日本からも世界各地に移住をしている人は結構いる。例えば芸能人なら元野球選手の新庄剛志はバリ島に移住したし、YOSHIKIはロサンゼルス在住だし、梨花はハワイに住んでいる。仕事の都合や結婚を機にという場合もあるが、住みやすさを求めて移住する場合もある。
長年暮らしていた母国を離れ、全く違った環境で過ごしてみたい。そんな想いにかられることもあるだろう。だが現実問題となると、予算、タイムゾーン、各種手続きや、ちょっとした未練や不安など、なかなか前に進めない。
アメリカ系のサイトでは、そんなアメリカ人の為に、比較的簡単に移住できる国を紹介していた。
”簡単” の基準は、英語圏、移民文化、西洋文化との親和性といった点だ。また、外国人が1年以上その国に滞在するにあたっての入国管理制度も考慮している。
チョイスされた9か国の中には日本も含まれていたよ。
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メキシコ
在住アメリカ人:100万人(国務省の資料参照)
移住が簡単な理由:
安い! 車で行ける! しかも正規の手続きで国境を超えたのなら、その時点ですでに6ヶ月の滞在申請が済んでいる――つまり観光ビザのことだ。ただし、これで働くことはできない。だから6ヶ月の間に長期滞在へ向けた次の手段をとることだ。
オプション1:
生活拠点を探したら、米国に戻って一時滞在者ビザを申請する(メキシコ国内では不可)。これは最大4年まで更新可能で、就労有無の別がある。就労が許可されないタイプは、すでに引退した高齢者などに人気だ。
オプション2:
出入国を繰り返し、観光ビザだけでどうにかする。メキシコは観光客向けの飲食店などが豊富で、バーテンダーやウェイターの求人がすぐに見つかる。大抵は現金払いで、就労ビザは必要ない。6ヶ月したら一度アメリカに戻って、再び観光ビザを持って訪れればいい。
注意点:
生活リズムがまるで違う。ケ・セラ・セラがモットーで、時間や予定にもルーズだ。またロス・カボスやプラヤ・デル・カルメンといった観光地にも麻薬戦争が広まってきた。外国人移住者がターゲットにされるということではないが、暴力犯罪が増加中で、発生率は20年ぶりの高さになっている。
ニュージーランド
在住アメリカ人:22,000人
移住が簡単な理由:
18〜30歳までのアメリカ人なら、ワーキングホリデービザのおかげで12ヶ月滞在することができる。このビザがあれば1年間の就労あるいは6ヶ月の就学が許可される。
だがニュージーランド入国管理局のサイトによれば、その目的は「休暇を楽しむこと」だ。ただし4,200ニュージーランドドル(約33万円)以上の所持金がなければならない。30歳を超えているなら少し難易度が上がる。エンジニア、技術系、看護師といった分野で人手不足なので、ここで仕事を見つければビザを発給してもらえる。
注意点:
ニュージーランドは先進国の逃避先だ。終末を恐れる富裕層が不動産を買い漁っている。『ニューヨーカー』によると、2016年の大統領選の後、わずか1週間で約13,000人のアメリカ人が入管に登録したという。生活費はアメリカより10パーセント高く、家賃も上昇傾向にある。
イスラエル
在住アメリカ人:79,000人
移住が簡単な理由:
1950年に可決されたイスラエル帰還法はあらゆるユダヤ人に市民権を認めている。アメリカには推定530万人のユダヤ人が住んでいるため、全米人口の3パーセントがすでにイスラエル国民になる資格があることになる。移住手続きには6〜8ヶ月を要し、面接もある。だが手始めは書類一式をダウンロードし、オンラインで申請するだけだ。
