1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:07:05.014 ID:tqZ8GAhh0

勇者「ふー、そろそろ次の町ですね‥‥」

賢者「勇者様は体力ないですね」

魔法使い「仕方ないでしょ、インテリ系だし」

勇者「誰がインテリ系だ!」

勇者「それより魔法使いは早く魔法を《暗唱》出来るようになってください‥‥」

勇者「いちいちメモを見ながら詠唱なんて守る方の身も‥」

魔法使い「あー!うるさいうるさい!!」

魔法使い「火力はあるからいいのよ!」

勇者「いやいや‥‥」

賢者「あ、町が見えて来ましたよ」

勇者「よかった‥‥じゃあ宿でもとりましょう」

魔法使い「やったー!久しぶりのベッドだー!」







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少年「お母さ……せ、先生!」女教師「……っ!」
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2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:07:28.880 ID:tqZ8GAhh0

〜〜町

ザワザワ

「またか!」

「さすがだな‥‥」

「次も私に‥‥」

賢者「町人が集まってらっしゃいますね?」

勇者「なにか騒がしいですね‥ちょっと調べて‥」

魔法使い「だー!またそうやって面倒ごとに首を突っ込む!!」

魔法使い「いい加減にして!」

勇者「そ、それが勇者の性分だし‥‥」

魔法使い「いいから宿にチェックインしに行くの!!」

グイグイ

勇者「えぇ!?」

賢者「ふふ‥あとで聞けばよいではないですか?」

勇者「うーん‥‥」




3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:07:51.288 ID:tqZ8GAhh0

〜〜宿

店主「いらっしゃいませ」

魔法使い「三人ね!」

店主「お!冒険者かい?ただの旅人には見えないねぇ!」

勇者「しがない旅人ですよ」

魔法使い「そんな謙遜しなくていいじゃない!」

魔法使い「聞いて驚かないでよ店主さん!私達は勇者一行よ!」

店主「なにぃ!?」

勇者「はぁ‥‥そんないちいち言うことでも‥‥」

店主「出ていってくれ」

魔法使い「え?」

店主「勇者一行ならすでにチェックイン済みだよ!!」

店主「それも何度も町を救った英雄さ!あんたらみたいな嘘つきを泊めるわけにはいかないね!!」

賢者「どういう事ですか?」

魔法使い「ふ、ふざけないでよ!このハゲ!!」

店主「ほーら本性を現したな詐欺師め!!出ていけー!!」

魔法使い「こんのッッ!!」

勇者「出ましょう‥‥」

魔法使い「はぁ?」

勇者「いいから」

魔法使い「え、えぇ‥‥」




4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:08:10.440 ID:tqZ8GAhh0

〜〜広場

魔法使い「なんなんだあいつ!それに偽勇者一行ってどいつだよ!!」

魔法使い「見つけたら消し炭にしてやるからな!!」

賢者「勇者一行の発言とは思えませんね‥‥」

魔法使い「なんですって!!」

勇者「それより、まずは情報収集するべきじゃないか?」

賢者「そうですね」

魔法使い「そんな悠長にしてたら、宿には止まれないよ!」

勇者「まぁ、最悪野宿ですね」

魔法使い「えぇ〜〜!」

勇者「あ、すいませんそこの方!」

町人「はい?」

勇者「先ほどここで集まられてましたよね?」

町人「あ、あぁそうだが?」

勇者「なにをされてたんですか?」

町人「なにってそんなもん決まってるだろう!勇者様の凱旋を祝ってたんだよ!」

魔法使い「このぉ!!」

賢者「こらこら」

町人「な、なんなんだ?」

勇者「いえ、その凱旋というのは?」

町人「まぁ、あんたら他所から来たみたいだから知らんのも仕方ないさ」

町人「うちの町はあるときから魔物達に執拗に狙われててね、幾度なく襲撃されてるのさ」

勇者「幾度となく?」

勇者「そんなに魔物に執着される事ってありますかね‥‥?」




5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:09:13.030 ID:tqZ8GAhh0

町人「さぁね、魔物の考えがあんたにはわかるかい?」

勇者「‥‥いえ」

町人「まぁ、不幸中の幸いか勇者様一行がたまたまこの町に駐在していてね」

町人「それからは長らく町を守っていて下さってるのだ!いやぁ、勇者様万歳だな!はっはっはっ」

勇者「そうですか‥‥」

町人「あんたらも一度はお目にかかるといいよ!」

勇者「そうします、ありがとうございました」

町人「なんのなんの〜〜!またなんかあったら言ってくれよ〜」

魔法使い「くさいわね」

賢者「なんて事言うんですか!」

賢者「親切にしてくださった方に!!」

魔法使い「あいつじゃないよ!!」

賢者「え‥‥勇者‥‥様ですか‥‥」

勇者「賢者さん!?」

魔法使い「もー!偽物勇者達に決まってるでしょ!」

勇者「よかった‥‥」

魔法使い「おい!」

勇者「そうですね、魔物に執拗に狙われる町‥‥」

勇者「普通じゃあ考えられませんね」

魔法使い「だよね‥‥それに偽勇者の滞在期間と魔物の進撃が始まった期間が定かじゃないけど」

勇者「‥‥魔物の襲撃に関わっているかも知れませんね」

賢者「そんな‥‥!」

賢者「魔法使いの頭が良く見えるなんて‥‥!」

魔法使い「そこなの!!」

勇者「とにかく聞き込みを続けましょう」




6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:09:44.183 ID:tqZ8GAhh0

〜〜夜

勇者「うーん、どうやら偽勇者の滞在と魔物発生はほとんど同時期のようですね」

賢者「滞在して二週ほどしてからの魔物の襲撃が始まったと‥‥」

魔法使い「やはり関与が疑わしいですね‥‥」

勇者「うーむ‥‥」

魔法使い「考えてみて、どうにかして雑魚魔物の群れに襲撃させて」

魔法使い「それを自分達で倒せば、はい英雄!!」

魔法使い「自演もいいところだよ、偽勇者の誕生ね」

賢者「その脳みそを呪文の暗記に使うべきじゃない?」

魔法使い「うるさいな!」

勇者「うーん、どうですかね」

勇者「魔物を倒して英雄になりたいなら襲撃は一度でいいでしょう?」

魔法使い「‥‥」

魔法使い「な、ながく滞在して英雄としてちやほやされたいんじゃない?」

勇者「そうですかね、それに魔物を何度も町に襲撃させる方法なんて‥‥」

魔法使い「なんか魔法とかあるんじゃないの?」

賢者「うーん‥‥大昔の文献でそんなのがあった気が‥‥」

魔法使い「ほらね!」

勇者「それは確かですか?」

賢者「子供の頃にちょっとだけ見た気がします‥‥魔物を引き付ける‥‥」

勇者「ひきつける‥‥?」

賢者「すいません、忘れてしまいました」

勇者「まぁ、仕方ないですね」




7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:10:00.576 ID:tqZ8GAhh0

魔法使い「て言うか町の外で野宿するはめになったのもアイツらのせいだし!」

魔法使い「絶対に許さないからね!」

勇者「そうですか?住めば都という言葉もありますし‥‥」

勇者「あ、薬草みっけ!」

魔法使い「始まった!!」

魔法使い「薬草そんなに、集めなくていいよ!」

勇者「お、ここにもあった!あ、ここにも!!」ザックザック

賢者「私は明日、魔術図書館に行ってみますね、魔物を引き付ける魔法を調べ直してみます」

勇者「そうですか、私は薬草を‥‥」

魔法使い「そんなに拾わなくていいから!」

勇者「使うときは使いますよ?」

魔法使い「勇者は私と偽勇者に会いに行きましょう!」

勇者「おっ、ここにも薬草が〜!ここは天国ですか!?」ザックザック

魔法使い「はぁ‥」




9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:10:24.493 ID:tqZ8GAhh0

〜〜次の日 町

賢者「もう昼ですよ」

魔法使い「お、起こしてくれればよかったじゃない!」

勇者「起こすと暴れるじゃないですか」

魔法使い「暴れないよ!!」

賢者「では、私は魔術図書館へ行きますね」

勇者「分かりました」

魔法使い「じゃあ、私たちは偽勇者を‥あ‥」

勇者「すいません」

町人「おお、昨日の!」

勇者「勇者様どこに居られるか知りませんか?」

魔法使い(勇者が勇者様て‥‥ヤバイ人みたい‥)

町人「あぁ、それならば北の山岳に魔物を迎撃に行ったよ!」

勇者「北の山岳ですか」

町人「そうそう、北は谷底の一本道しかここに来る道は無いからね!」

町人「決まって魔物も人もそこを通るしか無いのさ」

勇者「なるほど」

町人「朝から見張りがすっ飛んで帰ってきてね、魔物の大群を見て勇者様の出番だって事さ」

勇者「勇者様の一行だけがそこへ?」




10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:10:45.208 ID:tqZ8GAhh0

町人「町の兵は全員下がらせるのさ、こんな町だから兵も少ないからね」

町人「町の守りに手をまわせと‥‥本当に聖人のような方で‥‥うっうっ」

ドン

勇者「?」

魔法使い(魔物と自分達だけにしてくれなんて!やっぱり怪しいよ!)コソコソ

勇者(それは、見てみないとわからないんじゃないですか?)コソコソ

町人「どうかしたかい?」

勇者「い、いえ、ありがとうございました!」

町人「は、はぁ、じゃあまたな!俺は凱旋を待つからよ!」

勇者「‥‥」

勇者「それじゃあ、行きましょうか」

魔法使い「そうこなくっちゃな!」




11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:11:15.281 ID:tqZ8GAhh0

〜〜渓谷‥‥崖上

魔法使い「はぁ、はぁ、なんで下のルートじゃないのよ!!」

勇者「ひー‥ひー‥上から‥観察したい‥じゃないですか‥‥」

魔法使い「疲れすぎよ!!」

キィィン‥ガイン‥ドドドン‥‥キィィイン‥‥

勇者「この音は‥‥着いたみたいですね‥‥」

魔法使い「この崖の下に例のインチキ勇者がいるってわけね」

魔法使い「さーて、どんだけ無様をさらしているか‥‥」

剣士「ウオオオオオッッ!!」

ズシャァァァッッ

魔物「ぐぁぁぁぁッッ!!」ドサッ

剣士「はぁ‥はぁ‥」

剣士「まだだッッ!!かかってこい魔物共!!」

僧侶「回復するわよ!」

剣士「おう!!まだ来るぞ!!」

魔導師「任せろ!!炎の混沌‥苦痛の砦‥ここに示すは弱者の祷‥‥‥」

魔物達「「「「ウオオオオオッッッ!!!」」」」

ドゴオオオオオオオン‥‥キィィィイン‥ズシャァァ‥‥ガインッッ

魔法使い「なに‥‥これ‥‥」

勇者「これは‥‥」?

