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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『足跡の主は』『着信あり』 | 不思議.net

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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『足跡の主は』『着信あり』

2017年11月18日:23:00

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syarejiwa
寄稿者名/Shutterstock.com


555: 本当にあった怖い名無し 2006/06/22(木) 23:03:19 ID:hWSFeCBPO
深夜の電話

友達から聞いた 一人暮らしの女の子がうつ病になった時に体験した不思議な話
その女の子は人間関係が原因で仕事をやめてほとんど引きこもり状態になって 毎日死にたいと思うようになって それで ある日、天井から電気コードを吊してそれに首をかけようとしたその時
突然電話が鳴ったんだって

556: 本当にあった怖い名無し 2006/06/22(木) 23:08:48 ID:hWSFeCBPO
ハッと我にかえって電話にでてみたら母親の声で「もしもし~最近どう?」 時刻は夜中の3時、普段ならこんな時間に連絡してくるなんて絶対にありえない

558: 本当にあった怖い名無し 2006/06/22(木) 23:12:53 ID:hWSFeCBPO
疑問に思いながらも適当に話しを合わせていると 「いや実はねぇ…おばあちゃんが アンタが死んじゃうから電話しろって言って聞かないのよ~」 女の子はその場で泣き崩れたそうです もちろん自殺も思いとどまりましたとさ
いまだ解明されていない謎の多い写真が怖すぎる……
http://world-fusigi.net/archives/8762101.html






743: 白蛇の招魂1/4 2006/06/24(土) 02:04:02 ID:fWU+tbEx0
白蛇の招魂

いつぞやの6月
その日は相方と、ロードワークで ○鎚山のふもとの
ある集落にやって来ていた。
何でも彼女曰く『歴史的に有名な史跡がある』と云うから付いて行ったんですが
現地に着いて『史跡』とやらに行くと、 まぁ辺鄙な所だった。
木、山、家、木、田、畑、家、川、家、山。
「また騙された」と気付くまでに大して時間は掛からなかった。

私の課題は地元の風土、郷土史に関するモノで、四国中いろんな所へ行く。
ただし、いつもオカルトチックな場所ばかり、
先日も、古代人の霊が出る鍾乳洞とやらに行ってきた
元来ビビり性な私が好き好んでそんな所に行ったりはしないのですが
研究室の相方や助教授が画策して心霊スポットばかり行き先に選ぶ。
そんな話。

長文4個分。スレ借ります。

744: 白蛇の招魂2/4 2006/06/24(土) 02:07:13 ID:fWU+tbEx0
棚田の坂を登りながら 相方は史跡にまつわる話とやらをしてくれた。
『――かつてこの地で大暴れした白蛇の精がいた。
 普通、白蛇といえば神の使いだとか守り神だとか相場が決まってるが
 相当の荒神だったらしく 村々にい多くの災いを振り撒いた。
 その時、集まった石鎚山の山伏達が死闘の末、これを封印したのだという。

  大正10年9月12日の出来事だった――』

「えらく最近だな、日付もハッキリしてんのかよ」
『ソレを封印した塚の跡が此処なんよ』
指差す先には
盛った土の上に鏡餅状に石が3つ置いてあるだけのしょぼくれたモノだった。
とても何かを封印しているとは思えない。
「何もないんだけど」

『塚の跡って言うたやん。
 先の戦中のうやむやで
 よく分かってないんちて、誰かが塚を壊して
 封印を解いちゃったんだとかで、コレはその塚の名残だけ。
 今では白蛇の精は自由に動き回ってるんだってサ。』

「それはヤバいんじゃないのか?」
『まぁ、一度封印したときに前牙を抜いちゅうとかで力はかなり弱くなってるんだけど
 ただ、今でもこの塚周辺の家では白蛇の瘴気に当てられた子が生まれて来るんだちて
 犬神憑きならぬ蛇神憑きの子が。
 発症すると舌が異常に長かったり、ウロコが出来たり、
 階段を這いつくばって昇り降りするようになるっちゅう』
「それは..一生そのままなん?」
『ん― 簡単に治せるらしい ...いや治すのとは違うか』
「治すのと違うとは?」

『伝染(うつす)んだよ 他人に。』

745: 白蛇の招魂3/4 2006/06/24(土) 02:09:01 ID:fWU+tbEx0
そう言うと相方は
足元に落ちてる枝を拾って地面にカリカリしはじめた

  蛇憑きの者に般若心経を唱えてやるとたいそう苦しむらしい。
  ただ、たんに苦しむだけで蛇は消えてくれない。
  放っておくと憑かれた者自身その内衰弱死してしまう。
  だが、お経を聞いて苦しんでいる時にじっと視線を合わせてやると
  たまらず飛び出してきて眼を合わせたその人に伝染るんだという。
  かわりに抜け出たおかげで元の方の害は消える。
  だから、白蛇憑きの子が生まれると 老人が身代わりになるんだという
『...生い先短い順にね。』

「じゃあ、もし いっぺんにたくさん生まれたとしたら?」
『周りの家々で交代で伝染つしていくらしい。
 なんでも、長い間憑かれると剥がれなくなるから一年とか半年周期で。
 死にそうな者が出るまで回していくんだってサね。』

「なんか凄い話やな... その、二重人格とか集団ヒステリーとかじゃあ?」
『まぁ、大抵の事はそれで説明がつくんだろうね。』
そうだ、うそ臭い。
大体、何でそんな話こいつが知っているというんだ――

『じゃあ、 試してみる?』
相方は親指を立てて【お前ら表へでろ】のポーズをとった。
指の先、
塚の真後ろには立派な蔵のある家が佇んでいた。
『今年はこの家が“持ち回り”なんだ、奥行って会ってくるといい。
             ―――ちなみに、ウチは遠慮しとくよ』
私は
「すいません勘弁して下さい」と言う他なかった。

746: 白蛇の招魂4/4 2006/06/24(土) 02:10:38 ID:fWU+tbEx0
相方はにっかり笑って
『まぁ 本人に聞かんでも話は聞けるサ
 なんせ、
 ここの老人で憑かれた事のない者は一人も居ないんだから』


その後、畑仕事をしているお爺さんに出くわした私は
先程の話をおっかなびっくり聞いてみた。

お爺さんは
『しらはぶのしょうこん(白蛇の招魂?)か、
  そりゃ有名よ』
と にこやかに答えてくれた。ただ、
『どこから来たんか?まぁ、茶でも上がっていけいな?』と、
なぜかやたらと自宅に招こうとする。
老人の誘いを
丁重にお断りした私と相方は、逃げるように集落を後にした。