注意点:
ヘブライ語は必須ではないとしても、住むなら大切なことだ。また土曜日が安息日であるなど、生活リズムもかなり違う。車の運転が相当荒いことも留意しておこう。ついでにヒッチハイクも普通になされている。
ユダヤ人でない場合は、一定期間居住し、ヘブライ語の試験を受けねばならない。もし政教分離されていないことに抵抗を感じるなら、他の国を探すのが無難だ。
カナダ
在住アメリカ人:300,000人以上
移住が簡単な理由:
カナダに住むには60もの合法的な選択肢がある。何しろカナダの左翼政権が永住者の受け入れに積極的なのだ。米国のパスポートを持って常識的な礼儀さえ知っていれば、国境警察官はまず間違いなく少なくとも6ヶ月の観光ビザを発行してくれるはずだ。
きちんと計画しておけば延長することだってできる。さらにカナダで中等教育機関に入学・卒業したという人なら、1、2年の就労許可がほぼ自動的に発行される。
注意点:
重犯罪の前科がある場合は上記のいずれも認められない。また充実した社会福祉をすべて利用するには永住権が必要となるが、それには5年間中2年とかなりの時間的投資が必要になる。
また都市部での生活費は高い。カナダの雇用者はカナダ国内での経験を重視するため、母国での職務経歴が評価されないきらいもある。
ノルウェー領スヴァーバル諸島
在住アメリカ人:ごく少数
移住が簡単な理由:
ここに住むために必要な書類はパスポートだけだ。正確には主権国家ではないが、1920年に批准された条約によって、スヴァーバル諸島の入国管理政策は母国ノルウェーのものとは異なる。ここに住み、働くことができるのは45ヶ国の市民のみだが、この緩い入国管理政策のために、ノルウェー人はもちろん、ロシア、ウクライナ、スウェーデン、タイ、そしてアメリカの人々を惹きつけている。
人口わずか2,600人。その9割がロングイェールビーンで暮らす。暴力犯罪は、バーでのちょっとした喧嘩を除けば、実質的にゼロ。大酒を飲み、オーロラに心を奪われるのがここでの余暇の過ごし方だ。厳しい冬の寒さなどへっちゃらという方にはオススメだ。
注意点:
寒い。年に4ヶ月は太陽が顔を見せず、気温はマイナス30度近くまで下がるし、夏でも雪が降る。あまりの寒さゆえに、家を持たないことは犯罪である。
また銃の携帯も不可欠だ。ホッキョクグマが出るからだ。仕事も限られており、主要な産業は炭鉱、観光、研究である。ゆえにあなたが科学者ではなく、ノルウェー語やロシア語に堪能だというのでなければ、炭鉱夫になるしかない。
イギリス
在住アメリカ人:212,000人
移住が簡単な理由:
アメリカ企業の支社が数多く存在する。あなたに十分な実力があれば、彼らが就労ビザを申請してくれる。イギリスで働くには就労ビザが必要で、それには就職しなければならない。そして、その期間が短いということもしばしばだ。それでもSNSやネットの発達した現在なら、ロンドンで仕事を見つけることはそう大変ではない。
注意点:
生活費がかなり高い。ロンドンの地下鉄にはうんざりさせられることが多いし、料金もニューヨークより高い(1ヶ月の定期券はロンドン約16,200円、ニューヨーク約12,100円)。タクシーに乗るには実質的に個人ローンが必要だし、曇り空ばかりだし、アイスコーヒーすらない。ついでにEUまで離脱してしまう!