魔法使い「これじゃあ、建前なしの本気の殺しあいじゃない‥‥」

勇者「殺しあいなんだよ‥‥少なくとも弱い魔物を引き寄せて倒すなんて自演じゃない」

勇者「真剣な命のやり取りらしいね」

魔法使い「‥‥そう‥ね‥」

勇者「それに彼らは‥‥強いよ‥」

魔法使い「でもわからないわ‥‥なんで勇者を名乗るの?」

勇者「それは‥‥まだわからないです‥‥」




12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:11:38.305 ID:tqZ8GAhh0

魔法使い「ここから魔法で援護するわ」

勇者「まってください!」

魔法使い「え!?」

勇者「最後まで見ましょう‥‥ここにも何かが隠されてる気がするんです‥」

魔法使い「何かってなに?‥‥‥強いって言ってもあいつらギリギリの戦いじゃない!」

魔法使い「あまりにも多勢に無勢よ!!」

勇者「本物かどうか‥‥見極める必要があるんです‥」

魔法使い「‥‥?」




13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:11:58.822 ID:tqZ8GAhh0

〜〜

剣士「はぁ‥‥はぁ‥‥」

剣士「もぅ‥斬られ‥噛まれ‥折られ‥‥」

剣士「一歩も動けないぞ‥‥はぁ‥はぁ‥」

魔導師「はぁ‥はぁ‥‥‥回を重ねる毎に敵の量が増えるな‥‥」

魔導師「一体魔物はどこから産まれるんだ‥‥」

僧侶「ごめん‥‥MPが尽きて回復‥‥出来ないわ」

剣士「はぁ‥はぁ‥仕方ないね‥‥」

ガラガラ‥‥

剣士「な!?」

ズザザァァァァァァァ

魔導師「上から何か来るぞ!!」

剣士「魔物の残党か!!」スッ

勇者「やぁ、初めまして」

剣士「は?」

魔導師「ひ、人か!?」

勇者「薬草‥‥いりませんか?」

剣士「えぇ?」




14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:12:27.158 ID:tqZ8GAhh0

〜〜

剣士「悪いな、こんなにもらって」

勇者「いいですよ、ストックは大量にあるので」

魔法使い「ありすぎて困ってますけどね」

剣士「自己紹介がまだだったな、俺は勇者だ」

勇者「え?勇者?」

剣士「そうだ!俺が勇者だ!」

魔法使い「ちょっと、変な芝居打たないでよ‥‥」ドン

勇者「‥‥そうですね」

剣士「どうかしたか?」

勇者「率直にいいますが‥‥あなたは勇者じゃないですよね?」

剣士「‥‥‥‥」

魔導師「お、おまえは!?」

僧侶「‥‥」

剣士「は‥‥あんたが何者かは知らんが‥‥」

剣士「俺は、紛れもなく勇者だぜ」

勇者「‥‥」

魔法使い「いい加減にして!!」

魔法使い「あんた勇者本人に言ってるのよ!!」

魔導師「な!?」

剣士「ほう、あんたが‥‥」

剣士「けど‥‥嘘はいけないな‥‥」

剣士「俺は、本物の勇者を見たことがある‥‥」

剣士「そして俺が‥‥」

剣士「現‥‥勇者だ!」




15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:12:51.659 ID:tqZ8GAhh0

魔法使い「はぁ?あんた何をわけがわからないことを‥‥」

剣士「は!もし仮に‥あんたがあの時の勇者なら‥‥」

剣士「俺は、あんたを殺さなきゃならない」

勇者「どういう事ですか?」

僧侶「剣士やめて!!」

剣士「うるせぇ!剣を抜けよ!偽勇者さんよ!!」

剣士「本物だってことを証明して見せろ!!」

勇者「そんなこと‥‥」

剣士「ウオオオオオッッ!!」

ガキィィィィィン

勇者「くっ」

ギリリリリリッッ

剣士「剣を‥‥抜いたな‥‥!」

魔法使い「く、この!!えーと、メモどこに入れたっけ‥‥」

魔導師「そうはさせん!悪魔の果実‥‥禁断の聖域‥‥!!」

ガインッッ!!ギィィィン!!ガキィィィィィン!!

勇者(なんて荒々しい剣なんだ!!)

勇者(まるで獣だ!!)

剣士「勇者ってのはそんなもんなのかよ!!」

魔法使い「えーと、精‥霊の‥導き‥‥森の‥」

魔導師「束縛の茨!!詠唱が遅いぞ三流め!!」

シュルシュルシュルッッ!!