お爺さんが腰にぶら下げていた鉈(ナタ)が
鈍く光っていて怖かったからではない。

『家でゆっくり話し聞かしたるけに』
そう言いって
麦わら帽子を脱いだお爺さんは
にっかり笑った。
その
禿げ上がった頭には

びっしりと

ウロコ状のアザがあって――――

795: 本当にあった怖い名無し 2006/06/24(土) 21:52:59 ID:PrNIaqMLO


つい昨日あったばかりの出来事。
飲食関係の仕事をした事ある人なら、頭の中で思い描けるような事故かな。
私はレストランでホールのバイトしてるんですけど、
そこの厨房の人が、閉店後だからフライヤー(揚げ物用の機械)の油を交換してたのね。
電源おとして、空いた一斗缶に古い油を移して、中を掃除した後に新しい油を入れる作業。
電源落としてからすぐの古い油は当然ものすごく熱い。
だいぶ想像ついてきたかな?
そうです。その厨房の人が、熱い熱い古い油に突っ込んじゃったんです。
同じ厨房の、一緒にいてた人の話では、フライヤーの中を布巾で掃除してたら、突然滑って空いた一斗缶に頭から突っ込んだらしい。
私は、ちょうどその時、後片付けしてたんですが、いきなり厨房からホール全体に響くぐらいの絶叫が聞こえてビビリました。
見に行くと、厨房の人が上半身がテカテカになってうずくまってました。
あちこちから湯気が出て、首や耳はありえないぐらい真っ赤。
しばらくはうめきながらうずくまってたんですが、救急車がきたから他の人たちが抱えようとすると、
「ぐおおおああああー!!!!!」みたいな叫び声をあげて、両手を振り回して暴れたんです。
その時、ばっちり顔を見ちゃいました…
皮がずるずるにただれて真っ赤、片方の目ん玉は真っ白。
唇(?)辺りに白いぶつぶつがいっぱい出来てて、口の中にもいっぱい。
口からは時々白い湯気みたいなの吐いてた。
叫びながらも、みりみりみりとか言って、少し口が裂けてた…
私は耳ふさいで目を背けた。
ずっと変なにおいしてたから吐きそうだったし。
私のすぐ横にいた同い年のコは「うへー…」とか言いながらもずっと見てた(笑)
いや、笑い事じゃないね。
とにかく洒落になんないぐらい怖かった。
昨日は寝れなかったよ。
つうか、電気消すのすら怖かった。

858: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 19:49:42 ID:TlBFOaww0
父親の面影

皆さんは悩み事を誰に相談しますか?
友達、両親、ネット?それとも自分一人で悩んで解決しますか?

俺には父親がいません
同じ境遇の人はたくさんいるでしょうが、小さい頃から父親の記憶というものが無く、父親に対する幻想のような物が割とふくらんでいると思います。
ある程度大きくなってからは、父親に悩みを相談するようなシチュエーションにあこがれたりしています

俺がまだ小学三年生の頃、近所にお化け(幽霊だと思うのですが、当時は皆おばけおばけと言っていた)が出るという廃屋がありました

廃屋といっても山を切り崩す工事か何かをしたときのプレハブみたいな二階建ての建物でした
なぜか工事は途中で頓挫して、プレハブも放置という状態でした。

プレハブの前は、切り崩したあとの地面をならした後に草ぼうぼう、後ろは山といったかんじです
そこの二階でお化けが出るというのです

すでに誰かが肝試しに行ったらしいのですが、どこからばれたのか親が迎えに来て、前まで行っただけでつれ戻されたということです。

昔から怖がりのくせに好奇心旺盛の俺は友達に
「お化け見に行こうぜ」
と言いまくりました
なぜか誰も話に乗ってこず、
「おまえらビビりやなぁ~」
などと言っていました。

そこから急に話は飛びますが、俺たちは例のプレハブの前にいます。
俺ともう一人、Oという友人です。
なぜ話がとぶかというと、Oを誘った状況はどういう風だったか思い出せないからです。

時刻は夕方でその日は夕焼けでした
それ以上遅くなると親に叱られるので、小3の俺たちにとってはギリギリまで遅い、怖さアップさせたつもりの時間帯でした。

859: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 19:50:38 ID:TlBFOaww0
以前別の友達がどこかの山で買ってきたお土産のおフダ(今考えれば印刷物だったと思いますし、めっちゃ子供だましw)も持って準備万端です

プレハブには外に階段があって二階には三つほどドアがあったと思います。
アパートみたいな形と言えばわかりやすいでしょうか
近くに住宅地はありましたが、数十メートル先。
工事の山の方には人なんて来ません。
でもプレハブの階段をのぼる音がやけに響いたように記憶しています

階段をのぼったすぐのドアノブをひねってみます。
鍵がかかってるかなと思っていたのですが、何の苦もなくカチャ、と空いて逆にドキリとしました

おそるおそる中をのぞいてみると・・・

中は真っ暗でした
『どうしよう、こえええぇ~!』
でも入る前に逃げ出したなんてもの笑いの種です
子供ってのは案外プライドが高いものです。
俺はOといっしょに中に入りました。

戸をあけたままにしたかったのですが、一人がドアを持っていて一人が中に入ろうかと相談しているとOが、僕が入る と言って少し進みました
途端、恐がっていると思われたくない気持ちがむくむくとわき、
「俺も!」
と言って、後ろ手でドアを離し、Oの後を追いました
ドアが後ろで閉まると、更に真っ暗になりましたが、だんだん目が慣れて、ドアと反対側にある窓に板で目張りがしてある事がわかりました
だから夕方にもかかわらずこんなに真っ暗なのです

はっきりは見えませんが、どうやら中には事務机らしきものが、乱雑に置かれていました。

860: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 19:51:42 ID:TlBFOaww0
その、事務机の、一番端。
窓に向かって右側の机の後ろ。
なにかがぼんやり上下運動しているのが見えました。
その時俺の身体はビクッ!とすごく大きく動いたことを覚えています。

何かが動いている箇所をじっと見つめると、机の上に正座して座っているおかっぱの女がこくこくと、窓の方に向かっておじぎをし続けているのが見えたのです!

「ヒッ」としゃっくりのような音が俺の口から漏れました

怖い!目が離せない!
よくこのスレで
「一目散に逃げた」
とか見ますが、俺はぜんぜん無理です
身体が固まってうごけません。
一瞬のうちに、
「後ろから追い付かれたら殺される!」とか考えてしまって足が動きません

正直、恥ずかしながらOの事を気にしている余裕はありませんでした

視線だけドアの方に向けて、何歩くらいで外に行けるか計ろうとした時です!
入ってきたときは背中側になったので見えませんでしたが、ドアのすぐ横の壁に「安全第一」と書かれた小さめのポスターが貼ってありました
そのポスターの左下がくるりとめくれ、壁から誰かの目がこちらを覗いていました
壁ですよ、壁。
なにも空間がないはずの壁に人の目が!
思わずあとずさり、後ろの事務机にガタンとぶつかりました

その音に、すみっこの事務机の女がこちらを向きました
どんな顔と説明するのは難しいのですが、とにかく恐ろしい顔です。

861: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 19:54:45 ID:TlBFOaww0
その女がこちらを向いた瞬間、しゃっ!と移動して俺の前1メートルくらいに四つんばいで来ました
その早さはもうすごいものでした
なにしろ正座していた状態から一瞬で俺の前に!
膝を床につけた這い方じゃなく、足の裏を床につけて尻が少しあがる這い方です
もう頭がパニック状態になりました
しかし今でも良く思い出したと思いますが、お札を持っていたことを思い出しました
冷静に考えればすぐ出せたのに身体じゅうさがして右ポケットからぐちゃぐちゃのお札を出しました

無我夢中で女に投げ付けましたが、薄っぺらいただの紙です
俺の足元にただひらひらと舞い落ちただけでした

そうっと顔をあげると、
「そんなものきかないよ」と女が言ったのです

腹の底にズン!と響くような声で、両二の腕がざわあっ!とあわ立つのがわかりました
俺の恐怖は最高潮に達し、どこかで地の底から叫び続けてる様な声が聞こえました
それが自分の声だと気付きましたが、声はとまりません

その時です

「大丈夫!」
というしっかりした声が聞こえました。

今の今まですっかり存在を忘れていたOの声でした
「大丈夫や、おまえが怖がることは何もないんやで」
見ると子供の顔立ちなのにまるで大人の様にしっかりとしたたよりがいのある横顔でした

そのまるで大人が子供に優しくあやすような言い方が何か気になった途端、秋も半ばだというのに、いきなりむわっと暑くなりました。
暑い!すごい湿気で、なにかむせかえるような臭気が立ち上りました。

