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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『首狩り峠』『牛の墓』 | 不思議.net

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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『首狩り峠』『牛の墓』

2017年10月31日:23:00

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コメント( 1 )

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寄稿者名/Shutterstock.com


469: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 03:32:11 ID:vK/y6GAt0
甘い香り

高校時代私には友達がいた。
友達と言っても時々お昼を一緒に食べたり遊びに行ったりする程度の友達。
その子はサンローランのベビードールが好きでよくつけていた。
(化粧や香水をつけてくるのは禁じられていたが、守っている人のほうが少なかったw)

ある時からその子からベビードールに混じって不思議な香りがするようになった。
甘いような苦いような妙に鼻につく…不思議な香りだった。
その香りは日を追うごとに強くなり、ある日を境にベビードールの香りは消え
その子からはその甘く粘っこい不思議な香りしか香らなくなった。
それは花の香りでもなければ果物の香りでもないような…強い印象だが正直どこか不快な香りだった。

あまりにもニオイが強いので、ある日思い切って彼女に
香水少し控えめにしたほうがいいんじゃない?それと私は前のベビドのほうが好きだったなと、言ってみた。

すると彼女は怪訝な顔で私を見た。
「私、ずっとベビードールから香水変えてないけど」

Σ(゚д゚lll)エ!香水変えてなかったのか!でもじゃあの甘い香りは一体なに…?
ちょっと不思議な話なんだが・・・『時間が止まる場所』
http://world-fusigi.net/archives/8474123.html






470: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 03:36:50 ID:vK/y6GAt0
首を傾げる私を置いてその子はさっさと帰ってしまった。
その発言が気に障ったのだろう、以来、彼女は私を避けるようになった。

私が彼女の訃報を聞いたのは、それから二週間後のことだった。
亡くなった直後、葬儀の時は事故死とされていたが、しばらくたつと
どこからともなくあれは自殺だという話が流れ始めた。

住んでいた自宅マンションの7階から飛び降りたのだと…。

この話を聞いて私は胸を痛めた。
大して親しくない友達とはいえ、一緒にいてどうして彼女の悩みに全然気がつかなかったのだろう。
そしてそんな心理状態にある彼女にどうしてあんな無神経な発言をしてしまったのだろう…

私はその場で手を合わせ、彼女の冥福を心から祈った。

471: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 03:38:21 ID:vK/y6GAt0
二年がたち私は大学生になった。
この頃は料理も覚え、食事を作るのが楽しくなった。
そんなある初夏の日、私は覚えのある香りを嗅いだ。
妙な粘っこさのある甘いあの香り…
そう、それは高校時代の友達が漂わせていたあの香りだった。

……なにこのニオイ…一体なんなの…?
奇妙な既視感に囚われながら、私はニオイの出所を探した。
その香りは部屋の床に放り出してあるバッグから漂いだしていた。

あ!そういえば5日前鳥ひき肉を買って確かそのままにしていた!
慌ててバッグを探ると、子ハエのたかった5日前の鳥ひき肉が出てきた。

そして私はあの友達から漂っていた香りがなんだったのか知った。
あの甘くて妙に粘りのある不思議な香り…。
それは腐臭だった。

476: 文珍 2006/05/24(水) 04:07:22 ID:Qi+g8/s6O
>>469 GJ!

実話だったら、オヌシわかる香具師だね。
漏れは耳が引っ張られる…w
あー、ベビードールほんとに好きだったぁ。
抱き締めたくなる香り…
今寝れば昔思い出していい夢見れそうだ。㌧!
おやすみノシ

473: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 03:58:06 ID:MxsCQQDo0
>>471
なんか色々な想像ができ過ぎて困る

474: くねブラック&くねホワイト ふたりはクネクネ (AAキボンヌ) 2006/05/24(水) 03:58:15 ID:NnCtzksT0
稲相撲

稲相撲小学校低学年の頃に、幼稚園に通う従妹たちが遊びに来たので、妹と従妹ふたりとで遊んでいた。稲を束ねてトントン相撲の人形にして、それぞれが1体ずつ作って遊んでいた。
勝ち抜き戦。

しばらく遊んでいた。妹と下の従妹が負けたので、俺と従妹の姉のほう(妹と同じ年)で決勝戦をしていると、負けた従妹と妹がぶっ倒れていた。
ひどい熱でひきつけを起こしてピクピクしている。口から泡吹いて。

慌てて、別室で家族会議をしていた?親を呼んでくると、遊んでいる人形を見ていきなり
「お前ら何やってんだ!」と酷く怒られ殴られた。
それから、4人とも、粗塩で背中を揉まれたり、酒と卵で溶いた小麦粉を額や上半身に塗りたくられたり、と大変だった。

どうやら稲を束ねた人形が自分たちの分身になってしまって?
負け=死という観念が二人に呪いもしくは自己暗示を掛けたらしい。

でも本当にそうだったのか。当時うちは増築中で、出入りの大工が家の母親に色目を使ったとか使わないとかで、実は結構家庭内が不穏だったっぽい。
家族会議も、本当はそれ関係だったのか?
だとすると「子供さえいなければ」的な母の無意識が?

うちの母方の女系は、霊媒体質というか色々見たり感じたりしやすいようで、その後も色々面倒だった……

477: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 04:27:17 ID:q/jy/oIE0
腕の仕業?

ネタを編集してたら、世が明けそうだぜ。
ちっと長文だけど仕事行く前に、投稿しとく。

学生時代、スキー教室で菅平に行った時の話だ。
オレは都会っ子でな。今までスキーなんかやったことねーし、
そもそも壁みてーな雪自体みたこともなかったよ。
昼前に旅館について、まず自室に荷物を運んだ。
そのあとは飯だ。まぁ、そこそこうまかった。

飯を食い終わったら、そのままゲレンデにバスで直行。
旅館から10分くらいだったかな。すまねーが名前は忘れちまったよ。
ゲレンデの入り口にゃデカい建物があって、そこで全員スキー用具を借りるんだ。
装着が終わった班から、インストラクターについて滑りに行ったよ。
つーか軽度の高所恐怖症だったからかもしらねーが、リフトってジェットコースターより怖かったぜ。

そのまま日が下がってくる頃まで、ヒィヒィ言いながらスキーしてた。
それがきっかけでショートスキーとかやるようになったから、スキー教室って結構教育上重要なのかもしんね。
集合時間が迫ってきたこともあって、インストラクターから帰りの指示があった。
後に列をなして、8の字走行でついて来いってやつ。
最初に集まった建物からちょっと離れたとこで傾斜は無くなってるからそこからは担いで歩いた。

478: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 04:28:02 ID:q/jy/oIE0
そのときなんだけど、前方の建物の屋根のふちに妙なものが見えたんだ。
当時は今ほど目が悪くなくて、裸眼で0.6前後だったんだけど、
白い屋根のふちんとこから、なんか真っ黒いのが飛びでてんの。
近づくにつれてだんだん造詣がはっきりしてきてな。
建物下につく頃にはなんだか分かったよ。どうも手みたいなんだよね。真っ黒い。
同じ班のやつに言ってもみえねーらしく、馬鹿いってんじゃねーみたいな態度取られたっけ。