魔導師「きゃあっ!」




16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:13:12.349 ID:tqZ8GAhh0

剣士「そこだ!!」

勇者「くっ!!」

ガイイイイイイイン ザク

勇者「‥‥」

剣士「どうした、剣を見失ったか?」

魔法使い「勇者!!」

剣士「どうやらあんたは勇者じゃないな‥‥」

剣士「本当にあんたが勇者だとしたら、俺より強いだろ?」

勇者「勝てれば‥‥勇者なのかな‥」

剣士「少なくとも負けない‥‥逃げない‥‥」

剣士「人を守るには絶対条件だろ?」

勇者「‥‥そうかもしれないですね」

剣士「じゃあな、薬草ありがとよ」

僧侶「‥‥」

魔導師「ふん‥‥」

魔法使い「ちょっと!待ちなさい!!まだ終わってないわよ!!」

剣士「二度と俺たちの前に現れるんじゃないぞ」

勇者「‥‥‥‥」

魔法使い「あいつら腹立つわねー!!」




17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:13:36.234 ID:tqZ8GAhh0

勇者「まぁ、仕方ないですね」

魔法使い「なんでやっつけないのよ!!あんなやつら!」

勇者「インテリですからね、剣術は苦手で」

魔法使い「それでも勇者なの!?」

勇者「誰も怪我しなくてよかったじゃないですか」

魔法使い「‥‥‥‥もう」

魔法使い「はやく剣を拾ってこの茨を切ってくれる!?」

勇者「あぁ、そうでした!すいませんね‥‥」

ザクザクッッ

魔法使い「体を斬らないでよ」

勇者「それは約束できないです」




19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:14:30.608 ID:tqZ8GAhh0

〜〜夜 野宿

賢者「不機嫌ですね」

魔法使い「ふん」

賢者「偽勇者一行はどういう方達だったんですか?」

魔法使い「それ聞いちゃう!?」

魔法使い「そりゃあもうクズよクズ!!」

魔法使い「薬草をあげたのに元気になったら斬りかかって来たのよ!!」

賢者「えぇ!?暴君じゃないですか!」

勇者「はは、まぁ確かに上部だけを見ればそうだね」

魔法使い「はぁ?うわべも糞もその通りじゃない!」

勇者「ちゃんと聞いてなかったんですか‥‥」

勇者「彼は既に勇者にあった事があると言ってましたよ」

賢者「知り合いなんですか?」

勇者「いや、私も一応勇者ですからね、感謝はされどあそこまで恨まれる事はしていないと思います」

魔法使い「す、すごい自信ね」

勇者「座右の銘はぐうの音もでないほど正義ですからね」

魔法使い「その正義が悲しみを生んだんじゃないの?」

勇者「うーん、それはないでしょう」

魔法使い「なんで?」

勇者「彼の頭髪は白‥‥」

勇者「白い頭髪は大陸の極北の民族だけです」

勇者「北の民族は自分の里の外にはほぼ出ないものです」

魔法使い「ほぼって‥‥」

勇者「それに北には行ったことがありませんし、会ってたらそれこそ珍しいので覚えていますよ」

魔法使い「それじゃあ十中八九会ってないって事ね」

勇者「ですね‥‥それと」

賢者「大陸の極北といえば魔王城に近い‥‥」

賢者「数年前、魔界から魔王と城が出現したあとすぐに‥北の王国‥町村共に‥‥」

魔法使い「全‥滅‥‥」

勇者「そうですね‥‥まぁ、それだけじゃないですよ」




20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:14:55.888 ID:tqZ8GAhh0

勇者「あの魔導師と僧侶も白い髪でした」

賢者「災厄の日の生き残りって事ですね‥‥」

魔法使い「なら、尚更怪しくない?魔物の件‥‥」

勇者「うーん、彼らの戦いぶり‥‥明らかに真剣そのものでした」

勇者「自演だなんてそんな生半可な剣筋じゃなかった」

魔法使い「言いきれるの?」

勇者「言いきれますよ‥‥」

勇者「彼は魔物を引き寄せてます」

魔法使い「は?」

魔法使い「さっきと言ってることが‥‥」

勇者「上から見ましたよね、戦闘を‥‥終始‥‥」

魔法使い「そうね‥‥」

勇者「気づきませんでしたか?」

勇者「魔物の行動パターンに」

魔法使い「別に‥‥」

魔法使い「強いて言えばあの偽勇者が一身に敵を引き受けていたわね」

魔法使い「そして、魔導師と僧侶が後方から援護してて‥‥」

勇者「それですよ、剣士が一身に受け止めていた?」

勇者「いいえ、魔物は《剣士しか》攻撃していないんです」

賢者「!」




22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:15:37.195 ID:tqZ8GAhh0

魔法使い「アイツの立ち回りじゃなくて!?」

勇者「私があなた達を守るのにどれだけ苦労してるか分かってないみたいですね」

勇者「呪文の詠唱中ほど無防備な時は無いですからね、少し知能がある魔物なら先に狙います、厄介ですからね」

魔法使い「つまり、確実にアイツ自身が魔物を引き寄せているって事ね」

勇者「それも‥‥無意識にですね」

魔法使い「はぁ‥‥なんですかそれ‥‥?」

賢者「その事ですが、図書館で書物を少し見つけました」

賢者「ちょうどその仮説にハマります」

賢者「北の民族でもさらに極僅かな隠れ里の民族にはもともと魔を引き付ける一族がいたらしく」

賢者「何百年も前には自在に魔物を引き付ける魔法を使って猟をしていたと‥‥」

魔法使い「そんなのスゴすぎるじゃない!」

勇者「その一族の末裔だって事ですね」

賢者「でも先ほど言った通り、それは何百年も前の話‥‥魔王城が出現する前には既にその血は薄れ」

賢者「能力は時の流れに埋もれてしまい、力を使える者も‥‥そしてその力の操る方法も途絶えてしまったと」




23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:15:54.690 ID:tqZ8GAhh0

魔法使い「だけど事実、アイツは使えてたよね」

勇者「《使えてた》わけじゃないみたいですが‥‥」

勇者「だからこそ‥もう一度彼らに会おう‥」

勇者「他にも気になる事がありますし‥事の真相を‥知りたいんです‥‥」

魔法使い「そうね‥アイツの顔にも一発ぶちこんでやりたいし!」

賢者「もう!乱暴なんだから!!」

魔法使い「‥‥‥‥賢者に言われたくないけどね」

賢者「え?」




24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:16:11.636 ID:tqZ8GAhh0

