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ポッポー♪に愛をこめて。スマホと連携するIoT鳩時計『OQTA』を反射的に支援してしまったワケ - Engadget 日本版

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ポッポー♪に愛をこめて。スマホと連携するIoT鳩時計『OQTA』を反射的に支援してしまったワケ

家族とか一族とか、両親とか思わず考えちゃいますな

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突然ですが、あなたのご両親は今この瞬間どうしていますか? —— 先日、製品のお話をうかがっているそばからその場で注文してしまった、そんなプロダクトに出会いました。スマートフォンと連携する鳩時計「OQTA」(オクタ)です。


OQTAの本質的な機能を一言で説明するならば、あなたを想う家族がいる、それを気づかせてくれる鳩時計です。「ポッポー♪」と優しく温かみのある音で鳴く鳩時計は、なにも時刻で鳴くわけではありません。鳴き声が届けるのは、ふるさとの家族を想う気持ちです。


見かけはいたってアナログな鳩時計。しかしEngadgetで取り上げるのですから、OQTAはIoTの洗礼を受けた鳩時計です。時計以外の主な機能は、スマートフォンのアプリで離れて暮らす家族に「ポッポー♪」の音を送り、それを鳴らすことのみ。

鳩時計が何かメッセージを受け取るのではなく、「ポッポー♪」が届けるのは家族の誰かがアプリをタッチしたという事実のみ。誰が送ったのかさえ、わかりません。

たったそれだけのことではありますが、想像する隙間の多いこのOQTAは、家族間が良好な関係性ならば思いやりを送り、思いやりを受け取るツールとなります。



ちなみに、時計は掛け時計や置き時計で知られるリズム時計工業製。温かみのある音の正体はフイゴで笛を鳴らすアナログな仕組みのためです。鳩時計には最大8人の家族からの「ポッポー♪」が送信可能。

支援金額は2万7000円と決して安い買い物ではありませんが、販売予価2万9800円よりは安く入手できる形になっています。



OQTAは『愛してる』の想いだけ送る


発案者のきよぴさん(@kiyopi)は、故郷の母親から時折かかってくる「ちゃんとやってるの?」という電話にモヤモヤすると言います。やりとりするべき用事でもあればいいのですが、心配の言葉がわずらわしく感じることもあるそう。

「こちらは想ったということだけ届けたいし、やっぱりみんな愛されたい。OQTAは『愛してる』の想いだけ送るんです」

私が思わずハッとしてしまったのは、人は誰しも想われたら嬉しい、というシンプルな気持ちです。



白状しますが、日々の忙しさを言い訳に、それほど離れてもいない両親宅(実家)に帰省することもなく、また母からの「生存確認」と題したメールにすら返信しない、そんな愚息です。仕方無し両親は私の名前をYahoo!で検索し、最近の記事を見つけて息子の生存を確認するという有様。返す返すも愚息、ごめんなさい。

老いた両親へのうしろめたさも手伝って、OQTAへの支援を決めたわけですが、もしこれを実家の両親に贈ったらどういうことになるだろう? その想像がつきやすかったというのも大きな要因です。

私の兄弟は海外に住んでおり、両親はおそらく今一番楽しみであるはずの孫とのやりとりをもっぱらiPadのFaceTime(ビデオ通話)でやっています。iPad自体はさほど使いこなせていないようですが、パスワード解除とFaceTimeだけは覚えた模様。

OQTAを実家に贈れば、甥っ子たちは意味もわからず「ポッポー♪」を日本で暮らす「じーじとばーば」に送るでしょう。じーじとばーばが「ポッポー♪」に気づけば「しめた!」とばかりにFaceTimeで連絡するんじゃないでしょうか。なんなら、私や兄弟が送った「ポッポー♪」でさえ、孫たちの「ポッポー♪」と勘違いして喜んでくれるかも!? 



OQTAは「ポッポー♪」の鳴き声だけで、家族を想う気持ちが伝わり、後ろめたさあふれる愚息の起死回生の一打になる、そんな気がした製品です。もっとも同居していたり、頻繁にやりとりしていたり、といった家族にとってはあまりピンとこないツールかもしれませんが。

時計ならば日々利用できるので電源を抜かれる心配も少なく、送る側もわずらわしさと照れくささを感じることなく「ポッポー♪」に愛を込められる。いやコレ、結構すばらしいんじゃないでしょうか。

なお、OQTAは現在、クラウドファンディング中であり、津田はデモ機での動作を確認したのみとなります。実際の製品版を確かめたわけではないので、あしからず。

そして言うまでもないですがこれはステマではなく、言うまでもないですが、本当にただ個人的に支援してしまっただけであります。津田に話すとアイツ買うぞ! といった売り込みをされても困りますのでw

Source: OQTA
関連キーワード: IoT, OQTA
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