862: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 19:55:30 ID:TlBFOaww0
あまりの臭気に俺は立て続けにむせました
何度もむせて、目を開けた時・・・
そこにはOも女もましてやポスターの目も何もいませんでした

ただ、押さえてないと開いていなかったはずのドアが開いて、外から夕焼けの光が入ってきていました

俺は事務机にぶつかりながら外にまろび出て、転がる様に階段を降りました

降りきってから、今日の肝試しは結局誰も誘えなくて、一人で決行することにしたのを思い出しました

あとはもう大泣きしながら、家に帰りました
道行く人が怪訝な顔で見ていました

家に帰ると母親はまだパートから帰っておらず、祖母がいました

とにかく疲れて祖母がテレビを見ている横でぐっすり眠りました

夜十時くらいまで寝たと思います
怖くて風呂に入りたくないとゴネる俺でしたが母親にしかられて仕方なく入りました

風呂の暖かさは怖いものなんかじゃなくて、今日のOを思い出させました

「おとうさん・・・」

女は怖かったし、風呂で思い出してもいいくらいの恐怖を味わいましたが、ひょっとしてOは父親だったのかもしれないという思いが、恐怖を忘れさせました

何の根拠もないのですが、俺に 怖がることはないんだよ と優しく言ったあの台詞が、俺の勝手な父親像と重なりました

863: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 19:57:26 ID:TlBFOaww0
風呂から上がって、父親のアルバムを見ました
さっきの横顔は写真の父に似ていたかもしれない。

そもそもあんなことありえない、何もかも俺の恐怖心が見せた幻だったかも知れません

でもあれは父親だったと考える方が自分にとってうれしいのです
俺は勝手にそう思っています

女と目がなんだったのか、調べようがなかったし、調べる気にもなりませんでした
だから今でも何だったのかわかりません

もしOが父親だったとしたら、ちょっといい話 に行くべきかもしれませんが、それは俺の勝手な思い込みですし、お札がきかないといわれたあの瞬間が、俺の人生でMAX洒落にならない恐怖を感じた時でしたので、こちらに書き込みさせていただきました

進路なんかの事で、悩んだりするとき、写真の父親でなく、今でもあの時の横顔を強く思い出して心の中で相談します

長文、乱文失礼致しました。

865: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 20:06:01 ID:9xwJq+v10
>>863
長文ありがとう
心安らいだよ

871: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 21:14:45 ID:FGpJ+pHcO
>>863
GJ!
ひさびさにゾクゾク来たw

885: 本当にあった怖い名無し 2006/06/25(日) 23:36:38 ID:MuBJSDmh0
>>863
GJ!
久々に本当に怖い話を見た

887: 本当にあった怖い名無し 2006/06/26(月) 00:20:55 ID:qwSmeh3/0
暗闇の中で

中学生の時のこと。
新しく建てられた体育館の竣工式のために、私は全校生徒の前で
ピアノを弾くことになった。

竣工式が行われるまでは使ってはいけない規則になっている体育館。
ただ、私だけがピアノの練習のために使うことを許可されていた。
ピアノの練習は、当時所属していたテニス部の練習が終わってから。
大体7時から9時くらいまでの時間を、一人体育館で過ごしていた。

その日は朝から雨が激しく降っていた。
いつものように旧体育館でテニスの練習をした後、新体育館で
ピアノの練習をしていた。
雨の音でピアノの音がかき消される。それぐらい外の雨は激しい。
そんな中。
ものすごい轟音とともに空が光った。
雷が近いらしい。何度となく響く音と光。
急にふっと暗くなった。停電だった。

888: 2/3 2006/06/26(月) 00:22:10 ID:qwSmeh3/0
上、1/3です。失礼。



急のことで、慣れない目。真っ暗では譜面も読めない。
仕方なく復旧するのを待っていたその時。

ぺた ぺた

暗闇の中から、音が聞こえた。
濡れた足で床を歩く音。

ぺた ぺた

音は近づいてくる。


「先生?」
停電になったことを心配してくれた先生が来てくれたのだと思った私は、
声をかけてみた。
広い体育館の中に反響する私の声。

ぺた ぺた

返事はない。足音は近づいてきているように聞こえる。

ぺた ぺた

その時、私は気付いた。あれほど激しく鳴っていた雨の音も雷の音も
聞こえないことに。
ただ、ぺたぺたという音が近づいてきているのだけははっきりと
聞こえた。

889: 3/3 2006/06/26(月) 00:27:11 ID:qwSmeh3/0
暗闇になれてきた目を凝らして見ても、ぼんやりと見える体育館には
誰も人はいない。
なのに、足音はもう私のすぐ近くで聞こえていた。

ぺた ぺた

私は椅子から飛び降りて、ステージの一番奥の壁際まであとずさる。
もう音は私の目と鼻の先で聞こえていた。

ぺた ぺた ぺた ぺた ぺた ぺた


その時、カンっと音が鳴り、体育館の水銀灯が薄く灯った。
電気が復旧したらしい。
暫くした後、音楽の先生が切った懐中電灯を手にやってきてくれた。
どうしたの、大丈夫?
私は顔面蒼白だったらしい。心配した先生はそう声をかけてくれた後で、
ピアノの異変に気がついて私に聞いてきた。
曰く、ピアノの椅子と譜面は濡れた手形いっぱいだったと。

そうして、私も気が付いた。

私の制服のすそ。
少しだけ濡れていた。
あの時、電気が復旧するのが遅かったら…?

890: 本当にあった怖い名無し 2006/06/26(月) 00:39:02 ID:cOZuF2WB0
読んでてドキドキしたw
いい文章かくね~

914: 1/6 2006/06/26(月) 17:50:01 ID:Pq4ooqCt0
NO BADY

今でもあれが何だったのか判らないし、もしかしたら夢だったのかもしれないけど
今まで生きてきて初めて体験した不思議な体験です。
ちょっと長くなりますが暇な方聞いてやって下さい。。

一昨年の冬、丁度これからクリスマスって頃、12月10~31日位の間、主要駅に
程近い場所にある某デパートの前で、最近めっきり売り上げを落としている
インスタントカメラの街頭販売を任されていた。(当時派遣会社のバイトで
直接はカメラ屋の店員ではなかったけど、街頭販売の人材として派遣されてた)
最近はすっかりデジカメに需要を乗っ取られて、このままじゃインスタントカメラは
いずれ滅びるなーなんて店長がぼやく中、責任感がそれなりに強かった私は、
自分がこれに携わったからには売り上げ伸ばしてやらなくちゃ、なんて結構真面目に
働いてた訳ですよ。

デパートは10時に開店なんで、朝9時半には中に入って、街頭販売用のセットを
出して、10時開店と同時に仕事開始。夜8時までほぼ丸一日デパートの外に立って
販売をやるわけですが、毎日丸一日それなりに栄えるデパートの前で販売やってると
まあ、色んな人がいるんですよね。全身ピンクのド派手で、いっつも誰かに
つっかかってる50代くらいのおばはんとか、見た目はごく普通の中年のおっさん
なんだけど、ほぼ毎日丸一日デパートの前をうろついていて、その手には常に
火の点いてない煙草を持ってたりしてね、そんな人達は決してカメラは買いませんし、
目合わせたらどうなるかわかりませんから無関心決め込んで仕事に従事してましたよ。