生徒が全員集まって、先生が前でなんか話してるんだけど、意識と目線はずっとそれに行ってた。
だって明らかに手出し、微妙に動いてるのも気持ち悪かった。
そしたら突然その手がうねって伸びたと思ったら、屋根から生えてる氷柱が横にずれるように落下してきて。
「あ~~~~」って声上ちゃって、みんな一斉にこっちみたけどそれどころじゃねーし。
氷柱が落ちてきた場所にはほかの学校の生徒が集まってる最中で、
みんながこっちに注目して時には女の悲鳴が聞こえたよ。

どうも女生徒に当たったんだかで大騒ぎ。1m近い氷柱がぶつかったんだから重症だったのかもしれね。
通常ああいうとこの屋根下は危険だから入れないようになってる。もちろんその建物もなってたよ。
ただ氷柱が落ちてきたのはそこから4.5メートル横行ったとこ。普通はそんな事故起きるはずねーし
そもそも氷柱が縦じゃなく、根元のほうを頭にして落ちてくるなんてのは絶対にねーよ。
その子が骨折くらいですんだらしい、死ななくて良かったよ。
ちなみに悲鳴が上がってから、上を見直したらもうその腕はもう無くなってた。

479: 実体験(1/4) 2006/05/24(水) 04:51:27 ID:xHQPGvgD0
自分を観察


ドン。


ガキの頃階段から転げ落ちた。当時住んでいた家は古い木造住宅で
階段は急、さらに下りきった正面には柱が立っており、その柱に頭から突っ込むハメになった。


音を聞きつけ、当時同居していた祖母が部屋から出て来る。
俺を発見するなり叫び声を上げ、両親を呼ぶ。父と、幼い妹を抱えて母もやってきた。みるみる広がっていく床の血溜りで状況を察した父は、
俺を抱き上げ必死に俺の名を呼んでいる。母がどこかへ駆けだした。
今思えば、救急車を呼ぶため電話をかけに行ったのだろう。
俺の頭を押さえる父の手の指の間からは、暗い色の塊が床へ滴っていた。


480: 実体験(1/4) 2006/05/24(水) 04:52:08 ID:xHQPGvgD0
その光景は今でもはっきり覚えている。


おろおろするばかりの祖母。
厳しかった父が俺の名前を呼んでいる。
声が少し震えているような。
泣いているんだろうか。よく聞き取れない。
母はいない。まだ電話をしているのかもしれない。
不思議そうな顔で「俺」の方を見つめている妹。


ふと気づく。


何かおかしい。


家の中はこんな灰色がかった色だったろうか?
なぜ目の前で叫んでいる父の声がこんなに遠いんだ?
家族は皆 俺 を取り囲んで騒いでいるのに、妹はなぜ
「俺」を見つめているんだろう?

あぁどうして「俺」は「こんなところ」から家族を眺めているんだろう?



   俺   は階段の下で血を流して倒れているというのに!


481: 実体験(3/4) 2006/05/24(水) 04:53:02 ID:xHQPGvgD0
その瞬間、恐怖が襲ってきた。
死ぬ。自分は死ぬ。

当時、霊だの魂だのといった概念は当然理解していない。
超常的なものに対する知識と言えば、せいぜい「オバケ」くらいのものだ。
だから直感的に悟ったんだ。「俺」はさっきよりも高い場所にいる。
このまま昇ったら死んでしまうんだと。

さっきよりも視界から色が失われてきている気がする。寒い。
なんとか家族の元へ戻ろうとした。焦燥にかられながらもがく。
宙を泳ぐように身体を動かしているつもりだが、
一向に近づくことができない。そもそも身体が動いている感覚がない。
身体が「ある」感覚がない!


482: 実体験(4/4) 2006/05/24(水) 04:53:53 ID:xHQPGvgD0
すると、ぼーっと「俺」を見つめていた妹が唐突に口を開いた。


「おにた!」


(おにた = おにいちゃん)
視界が暗転し、落下するような感覚があった後、意識がなくなった。
次に覚えているのは、病院のベッドの上で見舞いに来た友達と話している
シーンだった。頭に包帯を巻いた俺と見舞いのみんなで撮った写真は
今でも実家にある。

その後順調に回復し、今も何事もなく生きているわけだが、
あの時妹が呼んでくれなかったら、きっと俺は死んでたんだろう。
見える妹GJ。助かったぜ。今度帰ったら飯でもおごってやるか。



今でもわからない事がひとつ。

あの時階段の上に独りでいた俺の背中を突いたのは誰だったんだろう?

490: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 12:18:57 ID:O/0OLaqr0
見えない同居人

私の友人Aはそれなりに霊感がある方らしい。
せいぜい気配を感じる程度で、見えたり聞こえたりはしないんだそう。
そのAが今住んでいる家には何か見えない同居人が居るのだという。
大した害はないから大丈夫、と本人は言っているんだけど、そのAの話。

その家でAが具合を悪くして寝込んでいたときのこと。
Aは布団の周りをグルグル周っている誰かの気配で目を覚ましたらしい。
だけど目が開かない。
金縛りだ!と思って焦っていると、周っていた気配が横を向いて寝ていたAの後頭部側に座り込んだ。
するともう一人の誰かがAを挟んで後ろの気配と言い争いを始めた。
声は聞こえなかったけれど、後ろの気配はAを害そうとしていて、
前の気配はそれを叱り付けているような感じなのが解ったと言う。
Aが何とか目を開けるのと、後ろの気配が怒った様に立ち去っていくのがほぼ同時だったらしい。

そんな家に住んでいて危なくないのか、と思うんだけど、
起きたら逃げていくようなのは生きてる人間に害は成せないよ、と笑って、
前に居たのは守護霊ってやつだったのかな?なんてノンビリ言っている。
私も半信半疑だったのだけれど、Aの家に遊びに行った時、
誰も居ないはずのトイレで急に水が流れ出したのは本当のことだ。
Aは水道代がかかるからやめてほしいんだよね、とブツブツいっていたが、そういう問題か?

509: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 17:58:31 ID:JhVSvHqf0
本物

1/2
ある大学で、表にでない研究を5年ほどに前に行いました
その研究というのうが、超常現象と人間の潜在能力の因果関係
ようするに、霊というものと、霊能力とよばれる物があるのかどうかを検証する実験でした

協力者として、何人かの超常能力をもつ方にご協力いただきました
正直なところ、お話しにならないようなデータしか取れませんでした
幻覚や妄想に近い方もたくさんおられました。
その中に20代の女性Aさんが、ありえないデータだされました
わかりやすくいうと、常人とは異なる脳の活動が行われていたということです
Aさんには2000近い質問に答えていただきました。

Q 超常的物体ないし生物が 感覚器にどのように感じられますか? 
A. 見えますが、目を閉じていても、感知することができます

とまぁこんな感じでどんどんすすめておりました。
それとは別に個人的にも色々とお話しをさせていただきました 
以前から気になった事をいくつかお聞きできました

511: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 17:59:19 ID:JhVSvHqf0
2/2
原始人とか虫とかの幽霊てのはいるですか?
水みたいなもので時間が立てばたつほど少なくなって消えるもんだそうです

