SpaceX、「Falcon Heavy」ロケット打ち上げを年明けに延期。複数要因からロケットの動作試験に遅れ
2018年早々の打ち上げになるかも
連載
注目記事
SIMフリー「Xperia XZ Premium」 x 「nuroモバイル」は本当に安いのか:週刊モバイル通信 石野純也
IQOS、gloより5倍お得な加熱式タバコ「ヴェポライザー」で知っておきたいこと使い方やメンテ術解説(世永玲生)
Amazon Echo Dot速攻レビュー。スキル試行は最初のスマホ的な楽しさ、日本語周りは意外な弱点が
人気記事
第4の加熱式タバコ「ヴェポライザー」WEECKE FENIXの衝撃。IQOS、gloの5倍お得、味は濃くてまろやか(世永玲生)
サムスン次期モデルGalaxy S9/S9+は来年1月に発表、画面埋込み型指紋センサーは搭載されず? 飛び交う噂のまとめ
後悔しない!どうぶつの森ポケットキャンプ(ポケ森)LV30迄の攻略法 初心者〜中級編 クラフトのコツ他(世永玲生)
静的試験では、Falcon Heavyの27基あるMerlinロケットエンジンすべてが正常に燃焼することを確認しなければなりません。そして試験が順調にこなされれば、年明け後数週以内には初の打ち上げに臨むことになります。
SpaceX CEOのイーロン・マスク氏は、7月に開催されたISSのFalcon Heavyの初打ち上げに関して「それが軌道にたどり着かない可能性も高い。どうせ失敗するなら発射台を壊さないよう、充分に高度を上げてからであってほしい。そうなれば、私は打ち上げは成功したも同然だと考える」と語っています。
Falcon Heavyは、Falcon 9ロケットの1段目ブースターを3本に増やした格好の大型ロケット。低軌道には約5万4400kg、静止トランスファ軌道には2万2200kgのペイロードを送り込むことができます。
ちなみに、SpaceXは当初Falcon Heavyで火星へレッドドラゴン宇宙船を送り込む計画でしたが、SpaceXは2016年にITS (Interplanetary Transport System,惑星間輸送システム) の計画を公表。さらに2017年の第68回国際宇宙会議において、イーロン・マスクCEOはITSをやや小さくした再利用可能な大型ロケットBFR(Big Falcon Rocket)を発表しました。BFRは火星行きから地上の各都市を結ぶ宇宙旅客機用途までを視野に入れており、多目的化することで運用面のコストダウンをはかる計画です。
BFRには31基のRaptorエンジンが搭載されます。おそらく、27基のMerlinエンジンを制御するFalcon Heavyの技術ノウハウがそこに引き継がれていくはずです。