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Galaxy Note8は今年のベストデバイスといっても過言ではない:週刊モバイル通信 石野純也 - Engadget 日本版

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Galaxy Note8は今年のベストデバイスといっても過言ではない:週刊モバイル通信 石野純也

期待以上によかったデュアルカメラ

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iPhone X発売のバタバタに巻き込まれてしまい、すっかりレビューが遅くなってしまいましたが、10月26日に発売された「Galaxy Note8」を購入しました。ドコモ版です。発売から2週間とちょっと経ちましたが、使い勝手が非常によく、今年のベストデバイスと呼んでも過言ではないほど、満足しています。今回は、その使用感をお届けします。


▲発売日に買った「Galaxy Note8」

日本では紆余曲折あり、2014年に発売された「GALAXY Note Edge」以来(しかも当時はまだGALAXYが全部大文字でした)、約3年ぶりになってしまったGalaxy Noteシリーズ。その間、XperiaやSシリーズのGalaxyなど、さまざまなスマホをメインで使ってきましたが、やはりSペンがないのが、どうしても不便だと感じていました。


▲発火、回収騒動で欠番となってしまった「Galaxy Note 7」


▲日本での発売が見送られてしまった「Galaxy Note 5」

スマホのフリック入力は確かに今のホームファクターを考えると合理的で、オッサンになってしまった筆者でも、それなりにスピーディには打てますが、やはり手書きの方がメモを取るなら速いのも事実。所作として、仕事をしてる感も出るため、立ちながら人の話を聞く囲み取材や展示会取材などに重宝します。Galaxy Note8に切り替えてから、さっそくSペンは大活躍しています。


▲Sペン内蔵は最大の特徴で、この端末を買った理由の1つ


▲急いで書いているため字が汚いが、囲み取材のメモもしっかり残せた


▲ペンを抜くとショートカットが出るのも便利。筆者はGalaxy Noteの代わりに、Sノートを割り当てた

ただ、Note不在の3年の間に、iPad ProでApple Pencilを使うようになったためか、ペンで文字を素早く書いたときのレイテンシーが、やや気になるようになってしまいました。特に、字画の多い漢字を書くときに、線の追従がわずかに遅れてしまうため、速く書こうとすると字が崩れてしまう印象があります。わずかといっても、秒数にすると0.1秒あるかないかといったところですが、ペンと紙を再現するには、それでも致命的。

実際、240fpsのスローモーション動画で字を書く様子を撮ってみると、ペンの動いたあと、線がそれを追いかけていることが分かります。確かにGALAXY Note Edgeのころより、スペックは上がっており、スキャンレートが360Hzになったり、検知できる筆圧が4096段階になったりと、書き味はよくなっていますが、もう一段の進化がほしいところです。ただ、それでも、ペンを内蔵したスマホは、Galaxy Noteシリーズ以外にはなく、ほかには代えがたい存在。だからこそ、書き味の進化については、今後のアップデートに期待したいところです。


▲「石野純也」の「純」を書くあたりからスローモーションになるが、よく見ると、線の追従がワンテンポ遅れている。動画はiPhoneの240fpsモードで撮影


▲iPad Pro 10.5のApple Pencilは、ほぼ完ぺきに線が追従する

もちろん、Sペンだけが、Galaxy Note8の売りではありません。当初の期待以上だったのが、カメラ機能。Note 8の前は、Galaxy S8+を使っていたので、メインのセンサーやレンズは変わっていないことになります。これに対し、Galaxy Note8はデュアルカメラになっていますが、「望遠がついてデュアルになっただけでしょ」とタカをくくっていました。トレンドになっている2眼に、とりあえずキャッチアップしたように思えたからです。


▲期待以上によかったデュアルカメラ

ところが、実際に撮ってみると、2倍ズームのありがたみがよく分かります。たとえば、料理を撮るときも、ちょっと離れたところから撮影できるため、影が映りません。街中の写真を撮ったりするときも、わざわざ被写体に近づく必要がなくなり、撮影がしやすくなりました。それ以上に、「ライブフォーカス」の性能の高さに関心しています。