TVみたいに 話とかしてお払いとかできるんですか?
話はできるはずないし、お払いとかはパフォーマンスという話でした

じゃぁ外国人とか男とか女とかどうわかるの?
わかるのはわかる

一体それは何なのですか?
わかりやすくいうと、生命エネルギーの残りかすみたいなもので、意思の疎通はできないけど、男女の区別やある程度の特徴はわかる。お祓いとか
てゆうのは、その残りかすを拡散させたり消したりする事
よく殺人現場や自殺現場で幽霊がってゆうのは、中身がたくさん入ってる袋をやぶくと中身があふれるようなもので、エネルギー自体はあるのに
うつわがなくなると、そういうのがたくさん残留する

拡散てどうやるの?
生命エネルギーの残りかすに 自分の生命エネルギーぶつけて散らしたり消したりすること

まぁそんな感じで、お話しをしたりしてました
最後にこうゆうとこによく来る気になりましたねぇといったら
私自身 生命エネルギーを使いすぎたので、近いうちに死ぬ
だからここにきていろいろ残したかった
そのAさんという女性はそれから1年もしないうちに、病気でお亡くなりになりました

大学での研究は研究対象死亡のため、中止ということになりました
終わり

510: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 17:58:39 ID:nme5ohLb0
((((((;゚Д゚))))))ザクグフゲルググ

518: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:50:02 ID:SPWcp6noO
牛の墓

私が通っていた高校は、数年前に改築され今では近代的な姿に変貌を遂げているが、私たちが在学中はどこもかしこも古めかしい学校だった。
歴史だけは県下有数というこの学校に、昔からひっそりと語り継がれているという、ある怪談話の伝説があった。

それは通称「牛の墓の話」という名前なのだが、タイトルだけ聞くとオカ板でおなじみの「牛の首」を思い浮かべる人もあるかと思う。
私もオカ板を覗くようになったのはごく最近なのだが、私の学校に伝わっていた「牛の墓」話というのは一般的にはいわゆる「牛の首」系の怪談話でメジャーな展開である
「あまりに恐ろしすぎて誰も話すことができない」系統の語られ方をされていたのも不思議と共通していた。

しかしある先輩は「安保闘争が盛んな時代の、学生運動に絡んだ話らしい」と語り、同じ高校のOBである親戚の兄(10歳ほど離れている)は「大正後期から昭和初期の話らしい」と聞かされた。

話のタイトルも「牛の墓」という説と「牛のバカ」という説もあり、まさに正体不明の怪談話といえた。

519: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:51:28 ID:SPWcp6noO
「牛の墓伝説を詳しく調べよう」
私にそういったのは中学時代からの友人Aだった。
季節は衣替えの直後だったと思う。
Aは私と違い優等生で成績は常に学年上位。
だが中学の頃からオカルトやらファンタジーにかなり傾倒しており、この話ももともとはAが定年間際の老教師から聞いてきたのがそもそもの始まりなのだ。

しかし「牛の墓(バカ?)」伝説の調査ははかばかしくなかった。Aは図書館で地方版の新聞を読み漁り、かつての卒業生を訪ねたり大学の図書館にまで入りびたってさまざまな資料を飽きることなく調べていた。
私も何度かAの「調査」に付き合ったが、彼の熱の入れようはどこか異常ともいえた。
いや、おそらくAはそのとき既に何かに取り憑かれていたのかもしれなかった。
そして夏休みがやってきた。
Aは予備校の夏期講習の傍ら、まだいろいろと郷土史を調べたりと相変わらず「牛の墓」について飽きずに調査していた。
私はAとは違う塾に通っていたのだが、夏休みの少し前から塾で同じ教科を取っていた同じ学校の女の子と仲良くなったりしていたため(笑)不純な目的ながら塾通いに熱心になり、「調査」へのモチベーションが落ちかけていた頃だ。

520: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:52:50 ID:SPWcp6noO
8月の上旬頃、私やAが所属していた部活の夏期合宿があった。夏期合宿といっても要は部活動のあとで部員が学校内の宿泊室に泊まりこむだけなのだが。

その夜、しばらくぶりにAと会ってその後の調査具合を聞くと
「60年代から70年代あたりにかけて生徒が死んだ事件があったのは事実らしい」
「だけど、その事件とは別に、もうひとつ公表されなかった事件が過去に存在するという話を、ある古い卒業生に聞いてきた」
「どうもこっちの話こそ、牛の墓事件(このとき確かにAは「事件」と言った)の隠された真実があるように思う」
「そのことを知ってる人を今探している」

…そういった話をAはしていた。

その後、お定まりではあるが深夜にかけて部員たち数人で怪談話をいろいろしていたのだが、ある女子部員が「こっくりさんやろう」と言い出した。
Aが名乗りを上げ、言い出した女子部員と10円玉に指を載せる。
私はオカルト好きだがチキンハートなので他の数人の部員たちとそれを眺めていた。

521: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:53:48 ID:SPWcp6noO
しばらくすると、室内の空気が妙にじめっ、というかじとっとした粘り気のある重苦しい雰囲気になりつつあるのを感じだした。
霊感の無い私ですら「あ、こりゃマズいかも」と思ったとき、こっくりさんをしていた女子部員とAの指先にある10円玉が不規則に、そしてめったやたらに動き始める。
「やだ…なにこれ…」
取り巻いていた私や、他の部員の顔色は悪いが、ランダムに動いて止められない10円玉に指を乗せた女子部員とAの顔色は青いのを通りこして白かった。
部屋の隅っこに誰か知らない人が立っている、ような気がするが身体が震えてそちらを見る度胸も無かった。別の女子部員が泣きだした。

「お前ら何やってるんだ!!」
突然大声がしたかと思うと、前部長であり昨年卒業したOBのB先輩が部屋に飛び込んできた。
B先輩は女子部員とAの頬に平手打ちを見舞うと、10円玉を鷲掴みにして網戸をあけて外に全力で投げ捨てた。
そしてこっくりさんに使った紙を持って合宿場の外へ出ていった。あとで聞くと紙は丸めてトイレの水に流してきたそうだ。

522: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:55:21 ID:SPWcp6noO
「冗談半分でもあーゆーのはやるんじゃねーぞ。おまえら」
B先輩はわりと霊感が強いらしく、寝ていたところ気分がざわついて吐き気がして目が覚めたらしい。
それにしても豪傑だ。
「もうおまえらおとなしく寝ろ」
Aはまだ放心したような表情だったが、のろのろと立ち上がって男子用の宿泊部屋に向かいかけた。
「あ、それとな」
その背中にB先輩が声をかける。
「悪いことはいわんから、ほどほどにしろよ」
Aは返事をせずに出ていった。
結局ろくに眠れないまま、次の日の朝になり私たちは解散して帰宅する。

それからさらに2週間ほど経過して、夏休みも残り半分ほどになったある夜、Aから電話がかかってきた。

「牛の墓だけど」
「まだ調べてたのか、B先輩も言ってたけどほどほどにしろな」
「だいぶ分かってきた。もうひとつの話の真相を知った女にだけ呪いがかかる…っていう話があるらしくてね」
「女だけ?」
「だから、俺らは大丈夫だよ。それで学生運動の頃の話も詳しく知ってる人に明日会う。明後日の登校日に全部聞かせるから、待っててくれよ」
そういって電話は切れた。


