モリカケ問題→どこかに疑惑がある
アベノミクス→何かが足りない
政治ドラマに隠れ、政策論議おろそかに
http://www.sankei.com/region/news/171019/rgn1710190035-n1.html 今回の総選挙は、政治ドラマとしては面白い。民進党の分裂、希望の党への合流をめぐる悲喜こもごも、民進党出身者の変わり身の早さ、立憲民主党の結成とそれに対する判官びいき的な支持の集まり、など話題に事欠かない。
だが、肝心の政策論争は進んでいない。野党候補にしてみれば、目まぐるしく変わる状況への対応がやっとであり、与党に論争を仕掛ける余力はないようだ。マスコミも情勢を報じるのに労力を奪われ、争点を明確化し、議論を促す役割を果たす余裕がないようにみえる。
(略)
今回の選挙では、政治ドラマのつかの間の面白さを堪能するだけで、有事への心構えや備え、あるいは、グローバル化が引き起こしつつある社会の不安定化、地方の過疎化や荒廃といった問題に関する議論は十分なされぬまま終わりそうである。選挙後のわが国の政治は前途多難だと思われる。