日本
在住アメリカ人:50,000人
移住が簡単な理由:
ネイティブ専用の英語教師の仕事が豊富にある。民間の語学スクールの他、国が助成するものもある。後者の方がずっと給料が高いが、競争率も激しい。いずれの仕事を得るにも4年制大学の学位と英語教授法修了の証明書が必要だ。また就労ビザも必須である。
注意点:
仕事は目まぐるしく、ハードだ。ワークライフバランスなど一笑に付すかのようだ。また言葉の壁も大きい。それなりの日本語とオリンピック選手のような自己管理能力を備えているのでなければ、この国で成功するのは難しい。また英語教師の職も飽和しつつある。
アイルランド
在住アメリカ人:31,000人
移住が簡単な理由:
アイルランドとアメリカは協定で、中等教育の学生に1年間お互いの国に滞在することを認めている。その名も「ワーキングホリデー協定」で、ニュージーランドのそれに似ている。ニュージーランドの場合は30歳の年齢制限があるが、アイルランドについては現在就学中か最近卒業したばかりであることを証明できればいい。
他のヨーロッパ諸国と違い、アイルランド人はアメリカ人に似ている。何しろイニスタークという過疎化に悩む西海岸の小島は、2016年の選挙で幻滅したアメリカ人の移住を奨励すらしているのだ。バーに入って「いいね」とでも言えば、すぐにたくさんの友達ができるだろう。
注意点:
ワーキングホリデー協定を利用しないのならば、アメリカ人がアイルランドで合法的に働くことは難しい。すでに仕事が決まっていなければ、就労許可を申請することはできない。しかも雇用者側がオファーできる仕事は、それがアイルランド人では務まらないと証明されたものだけだ。
郊外の家賃は手頃だが、バスが異常に遅いので車は絶対に必要である。ついでに離婚には4、5年かかるので、もしもの場合は覚悟を決めるように。
インドネシア、バリ
在住アメリカ人:12,000人(インドネシア内)
移住が簡単な理由:
インドネシアは社会ビザという最大6ヶ月まで簡単に更新できる手軽なビザを発行している。必須となるインドネシア市民からのスポンサーレターの入手はかなり困難に思えるだろうが、実は旅行代理店が地元スポンサーからこれを安価で得てくれるというサービスを行なっている。それさえあれば、インドネシア大使館にビザを申請することができる。後は現地に赴くだけだ。
で、バリに行ってからどうするか? 絶景の数々と恋に落ちればいいのだ。そして非常に安い生活費で朝のヨガを嗜む。
おっとここで6ヶ月が経過した。ならばウブドにいる他の自称デジタルノマドと同じことをすればいい。平均1万円ほどのシンガポール行きの往復チケットを手に入れ、そこのインドネシア大使館で新たに社会ビザを申請する。これで3日後にはまた朝のヨガ生活に戻ってこれる。
注意点:
バリには大勢の西洋人がおり、それぞれの生活を満喫している。そうした人は離婚した時の慰謝料だったり、補助金だったり、年金だったりと資金源を持つことが多い。
あなたがそうした状況にないのなら、バリで収入を得る方法の選択肢は多くないということを知っておこう。ほとんどの外国人はオンラインの仕事で生計を立てている(ネット環境が場所によって大きくことなることにも注意だ)。
バリの医療施設は貧弱で、主要な病院が1つある他はみすぼらしい診療所しかない。シンガポールに行く人は何もビザのためでなく、病院が目的であることもあるくらいだ。ついでにスクーターやバイクの喧騒も日常だ。
via:How to Move to Another Country: Best Places for Americans Moving Abroad - Thrillist/ translated by hiroching / edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
日本で働くのって大変なんだな…(白目
3. 匿名処理班
日本人が移住すとしたらどこ?
4. 匿名処理班
カナダって今あんななの!?
5. 匿名処理班
なんか注意点の方が気になるわww
6. 匿名処理班
自分の国を滅茶苦茶にして逃げる奴はどこに住んでもダメよ
7. 匿名処理班
アメリカ人に日本の文化はなじまない。
比較的ゆる〜い業界(アニメ業界)ですら、アメリカ人には無理だったみたい。
言うて、今の日本のアンダー25すら逃げ出す業界だからどうなんだろうか?
アメリカも結構仕事に厳しいって聞いてたんだけど・・・
8. 匿名処理班
※2
日本で無理と思うなら、日本から出て行くのをおすすめします。
でも、その考え方だと、どこの国に行っても働くなんて無理だと思うんですけどね。
ギリシャとかブラジルあたりどうですか?