524: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:57:37 ID:SPWcp6noO
だが、その日Aはとうとう学校に現れなかった。
気になったので夜自宅に電話をしたのだが、何度かけても誰も出ない。
Aと連絡が取れないまま夏休みも終わる間際となり、私はAの自宅に向かった。
しかしAの自宅は雨戸がすべて閉ざされ、玄関の新聞受けには新聞がみっしりと詰まっている。勿論呼び鈴を鳴らしてもなんの反応もない。
高まる得体のしれない不安だけを抱えて、その夏休みが終わる。
2学期になってもAの姿は学校には無いままだった。
Aには年子で妹が1年にいたので、1年生の知り合いに尋ねても、妹も学校には来ていないとのことだった。

それからかなり経過してから私はある後輩女子部員の1人から噂を耳にした。
Aの妹が、夏休み中に突然自殺を図ろうとしたらしい。
彼女はとても明るく活発で友人の誰もそんな兆候は見られなかったのだが、自分の部屋でナイフで首を切ったらしいという。
学校にはAもAの妹も家の事情により転校、という連絡があり処理されていたことは後に明らかになった。だが教師は転校理由については何も明らかにはしなかった。
それから15年、未だにAのその後の行方は分かっていない。

526: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 18:58:52 ID:SPWcp6noO
結局、私はAから「牛の墓事件」の真相を聞くことはできなかった。

誰も中身を知らない最強の怪談話、という点でも「牛の首」とのかすかな共通項が見られるのだが…。

ただ、私が気になっているのはAは「牛の墓事件」についての調査をノート2冊くらいに分けて持っていた。
その調査記録をAの妹が目にした、もしくは読んだ、という可能性は考えられないだろうか。
そうしないと、突発的な彼女の自殺未遂の説明がつかないのだが…。


後日、B先輩とこのことを話したときにB先輩は私にこう言った。

「あいつ、あの夜こっくりさんする前から何かすごくいやな空気が身体を取り巻いていたんだよ。影が薄いっていうか、得体のしれない何かに魅入られてるような予感がしてな。俺気になってたんだ。多分それが怨念てやつじゃないかな」

Aくん、かつてオカルトがとても好きだった君が、もしこれを目にすることがあれば、一度連絡ください


529: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 19:13:15 ID:SPWcp6noO
長文すいませんでした

ちなみにその学校に「牛の墓」という話が伝わってる、というのはわりと知られている話らしく、
先日取り引き先との飲み会でお得意様のC氏(50代前半)という方と酒の席で歓談中
「○○くんは××高校の出身なのか。昔あの学校には牛の墓って話が伝わってたらしいけど、きみくらいの年齢だと知らないだろうねえ」
と懐かしそうに語られたりしたので、妙なシンクロニシティを感じて投下しました。


Aくん、もし君がまだあの調査記録ノートを持っていたなら、一刻もはやく焼き捨ててくれることを願います

531: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 19:25:20 ID:z3w73rnK0
怖いな。
最近は長文の名作が多いからいいね
病院探検のとか

534: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 20:08:38 ID:5KG9QnZX0
今更ながらコトリバコ読んだ。
日本の色んな所で呪術ってありそうだね(((((´;ω;)))))ガクガクブルブル

576: 和尚 2006/05/25(木) 03:30:37 ID:53voFvDm0
中古のギター

どっかで聞いた話。

リサイクルショップを歩いて回るのが好きなとある人が、仕事の出張先でたまたま掘り出し物の高級ギターが格安で売られているのを発見した。
男は仕事中でしたが帰りにこっそり買って帰ってもバレないだろうとすぐにそのギターを買った。
男が家に帰って実際に音を鳴らしてみると安物では味わえない高級感の漂う音色が響いた。
弦が錆びてるけど張り返れば外で使っても全然いける、これまた良い買い物をした。
恐らくモノの価値を知らない店員が適当な値段をつけて売り出してそのまま気がつかなかったのだろう。
でも、なにかがおかしい。
全体の妙な重みが気になった男がホールを覗くと何やら奥のほうに黒い塊が。
男がなんだこれはとペンライトで照らした瞬間その正体が生首だとわかりギョッとした。
男はすぐにそれをケースにしまうと近所の中古楽器屋に売り払った。
しかし、そうしたこを今では後悔しているという。
何も知らない楽器屋のあんちゃんが弦を張り替えて、その夜すぐに事故で死んでしまったと聞かされたからだ。

579: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 06:20:10 ID:eNBZqoG/0
とんでもない忘れ物

コンビにでバイトしてた時の話
一人の女性がコピー機の上に忘れ物をしていった
綺麗な包装紙で可愛いリボンがしてあるお土産のような物を
すぐその女性は戻ってきたが、忘れ物を捜すわけでもなくただ買い物をして出て行く
(ここでウチの店員が忘れ物を返しそびれる)
その忘れ物を保管するのだけど2週間経っても取りに来る気配が無かった
そこで、俺たちは中を見てみようぜ?って事になった
開けると・・・最初に2枚の紙が目に飛び込んできた
内容は

1枚目
私を拾ってくれてありがとう
私は行方不明なんだ
この手紙をどうか届けておくれ      
この時点でかなり気味が悪い。。

2枚目
私は今日新潟を離れます
とてもいい所でした
海も山もとても綺麗で大好きな場所です
またいつか来たいと思います
必死に頑張るあなた
いつもあなたを見ていた
いつか必ず殺してやる
私は今日新潟を離れます
船の時刻が迫っています
次は寒い冬に来たいと思う
私は今日新潟を離れます

とても綺麗な字で書かれていた
それと一緒になぜか旭川の木彫りの時計が入っていた
時計の裏には物凄く気味の悪い女性の笑ってる絵が描いてある紙が貼られていた
目が釣りあがり口はだらしなく髪はボサボサ背景はピンクでとても気色悪かった
ここでふとこの2週間自分の店(周辺)で起きた出来事を思い出した
丁度忘れ物があった頃から、犬が店の前で3匹も轢かれる、当店舗ビルの屋上から飛び降り自殺、レイプされた女性が店内に逃げ込む、誰もいないトイレから女のけたたましい叫び声
今でもソレはまだ店に保管してあります。私はもう店を辞めてしまいましたが今はどんな不幸な事が起きているのでしょうか・・以上1ヶ月前の話でした

588: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 09:00:06 ID:74zINp1vO
清掃のおばちゃん

八月くらいだったかな、東西線の西船橋駅で電車待ちしていた時の事なんだけど・・
ちょうどその時東西線乗り場とはちょっと離れた総武線乗り場の方で飛び込みがあったんだ、キキーッ!ていう激しいブレーキ音とブーーッ!ていうクラクション?が鳴って、向こうの方でガヤガヤやってるから
『ああ、飛び込み自殺かな?』って思って階段上がって総武線のホームまで見に行ったんだ、電車はホームの半分ほどで止まってて、人が集まって不謹慎な事に携帯のカメラで撮影してる人もいた
ちょっと離れたところから電車の下を覗き込んでみると電車の下から引かれた人の手がニョキっと出て筋肉の何かの運動なのか必死にグー、パー、グー、パーと繰り返してた
『うわぁ・・』と思って目をそらしたらちょうど俺の横にいた青の服着た清掃のオバちゃんの顔が目に入ったんだ
そのオバちゃんが物凄いにこやかな顔してるから『不謹慎だなぁ・・ちょっとおかしいんじゃないのババア』と思ってたら、『たりもるこ』と意味不明な言葉言ってモップとバケツ持ってエスカレーター上がっていったんだ
『なんだったんだ?あのババアは?』と思ったけど気を取り直してもう一度電車の方

