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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『リンフォン』『山小屋でのバイト』 | 不思議.net

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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『リンフォン』『山小屋でのバイト』

2017年10月26日:23:00

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コメント( 2 )

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9: 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木) 17:15:39 ID:nwwQJx300
山小屋でのバイト

数年前の話。夏休みに何か高収入のバイトないだろうか、と友人と探してた。
とあるバイト雑誌に「山小屋を1日間、管理してもらいたい」という応募記事が目に付いた。日給2万円。すぐさま電話すると「締め切りました」と。
がっくりしてると、次の週のバイト雑誌にも載ってたので、すかさず電話。
今度はファミレスで面接までこぎつけた。バイト代は、泊まった翌日の朝に支払われるらしい。
なぜか俺ら2人は即決し、山小屋までの地図のコピーをもらい、その日がやってきた。
意外と市街地から近く、私有地の山林の中にその山小屋はあった。「私有地により進入禁止」と書かれた金網の所に、初老の男が立っており、

「バイトの00君と00君だね、話は聞いてるから通って」

と言い、俺らに山小屋の鍵をくれた。10分ほど歩くと、山小屋が見えてきた。
丸太で出来たのを想像してたんだが、ちゃちなプレハブだった。
風呂がないのと食料持参なのが玉にキズだったが、高い日給に俺らは上機嫌だった。バイト内容は、
「山小屋内の軽い清掃と、外の植木鉢に水を朝夕やること」のみだった。
※異世界、行ってみる?

ガチで行ってみる? 『異世界へ行く方法』 まとめ
http://world-fusigi.net/archives/5262186.html
管理人です!
今回のスレは洒落怖の有名な話、『リンフォン』が初めて投稿されたスレです。






10: 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木) 17:17:21 ID:nwwQJx300
そこはTVもなかったんで、俺らは適当に携帯ゲーム機で遊んだり、トランプやボードゲームしたりして時間を潰してた。
エアコンもなく、最初は地獄の暑さを予想もしたが、緑に囲まれてるためか、多少汗ばむ程度で意外とひんやり心地よかった。
やがて夜になり、コンビニのおにぎりとパンで夕食を済ませた俺らは、早々とパイプの簡易ベッドで寝る事にした。

その夜、物凄い嫌な夢を見た。断片的にしか覚えてないが、とにかく
「寝てる体の下から多くの手に突き上げられて、散々触られた挙句に引き裂かれる」
と言う様な内容だった。翌朝、最悪の気分で起きると、心なしか友人の顔色も悪い。

「どうした?俺、なんか変な夢見て気持ち悪ィーんだよな」
「夢?俺も見たがこれこれこういう夢だけど…」
「同じ夢じゃん!」

気持ち悪くなった俺らは、しばらく無言になった。やがて、友人がポツリと言った。

「なぁ、このプレハブの床なんだけど…気のせいかもしんないけど微妙に揺れてない?」

そう言われれば、何かウォーターベッドの上にいる様な不思議な感覚が目覚めた時にあった。
夢の名残だろうと思い、別に気にも留めてなかったんだが…

11: 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木) 17:20:43 ID:nwwQJx300
「なぁ、床下見てみようぜ」

友人が言った。確かに、プレハブは地面から10cmほど浮いており、床下の四方をポールが支えている作りになってるようだった。
気になった俺は、友人に同意した。
俺らは外に出た。朝とはいえ、まだ5時ちょっと前で結構薄暗い。友人は持参したミニペンライトで床下の隙間を照らした。

「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「どうした!!」
「腕!!腕腕腕腕、腕がぁぁぁっぁぁ」
「あっ!!」

床下には青白い、無数の切断された腕が、散らばっていた。だが、腕の切断面を見た瞬間、マネキンの腕だという事がすぐ分かった。
ただ、異様なのは全てのマネキンの腕に、女の顔写真(ポラロイド)と名前がマジックで書いてあった。
全部で50個近くはあったんじゃないだろうか。
マネキンであることは、触って間違いなく確認した。

「何だよこれ…普通じゃねーよ…バックれようか?」
「馬鹿、一応金もらうまで待とうよ。それでまた新たに何か言ってくるようであれば、逃げよう」

12: 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木) 17:21:54 ID:nwwQJx300
もう一度プレハブに戻る気にもならず、俺らはボーっと外に立っていた。
あれこれ話している内に7時になり、昨日の初老の男がやってきた。

「お疲れ様。早いね。早速、これバイト代ね…ところで提案があるんだけど、
 あと3日間くらい泊まれないかな?もちろんバイト代は3日分の6万払うけど」
「お断りします」

俺たちはハモるように言い、一目散に歩いた。振り返ると、男が苦々しそうな顔をして、携帯を耳にあてこっちを睨んでいた。それ以来、バイト雑誌でその応募記事は見たことがない。おそらく、あのプレハブもないだろう。
帰り道、友人がいった。

「何かの実験だったんだろうね」

俺は軽く頷いて、同意した。

13: 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木) 17:36:20 ID:Vpru+7rO0

普通に良かった

15: 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木) 18:12:54 ID:EsqvOfcdO
こわ

62: ◆DvBI45asCU 2006/05/12(金) 00:02:48 ID:TZsxhjq80
ジョギングコース

あれはそう、今日のように曇り空の初夏のことでした。
私はいつものように夜のジョギングに出かけました。
外は曇天によって月が遮られ、ただ街にあるお店や街灯の明かりだけが辺りを照らす。
少し外れの方に向かうとそこはもう暗闇に包まれるようなそんな天気。
辺りの空気は暖かく、湿度を帯びていて、かといって熱帯夜のように息苦しいくらい暑いわけでもなく、生暖かいという表現がぴったりとはまる。
正直なところ、こんな日くらいジョギングを休んでもいいだろう、ということは考えました。
当時、私の走っていたジョギングコースは30分程かけて街のはずれにある神社へ行き。
神社の階段を上り、そこで月を眺めながら呼吸を整えまた30分の道のりを帰る。
そんな道程をコースにしていたのですが、その日はあいにくの曇り空。
神社の境内から眺める月が好きだった私としてはあまり行く意欲は湧かなかったのですが、
かといって、ここで走るのをやめたら負けかなと思って幾分か迷った末やはり走ることを決めたのでした。


63: ◆DvBI45asCU 2006/05/12(金) 00:03:52 ID:TZsxhjq80
神社へ向かう道中、大体20分ほどの道のりを走るとほとんど街の明かりが見えなくなってきます。
あるのは点々とたてられた街灯の明かりだけが続き、星も月も雲に隠され真っ暗なこの気候では、このままどこまでも道が続いているような、真っ暗闇の中、永遠に道を走りつづけなければならないような、そんな錯覚に襲われます。
時々、後ろを振り返れば街の明かり。
それを確認しながら走ることで、暗闇にかき立てられる妄想を打ち消し、目標の神社を目指して走りました。
神社へ向かう道のり、不毛な妄想に少し怖い思いはしたものの、神社の階段下までは無事に到着したのです。
ですが、問題はそこからでした。
その日、何度もいうように曇天で月や星の明かりは無く、また、神社の階段とその上には街灯等、明かりになるものが無いため、階段下にある街灯から先は真っ暗な闇しかありません。
ただ単純に暗闇に入っていくのは怖いということもありましたが、それ以上に暗闇に誰か潜んでいたりして襲われてはたまりません。(というのもやはり暗闇に入りたくないという事を自分に納得させるための言い訳だったのかもしれませんが。)
そこで、いつもなら神社の上まで走ってあがっているところを、その日は上がらずに帰ろうと思ったのです。
そのまま走る方向を街のほうへかえて走り始めました。