915: 2/6 2006/06/26(月) 17:50:55 ID:Pq4ooqCt0
で、そんな色んな人がいる中で、一人だけどうしても気になってしまった人がいた。
背がひょろりと高くて(180ちょいあったんじゃないかな)痩せ型の中年のおっさん。
中年と言っても髪はボサボサ、髭がモジャモジャ生えてて、眼鏡をかけてるから
あれ無くなったら意外と若いかもしれないし、じいさんかもしれない、って感じで
年齢不詳。それで毎日気が付いたらそこかしこで現れては、気が付いたら
いなくなってる神出鬼没な多分無職。一番奇妙なのは、その時期かなり寒いからね
誰もがコート着込んでる中、その人はいつ見ても、薄い水色のシャツ一枚にジーパン
て姿で、毎日同じ格好。浮浪者にしては全身目立った汚れもなく、本当に一際
不思議な感じの男だった。でも、それだけなら別に良かったのだけど、
特にこの男を不思議に感じたのは、その「存在感の無さ」だった。

人の群れが一定の方向に向かう流れの中、彼だけはいつも「逆流」していた。
でも、かなりの人数が一方向に向かう中いつも「逆流」していたわけだが、
不思議な事に、誰ともぶつかったりする事も無ければ、そもそも誰一人彼の存在に
気付いてすらいない様子だったのだ。(彼は人の群れより少し頭が出ているので
どこにいるかは良く確認出来た)
でもまぁ、あれだけはっきりと見えてる人を「もしかして幽霊かも?」なんて
その時は思いつきもしなかったけど。

916: 3/6 2006/06/26(月) 17:51:48 ID:Pq4ooqCt0
仕事を始めて一週間ちょい過ぎた頃だったと思う。遅刻だけは絶対しないよう心がけ
てた私だったが、仕事が慣れ初めたちょっとした油断だったのか、朝少しばかり
寝坊してしまった。仕事場まで原付で10分程度の所に住んでいて、最低でも9時前
には起きていた私がその日は10時ちょっと前に起きてしまって、慌てて身なりも
整えないでデパートに急行した。その時いつもの朝と違う奇妙な違和感があった。
原付で主要道を走って来るのだが、一台も車とすれ違わず、人も一人もいなかった。
片田舎で、元々通勤時間もそれ程混雑しない道だったが、一台も走っていないのは
明らかに異常だった。でも、遅刻しそうな状況だったので、空いててラッキー
ぐらいに考えながら、デパートに着いた。到着した時刻は10時だった。

どっちにしても僅かにタイムオーバー、店長へ平謝りするシチュエーションを
思い浮かべながら、職員通用口に入ろうとした。すると、職員通用口の扉は開く
のだが、中には誰もいない。普段は警備員と、受付の人が必ずいるのだが、誰もいない。
この時には既に「無用心だなぁ」等と常識的に思うより「何かおかしい」と言う
異常事態を察知していた。デパート内は照明も点いていて、音楽も流れている。
そこまではいつもと変わらない。けど…人が一人もいない。

917: 4/6 2006/06/26(月) 17:52:44 ID:Pq4ooqCt0
急に不安になって、ここ(デパート内)から出なきゃ、と思って、慌てて走った。
デパートの正面口に向かって走る。いつも販売してるのは、この正面口の外だ。
ドアを開けて外に出る。すると、驚いた事に、街頭販売用のセットがちゃんと
セッティングされていた。何が何だか判らず、そのセットの前でしばらく突っ立って
いた私だったが、不意に携帯電話が鳴って、見てみると、発信番号が「非通知」でも
「公衆」でも無く、「NOBODY」と表示された着信だった。勿論私の電話帳に
「NOBODY」なんて人はいない。もう怖くて怖くて仕方無かったが、何となく
出なきゃいけないような気がして、意を決して電話を取った。

「もしもし…?」そう言うと、相手は低くくぐもった男の声で「何でこんな所にいる?」
と聞かれた。私はそいつが何か知ってるのかと思って「こんな所って?仕事で来たんだけど
誰もいなくて」と焦ってそのまんまの状況をまくしたてた。すると男は「繋がってしまったか」
と意味不明な事を言った。確かにそう言った。私は電話の男の反応を見ながらも、私がここに
いる事を知ってるって事は近くにいて私の存在を確認してるんだと思って、辺りを見回した。
すると、正面口から左に伸びる道の向こうから誰かが歩いて来るのが見えた。私は咄嗟に、
そいつは私を助けてくれる常人では無いと思った。
何故ならそいつは向こうを向きながら後ろ歩きでこちらに向かって来ていたからだった。

918: 5/6 2006/06/26(月) 17:53:36 ID:Pq4ooqCt0
近付くにつれ、そいつは「あの男」だと判った。後姿だけしか見ていないが、薄い水色の
シャツにジーパン、ボサボサの髪をした、あの男。どうやら携帯を握っている。電話の男も
この男だった!私は何が起こっているのか判らないまま、お互いが無言の携帯を握ったまま
後ろ歩きの男の背を見つめていた。しばらくして、その男の動きがいきなり早くなった。
まるで早送りしているような動きで急速にこちらに向かって来た。
もう急激な恐怖のピークで、携帯を落としてその場で尻餅をついて、ぎゅっと目を瞑る
事しか出来なかった。

…いつの間にか気絶?眠ってしまっていた?
気が付いたら自分の家のベッドで目を覚ましていた。何か酷く気分の悪い夢を見たな…と
思って、時間を確認しようと携帯を見た。すると、携帯の時刻は10時8分を指していた。
「ぎゃあああ遅刻だ!!」大慌てで仕事場へ急行。その時、やはりあれは夢だったのだろう、
と気付いた。車通りも人もいつも通りそれなりにいた。勿論職員通用口には警備員も受付も
いつも通りにいた。

私は大慌てで街頭販売用セットの所に向かった。既にセットは出されていて、そこには
店長が私の代わりに販売を行っていた。私は平謝りに平謝りを重ねた。店長は初老で
温厚な人だったから「いいよいいよ」と笑って許してくれたが、私はどうしようもなく
申し訳ない気持ちでずっと下を向いていた。そしてあるものを見つけた。

919: 6/6 2006/06/26(月) 17:54:27 ID:Pq4ooqCt0
足元に何かプラスチックのカバーのようなものが落ちている。何か見覚えがあった。
何となく「もしや」と思って自分の携帯を取り出して、裏を見ると、私の携帯の
バッテリーのカバーが剥がれているのに気付いた。落ちていたカバーを被せると…
ぴったりだった。「いつ落とした?夢の中でなら落としたけど…まさか?!」
そして携帯を開くと時刻は10時8分のまま。嫌な予感がして、携帯を操作するが、
動かない。…壊れてる。

ちくしょう!と思いながら何となく辺りを見渡すと、人ごみの中をいつものように
逆流して去って行くあの男の姿が見えた。彼はこちらを振り向く事も無く人ごみに
消えていった。彼を見たのはこれが最後だった。

あれが本当に起こった事なのかどうか確認するには、着信履歴でも見ればいいのだが
何せ壊れて操作不能だし、電話会社の明細を見れば判るのだろうけど、私の元に届く
明細は「合計通話時間」しか書かれてなくて確認出来なかった。わざわざ電話会社に
問い合わせるのもはばかられて結局調べていないが、この一件のお陰で携帯を替えなきゃ
いけなくなった事や、友達とかに話しても信じてもらえないむず痒さが残った出来事でした。

長々と読んで下さった方どうもありがとう。

921: 本当にあった怖い名無し 2006/06/26(月) 18:04:52 ID:ZRTV/How0
おもしろかった。

930: 本当にあった怖い名無し 2006/06/26(月) 19:17:28 ID:Y8pcLveZ0
時空のおっさんか…なんか某死神漫画のキャラみたいで渋カッコイイな