590: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 09:26:07 ID:74zINp1vO
見てみたら駅員やらなんやらがたくさん集まってきてたからもう東西線の方に戻るか、と思ってエスカレーターに乗って上行ってたら途中で階段下りていくさっきの清掃のオバちゃんが見えたんだ
『は?また?どんだけ死体が好きなんだよ』と思ったけど興味が無いのでさっさと東西線に戻って電車待ちしてたらすぐに快速電車きたんでそれに乗り込んで席に座って目の前見たらさっきの清掃のオバちゃんが東西線のホームにいるのが見えた
『今度はこっちか、さよならババア』と心で念じてたら電車のドアが閉まって電車が出発した
そしてすぐに電車が急停車してアナウンスが流れた、『ただ今、人身事故が発生しました』

592: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 09:53:31 ID:74zINp1vO
『はぁ!?今度はこっち!?』と思ってキョロキョロしたけど当然電車の中だし状況が分かるわけない、電車のドアも開くわけもないので仕方なく座っていたんだ、そうしてしばらくしたら、やはりたくさんの野次馬の中でホームを歩く清掃のオバちゃんの姿が見えた
『やっぱりおかしいよあのオバちゃん』と思ってたらオバちゃんの姿がいきなり消えた
『ん?いなくなった?』人込みに紛れて上行ったかな?と思ってたらオバちゃんがさっき来た方向からまた歩いてきた
『?なんでまたこっちの方向から歩いてくるんだ?』左方向から右に抜けたのにまた左方向からくるわけないだろと思った

一時間くらいして電車は出発して目的地の浦安駅に付いて電車を下りたらさっきの清掃のオバちゃんと同じ服着た人が二人一緒にホームのガム取りしてた
その人達の横通り過ぎる時、その人達が言っていた、『西船橋担当の○○さん電車にひかれたって?』『そうらしいな、事務所に電話きたから』
あのオバちゃんは・・・


599: 1/4 2006/05/25(木) 12:54:55 ID:3IhEB0q70
佇む男

先月頃の話で一応実話。

俺が住んでるアパートの向かいの家(一軒家)の駐車場の住みに怪しい男が佇んでる事がしばしばあった。
その男は虚ろに家の中を覗き込むようにして立ってる。
見た目は中年のニート風、ってかそうとしか見えず、
ストーカーだと思って警戒してた。あまり頻繁に見かけるようなら警察呼ぼうとまで考えていた。
ある日、夕方から仕事だった為アパートを出て駅へ向かおうとしてたら
またあの中年ニート風ストーカーがいた。ただいつもと違う所は今日は家の中を覗いてるんじゃなくて俺をじっと見てる。
目が合ってしまい、寒気を覚えたので俺は目を逸らし駅へダッシュした。

600: 2/4 2006/05/25(木) 12:56:47 ID:3IhEB0q70
その日の夜、ニュースでニートの話題があったので
例のストーカー男の事を思い出し、一緒に見ていた彼女に話した。
結構頻繁にいるはずだが彼女は一度も見かけた事ないよと言っていた。
とりあえずキモいし何かされたら怖いから注意しなよと言ってその話は終わった。
その日から数日がたち、ストーカー男の事も忘れかけてた時だった。
夕方になったので仕事に向かうべくアパートを出て駅へ向かった。
そしてすぐさま俺は氷ついた。

なぜか例のストーカー男がうちのアパートのゴミ捨て場の前に立っている。
しかも俺をじっと見つめていた。10秒ほど呆然としてしまったが仕事に遅刻したらマズいとナイスタイミングで理性が働きかけてくれたので
奴から目を逸らし、早足で横を通り過ぎ駅へ向かった。
ある程度距離が開いたのでふり返り奴の様子をチラっと確認した。
すると奴は俺を一瞥すると何かを呟くように口をパクパクしていた。
それが俺には「邪魔をするな」と言ってるように感じた。

601: 3/4 2006/05/25(木) 13:00:22 ID:3IhEB0q70
翌日も奴はゴミ捨て場の前に立っていた。
その時俺はゴミ捨ての為ゴミ捨て場に赴いたので奴が邪魔でゴミが捨てられない。
ゴミを捨てる為にはかなり接近する事になってしまうので
ゴミ捨てやめようかと迷ったが、なんで奴の為に俺がゴミ捨てを
我慢せにゃならんのかと考えたら無性に腹が立ってきたので思い切って
「邪魔、ゴミが捨てられへんやろ」と言ってみた。
すると無言のまま奴は去り、いつもの向かいの家のポジションに戻った。
その日からゴミ捨て場に奴が立つ事は無くなった。

604: 4/4 2006/05/25(木) 13:02:17 ID:3IhEB0q70
ある日、彼女と買い物に出かけた帰り、
奴がまた向かいの家を覗き込んでるのを見かけた。
俺は彼女に「あいつだよ、こないだ話したストーカー男。
どう見てもストーカーでしかないよなぁ…通報しようかね?」
と言ったら彼女が
「は?誰もいないじゃんなにいってんの。」と言った。

今は仕事が変わり、夕刻に家を出る事が無い為奴は見かけないが
ずっとあの場所に留まり続けているんだろうか。

長文失礼。

633: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 17:50:48 ID:59Gvs04rO
ファミマに出る霊

深夜バイトを始めて2年経った頃、近くのフ〇ミマがオープニングスタッフ募集をした
給料もいいし家から近いのでそこで始めてみる事に。
働くまで知らなかったんだがファミ〇は深夜一人で、週4で働いてたから、常連なんかはすぐ覚えてしまった。
その中に一人、凄く綺麗なお姉さんがいた。明るくて笑顔が可愛くて話も面白い。俺はいつしか彼女を好きになっていた。
ある大雨の日、全身濡れた状態でやってきた彼女に自分のタオルと傘を渡して、俺は言った
「俺と遊びに行きませんか?おっけーなら朝にでもタオルと傘を返しに来てくださいよ」
彼女はほほ笑みながら帰って行った。
でも彼女は来なかった。なんだよ…それ。とか思いながら家に帰り→大学行って→バイトという生活を3日程続けたが彼女はもう来なかった。

636: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 17:59:33 ID:59Gvs04rO
ある日、深夜に客がいなくなったので事務所で煙草を吸いながら監視カメラを見てた時の事。
なんと彼女が店に入ってきたのだ。
正直いまさら気まずいな、とか考えていると彼女はおもむろに惣菜コーナーに行き、袋を破りガツガツ食い始めたのだ。
ちょっと待てよ!俺は焦り全力ダッシュ。
店に通じるドアを開けると店内には誰もいない。
なんだったんだ?