・・・・・・少なくとも私はそう思っていました。

"階段の一段目"に躓くまでは・・・・

確かに、自分は町のほうへ向かって走り始めたはずなのに。
気が付くと、階段に向かって走り出していたのです。
普通なら、絶対にありえないと思うのですが、実際に自分で街に向かおうとしていたのに・・・・・
私は怖くなって急いでその場を後にしようと走り出しました。
急いで走り出した私の足元はまた何かに躓きました。

64: ◆DvBI45asCU 2006/05/12(金) 00:04:36 ID:TZsxhjq80

今度は解けた靴紐が原因でした。
おそらく、解けた靴紐を自分で踏んでしまったのでしょう。

ただ、そこでしゃがみこんで靴紐を直すのは怖かったので、靴紐は解けたままにして走り去ろうとしました。
再び走り始めようとした私の耳元に生暖かい風が吹きます。
その風の音の中に

『またきてね』

そんな言葉が混じっていたのは、私の気のせいでしょうか?
私はそれ以来走るコースを全く別のものにしました。
3年経った今でも、あまりその神社には近づきません。(最も、地元から離れてしまったというのも理由の一つではありますが。)
皆さんも夜の暗闇と神社周辺にはお気をつけ下さい。

65: 本当にあった怖い名無し 2006/05/12(金) 00:08:01 ID:Rh+lfdnk0
悲鳴

これは俺の中学生の時に体験した話なんだが、
その当時の親友2人と俺で、きもだめししようってことになって俺の近所の小学校に行ったんだ

で、普通に何事も無く校庭とか、校舎の裏とか見終わって帰ろうとしたんだ。
裏門に止めてあった自転車のとこまで戻ったんだけど、このまま帰るのはつまらないってことで、その場で恐い話ししようぜってことになって俺たちは自転車にまたがったままその場で恐い話し始めたんだよ。

でもさ、恐い話しって言っても所詮作り話だから恐くねーよって俺が言い出したのよ。
でさ、そしたら何か学校の中から声がしたんだよね。
なんか「うおー!」って感じで。人間か獣かわかんないけど、なんか苦しんでる感じのうなり声でさ。

でその霊感のある友達が、なんかヤバイから帰ろうって言い出してさ。
俺はなんだかよく分からないけど、恐くなってそのままチャリこいで走り出しててさ。
そしたら後ろからなんか「パキパキ」って音と「うおー!」ってうなり声聞こえて、俺の後ろに追いついた友達は後ろ見ながらなんかわけわかんないこと叫んでるしさ、
それで、近くの公園に逃げこんで落ち着いたときに気づいたんだけど、俺ともう1人しかいなかったんだ。

66: 本当にあった怖い名無し 2006/05/12(金) 00:08:50 ID:Rh+lfdnk0
でそのいなくなった奴の携帯に掛けても繋がらないし、どうしようかってことになってもう1人が見に行こうって言ったんだけど、
俺はもうやだった。でそいつ1人で行っちゃったんだけど、すぐに戻ってきて学校周辺にはいなかったって言ったから、
とにかく今日は帰ろうって言ってその日は帰ったんだ。その探しに行った奴なんだけど、その次の日はすごい顔色悪くて
早退したのよ。でその次の日からは来なくてさ、一ヶ月くらいしてそいつの家行ったらもう本当に何も食べてないんじゃないかってぐらいに痩せてて。そいつ90キロあった体重が40ぐらいになって顔とか骸骨でさ。

その三日後にな、そのデブ、自殺した。

書くの忘れた。いなくなった奴、今でも行方不明。途中で気持ち悪くなった。もう終り。
あとこれは実話。んで昨日の夜その学校の前通ったらそのデブが体育館に居た。そんだけ。

122: 本当にあった怖い名無し 2006/05/12(金) 23:06:11 ID:7PuG357C0
学校で

あんまり怖くないけど。実際に今日体験したこと。

授業中、急に隣の席の友人が「何?」と話しかけてきました。
俺は普通に黒板を写していたから「はぁ?」と答えました。
そしたら友人が「今、俺の目の前に手出さなかった?」って聞いてきたんですよ。
俺は黒板を写している最中だったからもちろん手なんて出していないんです。
それで「出してねーよ、黒板写してたし」と答えました。
すると友人は「おかしいなぁ」と言いながら周囲の人にも聞いたんですけど、
みんな「知らない。やってない」って言っていました。
そこで俺は友人に「どんな感じの手だったんだ?」と聞いたら「よく見なかったけど、
すーって目の前を手が横切ったんだよ。本当にお前じゃない?」と聞き返してきました。
そこで、俺は「なぁ、それって・・・あれじゃないか?」と聞きました。
すると、友人は「やめてくれよぉ」と少し青ざめた顔で言いました。

まぁ、落ちはないんですが。俺もまさか本当に心霊体験(間接的)を体験するとは思ってもみませんでした。
その日ちょうど家の犬が死んだし、もしかしたらそれかなぁ?とか。
この棟の屋上から飛び降りた学生がいる。って先生が言ってたしもしかして。とか思ったんですけどね。
あと、俺もトイレで用をたしていたら誰もいないのに一番奥の便器から水が流れたり。とか何気に心霊体験(?)してるんですよね。
この後友人達とこのことを語り合っていたら、夕方、一人で残ってレポートを書いていたら
メールも着信もないのに携帯がなった。とか友人達も色々心霊体験(?)しているみたいでした。

やっぱり大勢の人間がいる学校には何かあるのかなぁ? なんて思った一日でした。
読みにくい長文失礼しました。

166: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:00:43 ID:2NTASNpNO
黒人の乱心

三年前アメリカに留学してた時の話
夜の10時頃にアメリカ人の友達から電話でビリヤードに誘われて待ち合わせ場所のバーにチャリで向かった
ごくごく普通なアメリカの平凡な住宅街
100坪ぐらいある様なデカい家が並列に一軒一軒並ぶ様は日本人の俺からしたら新鮮で何度見ていても楽しかった

ボーと見ながらチャリを漕いでいた途中変なものを見つけ、チャリを止めてしまった

ニット帽を被った黒人が車にスプレーで落書きをしていた
明らかに危険な犯罪臭がしたが向こうは気付いてないし50Mぐらい距離があったから黙って見ていた

167: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:01:27 ID:2NTASNpNO
いきなり黒人が服を脱ぎだしたかと思えば車の上に乗っかった
糞をした、あの体勢とあの鈍い音は間違いなかった
もう行こうとチャリを漕ごうとした瞬間誤ってベルを鳴らしてしまった