946: 1/6 2006/06/27(火) 00:36:45 ID:xKFPGEQe0
足跡の主は

東京に住んでいた頃の話

中野で賃貸住宅を探していた。
結婚したばかりの妻がいて、同居人可のところを探す必要がある。
更にペット(変に思うかも知れんが、ホンモノの「鷹」)がいるのでペット可マンションを捜さなければなれず、しかもペットがペットなので部屋探しは難航していた。
そんな中、ある不動産屋でペットの件を相談したら色々探す中、はっと気づいたように
ここ、どうですか?と聞いてきた。
「鷹、いいんですか?」
「ええ、大家さんはいいって言ってます」
「鳥だからけっこう汚れますよ?」
「大丈夫です」
「同居人は」
「狭くても結構でしたら」
6畳とキッチン、ユニットバスのワンルームで5万円、私鉄の駅まで3分の好立地。
ワンルームとはいえこれで同居人、ペット可は本当かと疑ったが、どうも本当らしい。
妻と一緒に見に行くことになった。

947: 2/6 2006/06/27(火) 00:37:45 ID:xKFPGEQe0
場所は全く問題なく、建物も異常ない。以前に安いアパートを探しているときに
(この時はペット可ではない)裏がすぐ墓場、という事もあったが、そんなことも無い。
至って普通の建物だった。コンクリート3階建ての2階。
「ここってやっぱり、みんな犬とか猫とか飼ってますよね?」
鷹を飼ってるので、傷つけても傷つけられても困る。一応、確認してみると
「いえ?誰も」
「え?ペット可じゃないんですか?」
「ええ、本当は違うんですけど・・・」
「大丈夫なんですか?黙って飼ってて、見つかったら出てけじゃ困るよ?」
以前に、そういうことがあった。
「ええ、大家さんはいいって言ってます。」
なんだか、よくわからないが良いって言ってるんならいいか・・・
2階に上がると、廊下を挟んで両側向かい合わせに部屋が並んでいる。
廊下を灯す室内灯がやや暗く感じた。

ん?
廊下に何か・・・?足跡か?
不動産屋の若い男の説明を他所に、「それ」に釘付けになった。

948: 3/6 2006/06/27(火) 00:38:20 ID:xKFPGEQe0
緑のフロアタイルに、裸足の油が付いたような足跡が残っている。
それだけなら、特に不思議ではない。
しかし、足跡の形と位置がおかしい。
説明が難しい。全体は女の爪先立ちに最も似ているが、指の数が親指も含め4本、
数が合わない。犬でもない、猫でもない。
その他知っている限りのあらゆる生き物とも異なる。
人間の女の足で、指が足りない。それいがい、考えられない。
それがちょうど踵を浮かせて、更に踵方向を合わせる形で1セット。
これが交互に前、後ろが逆になりながら奥の部屋へと続いていた。

目が点になった。
もともと、鷹以外にもいろんな動物を扱う仕事をしていたので動物にはけっこう詳しい。しかし、どんなに頭を捻ってもこの足跡の答えが見つからない。

しかし、結局安さと便利さには勝てない。
これから先、すぐにペット可の物件が見つかるかも分からない。
そもそも、これまでに相当の時間が掛かっている。
今のアパートもすぐ出なくてはならない。
ここならベランダも広く、鷹を置くスペースも申し分ない。
結局、即決という形になった。

949: 4/6 2006/06/27(火) 00:38:59 ID:xKFPGEQe0
そのマンションに越した初日の夜、異変があった。
電灯を消すと、3階で走り回る音がする。
3階は以前大家が住んでいたが、今は誰も住んでいないはず。
歩幅と走り方などから子供の足音のようだ。
なぜ大家がここを出て近くに移り住んだのか、知りえない。何かがあったのか・・
電気をつけると、音は静まる。消すと、音がする。
その日はそれで終わった。
その後、鷹を連れてくると異様なことは起こらなくなった。

しばらく住んでいると、幾つかわかってきた。
まず、住人はうちの部屋を含め、3部屋しか入っていない。
うちと、向かいの部屋に若者の男が一人、
音楽をやっているようで、たまにロックが聞こえる。
一番奥、足跡が続いている部屋に中年の男が一人。
特におかしいところも無い、普通のおじさんだ。帰らない日が多い。
部屋数は6部屋あるが、残りは会社の倉庫や空き部屋の様子。
足跡は、定期的についている。というより月に何度か業者が掃除に来るのでそのときに
足跡は消え、いつの間にかまたついている。
いつしか、足跡があっても特に気にならなくなっていた。

950: 5/6 2006/06/27(火) 00:41:30 ID:xKFPGEQe0
ある冬の日、鷹の訓練の為(鷹狩り、というものをご存知であろうか?その訓練のなかに暗い部屋で手に乗せる、というものがある)深夜の2時ごろ、玄関口で鷹を手に乗せていた。六畳間は妻が寝ているし、外は寒いので玄関口で座って訓練する。
廊下の電灯は防犯のために一日中点いているので、ドアののぞき窓から小さな光が差し込んでいる。それ以外はほとんど闇の中だった。
ふと見ると鷹がドアのほうを凝視している。
鳥は暗い中では何も見えないので普通はじっとしているし、それが訓練になるのだが、
其の時は違った。一点、ドアに向かって睨み付けるように集中している。
そして腰を落とし、口をやや開きながら威嚇の姿勢をとり始めた。
これは何かある・・・と思った刹那、のぞき窓の光がすうっと消えた。

それまでに何度かこの訓練は続けていたので、深夜に若者が帰ってきて足音や光の加減で
それが人間というのは判断できた。鷹もちらりと一瞥することはあっても、凝視などしたことは無い。

これは違うぞ、「あれ」だ、足跡のやつだ・・・
直感的にそう感じた。

951: 6/6 2006/06/27(火) 00:42:38 ID:xKFPGEQe0
光の動きの様子から、部屋の前でじっとしているのではないことが分かる。
移動している。音は無い。
感覚としては、ふすまくらいの高さのぞろぞろとしたものが廊下を通っている感じ。
その証拠に鷹の頭も少しづつ動く。
冷や汗が噴出す。背筋が凍り続ける。見たい、いや、それはいけないと鷹の様子が知らせる。緊張の時間が続く・・・

ふっと、光が戻った。暫くは動けなかった。
鷹も落ち着いた頃、ほんの少しだけドアを開けて廊下を見た。最後に見たときには無かったはずの足跡が生々しくそこにあった。


後日、霊が見えると自称する数名にこの話をするとみな一様にもう話さないでくれ、と
話を遮られた。

その後半年ほどそこに住んで、田舎に引っ越した。
あの足跡の主はなんだったのか?何の為にあの部屋に出入りしていたのか?
その部屋の中年の男は一体・・・今考えても、背筋が凍る。

960: 本当にあった怖い名無し 2006/06/27(火) 03:20:46 ID:ueF8G1dIO
>>951
怖~い(>_<)
けど鷹とか飼ってると頼もしいね!
私も犬(チビだが異様に気が強い)を飼ってるけど、動物って霊が近寄れない(嫌がる?)不思議な気を持ってるような気がする。

954: 本当にあった怖い名無し 2006/06/27(火) 01:18:23 ID:06qqpj8Z0
>>951
面白い話だった。
だけどなんで霊感のある人は
そんな話はしないでくれとか言うんだろうなあ。
フシギダ

959: 本当にあった怖い名無し 2006/06/27(火) 03:01:22 ID:fpXgqk+OO
>>954
霊感があるから霊の話に興味があるとは限らないのでは?
それにそういう人の大半は実際見た時に嫌な体験をしてる場合が多いだろうし、
ひょっとしたら話の途中で『ソレ』の正体に気付いた上で最後まで聞かないのかもしれない。