その謎は朝刊で解けた。
彼女は店の近くのマンションで一人暮らししていて、大雨の日にコンビニで買い物をして帰った時に玄関で足を滑らせ転倒。首の骨を折って動けないまま餓死したらしい…

670: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 22:47:42 ID:2cjySD1+0
ダッガコドン

去年、私は仕事で失敗が続き、厄年は来年なのに何故だろうかと調べた末に前厄という存在を始めて知り、すぐに会社に三連休を貰って遠い田舎の実家まで帰省をしました。
帰省して次の日に地元の七嶽神社と言う氏神の神社に行き、厄払いをしてもらったその夜。
皆寝静まった午前3時頃、私の帰省に伴い、急遽容易された敷布団は六月なのに冬並にフカフカで、寝汗をかいて私は起きた。暑いけど、上の布団を取ったら寒いと言う変な状況の中、
ごろごろと寝返りをうってる内に完全に意識は覚醒してしまった。
天井を見つめてボーっとしてると、ふと声が聞こえてきた。始めは猫の声ではないかと思ったが
その声はだんだんと近づいてきて、しだいにハッキリと人間の声と分かった。
それは小学生くらい子供の声だった。この声はどうやら話し合ってるらしく、
子供特有の笑い声が確実に家の中から聞こえてきた。
今、家の中には明治生まれの祖父、そして叔母、親父、自分の四人しかいないはず。なのに何故?
はっきりと子供と認識できると共に、私に恐怖が襲ってきた。
だが、体はまるで蛇に睨まれた蛙の様に動こうとしない。
そうこうするうちに、子供達の声が私の部屋の襖の前で止り、そして音も無く襖が開いた。
そこからは顔がまったく同じ二人の小学校低学年くらいの男の子が私の部屋に入ってきて、
部屋のあちこちを詮索し始めた。しばらく詮索すると最初は私に目もくれなかった双子?の一人が、
私の方に顔を向けた。(ヤバイ)と思う間も無く、双子の一人と目があってしまった。

672: 本当にあった怖い名無し 2006/05/25(木) 22:50:17 ID:2cjySD1+0
「あ、このひとおきてるよ」
「あ、ほんとうだ」
「どうする?」
「つれていこうか?」
「でもここにななたけさんがあるよ」
「じゃあやめとこうか」
「ばちがあたるけんね」
そんなやりとりの後、双子は壁の中に消えていきました。

部屋の机の上には、昼間に七嶽神社の神主に貰った大麻を置いていました。

翌朝、朝食の時にこの話をした所、祖父が静かに答えた。
「そらダッガコドンたい」

ダッガコドンと言うのはうちの地方に伝わる話で、部落内の子供達で遊んでいると、
いつの間にか一人、見知らぬ子供が混じっている。小さな部落内の子供達、皆知った顔の中、
明らかに部外者のこの子供をダッガコドンと言い、ダッガコドンが現れたら、絶対にその正体を聞くことをしてはならず、すぐに解散して各自家に戻らなければならない。
もし正体を聞くような事をしたら、殺されるだの、ずっと遊んで家に返してくれないだの、
連れ去られるだのと言う気味の悪い話である。
この話は私も幼少から親父に聞いており、親父も子供の頃、実際に一度会った事あるらしい。

「でもダッガコドンって一人じゃないの?」

叔母が祖父に尋ねる。
祖父は語気を込めて言った。

「なんのひとっちこんのあっかよ。あっは死んだ子どんの本ちゃおっとたい」
(何の一人って事があるか。あれは死んだ子供の数だけ居るんだ)

792: 首狩り峠 2006/05/27(土) 13:11:33 ID:gjIrLZXm0
首狩り峠

自慢じゃないが私は憑かれやすい。
霊感なんかは殆どないので自覚症状がなくて恐ろしい
子供の頃はよく行方不明になって次の日に
田んぼの真ん中でケタケタ笑っるのを発見されたとかしょっちゅうでした。
今でも体調悪かったり気ぃ抜くと寄って来ます。
そんな感じの話。

6個分です板借ります

793: 首狩り峠1/5 2006/05/27(土) 13:14:00 ID:gjIrLZXm0
鳴門の方に用事があって遠出してた日の帰り 道路情報聞いてたら
何でも、高速の方で事故があって大渋滞との事なので旧道を通って帰る事にした。
長い距離ながら県道なためか対向車は殆ど無い。
頭上を仰ぐと『○○峠 ○○市まで40km』の標識。
以前立っていた標識には『首狩り峠』と書かれていた道だ
数年前に市長が「縁起が悪いから」と勝手に名前を変えたが
今でも『首狩り峠』の通称で呼ばれている。
なぜそんな不吉な名前かというと
昔、 戦で負けた落人の集落が峠の頂上あたりにあったらしいが
ある時、残党狩りがやって来て盛大な山狩りを行い
一族郎党皆殺しにして首級を持ち帰ったのだとか確かそんな感じの由来だったと思う。
なんて直球ストライクなネーミング。
元来粘土質で急斜面、『ケ』も悪い土地とあって建物は殆ど立っていない。

うどん県とみかん県の県境、峠のちょうど一番てっぺん辺り
緩やかなカーブ道の先に自販機とイスがあったので車を停めて一休みする事にした。
いい加減 鬱陶しい森ばっかりの風景に辟易していた頃だ。
まだ午後4時だったが天頂まで木に覆われだいぶ暗い。辺りを見回しながら
「ホント木しかないなぁ」とため息ついてると どうも背後に視線を感じる。
気のせい気のせいと思ってると頭上でカラスが一声鳴いた。
体が「ビクッ」となった瞬間、背後に感じる視線が刺すような痛みに変わった
背中の毛がチリチリ焼けるような感覚だ(背毛は生えてませんが)
こんな感覚は以前、首なし地蔵蹴り飛ばした時以来だ。
首を90度だけ回し視線を後ろに送ると道路の向こう側に犬が座っているのが見えた。
真っ黒い犬だ。
真っ赤な目をしている
いや、目じゃない。
      「目玉がない」

794: 首狩り峠2/5 2006/05/27(土) 13:15:57 ID:gjIrLZXm0
真っ黒な顔面の眼窩はぽっかり空いていて
眼球の代わりに赤い絵の具を浸したような赤さだ
その眼球の無い目で私の方をじ~っと見ている
背中どころか私の全身神経が警鐘を鳴らしている。
目は真っ赤なくせに口ん中や舌まで真っ黒なのだ
犬だけど犬じゃない
ヤバイいぞ これは非常にヤバい

私は見えてない、気づいてない素振りをしつつ車の方へ戻る
頭上ではカラスどもがギャアギャアうるさく喚いている
エンジンをかけ一目散に逃げる。ミラーをたたんだまま3km走る
もしサイドミラーに映ってたらと思うと気が気でなかったからだ。


そんな体験談を 自称『視えるけど祓えない』友人に話したところ、
臆病者と子馬鹿にされるかなと思ったんですが
以外に興味津々 実に乗り気になってしまった。
私が「いや、暫くあっちの方は用事ないし」と言うと短い沈黙の後、

『...うどん』  「は?」
『うどん食いたい』  「はぁ?」
『うどん食いてぇーー!!』 「は!?」
『うどん食いにいくぞ、ハイ 決定。』 「ハァ!?」
『来週ね、車は却下。バイクで行きます。』「...はぁ。」

有無を言わさぬ強引さで決定された。
まぁレポート作成の一環と諦めるしかなかった。ヤレヤレ。(後編に続く)

799: 首狩り峠3/5 2006/05/27(土) 13:36:35 ID:gjIrLZXm0
生協前で集合、明るくなってから出発。フツーのツーリングである。
私の愛車はエリミネーター400 友人はRZの改造品
排気量が多くても小回りが利かないのでどんどん離されていく
例の場所を教えようにも 時速90kmで遠い彼方へかっ飛んでいく友人に
教えるすべも無く、行きしはフツーに素通りしていった。
しばらくしてさびれた山村に差し掛かった頃、友人がテールランプで停車を指示する。
農道のガタガタ道を抜けた先にうどん屋があった。
こんな所にもあるもんだなぁと感心したが、友人曰く
『街で大量生産してるようなうどんはクズ、うんこだよ。
 こういう民家でやってるようなんが一番ウマいんよ、水もウマいしね』
入ると、なるほど普通の民家だ。
私「じゃあキツネうどんお願いします」 友『山菜天ぷらソバ 大盛りで』
「お前、【うどん食いてぇー】って言うてたやん。ソバて..」 『まぁ ウソだからね。』
さいですか...