気付かれた・・・

何かファックファック言ってるのはわかった
やべーと思いチャリを漕いで離れたんだが、黒人の声が次第に大きくなってる

走ってた・・・凄く速い・・・

もう恐くて恐くて立ち漕ぎしながらダッシュで友達との待ち合わせ場所に向かった
黒人は衰える事がなくひたすら走ってくる
マジで尋常じゃないくらい速い

168: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:02:19 ID:2NTASNpNO
とにかく全速力で走りやっとバーについた
バーの前にはアメリカ人の友達と、ギャル二人が待っていた
俺は気が動転してたが頑張って説明した
友達達は笑い俺を馬鹿にするが、恐怖が消えない俺は全く笑えん
ギャル一人が硬直し「黒人ってあれ?」と呟いた


いた・・・
確かにニット帽被った黒人が走ってくる
もう心臓バクバクだった、絶対に殺されると思った
危険を察知したアメリカ人の友達はギャルにバーから助っ人呼んでくれと頼み
友達は上着を脱ぎ臨戦モード
黒人がどんどん近づいてくるにつれてさらに驚愕
下の服を着てない、下半身露出状態・・・
さすがにアメリカ人の友達も凍っていた

169: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:09:51 ID:2NTASNpNO
黒人が俺達の30Mぐらい前で止まった
アメリカ人の友達が「何のようだ?」と聞く
黒人は息が荒く返事に答えず俺を睨む
現場は妙な空気が流れる

その内バーから体格のいい兄ちゃん達が助っ人に来てくれた
助っ人が黒人を見た瞬間に大爆笑

まぁ下半身露出して息きらしてる黒人見たら普通は笑うわな・・・
周りはバーから出て来たギャラリーで溢れるも黒人は何もせずとにかく俺を睨む
当然のように騒ぎを察した警察がきて黒人は御用

後から知った事だがその黒人は先ず殺人歴がある
次に今回の事件当時、かなりの麻薬を注入しており精神が異常であった事
最後にそいつは拳銃を携帯していた事・・・

今はどうなってるか知らんが実際に起きた事件でニュースにでました
ケンタッキー州の田舎で起きた怖い話

171: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:11:19 ID:EDqMAnjg0
>>169
こえええ

182: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 11:30:27 ID:+j2USNC60
>>169
バーからも逃げてたらまさに「走る取的」状態だなw

170: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:11:07 ID:/TMaDXEY0
乙、これは怖いね

172: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 06:12:30 ID:wNih9Eg/O
黒人のパンツがチャリに引っ掛かってたとかじゃなかったんだね
いい意味で予想を裏切られた
おもしろかったよ

183: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 13:10:26 ID:d6nOfoGU0
リンフォン

先日、アンティーク好きな彼女とドライブがてら、骨董店やリサイクルショップを回る事になった。
俺もレゲーとか古着など好きで、掘り出し物のファミコンソフトや古着などを集めていた。買うものは違えども、そのような物が売ってる店は同じなので、
楽しく店を巡っていた。お互い掘り出し物も数点買う事ができ、テンション上がったまま車を走らせていると、一軒のボロッちい店が目に付いた。
「うほっ!意外とこんな寂れた店に、オバケのQ太郎ゴールドバージョンが眠ってたりすんだよな」
浮かれる俺を冷めた目で見る彼女と共に、俺は店に入った。
コンビニ程度の広さの、チンケな店だった。主に古本が多く、家具や古着の類はあまり置いていない様だった。ファミコンソフトなど、「究極ハリキリスタジアム」が嫌がらせのように1本だけ埃を被って棚に置いてあるだけだった。もう出ようか、と言いかけた時、
「あっ」
と彼女が驚嘆の声を上げた。俺が駆け寄ると、
ぬいぐるみや置物などが詰め込まれた、バスケットケースの前で彼女が立っていた。
「何か掘り出し物あった?」
「これ、凄い」
そう言うと彼女は、バスケットケースの1番底に押し込まれる様にあった、正20面体の置物を、ぬいぐるみや他の置物を掻き分けて手に取った。
今思えば、なぜバスケットケースの1番底にあって外からは見えないはずの物が彼女に見えたのか、不思議な出来事はここから既に始まっていたのかもしれない。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/polygon.htm ←正20面体はこれを参考までに

s

184: RINFONE Ⅱ 2006/05/13(土) 13:20:06 ID:d6nOfoGU0
「何これ?プレミアもん?」
「いや、見たことないけど…この置物買おうかな」
まぁ、確かに何とも言えない落ち着いた色合いのこの置物、オブジェクトとしては悪くないかもしれない。俺は、安かったら買っちゃえば、と言った。
レジにその正20面体を持って行く。しょぼくれたジイさんが古本を読みながら座っていた。
「すいません、これいくらですか?」
その時、俺は見逃さなかった。ジイさんが古本から目線を上げ、正20面体を見た時の表情を。
驚愕、としか表現出来ないような表情を一瞬顔に浮かべ、すぐさま普通のジイさんの表情になった。
「あっ、あぁ…これね…えーっと、いくらだったかな。ちょ、ちょっと待っててくれる?」
そう言うとジイさんは、奥の部屋(おそらく自宅兼)に入っていった。奥さんらしき老女と何か言い争っているのが断片的に聞こえた。やがて、ジイさんが1枚の黄ばんだ紙切れを持ってきた。
「それはね、いわゆる玩具の1つでね、リンフォンって名前で。この説明書に詳しい事が書いてあるんだけど」
ジイさんがそう言って、黄ばんだ汚らしい紙を広げた。随分と古いものらしい。
紙には例の正20面体の絵に「RINFONE(リンフォン)」と書かれており、
それが「熊」→「鷹」→「魚」に変形する経緯が絵で描かれていた。
わけの分からない言語も添えてあった。ジイさんが言うにはラテン語と英語で書かれているらしい。
「この様に、この置物が色んな動物に変形出来るんだよ。まず、リンフォンを両手で包み込み、おにぎりを握るように撫で回してごらん」
彼女は言われるがままに、リンフォンを両手で包み、握る様に撫で回した。
すると、「カチッ」と言う音がして、正20面体の面の1部が隆起したのだ。

185: RINFONE Ⅲ 2006/05/13(土) 13:37:16 ID:d6nOfoGU0
「わっ、すご~い」
「その出っ張った物を回して見たり、もっと上に引き上げたりしてごらん」
ジイさんに言われるとおりに彼女がすると、今度は別の1面が陥没した。
「すご~い!パズルみたいなもんですね!ユウ(←俺の敬称)もやってみたら」
この仕組みを言葉で説明するのは凄く難しいのだが、「トランスフォーマー」と言う玩具をご存知だろうか?カセットテープがロボットに変形したり、拳銃やトラックがロボットに…と言う昔流行った玩具だ。
このリンフォンも、正20面体のどこかを押したり回したりすると、熊や鷹、魚などの色々な動物に変形する、と想像してもらいたい。
もはや、彼女はリンフォンに興味深々だった。俺でさえ凄い玩具だと思った。
「あの…それでおいくらなんでしょうか?」彼女がおそるおそる聞くと、
「それねぇ、結構古いものなんだよね…でも、私らも置いてある事すら忘れてた物だし…よし、特別に1万でどうだろう?ネットなんかに出したら好きな人は数十万でも買うと思うんだけど」
そこは値切り上手の彼女の事だ。結局は6500円にまでまけてもらい、ホクホク顔で店を出た。
次の日は月曜日だったので、一緒にレストランで晩飯を食べ終わったら、お互いすぐ帰宅した。

