Twitterが名前の制限緩和、20字から50字に。複数字扱いの絵文字も使いやすく👩❤️💋👩
主にUnicode絵文字について余談
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日本除く各国でツイートの文字数を280字に倍増させたTwitterが、さりげなく「名前」の文字数も大幅に緩和しました。
ユーザーが設定する名前の文字数は従来最大20文字でしたが、現在は50文字までにいつの間にか拡大しています。
Starting today, your Twitter display name can be up to 50 characters in length! Go ahead, add that middle name or even a few more emojis. https://t.co/QBxx9Hnn1j
— Twitter Support (@TwitterSupport) November 10, 2017
文字数制限が緩和された「名前」は、@から始まる英数字の「ユーザー名」とは別の、日本語も絵文字も使える表示名のほう。
従来の20文字では、特に名前だけでなく所属名も含めたり、ひとこと宣伝や遊んでいるゲームなどステータス更新的に使うには短く、50文字への拡大は略称で困っていた向きには歓迎できる変更です。
50文字表示されても邪魔で困るという考えもありますが、公式モバイルクライアントをはじめ、複数のツイートがリスト表示される際などは、冒頭だけ表示して(...)で省略されます。折り返して複数行を占拠して見づらくはなりません(アプリの実装に依存しますが)。
50文字への拡大には、これまで意外と使いづらかった絵文字も名前に含めやすくなる効果もあります。これはUnicodeの絵文字が表示としては1文字に見えても、内部的には複数文字の連なりとして表現されていて、一文字のつもりが数文字分を消費する場合があるため。
iOS Safariでの表示。1文字に見える。
Windows 10 Chrome の表示。実態は「女性・(赤い)ハート・キスマーク・女性」。正確には各文字のあいだに幅ゼロの接続文字(ZWJ)が入っている
Twitterの文字数換算では文字コードとバイト数の関係で、絵文字は最低でも2文字分として扱われます。加えて、最近のUnicodeの絵文字仕様では人の組み合わせや肌の色、性別など、まじめに別の字として増やすと数が爆発してしまうものに対応するために、肌の色や性別と職業などの文字を特殊な連結用文字で連ねて表現する仕組みを導入しています。
このため、名前に絵文字を使おうと思ったら、1文字なのに何故か字数があふれて入らなかったという現象に遭遇した人も多いはず。
字数制限の緩和で、「見た目1文字、実態10文字近く」の絵文字も使いやすくなりましたよ、というお話です。
最近のZWJ接続文字を使ったダイバーシティな絵文字の場合。
Emoji 1.0規格からある「カップルとハート」(一般的には男女ペアとして描かれる)は25字使えるのに対して、後から加わった男性+男性もしくは女性+女性の場合は6文字しか入らない。
Windows 10は、この仕組みで膨大な組み合わせの「家族」絵文字描画に対応。実装によってはバックスペースで本来の1字ずつ消えるので、家族が一人ずつ消えてゆくような表示になる。
アップル、絵文字に人種と肌の色の違いを導入。iOS 8.3 / OS Xベータから (2015年)
アップル、絵文字の「多様性」拡充を求めてUnicode標準化団体と協議中(2014年)
絵文字は白人偏重で差別!という抗議と拡張の背景について。余談多め。