〜〜次の日 朝 町

偵察兵「たいへんだぁぁぁぁぁぁ!!」

ザワザワ

「「「なんだなんだ」」」

町人「どうした!」

偵察兵「また、魔物が!!北から!!」

「なんだってー!」

「そんな!!」

町人「き、昨日来たばかりだぞ!?」

偵察兵「それも!見たこともない大軍なんです!!魔王の大部隊並みです!!」

町人「そ、そんな!?」

剣士「ほう‥‥」

「ゆ、勇者様!!」

「勇者様だ!!」

剣士「私に任せてください‥‥この‥‥」

剣士「 勇 者 に ! ! 」




25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:16:31.306 ID:tqZ8GAhh0

〜〜朝 野宿 森

勇者「起きてくださーい‥‥」

魔法使い「むにゃむにゃ」

賢者「はぁ‥‥」

勇者「魔法使いさん」

魔法使い「うがぁああああ!!」バタバタッッ

勇者「うわっ!!暴れないで!!」

魔法使い「うーん‥‥」

勇者「また、昼前コースですかね‥」

賢者「朝食でも作ります」

勇者「じゃあ、それまで薬草でも摘んでます」

賢者「い、要らないです!!マメすぎますよ!」




26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:16:49.427 ID:tqZ8GAhh0

〜〜北の渓谷 谷底

魔王軍

「「「ガルルルルルル」」」

「「「うおおおおお!!」」」

「「「キキィィィィ!!」」」

ドドドドドド

ドスンッドスンッ

バタバタ

魔王参謀「クックック、この先の町を落とせば大陸中央への足掛かりできよう‥‥」

魔王参謀「この渓谷といい、中継基地としては十分な対価を得られよう」

ドドドドドド

ピタッ

魔王参謀「どうした?前の方で何か起きたか?隊列が止まったようだが」

「キキィ‥それが‥‥」

魔物「ふむふむ‥‥魔王参謀様!!」

魔王参謀「何事だ?」

魔物「どうも、勇者と名乗る者が足止めを‥‥」

魔王参謀「なんだと!?!」




28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:17:05.762 ID:tqZ8GAhh0

〜〜同時刻 谷底 中央あたり

「「「ガルルルルルルル!!」」」

剣士「よう、魔物共!!すげー大軍だな!!」

魔導師「この量じゃあ、目を瞑ってても魔法を当てられそうだな‥‥」

僧侶「いくら‥斬られてもいいよ剣士‥‥片っ端から治すから‥‥!」

剣士「今はもう剣士じゃない!勇者だ!」

剣士「行くぞぉぉぉぉぉッッ!!!」

「「「「ガルルルルルルルッッ!!」」」」




29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:17:30.413 ID:tqZ8GAhh0

〜〜野宿 森

魔法使い「ふぁ!!」ガバッ

勇者「うわぁ!!」ビクンッ

勇者「ビックリした‥‥」

魔法使い「んー、みんな朝早いね」

勇者「もう昼前ですよ!?」

賢者「あなたが遅いのよ!!?」

魔法使い「えー!起こしてよ!!」

賢者「起こしました!」

魔法使い「起きてないなら起こしてないじゃん!」

勇者「暴れるじゃないですか‥‥」

魔法使い「暴れないよ!!」

勇者「それより、町の方が少し騒がしいんです」

魔法使い「えぇ、確かにそんなに遠くないけど‥‥聞こえる?」

賢者「いいから行きますよ!」

魔法使い「朝御飯は!?」

賢者「時効です!!」




30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:17:55.120 ID:tqZ8GAhh0

〜〜町

「「「ぎゃああ!北から魔物が来てるぞー!!」」」

「「「そんな!勇者様は殺られたのか!?」」」

「「「そんなわけないだろ!?」」」

「「「じゃあなんで魔物が来てるんだ!!」」」

「「「しるか!!!」」」

勇者「ま、魔物が!?」

勇者「一体どうしたんですか?」

町人「あぁ!?あんたは連日の!?」

魔法使い「なんですかその言い方は‥‥」

勇者「落ち着いてください‥‥!」

町人「そ、そうだな‥‥!」

町人「実は朝から魔物の大部隊が攻めてきててな!」

勇者「はい‥‥」

町人「いつものように勇者様が迎撃に行ったんだがまだ帰って来ないのだ!」

勇者「な!?」

町人「それどころか、続々と敵が攻めて来ている!時期にここも到達するだろう!!」

勇者「そんな‥‥」

魔法使い「じゃあアイツは死んだってこと!?」

偵察兵「それはありません!!」

町人「な!?」

偵察兵「私が見たときはもっと大軍でした!!ですから今も大部分を勇者様が押さえているはずです!!」

勇者「‥‥」




31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:18:15.974 ID:tqZ8GAhh0

偵察兵「お願いします!冒険者ですよね?!勇者様を加勢してくれませんか!?」

「あ、あんた冒険者なのか!?」ゾロゾロ

「冒険者がいるぞ!?」

「お願いします!勇者様を!!」

「勇者を助けてください!!」

町人「お願いします‥‥勇者様を‥‥!」

魔法使い「はぁ‥‥あんたらね‥‥この人は本物の勇‥」

勇者「魔法使い‥‥!」

魔法使い「なに?」

勇者「みなさん‥‥この冒険者一行は‥クエストを受注いたしました‥‥」

勇者「あとは、任せてください」

賢者(勇者様‥‥!)

魔法使い「はぁ‥‥」

「「「ガルルルルルルル」」」

偵察兵「しまった!もう北の門まで!?」

勇者「行きますよ!!」

魔法使い「はいはい!」

賢者「分かりました‥‥!」




32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:18:35.172 ID:tqZ8GAhh0

〜〜北の門

ゴゴゴゴゴ‥‥

「「「ガルルルルルルル!!」」」

勇者「獣タイプが多いですね」

魔法使い「足が早いのから来たんでしょ」

勇者「では、援護頼みます」

魔法使い「ちょっとまって、呪文のメモ出すから‥‥」

勇者「ちょっと!?」

魔物「ガゥゥッッ!!」

勇者「うわっ!」

ザスッ

勇者「危ない‥‥!門をしめてください!」

偵察兵「分かりました!!」

ゴゴゴゴゴッッ

勇者「門が閉まりますよ!!まだですか!?」

魔法使い「ちょっとまって!!バックの中散らかってて!!」

「「「ガルルルルルルル」」」シュバッ

勇者「うおおおおおお!!」

ザシュッズシャァァァ!!