187: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 13:59:07 ID:nq8M5WDn0
ユウ(←俺の敬称)

189: RINFONE Ⅳ 2006/05/13(土) 14:03:18 ID:d6nOfoGU0
月曜日。仕事が終わって家に帰り着いたら、彼女から電話があった。
「ユウくん、あれ凄いよ、リンフォン。ほんとパズルって感じで、動物の形になってくの。
 仕事中もそればっかり頭にあって、手につかない感じで。マジで下手なTVゲームより面白い」
と一方的に興奮しながら彼女は喋っていた。電話を切った後、写メールが来た。
リンフォンを握っている彼女の両手が移り、リンフォンから突き出ている、熊の頭部のような物と足が2本見えた。俺は、良く出来てるなぁと感心し、その様な感想をメールで送り、やがてその日は寝た。

次の日、仕事の帰り道を車で移動していると、彼女からメールが。
「マジで面白い。昨日徹夜でリンフォンいじってたら、とうとう熊が出来た。見にきてよ」
と言う風な内容だった。俺は苦笑しながらも、車の進路を彼女の家へと向けた。
「なぁ、徹夜したって言ってたけど、仕事には行ったの?」
着くなり俺がそう聞くと、
「行った行った。でも、おかげでコーヒー飲み過ぎて気持ち悪くなったけど」
と彼女が答えた。テーブルの上には、4つ足で少し首を上げた、熊の形になったリンフォンがあった。
「おぉっ、マジ凄くないこれ?仕組みはどうやって出来てんだろ」
「凄いでしょう?ほんとハマるこれ。次はこの熊から鷹になるはずなんだよね。早速やろうかなと思って」
「おいおい、流石に今日は徹夜とかするなよ。明日でいいじゃん」
「それもそうだね」
と彼女は良い、簡単な手料理を2人で食べて、
その日は帰った。ちなみに、言い忘れたが、リンフォンは大体ソフトボールくらいの大きさだ。

190: RINFONE Ⅴ 2006/05/13(土) 14:05:48 ID:d6nOfoGU0
水曜日。通勤帰りに、今度は俺からメールした。
「ちゃんと寝たか?その他もろもろ、あ~だこ~だ…」すると
「昨日はちゃんと寝たよ!今から帰って続きが楽しみ」と返事が返ってきた。
そして夜の11時くらいだったか。俺がPS2に夢中になっていると、写メールが来た。
「鷹が出来たよ~!ほんとリアル。これ造った人マジ天才じゃない?」
写メールを開くと、翼を広げた鷹の形をしたリンフォンが移してあった。
素人の俺から見ても精巧な造りだ。今にも羽ばたきそうな鷹がそこにいた。
もちろん、玩具だしある程度は凸凹しているのだが。それでも良く出来ていた。
「スゲー、後は魚のみじゃん。でも夢中になりすぎずにゆっくり造れよな~」と返信し、やがて眠った。

木曜の夜。俺が風呂を上がると、携帯が鳴った。彼女だ。
「ユウくん、さっき電話した?」
「いいや。どうした?」
「5分ほど前から、30秒感覚くらいで着信くるの。
通話押しても、何か街の雑踏のザワザワみたいな、大勢の話し声みたいなのが聞こえて、すぐ切れるの。
 着信見たら、普通(番号表示される)か(非通知)か(公衆)とか出るよね?
 でもその着信見たら(彼方(かなた))って出るの。こんなの登録もしてないのに。気持ち悪くて」
「そうか…そっち行ったほうがいいか?」
「いや、今日は電源切って寝る」
「そっか、ま、何かの混線じゃない?あぁ、所でリンフォンどうなった?魚は」
「あぁ、あれもうすぐ出来るよ、終わったらユウくんにも貸してあげようか」
「うん、楽しみにしてるよ」

204: RINFONE Ⅵ 2006/05/13(土) 14:55:33 ID:d6nOfoGU0
金曜日。奇妙な電話の事も気になった俺は、彼女に電話して、家に行く事になった。
リンフォンはほぼ魚の形をしており、あとは背びれや尾びれを付け足すと、完成という風に見えた。
「昼にまた変な電話があったって?」
「うん。昼休みにパン食べてたら携帯がなって、今度は普通に(非通知)だったんで出たの。
 それで通話押してみると、(出して)って大勢の男女の声が聞こえて、それで切れた」
「やっぱ混線かイタズラかなぁ?明日ド0モ一緒に行ってみる??」
「そうだね、そうしようか」
その後、リンフォンってほんと凄い玩具だよな、って話をしながら魚を完成させるために色々いじくってたが、なかなか尾びれと背びれの出し方が分からない。
やっぱり最後の最後だから難しくしてんのかなぁ、とか言い合いながら、四苦八苦していた。
やがて眠くなってきたので、次の日が土曜だし、着替えも持ってきた俺は彼女の家に泊まる事にした。

嫌な夢を見た。暗い谷底から、大勢の裸の男女が這い登ってくる。
俺は必死に崖を登って逃げる。後少し、後少しで頂上だ。助かる。
頂上に手をかけたその時、女に足を捕まれた。
「連  れ  て  っ  て  よ  ぉ  !  !  」
汗だくで目覚めた。まだ午前5時過ぎだった。再び眠れそうになかった俺は、
ボーっとしながら、彼女が置きだすまで布団に寝転がっていた。

205: RINFONE Ⅶ 2006/05/13(土) 14:57:04 ID:d6nOfoGU0
土曜日。携帯ショップに行ったが大した原因は分からずじまいだった。
そして、話の流れで気分転換に「占いでもしてもらおうか」って事になった。
市内でも「当たる」と有名な「猫おばさん」と呼ばれる占いのおばさんがいる。
自宅に何匹も猫を飼っており、占いも自宅でするのだ。所が予約がいるらしく、
電話すると、運よく翌日の日曜にアポが取れた。その日は適当に買い物などして、外泊した。

日曜日。昼過ぎに猫おばさんの家についた。チャイムを押す。
「はい」
「予約したた00ですが」
「開いてます、どうぞ」
玄関を開けると、廊下に猫がいた。俺たちを見ると、ギャッと威嚇をし、奥へ逃げていった。廊下を進むと、洋間に猫おばさんがいた。文字通り猫に囲まれている。
俺たちが入った瞬間、一斉に「ギャーォ!」と親の敵でも見たような声で威嚇し、
散り散りに逃げていった。流石に感じが悪い。彼女と困ったように顔を見合わせていると、
「すみませんが、帰って下さい」
と猫おばさんがいった。ちょっとムッとした俺は、どういう事か聞くと、
「私が猫をたくさん飼ってるのはね、そういうモノに敏感に反応してるからです。
 猫たちがね、占って良い人と悪い人を選り分けてくれてるんですよ。こんな反応をしたのは始めてです」
俺は何故か閃くものがあって、彼女への妙な電話、俺の見た悪夢をおばさんに話した。すると、
「彼女さんの後ろに、、動物のオブジェの様な物が見えます。今すぐ捨てなさい」と渋々おばさんは答えた。
それがどうかしたのか、と聞くと
「お願いですから帰って下さい、それ以上は言いたくもないし見たくもありません」とそっぽを向いた。