うむ、さすが うどんの国。確かにうまい
ところで、今日ずっと気になってた事があったのでうどん啜りながら 友人に聞いてみた
 何で車じゃなくてバイクで来たのか―― って。するとニッコリ笑って
『ホラ、お前がもし取り憑かれても 置いて逃げれるしょ』
ブッ(;゚;ж;゚)゙;`;:゙;.

うどん食った後、テキトーに走って、さぁ帰るかー となった。
まだ秋口、4時になってもだいぶ明るい。
ただ、山ん中入ると樹木に遮られずっと暗くなる。頂上付近になると光が全然入らなくなる。

800: 首狩り峠4/5 2006/05/27(土) 13:39:00 ID:gjIrLZXm0
そして、件の休憩所に着く。
自販機と電灯、石造りの椅子が2つだけの寂しい場所だ。
エンジンを切った友人が辺りを見回し『んー 気合入っちょーね。』と一言。
何か見えないかと聞いてみたが『んー 見えへんね』と
『空気がエラい澱んどるから何やかやでそうやけどねー  待つ?』
あんまりヒマだったので二人石椅子に座って 次のレポートの調査どこ行くか~ って話になった
『先月○浦の合戦場行ったけぇ 次○○鍾乳洞にしよう』と友人。
「えー 前回の時、【次は大歩危小歩危行に行こう~】言うてたや、それに鍾乳洞も前に行ったし」と私
『いや、今度の○○鍾乳洞がまた【出る】ちゅーて聞いたんよ。人骨見つかったらしいし』
「いや、俺ら別にオカルト調査隊じゃないからね?もっとフツーん所に..」
そんな会話をしている時 
強い風が吹いた。 
カラスがギャアギャア喚き始めた。
同時にまたあの悪寒に見舞われた。
続いてヒドい頭痛が私を襲った。隣の友人も右目を抑えてうめいている
― 視界がぐわんぐわんする。友人が何か叫んでいるが途切れ途切れにしか聞こえない。
身体は身体で氷水に浸かったような寒さが。震えが止まらない。
隣の友人がフラっと立った?と思った瞬間――
右足が飛んできた。胸部にモロに受けた私はのけ反り もんどりうって石から転げ落ちた。
どうやら蹴り飛ばされたらしい。あの細足からは想像できない威力だ。
「何すんだ!」『コレでいいか!?』「は?」
いや、私に向かって言ってるのではない。
友人は何も無い空間にもう一度『コレでいいか!?』と叫んだ。いつのまにか風も止んだようだった。
友人は大きく深呼吸をした。そして私に『まだ頭痛い?立てる?』と聞いてきた。
さっきの胸部への蹴りでロクに声の出せない私は首をコクコク縦に振った。
『すぐに帰るよ。エンジン。』フラフラする足取りでバイクの所まで戻ると
寄り道もせず一直線に帰った。
生協前のファミレスで一息つく。

802: 首狩り峠5/5 2006/05/27(土) 13:43:04 ID:gjIrLZXm0
私「あのさぁ、いっぱい聞きたい事あるんだけども。」
友『あのさ、』「ん?」
『面白そうやからずっと黙っちょったけど、今朝からずーっとお前ん肩に何か憑いてたんよ』
「え!?」『3人くらい。』 「なぬ!?」
『やけど、山で風吹いちゅー時、そいつらが全部お前から逃げて行きよったんでウチもビックリしてん』
『で、その後すぐ頭痛くなったと思うんやけど 声が聞こえた』「声?」
『直接脳に響くような声で【 スワルナ! 】って』 「【座るな】って?あの椅子?」
『やろね、お前には聞こえんかったみたいやから 何とか退かそうと思って蹴った。ゴメンね』
「やから【コレでいいか!】って言ってたんか。  ..あ、犬はおった?」
『いや、何も見えんかった』「そか、何やったんだろあの犬。」
『あ。でもね、声が最後に言うたんよ』

【 三度目は無い 】って

『命が惜しけりゃもう近づかん方が良いね』「言われなくても行かねぇよ。」

後日友人が仕入れてきた地元の老人の話によると

何でもあの場所、数年前までヤシロが建ってたんだけど 土砂崩れで流されて
土台しか残ってないんだと、つまり椅子だと思って座ってたあの石はヤシロの土台。
まぁ尻乗っけられたら神様も怒るか。
しかし、
「ただ石に座っただけで代償がコレほどとは...」
家に帰ってから気づいたが、
あの日持ってた 携帯電話、MP3プレイヤー、デジタル時計。
全部ブッ壊れてました。
磁気だか電磁波だか原因は分かりませんが

「..全く、洒落にならん」

806: 本当にあった怖い名無し 2006/05/27(土) 14:07:30 ID:0u4pBB/d0
>>首借り峠
GJ!

807: 本当にあった怖い名無し 2006/05/27(土) 14:09:30 ID:/+9ATz950
つまり付き合うきっかけが
首かり峠か・・・

872: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 01:28:31 ID:q4zuSD2W0
娘の望み

ある一家が突然心中したんだよ。夫婦と小学校三年ぐらいの娘の三人家族。
動機は全く不明。周囲からは仲のいい幸せな家庭と見られていて、何の問題もなさそうだった。
死因は睡眠薬中毒。妻が不眠を訴えて通院し溜め込んでいたもの。
娘には抵抗した様子はなかった。
死ぬ数時間前、なぜか家中が破壊し尽くされていた。夫がホームセンターで
買い込んだ大型鋏、斧、鋸、電動カッターなどによって。壁、床、窓、屋根、
家具、衣類、細々とした物品に至るまで徹底的に。
家族の写真が貼られたアルバムは一冊残らず執拗なまでに切り刻まれていた。
娘の部屋も例外ではなく、三人共白い軍手をした形跡があったことや指紋の付着跡などから、どうやら娘も破壊を手伝ったようだった。
遺書等は発見されず、状況が不可解なこともあり遺族は警察に他殺の可能性を訴えたが、捜査の結果一家心中と断定された。

