ。やたらイキっとお、『なんでレジそんな遅いんか!』いうて怒鳴り散らして、小銭投げつけてくるち。いつも女があおるけん。もう殴るぞと思ったこと何回もあるち」

友人らは“安全運転”だったと証言したが、この半年、石橋容疑者は常習的に走行妨害をしていた・・










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