彼女も顔が蒼白になってきている。俺が執拗に食い下がり、
「あれは何なんですか?呪われてるとか、良くアンティークにありがちなヤツですか?」
おばさんが答えるまで、何度も何度も聞き続けた。するとおばさんは立ち上がり、

「あれは凝縮された極小サイズの地獄です!!地獄の門です、捨てなさい!!帰りなさい!!」
「あのお金は…」
「入   り   ま   せ   ん   !   !」

この時の絶叫したおばさんの顔が、何より怖かった。

207: RINFONE Ⅷ 2006/05/13(土) 14:58:32 ID:d6nOfoGU0
その日彼女の家に帰った俺たちは、
すぐさまリンフォンと黄ばんだ説明書を新聞紙に包み、ガムテープでぐるぐる巻きにして、
ゴミ置き場に投げ捨てた。やがてゴミは回収され、それ以来これといった怪異は起きていない。
数週間後、彼女の家に行った時、アナグラム好きでもある彼女が、紙とペンを持ち、こういい始めた。

「あの、リンフォンってRINFONEの綴りだよね。偶然と言うか、こじ付けかもしれないけど、
 これを並べ替えるとINFERNO(地     獄)とも読めるんだけど…」
「…ハハハ、まさか偶然偶然」
「魚、完成してたら一体どうなってたんだろうね」
「ハハハ…」

俺は乾いた笑いしか出来なかった。あれがゴミ処理場で処分されていること、
そして2つ目がないことを、俺は無意識に祈っていた。

208: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 14:59:48 ID:d6nOfoGU0
PCの調子が悪く、間を空けての長文、すみませんでした。俺の体験はこれで終わりです

210: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 15:03:11 ID:Mz/48tipO
>>208
ありがとう
いい話だったよ

224: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 15:49:32 ID:Ei8TDrUf0
>>208
GJ!
俺もリンフォン見てみたかったよ

221: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 15:41:40 ID:9UZRFqQJ0
私はリンフォンの話ちょっと信じられる。
似たような怖い体験した事あるから。
文にしてみたんだけど、すげー長文なのに何故か消えてしまって
もう気力ないからまた今度にするわ。

237: 工程1 2006/05/13(土) 17:31:18 ID:zGoyC87h0
いざない

その頃、私は海岸近くの住宅工事を請け負ってました。
季節は7月初旬で昼休みには海岸で弁当を食うのが日課でした。
初めは一人で食べに行ってましたが、途中から仲良くなった同年代の下請け職人も誘って一緒に食べに行くようになりました。

何時ものように海岸に行くと、普段は人気の無い海岸ですが、
その日は10~12歳位の子供が4人程、波打ち際で遊んでました。
ちなみにココの海は遊泳禁止となってはいましたが、私も子供の頃はココで仲間と泳いだりした事もあったので特に気にもしませんでした。

その日も海岸で弁当を食おうかと思っていたら、A君が
「今日は日差しが強くて暑いから、現場内の日陰で食おうぜ」
と言って来たので、まぁ確かにその日は特に陽射しが強くて外で食うには暑すぎる、と思ってその場を去りました。
現場内の日陰で弁当を食べていると、何やら外が騒がしい。
パトカーやヘリが飛んでる音も聞こえる。
何だろか?と思って外を見に行こうとAを誘いました。
A「あ~俺は辞めとく。」
私は外が気になって仕方が無いのでAは置いて、他の職人さん達と一緒に野次馬に行きました。

249: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 18:51:28 ID:+IrmnoRz0
>>237
Aさんのご冥福をお祈りいたします。

238: 工程2 2006/05/13(土) 17:34:38 ID:zGoyC87h0
どうやら人だかりが出来ているのは何時も私がAと飯を食っていた海岸でした。
既に集まっていた野次馬に話しを聞いてみると海で遊んでいた子供が一人、波に飲まれて行方不明だと。
確かにさっきまで海岸で遊んでいた子供の数が一人減っていましたT-T

私は後悔しました。
何時も通りこの海岸で弁当を食べていれば、波に飲まれた子供をいち早く発見できたし、
泳ぎにも自信がありましたので、もしかしたら助ける事も出来たのではないかと。

少し後ろめたい気分になってAの所まで戻り、Aに海岸での事を話しました。
「今日もあそこで飯食ってたら、俺らが何か出来たかもしれないよな」
と私が言うとAが
「ははは、無理だって。だから俺は今日あそこで飯食うの嫌だったんよ」

239: 工程3 2006/05/13(土) 17:36:04 ID:zGoyC87h0
私は意味が解らなかったのでAに詳しく話を聞いてみると
A:「あそこって遊泳禁止なだけあって色々とある訳で、こんな事言うからって変な目で見ないで欲しいんだけど
色々とある訳よ。
お前はソッチ系には疎いみたいだから言わないでおいたんだけど、現場の中で弁当喰った方が涼しいのに
何でお前は毎日海岸で弁当食べたがったの?」
私:「そりゃ、海見ながら外で飯喰った方が美味いと思って・・・。」
A:「その割にはお前は、毎日暑い、暑い言いながら弁当喰って弁当喰い終わったらスグに事務所戻って涼んでただろ?」
そう言われると、確かに海岸で弁当喰い始めたキッカケは海見ながら食べた方が気持ち良いと思ったのですが
2日目以降は、何であんなに日陰も無いクソ暑い場所で弁当を食い続けてたのか我ながら不思議に思いました。

A「”あいつ等”の狙いは初めからお前で、ず~っとお前は”あいつ等”に呼ばれてたんだよ」
私「???」

240: 工程4 2006/05/13(土) 17:37:04 ID:zGoyC87h0
Aは初めて現場で私に会った時も、私が海にいる”あいつ等”から誘われてるのを感じていたらしい。
とは言ってもそんな事を初対面、しかも元請の監督に真顔で話しても馬鹿にされるし、
下手したら追い出されるだけなので、毎日弁当に付き合って監視してたらしい^^;

Aは私が”あいつ等”に誘われてるのは解っていたけど、中々その”あいつ等”の姿をAも見ることは出来なかった。
どうやら霊?の方は一方的に私に意識チャンネルみたいな物を合わせ、もっと波際まで引き寄せたがって居るらしかったのですが、肝心の私が鈍すぎて手こずってたらしい。

A:「だから”あいつ等”は、お前の目の前で子供を海に引き込もうとした訳だ。
”あいつ等”からしたら子供の方が、頭が固いお前と違って誘い易いしな。
そうすれば、お前が子供を助けに海に入ってくる事を知ってたんだなぁ、”あいつ等”は。
まぁ俺が邪魔したから子供が身代わりになっちゃった訳だけど・・・。
今日は”あいつ等”とピッタリ波長が合う子供が遊びに来たせいか、今日は俺の目にもハッキリ”あいつ等”が見えたよ。
俺がお前を海岸から連れ戻した時の奴らの雰囲気は俺もちょっと怖かったよ、本命のお前を連れ戻されて怒ったのかなw」
とAが笑いながら話してくれました。