874: 872続き 2006/05/28(日) 01:47:34 ID:q4zuSD2W0
検死の結果、最後に息絶えたのは父親だった。

妻の両親は死の数週間前に一家が訪ねてきた際、夫がこんな言葉をポツリと漏らすのを聞いていた。

「わたしたちにはもう、娘がすべてです。あの子の望みなら何でもかなえてやろうと思っています」

その時の表情はいたって穏やかで、思い詰めた様子などは微塵もなかったという。

また、娘の小学校の担任教師は、同じく数週間前のある日、娘が教室で突然、
「目が見えなくなった」と言いだし周りの生徒も騒ぎだしたので話を聞くと
「見えなくなったふり」をしていただけだった。
なぜそんな悪ふざけをするのか問いただしたところ、

「でも先生、本当は、本当に見えないんです。お父さんもお母さんも見えないんです」

と意味不明な答えを返したという。
これらの証言が心中と何らかの関係があるのかは不明。

884: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 06:21:48 ID:5nh8PbKB0
>>874

「この家を滅茶苦茶に破壊した後、家族皆で死にたい」

という娘の願いを叶えたのかもしれないな

911: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 16:25:53 ID:nhPxL9/KO
もう一人の私

私が中学生の時に体験した話。
いつ頃だったかはもぅ忘れたけど、いつものように7時に目覚ましが鳴ったので起きて洗顔し、セーラー服にも着替え家族全員で朝食をとり、「行ってきまぁす」と
家を出たのだけど何か忘れてると思い、また家に入り2階にある部屋に入ってベッドを見たら私が寝てた…

912: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 16:27:16 ID:nhPxL9/KO
続き

え!?…とヒザガクブルで布団を一気にめくった瞬間、またベッドから起きた…
夢??リアルな夢だったとふと時計を見たら8時!
慌てて一階に降り母に「何で起こしてくれなかったの!?遅刻する;!」
と言ったら母はビックリ&キョトーン「今出て行った…ご飯食べてた…あんたまたパジャマ…」 私「え;」
私はさっき見た夢??を思い出しガクブル;テーブルを見たら私が朝食を済ませた後があり、また部屋に戻って床を見たら脱いだ後のセーラー服があり…
私は訳がわからずとりあえずまた?用意をして遅刻して学校へ行った。その日は一日中朝の事を考えてたが全くチンプンカンプンorz
母も??…で、それからは不思議な事はないけど10年経った今でもわからない;
同じような体験した人いる?

975: 膝の上1/3 2006/05/28(日) 22:53:41 ID:6MuWSflF0
膝の上

その友人と知り合ったのは研究室が同じだったのがきっかけでした。
初対面の私に「アンタさ、取り憑かれやすいだろ」と言い放つブッ飛んだ人物で
普通なら「何だ?この電波人間は」なのでしょうが、私には笑えない。

自慢じゃないが私は憑かれやすい。
幼少期から祖母に
「お前は『いらんモノ』連れて帰ってくるから」と外出時に必ずお守りを渡され
忘れた日には井戸ん中落っこちてるの発見されたりとか
身内一同、謎の疱瘡発生とかしょっちゅうでした。
年と共にマシにはなりましたが今も体調が悪いと油断できません。
幸か不幸か
自称『見えるが祓えない』友人に興味を持たれ
いろいろ連れ回されるハメになる。
そんな話。


2回生の7月、件の友人と石鎚山の麓のにある史跡に行った帰りの出来事。
一通りレポート用の写真やメモをとって『さぁ帰ろうか』という時に調度雨が降り始め
急いでローカル線の停留所に駆け込みバスを待った。
「傘を持って無かったけど屋根着きの停留所で良かった」と私がこぼすと
『..良くない。開城戦のあっちゅう跡や言うから楽しみにしてたのに。何も無いに――』と
ふてくされた顔。相変わらずの土佐弁訛りはカワイイ。
雨がシトシト降りからザーザー降りなった頃 ようやくバスが着き、急いで乗り込んだ。

その時ふと、おかしな光景を目にした。

976: 膝の上2/3 2006/05/28(日) 22:55:20 ID:6MuWSflF0
バスの入り口の直ぐ前の席(乗り口が後ろ、降り口が運転席にあるバス)に
女の人と少女が2人座っていた。
ただ座ってるのではない、妙なのはその座り方。
他の席が空いているにも関わらず、座っている女性の膝(ヒザ)の上に
もう一人が腰掛けているのだ。
雨のためかびしょ濡れだ、
13歳位の女の子だ。
濡れるし重いのによくあんな事するなぁ と思ったけども、
ジロジロ見るのも悪いので通り過ぎ 前の方の席に進んだ。
クーラーは効いてるみたいだが嫌な蒸し暑さだった。

席に着き さっきの様子を話そうと思った矢先、友人がこう言った。
『ビックリするかもしれんけど 黙ってじっとしち』  「は?」
言うなり友人は私の膝の上に座ろうとする。
「何やってんだ」当然驚く。
『いいから座らせろ!あと、次のバス停で降りるよ』  「え?」


   ○○   『...』
   ノ|ノ|   「...」
  .|| ̄|

「あの」 『しっ!』
「ねえ」 『黙っとき』   
..どうやら発言権は無いようだ。
次の駅でひっぱられてそそくさとバスを降りた。


977: 膝の上3/3 2006/05/28(日) 22:57:18 ID:6MuWSflF0
辺り一面田んぼで屋根の無いベンチだけのバス停である。
雨はさっきよりヒドい。
もちろん私は
「忘れ物でもしたん?雨降ってんのに何でこんなトコで降りんだよ!」と怒ったが
友人は
『アレ見たろ』  「は?」  
『ヒザの上に乗ってたヤツ』
「何や、さっきのが霊やって言うんか?ハッキリ人の形してたのに」
(普段憑かれやすい私だが、『視る方』はカラッキシなのだ)

『アレはな、たぶん 【自分の気に入った人】のヒザの上に座って、
  降りる時いっしょについて行くんや』
「ついて行くって?」
『気に入られたらしい。オマエの方じ~~っと見てて笑いよった。
 そしたら、スッとコッチ来たんよ。
 ああ、ヤバいなと思って アレが座る前にウチが先に座ってね
 んで、言ってやった。【コイツの膝は私のだ、お前にはやらん】って』
「私のって('A`)...」

『そしたら恨めしそうに後ろ戻ってっち。後ろの女の人には悪いけど
 ハッキリ見えてたからね、アレは相当ヤバい奴だ。良かったな 憑いて来なくて。」

「...良くない。」
次のバスが来るまで30分も雨に降られ続け
カメラもメモもおじゃんになり、次の日38℃の熱で寝込んだのだ。
あの事があってから バスや電車に乗る時、
荷物をヒザの上に置くのが習慣になっています。

風邪引いたせいでまたややこしい事になるんですが
..それはまた別の機会に。

979: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 23:01:58 ID:3FupiYcwO
GJ!

980: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 23:09:09 ID:KqDFuLQ20
こえええーー((((゜Д゜))))
友達が強くてよかったな。

981: 本当にあった怖い名無し 2006/05/28(日) 23:10:46 ID:6En9CPvr0
これから風呂入るのに・・・・こえぇぇよぉぉ









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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『首狩り峠』『牛の墓』

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コメント

1  不思議な名無しさん :2017年10月31日 23:50 ID:csR9PLL30*
座間殺人事件が衝撃過ぎて、こんな空想紛いでは太刀打ちできない。


 
 
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