9. 匿名処理班
カナダの写真がすごい事になってるけど…
10. 匿名処理班
うーん…日本は狭いのになぁ
観光なら幾らでもどうぞと思うけど、移住はちょっともう勘弁して欲しいかな
11. 匿名処理班
アメリカ国内でええやんw
12. 匿名処理班
アメリカ人にすら「(日本での)仕事はめまぐるしくハード」と言われてしまうとは…。
13. 匿名処理班
※3
日本人なら日本に住むのが一番いいと思うが
民族紛争や宗教紛争がなく治安が良いし、衛生環境や医療水準も高い
災害が多いのと周辺に面倒な国が複数あるのが問題だが・・・
14. 匿名処理班
オリンピック選手のような自己管理能力を備えてないと日本人ですらも日本で生活するのが困難なの
普通は義務教育期間中に自然とトレーニングされていくはずだが、それに準用できずあぶれてしまった方達が社会不適合者なり発達障害者なり認定されてると思う
日本で生き難さを感じられ奇人変人の評価を受けている方の中にはもしかしたら日本以外ではただの個性的なごく普通の人かもしれない
15. 匿名処理班
>>3
日本人なら今なら寿司職人になれば
何処の国でもかなり簡単に就労ビザがとれて
仕事にも困らないよ。もちろん語学は必要だけど。
16. 匿名処理班
東南アジアに移住して安い安いで金使いまくって貯金尽きて自殺したりホームレスになってる白人連中が数万人居る
17. 匿名処理班
※3
言葉と話術があれば、オリンピック近いから日本でかせげる
他はちゅうかんと混同されて叩かれまくる日本以上のじ ごく
18. 匿名処理班
馴染もうとする来さえあれば何処へでも行ってどんな形であれ生き延びる
っていう生命力は時に必要だ、でも犯罪は犯さないでね。
19. 匿名処理班
インディアン「元々北米大陸にズルズル滞在してるだけだろ!」
20. 匿名処理班
※7
毎年の様に過労で制作進行から死者が出るわ、基本サービス残業でボーナスなんて無くて当たり前の超絶ブラックなアニメ業界が「ゆるい」ってどういう基準?
21. 匿名処理班
現在の仕事を捨てて(退職して)、別の国に行って仕事を見つけて(就職して)、住もうといのうは大変だが、
自国の企業に就職して、別の国(例えば日本)に住むなら、快適な生活ができる。
別のブログで読んだが、米国内のネットワーク運営会社に就職して、日本に派遣されたネットワーク技術者は「 日本は快適だ・・まずまずの給料、住宅手当も出るし・」と書いていた。
22. 匿名処理班
離婚に4〜5年掛かるのは面白いな
気軽に出来ないなら良いのかも
23. 匿名処理班
カナダは評価高いよね
神はあまりにもカナダを恵まれた国にしてしまったからバランスをとるために隣にアメリカを作ったとかいうジョークがあるくらいだし
24. 匿名処理班
※19
んなこと言ったら日本人含めた現代国家のほとんどが今の土地にズルズル滞在した連中の末裔
25. 匿名処理班
※3
参考までに外務省のHPでは
1米国、2中国、3オーストラリア、4タイ、5カナダ、6英国、7ブラジル、8ドイツ、9フランス、10韓国、11シンガポール、12マレーシア、13台湾、14インドネシア、15ニュージーランド、16フィリピン、17ベトナム、18イタリア、19アルゼンチン、20メキシコ
の順で日本人が多く住んでると書いてる
26. 匿名処理班
注意点:寒い
27. 匿名処理班
小金持ちなら、迷わずバリ一択。
28. 匿名処理班
※7
「新人が一年以内に9割辞める」とか言われてるアニメ業界がゆるいとな・・・?
管理されてるだけでなんの保護も受けれないまま死ぬ手前まで仕事してる人が大半の戦場やぞ?
29. 匿名処理班
カナダの写真が廃墟なのは何故なん?