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遂に来た大本命「Amazon Echo」をじっくりレビュー。豊富なスキルが強みだが意外な弱点も見えてきた - Engadget 日本版

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遂に来た大本命「Amazon Echo」をじっくりレビュー。豊富なスキルが強みだが意外な弱点も見えてきた

日々の進化を目の当たりにできる楽しさは、スマートスピーカーならではです。

Hideaki Kato
10 時間前 in Alexa
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2017年はスマートスピーカー元年とも呼ばれ、LINEの「Clova WAVE」やGoogleの「Google Home」をはじめとした様々なスマートスピーカーが発売されており話題を集めている。去る11月8日には、Amazonからも人工知能Alexaを搭載するスマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」が新たに発表され、11月15日より販売が開始された。なお同シリーズは現在、招待された場合のみ購入が可能となっており、Amazonの商品ページより購入リクエストの送信が可能となっている。

日本市場においては、 LINEとGoogleの 2社のスマートスピーカーが先行する中、満を持して発売となったAmazon Echoシリーズ。現時点では、通常のサイズでメインストリームとなる「Amazon Echo」と、小型でかつ廉価に仕上がっている「Amazon Echo Dot」、そして大型でスマートホームハブ機能を有する「Amazon Echo Plus」の3機種がラインナップされており、価格はそれぞれ「Amazon Echo」(税込1万1980円)、「Amazon Echo Dot」(同5980円)、「Amazon Echo Plus」(同1万7980円)となる。

筆者は、シリーズの中では一般に普及すると思われる「Amazon Echo」を購入したので、ファーストインプレッションや他社スマートスピーカーとの使用感の相違を中心にご紹介する。


▲一見大きそうに見える「Amazon Echo」も手にしてみると意外にそうでもない

円筒形の外観ゆえか、一見巨大にも錯覚しがちなAmazon Echo。本体のサイズはそれぞれ148 x 88 x 88 mmに収まっておりイメージほどの大きさには感じない。しかしながら、重量は約821gと片手で持つには若干ずっしりする印象だ。小型・廉価モデルのAmazon Echo Dotでは、約163gに収まっているので、Amazon EchoやEcho Plusはどちらかと言えば据え置き型といった使い方がベストだろう。(本当に持ち歩くかは別として...)

▲電源供給は同軸ケーブル経由で行うため、持ち運びは困難

電源供給は付属する21W出力のACアダプタ経由で行う影響で、使用にはコンセントがほぼ必須となる。デジタルガジェットが多い筆者のタイプの様な人間的にはある意味悩みの種であるが、一般家庭のリビングに設置すると想定すれば、この制約はあまり苦にはならないだろう。


▲本体上部に各種の操作系統が集約されている

上部には4つの操作系統と7つもの集音マイクが設置されている。その為マイクの精度は非常に良好で、筆者が所有する「Google Home」「Google Home mini」「Clova WAVE」の3機種と比較しても最も声を良く認識してくれた。また、操作系統として注目したいのが写真では右側にあるボタンの存在である。このボタンを押すことでAmazon Echoが自動的に「聞く体勢」となり、そのまま音声コマンドを入力することが可能となるのだ。

Amazon Echoシリーズの場合、基本的には「Alexa(アレクサ)」と話しかけることで、この機能を読み出すことが可能であるが、手に届くほどの近距離で使用する場合はいちいち声で呼び出すのは面倒なハズだ。こういった時にはこのボタンが非常に役に立つので、頭に入れておくと便利に使えるだろう。


▲Amazon Echoシリーズの特徴のひとつである「スキル」

Amazon Echoは、主にパートナー企業が提供する追加機能を「スキル」としてユーザーが任意に追加する機能を有している。Google Homeでは自動で更新され、Clova WAVEではスマートフォン向けアプリケーションを更新することで機能を追加していくのに対して、Amazon Echoでは「Amazon Alexa」アプリ上で「スキル」と呼ばれる追加機能を適用させることで、パートナー企業が提供する各種機能の利用が可能となる。これは、スマートフォンにアプリケーションを追加するのと同様であると考えれば仕組みを理解しやすい。