▲近づくと影ができてしまう料理を撮るときに便利


▲横断歩道を渡らなくても、建物に寄った撮影ができた

ライブフォーカスとは、いわゆる背景ボケを作る機能で、デュアルカメラ搭載スマホでは一般的ともいえます。このボケがキレイに出ていて、人物を撮ったときに、境界をうまく見分けてくれます。さすがに一眼レフで絞って撮ったときのような自然さまではいきませんが、かなりの精度であることは確かです。また、広角側で撮った写真が同時に保存されているのも、おもしろい機能といえるでしょう。後から見返したときに、人物の周りには、こんなものがあったのかという発見もあります。


ライブフォーカスで撮った人物。背景がキレイにボケており、かなり深度を正確に捉えていることが分かる




▲撮ったあとで、ギャラリーから広角と望遠を切り替えることが可能

iPhone Xにも採用され、ハイエンドスマホでは当たり前の存在になりつつある縦長ディスプレイも、使い勝手がいいと感じています。当初はGalaxy S8+より大きな6.3インチになったため、片手使いは難しいかと思っていましたが、頑張れば(笑)なんとか操作はできます。右手で持ったときの対角にあたる、左上をタッチするのは難しいものの、画面右上から下にかけてはきちんと触ることができるため、意外と両手で持つシーンは多くありません。


▲持ち方を変えれば、なんとか片手でも操作はできる

もうちょっと下に配置してほしいと思いつつも、指紋センサーはギリギリ片手持ちでも指が届くため、通知はこれを使って表示させています。なお、指紋センサーを使って通知領域をスライドさせる機能は初期設定だとオフになっているので、設定を変更してオンにしておくといいでしょう。どうしても片手で操作できないというときは、片手モードを使ってみるという手もあります。


▲指紋センサーをスライドさせて、通知を下げることが可能


▲指紋センサーのジェスチャーをオンにしておこう

ディスプレイが18.5:9になっているため、2つのアプリを同時に開いたときの収まりもよく、マルチタスクが捗ります。よく使うのは、動画を見ながらTwitterをしたり、Gmailを見ながらカレンダーでスケジュールを確認したりといったシーンですが、こうしたアプリのセットを登録しておける「アプリペア」という機能も便利。2画面表示の使い勝手まで、しっかり考えられている点は評価できます。


▲画面を2分割した際に見やすいのはメリット


▲2つのアプリを同時に起動できる「アプリペア」

Galaxy S8やS8+にも搭載されているため、改めて触れるまでもないかもしれませんが、時計や通知を常時表示する「Always on Display」や、高速ワイヤレス充電に対応しているのも、便利だと感じるポイント。ワイヤレス充電に関してはiPhoneも対応してきましたが、やはり充電のスピードに関しては、先行して搭載してきたGalaxyに一日の長があります。


▲「Always on Display」や「急速ワイヤレス充電」も便利

もちろん、パフォーマンスの高さも折り紙つきで、サクサクと動いて快適。RAMが6GBと大容量なためもあってか、アプリの切り替えもスムーズ。下り最大788MbpsのLTE Advancedだけでなく、4つの周波数を束ねて利用する4CAにも対応しているため、通信も快適です。一部、地下鉄の駅間は、構造上、ネットワークのキャパシティを上げにくいためか、時間帯によって通信不能になるほど速度が遅くなることはありますが、こうした例外を除くと、ダウンロードもあっという間に終わります。なお、4CA対応なのは、GalaxyシリーズだとNote8だけ。夏モデルのGalaxy S8やS8+はアップデートでも非対応なため、この点は前モデルに比べた優位性といえます。

発表会では、熱いファンの声が紹介されるなど、発売が待ち望まれていたGalaxy Note8。特に日本では、発火、回収になった「Galaxy Note 7」だけでなく、「Galaxy Note 5」の投入も見送られていたため、海外以上に待ちに待った感が強い端末です。そして、実際、2週間ちょっと使ってみると、それだけ待ったかいがあった端末だといえます。Sペンの反応速度をもう少し上げてほしかったり、Android 8.0に早く対応してほしかったり、改善要望がないわけではありませんが、現時点で最高の端末の1台と太鼓判は押せます。筆者も、買ってよかったと満足しています。
関連キーワード: galaxy, galaxynote8, note8, samasung
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