勇者「ふぅ」

「「ウォォオッッ!!」」

ガブゥ

勇者「うわぁ!!」




33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:18:54.510 ID:tqZ8GAhh0

「「「ガルルルルルルル!!」」」


ガブガブガブゥ!ガブゥガブゥ!

勇者「やばいかもしれないです‥‥」?

魔法使い「あ、呪文メモあった!」

勇者「し、死にそうなんで賢者さん回復を!」

賢者「ウォォォォォォォリャァァァァァァ!!!」

ズジャアアアアアアアアアッッ!!

「「「ギャイイイイイインッッッ」」」

賢者「てめぇら、うちの勇者に噛みついて生き帰れると思うなよ!!ぁぁ!?」

勇者「あの、回復を‥‥」

魔法使い「でた!!セルフバーサク!」

賢者「「「死に晒せ家畜どもがぁぁぁッッッッ!!」」」

ドコーンッッ!!バカーンッッ!!ズドォォォン!!ガォォォン!!

勇者「うぅ‥‥」

魔法使い「勇者!い、いま手当てを‥‥」

勇者「大丈夫ですよ‥‥コレがあるから‥‥」

魔法使い「や、薬草!!」

勇者「ね、必要でしょ?」




34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:19:14.141 ID:tqZ8GAhh0

魔法使い「というか、賢者も結構ダメージを‥‥」

勇者「あ、たぶん大丈夫です」

勇者「彼女は回復魔法詠唱しながらゴリゴリ削っていくタイプなんで」

魔法使い「どうやって両立してるのかしら‥‥」

勇者「魔法使いはまず呪文を覚えましょうか‥‥」

勇者「ほら、ガンガン進んでますよ追いましょう!!!!」

魔法使い「も、もうあんな所まで!」

「オラァァァァァッッ!!」




35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:19:28.251 ID:tqZ8GAhh0

〜〜渓谷 上方

魔王参謀「まだ進まんのか?」イライラ

魔物「はい、無様にまだ粘っているようで‥‥」

魔王参謀「この大軍をか!?」

魔物「いえ、半数以上はすり抜けて町の方へ」

魔王参謀「ほう、ならばよい」

魔王参謀「町の方に抜けられれば勇者も気が気じゃないだろう」

魔王参謀「それに言わば同時に攻略しているような物だからな、効率が良い」

魔物「そ、そうですね」




36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:19:56.709 ID:tqZ8GAhh0

〜〜渓谷 中央あたり

剣士「はぁッ‥‥はぁッ‥‥はぁッ!」

「「「ウォォォォォォ」」」

剣士「くそ‥‥すばしっこい獣人が‥‥ッッ」

魔導師「くそ‥‥もう‥‥MPが‥‥」ガクッ

僧侶「まだ‥‥いけます‥‥」

剣士「くそ‥‥!!なんで‥いつもみたいに‥全部俺の‥方に来ねぇんだよ‥!!」

剣士「どんどん‥抜けて行きやがる!!!これじゃあ‥町が‥‥」

魔導師「今は‥それどころじゃない‥ぞ!」

「「「ガアアアアアアアッッ!!」」」 シュバッ

剣士「「「おりゃあああッッ!!」」」

ズバババァァンッッスバァンッッ!!

「「「グァァァァァァッ」」」ドスッバタンッッドサドサッ

剣士「まだまだ足りねぇな‥‥ほら‥‥こいよ‥‥」

「「「グゥゥゥゥゥ!?」」」ブルブル

剣士(‥‥動きが止まった!)

剣士「いまだ‥‥行ってくれ‥」

魔導師「な!?」

僧侶「どういうことですか!?」

剣士「お前らだけでも逃げろって言ってるんだよ‥‥!」

僧侶「そんなの出来るわけ!!」

剣士「お前のMPがとっくに尽きてるのは知ってるんだよ!!」




37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:20:22.311 ID:tqZ8GAhh0

剣士「それに‥‥もう敵を引き付けておけるほど立ち回れねぇ‥‥」

剣士「今が最後のチャンスなんだ‥‥」

僧侶「いやよ!!」

剣士「あのな‥ただ逃げろって‥言ってるんじゃねぇぞ‥‥」

剣士「町に戻ってよ‥‥MPが無くなっても‥殴れるだろ‥?」

剣士「最後まで逃げるなよ‥‥戦え‥‥町の皆を守るんだ‥‥」

剣士「裏切るな‥‥決して‥血反吐はいても‥!!」

剣士「最後の時まで‥‥敵を殴れ‥‥」

僧侶「剣士!!!」

剣士「ちがうッッ!!」

剣士「俺たちは‥‥」

剣士「勇者だ‥‥!!!」

魔導師「行くぞ!!僧侶!!」

僧侶「!!」

魔導師「守るんだよ!!町の人を!!」

僧侶「‥‥わかった」

僧侶「死なないでよ!!絶対に戻るから!!」

僧侶「勇者!!!!」

剣士「‥‥はやく行けよ」

タタタタタタタ

剣士「もぅ‥‥一歩も動けないんだから‥よ‥」

「「「ガアアアアアアア!!!」」」ズオオオッッ

剣士「いいや‥‥諦めるな‥限界を決めるな‥!」

剣士「こいよてめぇら!!!」

ズジャアアアアアアアアアッッ

「グェェェェッッ!」

「ゴァァァァァ!?」

剣士「まだ‥‥戦‥え‥‥るぞ‥‥!!」

剣士「かかってこいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!」




38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:20:44.970 ID:tqZ8GAhh0

〜〜

賢者「オラアアアアアアッッ!!」

ドゴオオオオオオオンドゴオオオオオオオン

「「「ギギィィィィィィィィィ!?」」」

魔法使い「あれ?!ま、魔物が退いていく!?」

魔法使い「賢者にビビったのかしら!?」

勇者「いや!これは‥‥!!剣士の《力》です!!」

魔法使い「なら好都合ね、とにかく走りましょう!!」

賢者「まてや!!てめぇらぁぁぁぁぁぁ!!!」

勇者「ん?あの人達は‥‥!」

魔導師「どういうことだ!?魔物が俺たちに見向きもしないぞ」

僧侶「あ、あの人達は!!」

賢者「オラァ!!!」ブゥン

魔法使い「賢者!!それは人間よ!!」?