スキルを手動で追加しなければならないと言う点を「カスタマイズ性に富む」と評するか「追加が面倒」と評するかによってこの機能に対する印象が大きく変わりそうではあるが、筆者としては前者と受け止めて評価したい。スキルは発表会時点でも100社以上から265種類が公開されているが、今後も様々なスキルを追加していく模様で、新たなスキルの登場にも期待していきたいところだ。


▲プライム会員であれば、Amazon Echoから商品の注文も可能になった

▲注文時に確認コードを読み上げる設定も付加できるが、聞かれてしまっては意味がない。

説明は無用かもしれないが、Amazonはネットでの通販事業を主軸のひとつとしている。その為、Amazon Echoシリーズの特徴としてAmazon Echoから直接Amazonで販売されている商品を購入することが可能となっていることが挙げられる。「Alexa, コーラを注文」と声をかけると、Amazonで販売されている商品を検索して候補として挙げてくれるのは非常に便利だ。

Amazon Echoとの会話は全てAmazon Alexaアプリ上で視覚的に確認することができるので、音声で商品を調べてアプリで確認して購入と言う流れも充分に可能だ。無論、1-Click注文の設定がなされていれば、音声のみでの注文も可能である。なおこの場合、決済手段は1-Click注文で設定されている決済手段に基づくので、事前に設定を確認してから購入すると良いだろう。


▲音声コマンドは各種取り揃っているが問題も抱えている。

発売直後の段階でのAlexaの応答精度は、残念ながらあまり良好とは言えず多くの改善点を抱えている。発音自体は若干硬い印象は受けるものの自然と言えるレベルだが、テキストの読み上げ性能に難がある状態だ。例えば、ネイティプ風だがちょっとおかしい英単語の発音や、漢字の読み間違いが非常に気になるのが現状で、この点は改善を求めたいところだ。


▲チェーン店舗の場合、店舗名を認識してくれない

現状、アシスタント機能として最も致命的に感じているのが、スポット検索機能の甘さだ。特に、複数の店舗を構えるチェーン店の情報を尋ねる場合には特に顕著に甘さが現れる。例えば、筆者がよく訪れる「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店」の情報を尋ねたところ、「ヨドバシカメラ 錦糸町店」の情報が案内された。これは、筆者の自宅から最寄りの「ヨドバシカメラ」の情報であり、Alexaが店舗名を正しく認識できなかったことを意味する。

Alexaは、尋ねたスポットの「住所」、「電話番号」、「営業時間」の3つの情報をユーザーに対して提供してくれる。上の写真にもある通りではあるのだが、住所の表記順番が英文調となっており、日本人がこれを耳にすると非常に違和感を覚える。なお、先にも述べた通り漢字の読みもやや甘い状態となっているため、アプリケーションで表示された結果を見ずにAmazon Echoからの音声だけで情報を覚えるのは現状困難であるように感じる。この点については、今後の改善とその後の進化に期待していきたい。


▲ちなみに、外装は自由に交換することが可能となっている

海外では、"元祖"スマートスピーカーのボジションに立ち、日本での投入が長らく待たれていた「Amazon Echo」が遂に発売となり、「Clova WAVE」「Google Home」に続いて三つ巴状態の様相を見せつつあるスマートスピーカー業界。現状では、各機種ともに様々な問題を抱えており、一般家庭に普及するまではまだまだ時間がかかりそうだと言ったところが率直な印象だ。しかしながら、各社ともに精力的に機能増強を提供しており、今後の業界の変化にも注目していきたい。日々、こうした進化を楽しむことができると言う観点で見れば、スマートスピーカーを今のうちに買って進化を目の当たりにするのも決して悪くはないと筆者は考える。何れにしても、今後各社がどのようにスマートスピーカーを市場に展開していくのかを含めて、業界からは目を離せないだろう。

Coverage: Amazon Echo
関連キーワード: alexa, amazon, amazonecho, echo, smartspeaker
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