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SpaceX、「Falcon Heavy」ロケット打ち上げを年明けに延期。複数要因からロケットの動作試験に遅れ - Engadget 日本版

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SpaceX、「Falcon Heavy」ロケット打ち上げを年明けに延期。複数要因からロケットの動作試験に遅れ

2018年早々の打ち上げになるかも

Munenori Taniguchi
6 時間前 in Space
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SpaceXが、11月に予定していた大積載量ロケットFalcon Heavy初の打ち上げをキャンセル、2018年早々の時期へと延期しました。SpaceXは年内のFalcon Heavy打ち上げを実現したかったものの、複数の要因による工程の遅れからロケットエンジンの静的試験が未完であり、そこから打ち上げまでには数週間が必要となることから年内の初飛行が不可能になりました。

静的試験では、Falcon Heavyの27基あるMerlinロケットエンジンすべてが正常に燃焼することを確認しなければなりません。そして試験が順調にこなされれば、年明け後数週以内には初の打ち上げに臨むことになります。

SpaceX CEOのイーロン・マスク氏は、7月に開催されたISSのFalcon Heavyの初打ち上げに関して「それが軌道にたどり着かない可能性も高い。どうせ失敗するなら発射台を壊さないよう、充分に高度を上げてからであってほしい。そうなれば、私は打ち上げは成功したも同然だと考える」と語っています。

Falcon Heavyは、Falcon 9ロケットの1段目ブースターを3本に増やした格好の大型ロケット。低軌道には約5万4400kg、静止トランスファ軌道には2万2200kgのペイロードを送り込むことができます。

ちなみに、SpaceXは当初Falcon Heavyで火星へレッドドラゴン宇宙船を送り込む計画でしたが、SpaceXは2016年にITS (Interplanetary Transport System,惑星間輸送システム) の計画を公表。さらに2017年の第68回国際宇宙会議において、イーロン・マスクCEOはITSをやや小さくした再利用可能な大型ロケットBFR(Big Falcon Rocket)を発表しました。BFRは火星行きから地上の各都市を結ぶ宇宙旅客機用途までを視野に入れており、多目的化することで運用面のコストダウンをはかる計画です。

BFRには31基のRaptorエンジンが搭載されます。おそらく、27基のMerlinエンジンを制御するFalcon Heavyの技術ノウハウがそこに引き継がれていくはずです。

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