957: 本当にあった怖い名無し 2006/06/27(火) 02:08:51 ID:YJIm57VIO
海面上のくねくね

恐いと言えば、高校時代の体験。
夏休みに仲間と海に行った。朝一から海で遊び、夕方には予約していた海沿いの民宿に帰って、
旨い料理喰って、風呂入って、疲れていたので夜の10時には床に就いた。
そして、夜中の3時頃、ションベンしたくて目が覚めた。何気に窓から見える海を見ると、月が反射する綺麗な夜の海にちょっと感動したのもつかの間、
何かが、いや、誰かが海にいる。性格に言うと海面に立って、何やら変な動きをしている。
最初は海の生物かな?と思い、見ていたが、二本の腕に二本の足もあり、姿形は人間。
全身真っ白で、体全体をクニャクニャ曲げながら、軟体動物のように動きながら海面を移動していた。
三分ほど見ていたが、小便が我慢できずにトイレに行き、帰って来て再び海を見たが、もう姿はなかった。

958: 本当にあった怖い名無し 2006/06/27(火) 02:12:02 ID:SYJrrhzkO
>>957
くねくね

91: 1/3 2006/06/29(木) 00:45:10 ID:CyefJgY60
赤い靴

小学4年の頃の話。
当時、俺は仲良しグループの中で楽しく遊んでいた。
仲良しグループとは、俺、俺の親友のKと、T、R(どちらも女)の4人の事。
この4人は小2~3と連続で同じクラスになり、席も何回か近くなったりして自然と仲良くなった。
小4でK、Tとはクラスが離れてしまったが、それでも放課後に皆で廊下で待ち合わせしてよく遊んでいた。

ある夏の暑い日、いつものように放課後廊下に集まって、今日は何して遊ぶかを話し合った。
少しして、Kが窓の向こうを指さして言った。『あの高いマンション行ってみない?まだ行った事無いよね?』
そのマンションは15階建て、ここらの町の中でも一番高さのあるマンションだ。
当時のここらのマンションは住民以外でも自由に出入りでき、よくこのグループで近くの色んなマンションに行っていた。
だがあの高いマンションは少し遠く、友達も一人も住んでいなかったので、何か近寄り難い感じだった。
するとRが言った。『あそこはダメだよ…』意味深に言ったものだからKは『何で?』と勢いよく返した。
『よくわからないけど…親からあそこは行っちゃダメって言われた』
そうRは言った。俺は『何が』ダメなのか気になり、『何だよそれ、行ってみようよ!気になるじゃん』と言って
全体を行く雰囲気に促した。するとRは『んじゃうちイイや…ごめんね』と言って先に帰った。
TはRが帰った事を少々気にしていて『行ってみたい』的な事も言っていたが、気を遣い結局Kと2人で行く事にした。
そのマンションまでは3kmぐらいあっただろうか、少し遠く、着いた頃には少々足がくたびれていた。
この日は雨上がりの晴天で、アスファルトと雨水が混じった変なにおいが辺りを包み込んでいた。
いつもマンションを探検する時は、エレベーターを使わず階段で一番上まで上がり、下にも階段で降りていたが、
この日は疲れていたので、上へはエレベーターで行き、上から階段を降りながら探検しようという事になった。
しかし、Kが疲れたから休もうと言い出したので、探検の前にエレベーターホールにあるベンチで一休みする事にした。

92: 2/3 2006/06/29(木) 00:45:47 ID:CyefJgY60
10分ぐらい学校の話など色々していたら、2つあるうち片方のエレベーターが1階へ降りてきた。
目の前のエレベーターが開いたが、誰も出て来なかった。あれ?と思って俺が中を覗きに行ったら、
真っ赤な女物の靴がエレベーターの中に揃えて置いてあった。人は誰も乗ってない。
俺はKを呼び、その赤い靴を見せようとしたが、2人で再度エレベーターを覗くとその赤い靴は消えていた。
『あれ・・・さっきはあったのに』少し奇妙に思いながらも、2人で15階までそのエレベーターで上った。
このエレベーターの停止階は1・3・5・8・11・14で、停止階以外の階に行く時は、最寄りの階から階段で行く形になっている。
俺は最初『あれ、14階しかないのか?』と言ったら、Kがそう教えてくれて14のボタンを押し、着くのを待った。
5階の停止階を過ぎる時だった。通り過ぎる一瞬、向こうにさっきの赤い靴が置いてあるのが見えた。
俺が『あ!さっきの…』と言った時には5階を完全に通り過ぎていた。Kが『何?』と聞き、
俺は『さっき1階で見たはずの赤い靴が5階にあったんだ!』と言ったが、Kは俺が何を言っているのか分からない様子で、
信じないというよりはどうでもいいという反応だった。
俺は何か気掛かりになって、8のボタンを押した。5階のエレベーターホールまで降りて確かめようと思ったのだ。
俺はKに『先に上行って待ってて』と言い、8階で降りた。8階のエレベーターホールには何も無く、俺はそこから7、6…と階段で降りていった。
そして5階。見渡してもあの赤い靴はなかった。さっきのは何だったんだろう…と思いながら、5階からエレベーターを呼んだ。
片方のエレベーターは『14』を表示していて、『あぁ、Kはもう着いたんだな』と思い、急いで向かおうとした。
そしてエレベーターが5階に着き、ドアが開いた。俺は一瞬『うわ!』と声をあげてしまった。
あの真っ赤な靴が揃えて置いてあったのだ。全体が奇妙に赤く、テカテカと光っている。人は乗ってない。
俺は何か、そのエレベーターで上に上がるのが怖くなった。しかし上ではKが待っている。俺は仕方なく階段で駆け足で
15階まで上る事にした。何か俺は焦っていた。早くKに会いたい、という妙な孤独感に襲われていた。

93: 3/3 2006/06/29(木) 00:46:18 ID:CyefJgY60
そして15階に着いた。…しかし、15階のどこを探してもKはいない。もしかして俺が遅すぎるのに腹を立てて先に下に降りたのか。
俺は寂しくなり、Kの名前を大声で叫んだ。『K~!どこだ~!』マンション中に俺の声がこだまする。
近くにいるなら聞こえるはずだ。…しかし返事が無い。もっと下にいるのか。はたまた声が聞こえていながら無視しているのか。
俺の精神状態はだんだんおかしくなっていった。不気味な光景をたて続けに見た恐怖感。それをKに伝えられないで一人で彷徨う孤独感。
…俺は一刻も早くKに会いたい、このマンションから抜け出したいと思い、15階から1階までエレベーターで降り、マンションの外でKを待つ事にした。
14階に降りてエレベーターを呼び、乗る。今度は赤い靴は無く、何かホッとした。そして1のボタンを押し、早く着いてくれと思いながら目をつぶり待っていた。
俺は怖くて仕方なかった。目をつぶりながら、かがみ、エレベーターの向こうを見ようとしなかった。
そしてエレベーターが止まった。ドアが開いたが俺は怖さで顔を上げようとしなかった。すると大人の男の声がした。
『子供一人発見しました。小学生のようです』
『え…?』
顔を上げると警察官が2人、俺を見下ろしていた。1人は無線で会話していた。そしてもう1人が俺に話しかけてきた。
『どうした?何でこんな所にいるんだ?』
俺は訳がわからなかったが、安堵感からその警察官に思い切り抱きつき号泣した。
そして俺はその場で警察官に色々聞かれた。そこで『他にもKと一緒にいた』と言ったら、その警察官の顔が一気に青ざめたようだった。


後で、Kは15階から飛び降りて即死したと聞いた。警察官はその件で住民から通報を受けこのマンションに来たらしい。
何故飛び降りたかは不明。防犯カメラには俺とKの姿しか無く、俺は警察から色々尋問みたいなのをされたが、結局この一件は事故として済まされた。

ただ、俺は確かに見た。
奇妙に揃えて置いてあった赤い靴を、3回も。


もう大分昔の話で忘れかけていたのだが、この前の仙台での報道を見て思い出してしまった。
あの報道にしろこれにしろ、本当にただの事故だったのだろうか。

101: 本当にあった怖い名無し 2006/06/29(木) 10:18:01 ID:hHOZk0Cj0
>>93
この前の仙台の報道って何?