勇者「彼はどこに!?」

魔導師「あい‥つは‥‥!」




39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:21:00.870 ID:tqZ8GAhh0

〜〜渓谷 中央あたり

魔物「ヌゥウウウン!!」

ドコォン

剣士「ガハァッッ」

ズサァァ

剣士「く‥‥そ‥‥ッッ」

魔物「ウォォォォ!!」ドカァァァァン

剣士「ガァッッ!!」ビュンッッ

ドコォォン

ズルズル‥‥

剣士(ここらが‥‥潮時か‥‥)

剣士(俺はちゃんと勇者をやれた‥‥)

剣士(きっと誰より‥‥勇者だったはずだ)

剣士(逃げない‥裏切らない‥)

剣士(あいつらが行ったんだ‥きっとしっかり避難誘導したはずだ‥)

剣士「弱いからな‥‥あいつ‥ら‥は‥‥」

剣士「‥‥はは‥‥」

魔物「ギヒヒ‥終わ‥りだ‥!人間‥‥!」グイッ

剣士「俺は‥‥ただの人間‥‥じゃ‥ねぇ‥!」

剣士「俺は‥‥!俺‥‥はッッ!!」

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥

‥‥




40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:21:18.858 ID:tqZ8GAhh0

剣士「く‥‥?」

魔法使い「ほら、やっぱり火力は世界一じゃない?」

賢者「ちゃんと暗唱できないと実践で役にたちませんわ‥‥」

賢者「あ、回復させますね、勇‥者‥さん!」

剣士「あん‥たら‥‥」

勇者「やぁ、勇者さん」

勇者「二度と俺たちの前に現れるなって言われましたけど」

勇者「約束破ってしまってすいません!」

剣士「ばか‥やろう‥」

賢者「‥自然の郷‥癒しの泉フェアリーライト!!」

ポワワァアン‥

勇者「薬草づくしでもよかったですけどね‥‥」

勇者「そろそろ喋れるでしょう?」

剣士「あぁ‥‥て、敵は!?」

勇者「さぁ?この渓谷一キロ、二キロには草も生えてませんよ、恐らく」

勇者「すこしは時間があります」

剣士「なんて魔力なんだ‥‥」

勇者「ですから、少しお話して欲しいんです。人の話を聞くのが、性分でして‥‥」

剣士「は‥ははは‥」

剣士「敵わねぇな‥‥あんたらには‥‥」

剣士「わかったよ‥‥俺は‥そう‥‥」

剣士「数年前‥‥まだガキだった‥‥」

剣士「北のある里の話だ‥‥」




41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:21:38.594 ID:tqZ8GAhh0

〜〜数年前‥‥大陸の北のある集落

剣士「おれは、ぜったいに けんしに なるんだ!」

僧侶「えー‥‥あぶないよ‥戦うんでしょ?」

剣士「じゃあ、お前が そうりょになって おれを回復してくれよ」

僧侶「う‥‥うん‥‥!」

魔導師「お前がけんしなら、おれは まどうしだな!」

魔導師「みじかいつよい呪文を連発して敵をぜんめつ させるんだ!」

剣士「おー!いいじゃん!!強そうだな!!」

剣士母「みんなー!飯の時間だ!!こっちにおいでー!!」

「「「わー!!」」」?

村人

「ふぉっふぉっ‥‥三人はいつも仲が良いのう」

「きっと、この里の宝になりますよ‥‥」

冬場は寒かったが‥‥とてものどかで‥優しい人ばかり‥

この町みたいに何でもあるわけじゃないが‥‥

それより、かけがえの無い物もたくさんある‥‥

そんな暖かい所だったよ‥‥あの日まで‥‥


「なんてこった‥‥魔界との門が開いちまうなんて」

「魔王が現れた印じゃて‥‥」

「今は能力が途切れたとはいえ‥元は我々の一族は魔王にとっては脅威じゃった‥‥」

「なら、この里の《血脈》も狙われるんじゃないか‥‥」

剣士「母ちゃん、なんでみんなこわい顔してんだ?」

剣士母「大丈夫よ‥‥勇者様が現れて助けてくださるわ‥‥」

剣士「ゆうしゃって‥‥なんだ?」

剣士母「とても強くて‥優しくて‥皆を守ってくれるの‥」

剣士母「それに、絶対に逃げないし、絶対に負けないわ‥魔王なんかに‥‥」

剣士「へー、それってけんしより強いの?」

剣士母「‥‥そうね」

剣士「」バッ?

剣士母「どこいくの!!」




42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:22:02.377 ID:tqZ8GAhh0

剣士「はぁ、はぁ、はぁ」

剣士「俺が!まおうってやつを‥‥たおすんだ!!」

剣士「そ、それかゆうしゃを探すってのもありか?」

ドン

剣士「いて!」ドサッ

「おい、小僧‥‥」?

剣士「ぶ、ぶつかってごめんよ」

「よい、それより今勇者と言ったな」

剣士「?」

「知ってるのか?」

剣士「うん!とにかく強いらしいんだ!!」

「‥‥ふん」

「お前は北の里を知ってるか?」

剣士「え?そ、それなら知ってるけど?俺の里だからな!」

「なに!どこにある?」

剣士「えぇ、知らない人にはおしえちゃいけないって 言われてんだ」

「‥‥」

「なぁに、俺は勇者だ、守りに来たんだよ」

剣士「えぇ!?あなたが!?」

「あぁ‥‥そうだよ‥‥ふふ」




43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:22:18.417 ID:tqZ8GAhh0

剣士「じゃあ!こっちさ!!」

〜〜里、入り口

剣士「ここだよ」

「ここが‥」

魔導師「おい、だれだよそいつ」

剣士「あ、この人はゆうしゃだよ!!」

僧侶「えぇ‥?」

魔導師「なんだそれ‥‥」

剣士「ゆうしゃはすごいんだぞ!!みんなに教えよう!みんな待ってたんだ」

僧侶「う、うん」

「まて」

剣士「え?」

「行かなくてもいい、私が皆を守ってやるからな」

剣士「う、うん、でもゆうしゃが来たって聞いたらみんなよろこぶよ」

「よいと言っているのだッッ!!」

剣士「ひっ!」

魔導師「?」

「さぁて、心配はいらん‥‥おまじないをしてやろう」

剣士「え?」




44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:22:36.280 ID:tqZ8GAhh0

剣士「え?」

「お前はこの里の者だろう?」

剣士「う、うん」

(ならば‥‥こいつでよいか‥‥《座標》は‥‥)

「手を貸せ‥‥」

剣士「うん」

ビリリ

剣士「な!?」

バチバチバチバチバチッッ!!

剣士「ぎゃああああああああッッ!!!」

そこからは何も覚えてない、気絶した俺を魔導師と僧侶が抱えて家に連れて帰ったらしい‥‥

その夜

「「「「グォォォォォォォォ!!」」」」

「なんでこの里の場所が!?」

「くそう!!もう終わりだ!!」

「魔物が大量に来ているぞ!!」

剣士母「いいかい!!この地下室から出たらいけないよ!!」

魔導師「う、うん‥‥」

僧侶「み、みんなどうなるの?」ウルウル

剣士母「心配はいらないさ‥‥」

剣士母「こんな時にこの子は…スヤスヤ寝ちゃって‥‥ホントに‥‥」

剣士「‥‥」

剣士母「お別れの挨拶もできないのかい‥‥」

「「「グォォォォォォォォ」」」

剣士母「こうしちゃいれない!!さぁ!奥の方に!!」

魔導師「そんな!」

バタァアアンッッ!!




