インテルが「Radeon部隊のトップ」を獲得。ゲームからAIまでカバーの自社製ハイエンドGPU開発へ
Radeon内蔵Core i は "つなぎ" か
連載
注目記事
Androidの後追いでワクワクがなかったiPhone X。でも信者だから言う「アップルはそれでいい」
iPhone Xのナゾを実機でズバっと解決 カメラ機能はすべての面でワンランク上
セルラー版Apple Watch通信費比較。ドコモは月500円、au・ソフバンは350円(※期間限定でタダ)
人気記事
LINEが完全無線イヤホン「MARS」公開、日英のリアルタイム翻訳も可能?
ソニーのGoogleスピーカーLF-S50Gを詳細レビュー。実は「汎用性の高さ」こそが魅力?
iOS 11.1.1リリース。「Hey Siri!」がスルーされる不具合および「i」 が「A」になる問題を修正
AMDのRadeon GPUを統合したCPUの発売を発表したインテルが、そのRadeon開発グループのトップとして知られるRaja Koduri氏を雇用したと発表しました。Koduri氏はインテルで新しいGPU開発部門、Core and Visual Computing Groupを率いることになります。
Koduri氏の採用によって、インテルがこれまでさほど積極的でなかった高性能GPUの開発に本格参戦することになります。そしてそれは、発表されたばかりのインテルとAMDの呉越同舟的な関係が長期にわたる可能性が低いことを示しているかもしれません。
たとえばAMDはラップトップ向けのRyzen CPUにRadeon Vega GPUを統合し、ノートPCにおけるゲームグラフィックの性能を引き上げることに成功しました。これは現在のインテルには望むことができない製品展開で、だからこそAMD製GPUを統合したインテルCPUの開発があり得たと考えられます。
しかし、Koduri氏の加入がインテル製グラフィックチップをこれまでよりも高性能化すれば、ゲームのグラフィックを向上させるだけでなく、自動運転車でも重要になる画像/動画処理や人工知能といった分野にまで貢献することが考えられます。いずれはGPU分野でも、インテルがNVIDIAとAMDの間にライバルとして割って入るほどの存在になるかもしれません。
ちなみにKoduri氏は、AMDに買収される前のATI時代から足掛け25年ものあいだグラフィックチップの開発に携わってきた人物。ただAMDを離れた時期もあり、そのときはアップルでMacのグラフィック周りやRetinaディスプレイの開発に携わっていました。