102: 本当にあった怖い名無し 2006/06/29(木) 10:20:52 ID:x1VbGM2I0

103: 本当にあった怖い名無し 2006/06/29(木) 10:28:46 ID:hHOZk0Cj0
>>102
即レスありがと

>>93も仙台だったのかな
自分的にすんごい怖かったお

110: 91-93 2006/06/29(木) 13:19:39 ID:tP+BI5EoO
>>103
仙台ではありませんが、近いです。すぐ隣の市に住んでいます。
と言ったら地元の人にはもしかしたら分かるでしょうか。


ちなみにそのマンションは1棟だけではなく、何棟も立ってて中心には広場もあり団地のようになっています。
また、多分Kの飛び降りから2年くらい後でしょうか、B棟(確か当時A~F棟まであったはず)
の屋上から男の人が飛び降りて死んだらしいです。その男の人は何かで少し有名だったらしいので
おそらく昔から住んでる住民の人はこちらの方なら知っているのでは…自分は住民では無いので当時は分かりませんでしたが。
もしこれを読んだ中に住民の方がいて、不快な思いをさせてしまったらすみません。

121: 本当にあった怖い名無し 2006/06/29(木) 18:37:55 ID:hHOZk0Cj0
>>110
わざわざレスありがと
東京だったら行ってみたかも知れない
ただの飛び降りではなくて、赤い靴を見たあなたの体験に興味がある

135: 本当にあった怖い名無し 2006/06/29(木) 22:54:51 ID:lc9iR5HP0
私です

昨日、学校での話。

先生が、いきなり変なこというから、何かと思って聞いてると、
「えー、先生は亡くなりました。事故死です。みんなも車には気をつけるように」
とか言ってて、みんなわけがわからないように顔を見合わせていて、一人の不良っぽいヤツが先生に、
「誰先生が死んだんですか?」
って聞くと、
「私です。今は病院にいます」
とか言い出した。
その不良はもちろん本気にしてなくて、
「じゃあ今日の授業はなしですかー?笑」
って言うと、
「社会はないだろう」
といった。(その先生は社会の先生)
そういうと先生は教室からでていった
その後クラスはその先生の話題で持ちきりだった。
しばらくして、1時間目がはじまろうとしたとき、校内放送で、全校集会があることが言われた
その全校集会の内容は、その先生がなくなったことを示唆する内容だった。


137: 本当にあった怖い名無し 2006/06/29(木) 23:06:49 ID:7kK4fy6m0
>>135
ちょwwwww
その先生責任感強すぎwww
同業者だけど俺責任感なさすぎwww
俺が死んでも学校に出ることはまずないなw

193: 本当にあった怖い名無し 2006/06/30(金) 17:34:08 ID:uoC/HSlxO
着信あり

自分なりに恐かった事を書いてみようと思う。
もう4、5年は経ったし、何より関係者全員無事に生きてる。
恐い思いだけだったんだからいいやと思う反面、やっぱりあれは何だったのか不思議で仕方がない。
つたない文章だし、あやふやな表現もあるかもしれない。そこは勘弁してほしい。
本当に体験した出来事なのにいまいち自分の中で未消化なもので。

事の発端は仲間と飲みに行った時。この話は実は他のスレでも書いた事がある。
その時は全部書ききれなかったので今回書かせてもらおうと思う。
仲間8人で居酒屋に飲みに行った時の事。早くに酔い潰れてしまった女の子がいた。俺の友人の連れだ。
座敷で広い座卓に突っ伏して眠りこけた彼女をほっといて俺たちは楽しんでいた。
そろそろ帰るかという話になり、彼女を起こそうとするが起きようとしないので、
誰かが「携帯鳴らしてやれよ。起きると思うぞ。」と言いだした。
彼氏である友人がニヤニヤしながら彼女の携帯に呼び出しを始めた。
音から察するに、携帯は彼女の突っ伏した腕の下にある事がわかった。
携帯ストラップも腕の下から覗いている。
10秒鳴らして、周囲の迷惑を考えてか友人は鳴らすのを止めた。
「あ~駄目だわ。こいつ、寝起き悪いんだよね。」
酒も入ってるし、無理に起こすのも可哀相だからと、しばらく待つつもりで俺たちは腰を降ろしたその時、
友人の携帯にメール着信が入り、開いた奴の顔からいきなり血の気が引いた。
「うわ、なんだよ…これ。」
なんだなんだと俺たちの間でそいつの携帯がまわされた。
差出人は眠りこけてる彼女。本文は『眠い、寝かせてよ。』
彼女の携帯は、ずっと彼女の腕の下だ。ストラップも見えている。
すうっと首の辺りが寒くなった気がしたものの、飲みに来ていた他の仲間は
「よく出来た悪戯だろ。すげえな。」と感心したので、俺たちもその答えに納得して、その夜はお開きになった。

194: 193 2006/06/30(金) 17:36:43 ID:uoC/HSlxO
それからしばらくして、俺は仰天する事となる。彼女が亡くなったのだ。
もともと体は弱かったらしい。詳しく聞くのも悪いと思ったので結局聞いていない。
彼氏である友人の希望で、俺は付き添って葬式に出る事になった。
他の仲間もやってきて斎場へ向かい、受け付けを済ませ、式の邪魔にならないよう隅の席で小さく無言で固まっていた。
読経が始まり皆うなだれている。その時ふと、飲み会の事を思い出してゾッとした。
そしてなぜか、そこに居る仲間たちも自分と同じ事を思い出しているに違いないという気持ちがした。

じき、焼香かなという頃、いきなり携帯が鳴り始めた。おそらくその場に居た全員の。
勿論俺たちは消音にしていた。でも相当数の携帯のバイブが一斉に反応したのでかなり音が響く。
中には会場に入る前に消音にし忘れた人もいて、あわてて切っていた。
呼び出しは始まりと同じくいきなり切れた。全員一斉に。俺たちは黙って顔を見合わせるしかなかった。

斎場を出て各々携帯を調べたら確かに同時に着信があった事がわかった。それも非通知。
非通知着信拒否設定も意味がなかったらしく、女の子の中にはパニックに陥る子もいた。

195: 193 2006/06/30(金) 17:38:34 ID:uoC/HSlxO
喫茶店に入って、これまでの事を話し合った。
飲み会に来ていなかった連中に説明をしたり、逆に俺たちが知らなかった他の事件について教えてもらったり。
結論として、亡くなった彼女はかなり不気味な存在であることが判明した。