241: 工程5 2006/05/13(土) 17:38:41 ID:zGoyC87h0
って・・・そこまで解ってて何で遊んでた子供を放置したのかとAに問いただすと
A「お前は誘われてるクセに何も感じないから、そんな事言えるんだよ。
子供等が遊んでた場所は完全に”あいつ等”の領域入ってたし、お前だってアレが見えるなら絶対近づけないし
関わり持とうなんて思えないって。
お前を海岸から現場内に連れ戻しただけでも俺って勇気あるな、エライな~て思ったよ。
本当凄かったよ、奴らの恨めしいそうな顔。」

Aが言うには、見えない、感じない人は無意識に誘われてる事があると言ってました。
また、誘われてる事にも気が付かないらしい。
だから逆に、見える、感じる人は危ない場所には下手に近づかないらしい。

A「お前だって道路で子供が刃物持ってる男に追いかけられてたら、身を挺して阻止できるか?
普通出来ないよな。
それは関わった後の面倒を知ってるからだ。
それと一緒で俺も見えたからって人助けするほど、俺はお人良しじゃ無い。
相手が人間なら通報する事はできるだろうけど、相手がこの世の者じゃなかったらK察も相手してくれないし。
まぁ面倒事に巻き込まれるのは御免だよ。
でも〇〇君(私の名前)とは気が合ったし、知らん顔して何かあっても気分悪いからね」

この水難事故は夕方のニュースでもチラッと流れました。
私は夜中に気になって海岸まで車で見に行きました。
まだヘリは海岸沿いを飛び回り、沢山の人が灯りを持って海岸を捜索してました。







自分ではお人良しじゃない、と言っていたAでしたが
彼は去年の秋に川で溺れてる子供を助けて自分だけ逝ってしまいました。
2度目は見て見ぬフリは出来なかったのかな・・・。

242: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 17:46:59 ID:dfhbt0OZO
Aかっけえ

254: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 20:25:26 ID:RNbbk0dDO
豹変

俺の高校に京大出身だけど気のよわそうな新人のH先生という英語教師が四月から赴任してきた。
正直最初は声小さいし文字も下手くそで大丈夫かよ…って思ってた。
でも今はその人のことを尊敬している。

うちの学校にはリスニング機器とかの色々充実してる特別教室が二つあるんだが、
そのうち一つがいわくつきの教室で変なものを見たって体験談が絶えなくて皆そこで授業を受けるのを嫌がっていた。
ところがあるとき、うちのクラスの授業がそこになってしまった。
H先生もため息をつきながら「今日は特別教室②です…」と悲しそうに言っていた。
授業が始まってしばらくしてから窓の外に人がいたとか言い出す奴が現れて騒然となった。
リスニングCDからも変な声が聴こえ出して授業どころじゃなくなった。
それから突然壁をバンバン叩くような音が聞こえてみんなが悲鳴をあげると
突如H先生が「うあぁぁぁ!ゴルァ!授業中!!」と怒鳴った。
その瞬間すべての異変が納まり、あれから一週間何も起きていない。

優しい先生が急に怒るとなんか怖いよね。幽霊も同じなんだな。

257: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 23:19:17 ID:EFs31Lr70
チャイム

ある蒸し暑い日の夕暮れ時、俺は2階で昼寝をしていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

誰か来たようだ。俺以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

それからしばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。一体誰が来たんだ?
2階の俺の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た40歳位のおばさんが
麦藁帽子をかぶった、お揃いの白い服を着た女の子を連れてチャイムを押しているようだ。
最近流行りの子連れ宗教勧誘か?
全く面倒くさいなあ、とりあえず出てやるかと思い、
下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。せっかく出てやったのに。もう1回寝ようと再び2階の自分の部屋で横になった。すると、

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

また鳴った。窓から見るとまたあの親子だ。なんなんだ一体!
俺は半分キレぎみで下へ駆け下りた。
その間もず~と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして・・・・
誰もいない。ドアを開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、
どんなに足が速くても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカーンとその場で立っていると・・・

258: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 23:20:10 ID:EFs31Lr70
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた・・・
俺はダッシュで家に入り鍵を閉め、部屋のカーテンをして
布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。

次の日の朝、親にたたき起こされた。
「あんたに手紙。女の人からみたいよ」
にやにやしている。新聞を取りにいって見つけたらしい。
白い封筒に名前は書いていない。なんでこれで女だって分かるんだよ!
とりあえず開けて見ると綺麗な文字で

「なにかがあなたの家へ入ろうとしています」

とだけ書いてあった。


261: 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 23:42:40 ID:dfhbt0OZO
>>258
今インターホン鳴ったら死ねる

262: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 00:16:55 ID:d9KhxFbpO
チャイムを鳴らすもの

インターホン関連でオレも一つ。

アパート住みのオレ。昼飯時も少し過ぎたあたりかな。
やっぱり馬鹿みたいにやたらとインターホンが鳴るんだよ。
最初の二回まではでようかと思ってたんだが3、4回連続で鳴るに従って「しつこいな」って思い、顔しかめながらも
「はいはい今行きますよ~」
とか言いながら(半ば怒鳴りつつ)ドアの前に行きドアチェーンに手をかけた。
だがインターホンは鳴りやむ気配も無い。オレは流石にいぶかしく思い、覗き穴を覗いた。
すると小さな男のコっぽい後頭部が見えた。オレは悪戯だと確信し、ドアチェーンを外してドアを開けるとすぐに外の男のコに向かって
「悪戯はやめなさい!」
と叱りつけた。しかし、インターホンを押していたのは男のコではなかった。
男のコが押していたのは上の階のベランダからぶら下がっているとおぼしき首を釣った男性の遺体だった。
男性の遺体は、男のコに押される度にぶらぶらと揺れ、オレの部屋のインターホンに足がぶつかる。それが延々と繰り返されていた。
オレが恐ろしいと思ったのはその男のコが笑いながら男性の遺体を押していることだった。

264: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 00:28:23 ID:o8mnWdDt0
>>262
呪怨?

266: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 00:37:51 ID:skB3Oi/+0
>>262
どんな構造のアパートだ一体

263: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 00:18:53 ID:GNgMeuwc0
まあでも叱った意味はあったじゃないか。

311: 1/5 2006/05/14(日) 16:45:48 ID:qvLsfxrj0
封じ込められた記憶

幽霊とかは出てこないけど私の体験?を一つ。

最近上京して一人暮らしを始めた私(女ね)。
小さい頃から何故か強烈にバイクに対して強い憧れがあって両親には強く反対されていたのだが、自立したのをきっかけにこないだ両親に内緒でバイクの免許を取った。

教習所に通って初めてマニュアルのバイクに乗った時は憧れと興奮で事故に対する恐怖心やそんなものは全くと言っていい程なかった。
ところがいざ免許を取って、バイクも買って、さぁ、公道に出るぞ!
という頃になって、何故か突然に、唐突に、すごい悲惨な事故の想像ばかりしてしまうようになって、途端に怖くなった。
確かに都内の道路は交通量も複雑さも、地元(田舎)の単純で閑散とした交通状況とは全然違う。それも当然の事だと思った。
(四輪の免許は持ってて、地元も都内も走った事はあった)
それで折角手に入れたバイクも、結局わりと近場に行く程度しか走っていなかった。

