CNBCは7日(現地時間)、AR(拡張現実)関連機能を備えたAndroidスマートフォンの台数は、2018年末までに数億台以上に達するとの見通しが、米グーグル幹部のアミット・シン氏によって明らかにされたことを報じています。

シン氏は、VR(仮想現実)部門を統括する幹部の1人ですが、同氏は今回、2017年末までに、AR機能を備えたAndroid端末の台数は全世界で1億の大台を突破し、2018年末までには、その数字は何倍にも膨れ上がるとの見通しを明らかにしました。

また、グーグルは今夏、Android OS向けの新たなARプラットフォームとして「ARCore」を発表し、AR機能の普及に向けた土台作りに本格的に着手しましたが、同氏によると、今後2年の間に、ハイエンド帯以上の端末のみならず、ミッドレンジ帯以下の製品への普及も大幅に進むことが想定されているとのこと。

そのほか、現在の同社は、ARという分野の持つ潜在的なマネタイズ機会の多さに着目していることに加え、近々の数年間に登場する新型Androidスマートフォンにおいて、AR機能は “核” を担う要素になるとの見通しも明らかにされました。

なお、米アップルも、「iOS 11」に導入する形でAR開発フレームワーク「ARKit」を登場させており、モバイル向けOSの世界を二分する両社による開発競争は、ますます熾烈を極めることとなりそうです。

[CNBC via Phone Arena]