俺の知ってる彼女は内向的。おとなしく、どちらかといえば地味。
控えめな人好きな友人のチョイスなので、あまり気にはかけなかった。
飲み会でも喋らずに黙々と飲んでるタイプ。
ブスでも美人でもない。というか、印象が薄くてすぐに忘れてしまうんだ。
覚えてるのは貝殻が好きだった事。いつか、店先でインテリアの貝殻を手にとって耳にあてていた。
「私の耳は貝の耳、海の響きを懐かしむ。」と口ずさんでいた。多分詩だと思う。
「それ、海の音じゃないよ。自分の体の中の音が反響してるんだってさ。」
と、ロマンの欠片も無い俺が茶化すと、ぼんやりした生気の無い彼女の顔に一瞬笑みがのぼった。
「〇君もそのうち自分の貝殻に耳を傾けるようになるよ。今にね。きっとそうなるよ。」
そうかな、楽しみだね~なんて笑って肩をすくめてみたが、彼女は真剣そのもので反応の薄い彼女にしちゃ、
珍しいなくらいにしか思わなかったんだ。
彼女の言ってた事が、今回の件だったのかは最後までわからない。

196: 193 2006/06/30(金) 17:40:02 ID:uoC/HSlxO
他の奴も彼女の風変わりさに気付いていたらしい。
ある女の子は彼女が他界する一ヵ月前に街中で会ってしばらく一緒に歩いていったそうだ。
買い物したらしくショッピングバッグをいくつか持っていたので手助けすると彼女はとても喜んだらしい。「あなたには特別に教えてあげる。私ね、ちょっとだけ先の事がわかるんだ。」女の子は面白い冗談だと思ったようで、
すごいじゃん、株とか先物取引とかわかったらお金持ちになれるよと相づちをうったらしい。
「そういうのはわかんない。興味ないからね。」と言われ、どういうのがわかるの?と尋ねると、
誰も居ない交差点の角を指差して「あそこに居る男の子わかる?あの子はあさってここで死ぬんだよね。」

そこまで聞いて全員顔を見合わせた。
「それって〇のとこの?」
女の子は首をたてに振った。「だって冗談だと思ったんだもん。」
死亡事故は、その通り起こっていた。彼女は日にちも言い当ててた事になる。

彼女の彼氏、つまり俺の友人は重い口を開いた。
「あいつ、慢性的にこの世に恨みをもってたよ。それでいて、時々猛烈にこの世界に愛着を感じていた。
多分、心を病んでたと思う。俺がどうかしてやれるかなと思ったけど駄目だったらしい。」
以下、奴の話。

197: 193 2006/06/30(金) 17:42:49 ID:uoC/HSlxO
バイトで知り合った二人が付き合い始めてしばらくして、彼女はよく友人に話していた事があった。
彼女は時々、まとまりがなくなるというのだ。
普通の人のように形状を維持できない。分散してしまう。この板でいうとアリス症候群みたいなものだろうか。
友人は彼女の分裂症を疑ったが、放っておけず色々話を聞いてやったらしい。

まとまりが無くなった彼女は色んな物に部分的に入り込んだり、色んな物が見えたりするとの事。
飼ってる猫、掃除機、水の入ったコップ、石、そして携帯。
彼女が眠りながら無意識か有意識か携帯を操ったのは、どうもここら辺らしい。
携帯電話に彼女の一部が入り込んだのか、はたまた彼女が携帯になってしまったのか。
まだその時は手の込んだ悪戯だと思い込もうとした。やろうと思えば出来ない悪戯じゃない。
非通知着信拒否してた奴は設定ミスか思い違いでもしてたんだろうと。
死んだ人を冒涜してる奴がいるかもと思うと腹もたった。友人は実際、憔悴しきっていたし。

気まずい気分になり帰るかという話になった。今日の葬式の携帯については忘れようと。
その時、また携帯が鳴りだした。メールの着信。差出人は非通知。全員一斉に。『ねえみんな、面白かった?』
冗談にしてはひどすぎると俺が言い掛けたその時、女の子の一人が泣きだした。電源を切ったのに着信したらしい。

198: 193 2006/06/30(金) 17:45:06 ID:uoC/HSlxO
半狂乱の仲間たちをなだめて帰宅したのは夜遅くなってから。
疲れていたものの眠れるはずもなく、酒を飲んで気を紛らわせていた。
数日後、一通のメールを受信した。非通知。非通知着信拒否設定にしていたのに。
以下全文。

『○君、(彼女)です。急な事でびっくりしたと思います。
年々私は生きてる感じがしなくなったので、もう死んでしまうんだろうな、ってわかってたよ。
生きていても楽しくなかったし、意地悪な人ばかりで正直煩わしかったし。
嫌いな人を呪い殺してやりたいよね。私にはそれが出来るし。
でも、そうしようとしたら、(彼氏)君や、話を聞いてくれたり、慰めてくれた〇君や他の人達の顔が浮かんでくるの。
この世に未練なんか残すんじゃなかったよ。
どっちつかずで今も彷徨ってる。
電波にのればどこにでも行けるんだよ。すごく便利。
意地悪な人のとこに行って色々してやりたい。でも○君は賛成しないかな。
困ったことに、どんどんまとまりが無くなってきてる。
そのうち自分がわからなくなるかもしんない。
その前に仕返ししたいなあ。引っ張るだけでいいんだよ。
じゃあ、またね。』

199: 193 2006/06/30(金) 17:47:04 ID:uoC/HSlxO
メールを受け取る前日、俺は携帯のアドレスを変更していた。悪戯はもうこりごりしていたので。
明日になったら必要最低限の人に新しいメアドを知らせるつもりでいた。
誰も知らない俺のメアドに彼女からのメール。
偶然というより「私、こんな事出来ちゃうんだよね。」というメッセージに思えた。
やっぱり彼女は病んでたと思う。それを自分で持て余してたようだった。
病んだ心で彼女が誰か引っ張らないか、間違えて俺や彼氏の友人を引っ張ったりしないかガクブルしてたが、
今でも生きてるところをみると、彼女は分散してしまったに違いない。
彼女にとっては幸せじゃないかな?あれから誰も死んでいないし。
そのことを思うと泣けてくる。もっと優しく接してやれたのにってな。
そしたら恨みなんてきれいさっぱり消えたかもしれない。

それから一年くらいして『着信アリ』を観た。
あんな風にならなくてよかったと思った。
長文、駄文、スマソ。

200: 本当にあった怖い名無し 2006/06/30(金) 17:48:33 ID:WUPVtpur0
非通知のメールってあるの?

201: 193 2006/06/30(金) 18:00:49 ID:uoC/HSlxO
その時は俺もそう思った。だけど実際に届いてみれば、なんだか信じざるを得ないし。
届いた内容について考えたらかなり些細な事に思えたからな。
非通知着信拒否設定も電話のみで安心してたのかもしれない。
でも差出人不明のメールが非通知として届いたのは事実だから恐かったんだ。
うまく説明できないが。
多分俺も含めて誰も携帯ショップに相談とか行ってないと思う。
もし悪戯でそんな事出来るなら、これほどひどい話はないわな。

205: 本当にあった怖い名無し 2006/06/30(金) 18:55:04 ID:ZkmTCPgq0
>>193
おもしろかった
変に作った、思わせぶりな文体より
こういうさらっとした普通の書き方が好き

206: 本当にあった怖い名無し 2006/06/30(金) 19:08:37 ID:G1nc6W470
>>193
とてもいい話でした。その続きとか生きていた彼女の話あればまた聞かせてください

202: 本当にあった怖い名無し 2006/06/30(金) 18:10:34 ID:3VaiUOwTO
読みごたえのある長文乙。

怖さもあるけど・・・ちょっぴりせつなさもありますね (-人-)

203: 本当にあった怖い名無し 2006/06/30(金) 18:48:30 ID:1kZrEp1MO
乙。怖いっつーか哀しい話だな。まあ、死人から着信するのはめちゃめちゃ怖いけどさ。

そうそう。ショートメールは非通知出来るよな、たしか?









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