312: 2/5 2006/05/14(日) 16:46:55 ID:qvLsfxrj0
そんな中、つい先日の事。
用事で地元に帰った時、何となく実家の自分の部屋の押入れを整理していて
昔の思い出の品とかが出て来たので、暇潰しに小さい頃のアルバムをめくってみた。
順に小さい頃(の写真)に戻って行くと、6、7歳くらいの頃の私が、
見覚えのない浜辺で弟と砂で遊んでいる写真が出て来た。
そこで久々に思い出した事があった。
小学校1年で転校した私は、確かそれまで神奈川に住んでいたのだ。
だから多分神奈川の何処かの浜辺だろう。
(親に聞いたら、何とか海岸じゃないかとか言ってたけど関係ないから割愛)

そこで不思議な事が一つあった。
私はこの頃の記憶がかなり曖昧だった。6、7歳頃の記憶。
それ以前もうちょっと小さい幼稚園の頃、幼稚園を抜け出して怒られた事とか些細な事でも結構覚えてるのに。
不思議に思って親に聞いてみたら、親は明らかに動揺した感じでこう言った。
母「その頃の事本当に覚えてない?何も?」私「全然」
母「Aちゃん(私)、お隣のお兄さんが大好きだった事も?」
私「???」

私はこの時、しつこく食い下がって過去を探り出した事を後悔した。

313: 3/5 2006/05/14(日) 16:48:06 ID:qvLsfxrj0
私「大好きなお兄さんがいたの??なんか素敵な予感(wktk」
母「バイクに乗っててね、バイクのお兄ちゃん、バイクのお兄ちゃん、って言って、すごく慕ってたお兄さん」
私「バイク!(それだ!)で、そのお兄さんがどうしたの??(wktk」
幼い頃のロマンスに期待を寄せてワクテカな私。

母「交通事故で死んじゃったの」
私「!?」
母「私達の目の前で」
私「!!??」

314: 4/5 2006/05/14(日) 16:49:11 ID:qvLsfxrj0
要約するとこんな感じだった。
私が7歳の夏、家族でドライブに出掛けた。その帰り、自宅近くの国道でちょうど別に出掛けていて、帰る途中のお隣のお兄さんのバイクがうちの車の後ろについた。
多分親しいうちの車だったからあえて後ろについて一緒に帰宅の途についたのだろう。
バイクとお兄さんに夢中だった私は後部座席でお兄さんに手を振ったり、一方的にジャンケンしたりして遊んでいたらしい。その時だった。脇道から出て来たトラックがお兄さんを吹き飛ばしたのは。反対車線を走っていた別の車にまで撥ね飛ばされて死亡したお兄さんの遺体はこの上ない悲惨なものだったそうだ。幼い私を親が庇って見せないようにしていたようだが、私はそれを見てしまったらしい。
私は泣き叫ぶと思いきや、その場で凍りついたように動かなかったそうだ。

こんな話を聞いて、すごく悲しくなったが、やはり記憶が今ひとつピンとこず、
時間が経って大人になった今、ただただ漠然とお兄さんの死を悼む事しか出来なかった。
(ちなみにその後そこを引っ越したのだが、この引越しはこの事故とは直接関係なく親の仕事の都合だったらしい)

やりきれないような、それでいて覚えていないから正直どうでもいい事のように考えながらぼーっとさっきのアルバムをめくっていた。残念ながら「バイクのお兄ちゃん」
と写っている写真も残っていず、記憶が冴える事はなかった。

315: 5/5 2006/05/14(日) 16:50:35 ID:qvLsfxrj0
ところが、アルバムと共に出て来た落書き帳にそれはあった。
鉛筆で下手糞な女の子や猫(らしきもの)が描きなぐられている中、
バイクとおぼしき物と、それに乗っているらしき男の人の絵。
その下には「ばいく のおにいちやん」「すき」等と書かれている。
「ああ、これが…大好きだったんだなぁ…」
と、なんとなく切ない気持ちになった。
めくっていくと、それから数ページとりとめもない絵や文字が描かれていたが、
最後のページを見て背筋が凍りついた。

「おにいちやん とばいく が しんだ
おにいちやん が なん だかよくわから ないもの に なりまし」


この文から、幼い私が何を見たのか容易に想像出来た。
東京の自分の部屋に帰って、自分のバイクを見た途端、寒気に襲われた。
相変わらず事故の記憶は鮮明にはならなかったが、バイクを手に入れた途端に湧き出したあの恐怖の感情は何を意味しているのか、私はバイクを乗り続けて平気なのか、判らない。

長くてすまん。

323: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 19:26:55 ID:jKFIkyQz0
山奥の恐怖

二年前に友達のAと趣味の渓流釣りで源流を目指してキャンプ道具を背負いながら泊りがけで釣りに行った時の話しです。
その日は快晴でとても晴れ晴れしく、このあと起こる背筋も凍るようなあのおぞましい出来事を予見させるべくもなく
私たちは意気揚々と渓谷へと足を踏み出したのでした……。
渓谷へ足を踏み入れたのも束の間、私たちは命綱であるライターの予備をコンビニで購入すべく下界へと立ち戻ったのでした。今となっては第一の悲劇ともいえるべき出来事が渓流の近くにある何の変哲もないコンビニエンスストアで起きたのでした。
立ち読みをしている友人Aを尻目に百円ライターを物色していると、
渓流釣りの重装備画目に付いたのか、八十にもなろうかというご老人が声をかけてきました。「釣りに行くのかぇ?」
「そうなんすよ」と答えるとご老人はしわのような糸目をカッと見開き、
「塩もってるか?」と言うのでした。はぁ?と思いつつも調理用の予備としてもっててもいいかなぁとそのご老人の言うとおりに博多の塩のビンタイプを購入したのでした。
買い物も済ませ、いざ渓谷へ再び足を踏み入れ空を眺めると、地平線の切れ目にあやしげな雲行きを確認しつつも私たちははやる気分を押し殺すように源流へ向かって歩き出すのでした。
今思えばこのときひきかえしていればあの思い出すのもはばかれるあまりにも恐ろしい惨劇の主人公を演じる事はなかったのに…と友人の位牌の前でいまでもそう思うのでした。

324: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 19:28:54 ID:jKFIkyQz0
禁漁からあけたばかりの渓谷は人の気配など皆無で、
竿を入れると必ずといっていいほど連れる良型の岩魚に気分をよくしながら友人のAとかわるがわる竿を入れつつ釣りあがって行くと、自分たちより先に渓谷に入ったとおぼしき人が釣りをしています。
話しかけると、その人も一人で源流を目指し、一泊の予定で源流釣行に来たということです。
その人はsといい、大学でロッククライミング部に所属してバリバリナラしたそうで、
見るからに筋肉質ですごいガタイをしているのがフィッシングウェザーの上からでもわかるほどでした。
年を聞くと自分たちと同い年とわかり意気投合した私とA、知り合ったSの3人は今日からの一泊二日を共にする事になったのでした。

