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明るくなり続ける地球の夜・火星の縞模様、水ではない?・藻ナノボットで体内診断​​​​​​​ #egjp 週末版102 - Engadget 日本版

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明るくなり続ける地球の夜・火星の縞模様、水ではない?・藻ナノボットで体内診断​​​​​​​ #egjp 週末版102

夜はやっぱり暗く"ナイト"...

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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをいくつかピックアップしてお届けします。今回は「明るくなり続ける地球の夜」「火星表面の縞模様は水じゃなかった?」「"藻"ナノボットで体内診断」といった話題を取り上げました。

明るくなり続ける地球の"夜"SPACE - FEBRUARY 6: The Atlantic coast of the United States taken at night from the International Space Station on February 6, 2012 in Space. An Expedition 30 crew member aboard the International Space Station took this night time photograph of much of the Atlantic coast of the United States. Large metropolitan areas and other easily recognizable sites from the Virginia/Maryland/Washington, D.C. area are visible in the image that spans almost to Rhode Island. Boston is just out of frame at right. Long Island and the New York City area are visible in the lower right quadrant. Philadelphia and Pittsburgh are near the center. Parts of two Russian vehicles parked at the orbital outpost are seen in left foreground. PHOTOGRAPH BY NASA / Barcroft Media /Barcoft Media via Getty Images

地球の夜は2012年以降ずっと明るくなり続けているとの研究結果が、Science Advancesに掲載されました。人工衛星画像を使った世界中の屋外照明量の調査では年間2.2%の光量増加がみられ、南米、アフリカ、アジアでの増加が顕著だったほか、調査開始当初から明るかった米国や欧州ほか先進国もさらに明るくなっています。

さらに、衛星画像による調査では近年増加しつつあるLEDの青い光が拾えないため、実際にはもっと明るさは増加している可能性があるとのこと。本来は暗いはずの夜間が人工的に明るくなるということは、その光が生物の体内リズムを狂わせたりストレスとなって、健康に影響する可能性もあると研究者は考えています。

火星表面の黒い模様、水の流れる跡ではない?

2015年9月にNASAが「重大発表」した火星表面の黒い縞模様は、結局液体の水が流れて形成されたのではないかもしれません。2016年に火星探査機が取得した縞模様部分表面の熱放射イメージを解析した結果では、そこは南米にあるアタカマ砂漠と変わりないほどの乾燥レベルで、とても水が流れるとは考えにくいとされました。

Nature Geoscienceに掲載された最新の研究は、2016年の調査結果を裏付ける格好となっています。火星探査機MROが搭載する学術解析用高解像度カメラの画像を解析したところ、研究者らは縞模様が砂や塵の移動で発生した可能性が高いと結論づけました。また、もし縞模様が水のしわざによるものなら、斜面だけでなく丘の上の部分にも現れなければ不自然だとしています。

とはいえ火星の暖かい時期に縞模様が現れ、寒くなると消える現象について、そこに水分がある可能性がまだあるとも。ただそれは「液体として存在するのはかなり少ないかほとんどゼロに近い量」だとしました。

アップル、LiDARだけでも高精度な自動運転技術を論文発表

自動運転ユニットの研究開発を続けるアップルが、そのセンサー技術に関する成果を論文としてArXiv.Orgに公開しました。VoxelNetと称するその技術は、LiDARが不得意とする「検出した対象物が何であるか」をAIで解析して正しく認識するというもの。従来ならLiDARにレーダーやカメラを組み合わせなければ正しく判断できない処理をLiDARだけで実現できるため、自動運転用のハードウェアを単純化しつつ処理のボトルネックを解消し、なおかつコストも抑えることができます。

アップルのチームは基本的なLiDARシステムだけを使った試験用システムで、遠くにいる歩行者や自転車を正しく認識でき、他のシステムを使った場合よりも優れた結果を得ることができたとしています。ただし、この研究はまだ初期段階で、公道での実地試験はこれからとのこと。

BMWが描く未来の都市交通は渋滞知らずで電動自転車が主役

BMWが、未来の都市交通コンセプト「Vision E3 Way」を発表しました。この交通システムは自転車や電動自転車(時速25km/h以下)専用の道路を都心の道路の上に高架として建設し、AIで動作する交通管理システムで安全かつ渋滞もなく制御されます。

またこの交通システムを利用するための各アクセスポイントには、レンタル用の電動自転車を配置することもBMWは構想しています。これなら、遠くから自動車でやってきた人が自前の自転車を持っていなくとも、この交通システムを利用できます。

もちろん、すべての国の都心でこの交通システムが有効かと言えばそうではないかもしれません。道路の上に高架としてもう1本の道路を置く場合、その待ちの景観を壊してしまう懸念もあります。とはいえ、自転車人口の多い中国を始めとするアジア各国や欧州の一部の国では有効はコンセプトと言えるかもしれません。

"藻"ナノボットで体内診断

3d illustration of cell under microscope. Life and biology, medicine scientific. Medical background
消化器官や血管など体内に入れることで、体の内側から健康状態を診断できるナノボットは、研究が盛んに行われている医療分野のひとつです。しかし、ナノボットには目的とする場所へ導くのが難しく、使い終わったあとの処分の方法といった問題点がいくつか未解決のままとなっています。

しかし、英マンチェスター大学の研究チームは、健康食品などに使われるスピルリナと呼ばれる藻の一種にナノボットとしての機能を与えました。もちろん自然素材でできているため、生分解性があり、追跡や制御も比較的簡単にできます。

このナノボットは体内で分解される速度を調節するために磁性酸化鉄で覆われており、また磁気共鳴映像法を用いて体内を誘導できるようになっています。これは必要な薬剤を体内の特定の部分に届けるためにも必要な機能です。

すでに実用性も備えつつある"藻"ナノボットではあるものの、研究チームは臨床段階に入る前にさらに追跡性、適合性を改良し、その有効性を高めたいとしています。

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