【昭和の怪奇事件】「犯人はコイツだ!」死んだ家族が枕元に現れた?
記事によると美香子ちゃんは、3月15日前後から行方がわかっていないという。父親は美香子ちゃんがいなくなった理由について「最近は妹ばかりを可愛がってしまっていたので寂しがって出て行ったのかもしれない」と語っている。祖母のたま子さん(仮名)は心配のあまり寝込んでしまい、品川区近辺で美香子ちゃんの目撃情報がないかどうかを尋ねる記事が掲載されていた。
ここまであれば普通の少女行方不明事件であるのだが、この記事が掲載された2日後の3月25日。事件はとんでもない結末を迎えることになる。
記事によると祖母のたま子さんは朝日新聞に記事が掲載された3月23日「美香子ちゃんが何者かに殺され裏庭に埋められる」夢を見たという。
その話を聞いた美香子ちゃんの父は「そんなバカな…」と思いつつもたま子さんの言うとおりに裏庭を掘ってみると、夢の通り土の中から刃物で喉を切られた美香子ちゃんの無残な亡骸が出てきたのである。
さらに、たま子さんいわく美香子ちゃんを殺した犯人は家によく出入りしていた使用人に非常によく似た顔だったという。 警察も当初は老人が見た夢ということで半信半疑ではあったが実際に死体が見つかっている以上は無視するわけにもいかず、使用人への事情聴取を行ったところ、なんとこちらも夢の通り使用人の犯行であったことが判明したのだ…!
使用人は多忙な両親に代わり美香子ちゃんの面倒をよく見ていた人物だったが、美香子ちゃんの行き過ぎたイタズラに怒った使用人がつい力を入れすぎて殺してしまい出刃包丁で首の動脈を切り裏庭へ埋めてしまったのだという。
3月23日の夜、祖母のたま子さんが夢を見ていなかったら美香子ちゃんの死体は発見されることはなかったかもしれない…。
このように「家族の見た夢」が事件解決への糸口になるケースはほかにもある。
続いては1953年9月27日の朝日新聞の記事からご紹介したい。
1953年、2ヶ月目の命日…執念の末についに死体が発見される
「死体、ついに掘り出す」とのタイトルで土砂災害によって生き埋めになった死体が2ヶ月ぶりに見つかったというニュースを報じている。これは1953年7月26日に神奈川県足柄下郡箱根町の早雲山にて大規模な地滑りが発生(早雲山山津波)。この地滑りによって約十名が土砂へ生き埋めにされた。
土砂は想像以上に多く死体の掘り起こし作業は難航を極めたが、この事故で妻子が生埋めになった高倉洋一郎さん(仮名)は発見を諦めず「一生かかっても(遺体を)見つけ出す」と周囲に語っており事実、事故からちょうど2ヶ月後の9月26日に妻と息子の2名の遺体を掘り当てたのだ。
なぜ高倉さんは妻子の遺体を発見できたのか…。
高倉さんはある夜、不思議な夢を見たという。
それは高倉さんの妻が暗闇のなかで「お父さん…手がこんなに真っ黒よ!」と語りかけるという不思議な夢だった。この夢を「何かの暗示」ではないかと考えた高倉さんは、「炭俵の近くに所に妻はいるのでは」とひらめき、多くの炭俵が発見された場所を掘り出したところ、高倉さんの妻と子供が抱き合った状態の死体で見つかったという
(※)発見された場所は探していた場所から数十メートル離れており、夢を見ていなければ一生発見できなかった可能性が高い。
(※)記事によると発見当日、高倉さんは所用で一時帰宅しており高倉さんの指示を受けた甥が掘り当てに成功したという。
いずれの事件とも、いわゆる「夢枕に立つ」という現象なのだが、そのほとんどは後ろめたい気持ちが見せた幻であることが多く、亡くなった人物が家族の枕元へ表れ自分の居場所を的確に知らせ実際に見つかるケースはかなり珍しい。
この世に奇跡を起こせる力があるとすれば、それは何事にも代え難い「家族の愛」なのかもしれない。
出展:
朝日新聞縮刷版
朝日新聞(1952年3月23日)
朝日新聞(1953年9月27日)
Text by 穂積昭雪(昭和ロマンライター)
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お前らが見た不思議な夢を晒せ
こんな時間だしちょっと俺の怖い?話をきいてくれ『見た夢がよく現実になるんだが・・・』
変な能力ある人ちょっと来て
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