325: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 19:35:27 ID:jKFIkyQz0
その日はほんとに爆釣で、大きめにビクにも入りきれないほどの岩魚と、
蕨やふきのとうなどの山の幸を収穫しつつ順調につりあがった私たちは、
一つ目の魚止めの滝に遭遇しました。本来はここでキャンプを張って一泊する予定だったのですが
Sというロッククライミングの達人と知り合ってしまったがため、私がAにSもいることだしもっと上に行こうと提案しましたが、Aの顔が急に曇り始めました。
詳しく問いただすと、コンビニで遭遇した爺さんいわく、この先は「ヤバイ」とのことでした。
しかしSのサポートもあってかこの岩壁を先導したSの足らすロープを使い私たちはさらに奥地へと進むことになったのでした。

326: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 19:42:30 ID:jKFIkyQz0
魚止めと人止めを兼ねた滝を登りきった私たちはまさに秘境とも言うべき未開に近い渓谷を意気揚々と釣りあがりました。
しばらくすると日が暮れ始め、ちょっと開けた場所に出た私たちはそこでキャンプを開くことにしました。沢山釣りすぎた岩魚をさしみや塩焼き、岩魚の骨酒などにしたり
山菜と、持参した米で作った炊き込みご飯で舌鼓を打った私たちは一休みすると
せっかくだから夜釣りに出ようという事になりヘッドライトを使いつつ夜釣りに出る事になりました。
今思えばおとなしく寝ていればあのような悲劇には会わなかったと後悔の念に駆られるのでした。

329: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 19:49:30 ID:jKFIkyQz0
A「なぁ、木の下にだれかしゃがんでない?」
確かになにかがいます。ぼさぼさの白髪頭のおばあさんでした。
ありえません…こんな山奥にこんな時間に……
と思ったのも束の間、見てはいけないものを見てしまったのです‥‥。
私たちに気づいたおばあさんのようなものは急に立ち上がると人間の動きとは思えないような動きでスルスルと樫の木を上って行きました。
「やばい……人間じゃない………」

330: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 20:08:33 ID:jKFIkyQz0
なんとそれは熊でした。
くまの攻撃を受けたAはわき腹をえぐられながらも持っていたナタで熊の目をつぶしてやったのでした。
思わぬ反撃を食らった熊は逃げ帰っていきました。
とても源流釣行どころではなくなった私たちは道具もそのままにAに肩を貸しつつ沢を降りる事になりました。
しかし出血の激しいAはとても滝をロープで降りれる状態ではなく、
Sが一人で沢を下りレスキュー隊を呼んでくることになりました。
Aの付き添いで残る事になった私はAを気遣いつつ滝から広がる景色を見ていると
Sのヘッドライトが動いていくのが見えます。負傷したAの為か、ものすごい速さで移動するライトの光を眺めつつ
「全速力で走ってるのか、ありがとう…S……」と思うのでした。
しかしこのとき気づくべきでした。ヘッドライトの光の不規則な動きと、
なによりも、決して人間が足場の悪い渓谷で動ける速さではなかった事を……。

331: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 20:13:53 ID:jKFIkyQz0
翌朝になってもSはもどらず、
県外から来たという中年の釣り師一行の持つ衛星携帯電話で助けを呼んでもらった私たちは
次の日の朝刊で、熊の餌食になり相当な距離を引きずられてぼろぼろになったSの死亡記事を目にするのでした。

341: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 21:55:13 ID:y44s9rUl0
とあることがあってこの話を思い出した
俺がまだ小学5年生の頃、河口湖ってわかるかな?
移動教室で有名な場所なんだが、そこに泊まりに行ったのさ。
泊まって二日目お約束のキャンプファイアーをすることになったんだが・・・
少し普通とは違う(少なくとも俺にとっては)じゃない方法で火をつけることになったんだ。
近くの駐車場でキャンプファイアーをやるんだが、裏山からロープを垂らして火をつけるって方法なんだ。
わかりにくいんだが・・・・


               薪薪薪
               薪紐薪
                紐
                紐       
                紐
                紐
         山山山山山山山紐山山山山山山
         山山山山山山山紐山山山山山山
         山山山山山山山山山山山山山山
         山山山山山山山山山山山山山山

355: 本当にあった怖い名無し 2006/05/14(日) 23:51:07 ID:t50yDTbz0
ありえない写真

>>341
関係ないけどキャンプつながりでほん怖のこの話し思い出したのでコピペ

361 :本当にあった怖い名無し :2006/04/23(日) 02:08:53 ID:hEdV/xr/0
ほんのり怖かった話
今から十年少し前の事だと思う。
家族4人でキャンプに行った。群馬かどこかか関東以北の河原だったように覚えている。
河原には自分達以外に人は無かった。
そこでは特になにがあったわけでも無いので割愛、帰りの足で使い捨てカメラを現像に出した。
出来上がった写真を家で見ていると、姉が小首を傾げて俺に一枚の写真を投げてよこした。
「これ。こんなん撮ったっけ?」
特にこれといった写真では無い。
家族4人が寝袋に包まり、中央の父が半身を出してランタンの火を調節している写真だった。
「さぁ?撮ったんだろ」
「えー……」
納得いかぬという風に眉を顰めて
「撮ってないよ」と言う。
「だって、撮ってあるじゃん。何?なんなの?」
「あのさぁ、4人写ってんのよ?誰が撮るのよ。4人で行ったのに、4人写ってんのよ」
今度は俺が納得いかなかった。
姉の言っている事はわかるし、それが不思議な事もわかる。が、実際こうして写真があるのだからなんとなく釈然としないものがあった。
姉はネガをすかした。
「どれ?」
「一番最後の……」
「無いよ」
ネガにはその像は写っていなかった。ネガ上では36枚全部埋まっていた。つまり、一枚余分な写真なのだった。
じっとその写真を眺めているとフと気付いた。
その写真は寝ている自分達を撮っている。則ち、俯瞰で撮っている写真だ。上から撮っている。
姉は「うーん」と唸ってその写真を持っていってしまった。
結局どうにかその写真を処理した様だが、良くは知らない。

361: 本当にあった怖い名無し 2006/05/15(月) 01:44:49 ID:1x6QgcAI0
青い人がくる!

この前、ここ10年家出して何の連絡もなかった姉が夜中に突然家に帰って来た。
その日は両親は都合でいなかった為、俺一人だった。姉は何かに怯えているようでガタガタ震えていた。
「絶対絶対一人にしないで!!もう戻りたくない戻りたくない」と俺にしがみつき、パニック状態だったため家出当時のままの二階の姉の部屋へつれていきベッドで横になってもらった。
とりあえず落ち着いてもらおうと俺は
「何か飲むものもってくるよ」と言って部屋を出ようとした。姉は「行かないで行かないで!怖い怖いよー!!」
俺が部屋を一歩出た瞬間にバターン!と勝手に姉の部屋のドアが閉まった。
そして部屋の中から姉の声「ギャッ!青い人が来る!青い人が来る!青い人が来る!!」
ドアをやっと力ずくで開けると、姉はこつ然と消えていた。ベッドの下もクローゼットの中にも、天井裏にもいない。玄関にはぼろぼろになった姉の靴だけが残されている。夢ではない。
とにかく消えてしまったのだった。









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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『リンフォン』『山小屋でのバイト』

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コメント

1  不思議な名無しさん :2017年10月26日 23:26 ID:.f.CeVao0*
2  不思議な名無しさん :2017年10月26日 23:33 ID:.f.CeVao0*
( 厂˙ω˙ )厂2

 
 
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