45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:22:53.561 ID:tqZ8GAhh0

〜〜北の里‥‥焼け跡

剣士「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」ガクン

魔導師「グスッ‥‥」

僧侶「ぅぇぇぇぇぇんッッ」

剣士「なんで‥‥!なんでだよ!!なんで里が無いんだよ!!」

剣士「そん‥‥なぁぁぁぁ!!」

魔導師「俺たちじゃ‥‥どうしようも‥‥なかった‥‥」

剣士「母ちゃん‥‥こんな‥‥真っ黒に焼けて‥‥!」

剣士「守るって決めたのに‥‥」

剣士「つよくなって村の皆を守るって!!」

‥‥‥‥‥‥

〜〜外れの森

剣士「そうだ‥‥おれは‥‥決めたよ」

僧侶「な、なに‥を‥‥‥?」

剣士「勇者は嘘をついた、皆を守るって言ったのに‥‥」

剣士「約束したのに!!!!」

魔導師「‥‥‥‥」

剣士「あんなものが勇者なんて俺はみとめない‥‥母ちゃんの言ってた勇者‥‥!!」

剣士「それが俺の中の、勇者だ!逃げないし!負けない!うらぎらない!!」

剣士「俺が‥‥それを体現してみせる!!」

魔導師「けん‥‥し?」

剣士「いや、今日から俺は‥‥」

剣士「勇者だ!!!」




46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:23:17.962 ID:tqZ8GAhh0

〜〜

剣士「それが、勇者を名乗り始めた事の顛末だ‥‥」

勇者「そこで…会ったのは‥‥」

剣士「勇者じゃ‥‥ないんだろ‥‥」

剣士「本当はとっくの前に‥‥気づいて‥‥たんだ‥‥」

剣士「きっと‥‥魔導師も‥‥僧侶も‥‥!!」

剣士「うぐ‥‥でもよ‥‥俺が‥‥!俺が‥‥敵を」

剣士「敵を入れたばかりに‥‥!里の全てを‥‥!」

剣士「魔導師のばあちゃんや‥‥僧侶の弟まで死なせた‥‥」

剣士「なんて‥‥!!認めたく‥‥認めれ‥‥ない‥‥んだよ‥‥」

剣士「俺は!!あれが勇者だったって思って!恨んで‥‥憎んで‥‥!!」

剣士「その大っ嫌いな勇者にならねぇと‥‥!!」

剣士「俺は、おれ自身を‥許せなかったん‥‥だよ!!」

剣士「許してくれ‥‥!!俺は‥‥あんたらを‥‥!」

勇者「分かりました‥‥あなたの罪を許しましょう‥‥」

剣士「!」

勇者「なんて、言っても‥‥納得できるような軽い物でも無いんでしょう?」

剣士「うぅ‥‥」

勇者「ならば、生きようじゃないですか‥‥」

勇者「無様に生きて、時には人を守って‥助けて‥」

勇者「いい飯を食べたら‥いい酒をのんで‥」

勇者「そしたらまた人を救えばいい‥納得できるまで‥」

勇者「だってまだ君には‥‥仲間がいるじゃないですか?」

剣士「ぐ‥‥!」

勇者「さぁて‥‥敵の本隊が来たようですよ」

ドドドドドドドドドッッッッ




47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:23:49.783 ID:tqZ8GAhh0

魔王参謀「貴様らか!!あのふざけた力!!」

魔法使い「そうよ?ビビった?」

魔王参謀「ふはは!しかし貴様らも終わりだ!!」

魔王参謀「さらに倍の魔物を呼んだからな!!」

「「「「「グォォォォォォォォッッッ」」」」」

ドドドドドドドドドドドドッッッッ‥‥‥‥

勇者「じゃあ、終わらせましょうか‥‥」

剣士「お、おい!さすがのあんたも!!」

魔法使い「あんた‥‥本当に勇者を舐めてるわよね」

賢者「ふふ‥‥」

剣士「だって、アイツは俺より剣の腕が‥‥」

賢者「まぁ、単体ではそんなに強くないかもしれないですね」

賢者「私より弱いかもしれませんし……」

剣士「なら!!」




48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:24:07.778 ID:tqZ8GAhh0

賢者「でも、勇者様はあなたと一緒で世界で1つの固有のスキルがあります」

賢者「それは‥‥」

勇者「よし、準備完了だ」

ジャキン

魔法使い「‥大地を引き裂く豪雷!!‥オルタナスパーク」

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッ

勇者「ふっ!!」

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂッッッッッッ

剣士「なんて質量の雷だ!?」

賢者「勇者様は、剣に受けた魔力を何倍にも‥‥増幅出来るんです‥‥」

剣士「つ、つまり!?」

賢者「最強‥‥です!!」

勇者「うぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!」

ドッッッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥

‥‥

巨大な雷は谷底の一本道の全ての敵を蒸発させた‥‥それから‥




49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:24:26.586 ID:tqZ8GAhh0

〜〜町 北門

ゴゴゴゴゴ‥‥

剣士「‥‥」

魔導師「けんし‥!!」

僧侶「けんし!!」

「「「うわぁぁぁぁぁ勇者様の帰還だぁぁぁぁ」」」

「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」

「「「また勇者様がお救いになったぞぉぉぉぉぉ!!」」」

剣士「いや‥‥おれは‥‥‥‥」

「「「え‥‥?」」」

ザワザワ

勇者「さぁて、頑張った勇者様のために宴を開いてくれって事じゃないですか?」

魔法使い「祝杯!祝杯!!」

賢者「ふふ」

「「「そ、そうだ!!!宴を!!」」」

「「「酒だ!!今日は飲もう!!」」」

「「「うおおおおおおおおおおお」」」

剣士「‥‥おまえ」

勇者「なんですか?」

剣士「余計な事を‥‥」

町人「ささ!勇者様!!こちらへ!!」

剣士「は、離してくれ」

町人「さささ!!」グイグイ




50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:24:42.980 ID:tqZ8GAhh0

〜〜回想

ゴゴゴゴ‥‥

剣士「つよ‥‥すぎる‥‥」

賢者「相手の魔法をそのまま受けてカウンターにも出来ます」

賢者「魔王キラーですね、まさしく」

勇者「剣士さん」

剣士「え!?な、なんだ!?」

勇者「もう、自分の力に気づいているかもしれませんが‥‥」

勇者「あなた自信が魔物を引き寄せています。今はさらにその力が増幅しているかもしれません。」

剣士「‥‥あぁ」

勇者「普通ならもう、人里には近づけません‥この町からも出ていってください‥」

剣士「‥‥‥‥わかった」

勇者「しかしですね、私たちは必ず魔王を討ちます‥‥」

勇者「そしたらこんな大軍は二度と来ないでしょう!」

剣士「‥‥!」

勇者(きっと今回の進軍はこの力とは別だったはずですしね)

