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フォルクスワーゲン、独自EVで2018年パイクスピーク・ヒルクライムに参戦。「目標はEVレコード更新」 - Engadget 日本版

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フォルクスワーゲン、独自EVで2018年パイクスピーク・ヒルクライムに参戦。「目標はEVレコード更新」

全体の最速記録は8分13秒878

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独フォルクスワーゲンが、米国のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦すべくEVスーパーマシンを開発中と発表しました。フォルクスワーゲンのパイクス参戦は1987年以来になります。

ディーゼル車の排ガス不正問題発覚以降、欧州ではEVへの移行機運が高まっており、ドイツ連邦議会では今月、2030年以降の内燃機関搭載車販売禁止決議案が採択されました。これに先立って、欧州自動車各社はEVへの全面移行やEV車種増加計画を次々と表明しています。

モータースポーツの分野でも、たとえばル・マン24時間時間耐久レースを擁するWEC(世界耐久選手権)からアウディとポルシェ(いずれもフォルクスワーゲン・グループ)が離脱してフォーミュラEへと向かい、DTM(ドイツツーリングカー選手権)からもBMWがやはりフォーミュラEへ鞍替えすると発表しました。

フォルクワーゲンとしては、WRC(世界ラリー選手権)に参戦していたものの2016年いっぱいで撤退、メジャーなモータースポーツ活動としてはWRX(世界ラリークロス選手権)への参戦だけとなっています。

フォルクスワーゲンは、今回のパイクス参戦マシンが初めての完全な電気自動車の開発になるとしています。9月に発表した2030年までにグループ全体で約300車種をEV/PHV化する計画とともに、この活動によって米国内でのイメージ回復が期待されるところです。

また、パイクスピーク・ヒルクライムの特長は標高差1439mの山道を一気に駆け上がるところ。内燃機関であれば、急激に薄くなる空気のせいで、終盤になるとエンジン出力が鈍ってくるものですが、EVの場合はバッテリーからの供給電圧さえ問題なければ標高は関係なく、有利なパワーユニットといえます。

実際、2015年にはEVマシンが総合優勝を果たして(2015~2016年はホンダエンジンを改造して搭載したマシンが優勝)おり、もしかすると総合優勝を狙うこともできるかもしれません。フォルクスワーゲンは「目標は2016年のEV車記録8分57秒118」だとしています。

さらに過酷な環境で開発をすることで市販EVに必要な耐久性、バッテリー性能や各種制御部といった技術の蓄積が進むはず。こんどは不正などせずに良い車をしっかり作って欲しいものです。

ちなみに、われわれ日本人モータースポーツファンがパイクスと聞けば、真っ先に思い出すのが怒涛の6連続総合優勝記録を持つ「モンスター田嶋」こと田嶋伸博選手。2012年からはオリジナルEVマシンでの総合優勝を目指して参戦を続けていたものの、2017年は諸事情により欠場。2018年の参戦計画はまだ明らかでないものの、こちらも復活を期待したいところです。


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