勇者(剣士さんを素通りしていた魔物がいたのがなによりの証拠です‥‥)

勇者「ですからそれまでこの町を‥この渓谷の関所を守って、中央大陸への魔王軍侵略を止めておいてくれますか?約束です」

剣士「‥‥あぁ‥わかったよ‥ありがとう」




51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:24:59.787 ID:tqZ8GAhh0

〜〜夜 宴

ドンチャカ♪ドンチャカ♪

町人「ふはは、飲んでますか!!勇者様!!」

「「「うおおおおおおお勇者様ぁぁぁぁぁ」」」

剣士「‥‥‥‥」

僧侶「‥‥剣士」

魔導師「おい」

ドン

剣士「え?なんだ!」

魔導師「なに悩んでんだよ!」

剣士「あ、あぁ!いや、この力をどうやれば操れるかなーとさ‥‥!」

魔導師「はぁ、そんなんじゃねーだろ」

剣士「?」

魔導師「なにを悩んでんだよって話だ」

剣士「だから‥‥」

魔導師「いけよ」

剣士「え‥」

魔導師「お前の心は勇者一行と共にどっか行っちまったってことだな、そんな脱け殻だけみて、俺達が納得できると思うか?」

剣士「‥‥しかし」

僧侶「いいよ、この町は私達が守ってみせるから」

剣士「僧‥侶‥‥」

僧侶「ぎゃ、逆に剣士がいない方が敵が減って守り易いよね!」

魔導師「はは!!まちがいねぇな!!」

剣士「お、お前らなぁ!!」

魔導師「でもな‥‥最後にこの町の人たちには言って行けよ」




52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:25:18.598 ID:tqZ8GAhh0

剣士「誰も行くなんて‥‥」

僧侶「ほら!!いって!!」

ドン

剣士「なっ!!」

「「「おお!勇者様が前に出られたぞ!」」」

「「「ヒューヒュー!!」」」

剣士「‥‥あ‥‥‥あぁ‥」

町人「さぁて!!いったいなんですか!!?」

剣士「‥俺‥‥は‥‥‥」

剣士「‥‥‥く‥」

剣士「‥‥」




53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:25:36.440 ID:tqZ8GAhh0

町人「俺たちはね!あんたに守られて」

「何度も助けられて」

「勇者様の凱旋を何度も見届けたんだぞ!!」

「勇者様がなんと言おうかしているかなんて」

「とっくにお見通しなんだよ!」

剣士「‥‥!!」

町人「らしくないですよ、勇者様!あなたには笑顔が似合うんです!」

剣士「!!ッッッ」

剣士「おれはぁぁ!!」

剣士「この町にきて!!」

剣士「一発で好きになったんだ!!町の色も!!人の色も!!」

剣士「住んでるだけで笑顔になれる町なんて他にあるかぁ!?」

剣士「ここ以外無いだろおおおおお!!」

「「「うおおおおおおおおお‥‥!!」」」

剣士「‥‥どこの誰ともわからない‥‥俺達を‥‥」

剣士「家族のように迎え入れてくれた最高の日を‥‥」

剣士「俺たちは…生涯忘れない‥‥!!」

「「「‥‥‥‥」」」




54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:25:51.442 ID:tqZ8GAhh0

剣士「だからこそ‥‥この身が朽ち果てようとも守ろうと」

剣士「おれは‥‥!誓ったんだ!!」

剣士「だけど‥‥だけど!!俺は今日!‥‥ここを出ていく!!」

剣士「勇者だから‥よ‥!!魔王を討伐しにいくんだ!!」

剣士「今まで‥お世話になった分を‥仇で返すような真似をして‥‥」

剣士「すまない‥‥!!しかし‥‥絶対にまた帰ってくるから!!」

剣士「その時は‥‥その時は‥‥」

剣士「もう一度俺を家族として‥‥受け入れて‥‥くれますか‥‥?」

‥‥

剣士「‥‥‥‥‥‥ぐ‥‥」

‥‥‥‥




55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:26:03.198 ID:tqZ8GAhh0

「「「あたりまえだろー!!!」」」

「「「勇者様なしにこの町が成り立つか!」」」

町人「とっくに私たちは家族でしょう!!」

「「「なんどだって助けてくれたんだ!!」」」

「「「こんな幸せを自分達だけが味わったらバチがあたるよな!」」」

「「「世界を‥‥魔王を倒してきてください!!」」」

剣士「みんな‥‥」

魔導師「あいにく準備してる暇はないぜ」

僧侶「とっくに彼らは町を出てるわ!」

剣士「‥‥お前ら‥ありがとうな‥」

僧侶「一生の別れじゃないでしょ」

魔導師「はやく行けよ、泣き虫剣士よぉ」




56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:26:30.798 ID:tqZ8GAhh0

〜〜渓谷上方 夜


魔法使い「せめて宴の後でよくなかったぁ?」

賢者「ばかね、あの剣士さんを勇者のままにして出ようっていう、勇者様の考えがわからないの?」

勇者「たつ鳥あとを濁さずですよ」

魔法使い「そうはいうけど、一回もベッドで寝れなかったしさぁ‥‥」

勇者「…もう少しゆっくり歩きませんか?」

魔法使い「もう疲れたの!?インテリ勇者!!」

勇者「は、はい‥‥どうも疲れて‥‥」

賢者「ふふ‥‥」




57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:26:48.959 ID:tqZ8GAhh0

賢者「待ってるんですか‥‥彼を‥‥」

勇者「ぇ?あ、その‥‥そうですね‥‥」

勇者「しかし、彼にはあそこを守るように言ってしまいましたからね‥‥約束を‥‥」

賢者「あれ、じゃあ、あの人影は誰ですかね?」

魔法使い「町の方から?」

勇者「!!」

剣士「おーい!待ってくれー!!」ダダダダ

剣士「はぁ、はぁ‥‥」

剣士「ふぅ‥‥」

剣士「約束は破らせてもらう、町はまだ守らない‥‥」

賢者「ふふ」

剣士「俺も!魔王をたおすんだ!!手伝わせてくれ!」

剣士「俺の力はきっと役に立つから!!」

勇者「いいんですか?」

勇者「勇者様‥‥」

剣士「はは‥‥俺は‥‥」

剣士「今は‥‥今だけは‥‥ただの剣士だ!」

剣士「よろしくな!!」

〜〜fin ×




58: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:27:35.427 ID:tqZ8GAhh0

支援くださった方々、ありがとうございました、拙いssですが最後までみて頂けたのなら幸いです

乙でした




61: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:34:37.997 ID:VHzFl3bFa






62: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/11/10(金) 18:37:24.431 ID:XugYc1l80







SS宝庫のオススメSS (2017/07/15追加)
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生徒会長(♀)「こんなところで、キミたちは一体なにをしているのかな?」
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