博士(♀)「……うん、気に入らないね。キミが私以外の女性に笑顔を向けているのが、心底気に入らない。」
博士「キミがそういう目で見ていい女性は他でもない、この私だけだよ。それ以外には、いけない。絶対に許さないよ。」
博士「キミだって嫌だろう?……罰とはいえ、こうして脳に刺激を与えられるのは…。私だって、本当はこんなことはしたくないんだ。」
博士「でも、でもね、私は心の弱い人間だから、こうでもしないと心細くて、切なくて、気が狂いそうになったしまうんだ……キミが私を裏切りそうになるから…。」
博士「こうして、徹底的にキミを支配した気にならないと、私はどうにかなってしまう…。……だから、キミにもぜひ協力してもらいたいんだ…。」
博士「なに、そんなに難しいことじゃないよ。ただ私を、私だけを愛して、二度と私に寂しい思いをさせないと約束してくれさえすればいいんだ。」
博士「もちろん、強要はしないよ。でも、そうなったら私は…………人間じゃない、なにかになってしまうかもね……ふふふ…。」
博士「……ああ、それとも……もし怪物にでもなって、キミを征服できたとしたら……私はもっと安らかになれるのかな……キミも私に夢中になってくれるのかな…。」
博士「…………○○……キミは、どうすれば私を愛してくれる……?」
助手「おはようございます。ご気分はいかがでしょうか。現在の時刻は午前8時で、天気は曇りです。」
助手「ええ。博士は午前6時過ぎに正午から行われる研究発表会に出発したため、現在この場には○○さんと私しかおりません。」
助手「よかったですね。起きたとき、嫌いなアイツがこの場にいなくて。」
助手「ええ、もちろんです。私も一応、人間ですからね。好きな人間もいれば、嫌いな人間も当然います。」
助手「特に、博士のような人は嫌いです。ああいう、鼻につく喋り方をする人はどうも苦手でして。まあ、あちらも私は嫌いでしょうし、問題はありません。」
助手「さあ、立てますか?いま食事をお持ちいたしますので、少々お待ちください。」
助手「…………お待たせいたしました。簡単なもので申し訳ありませんが、お口に合えば幸いです。」
助手「……はあ、よかった…。でも、当然ですよね。毎日、こうしてお食事を用意させていただいているのですから、だんだん○○さんの趣向に合わせていけます。」
助手「……よっぽど、アイツよりも○○さんのことを理解していますよ…。」
助手「……ああ、聞こえませんでしたか。まあ、それはまた後でお話しいたしますので、今はどうぞ食事を済ませてください。」
博士「私が留守にしていた数時間のあいだ、寂しくはなかった?……なんて、キミがそんなこと思うわけがない、か。」
博士「私はね……私は、寂しかったよ……すごく…。この研究所を後にするその一歩一歩のたび、今すぐ踵を返してキミにすがりつきたい気持ちでいっぱいだった…。」
博士「今すぐキミの胸に抱きついて、包まれて、溶かされて……私のすべてを肯定してもらいたい……私のことを、絶対的に認めていてほしい…。」
博士「……ここしばらくはずっとここでキミと過ごしていたからか……かえってキミと離れることへの免疫力が低下していってるみたいでね……ふふ……まるで麻薬の禁断症状みたいだ…。」
博士「キミがいなくては、もう生きていけないよ…。キミの声や匂いや体温が、私の脳にジュッと焼きついて、もう一生取れなくなってしまったんだね…。」
博士「キミも、それくらいの愛情を私に注いでくれたら……どんなに素敵だろうね…。きっと、頭のなかがどろどろになるくらい、幸せなんだろうね…。」
博士「ああ……なりたいなぁ……そんなふうに…。いっそのこと、研究のことなんかすべて忘れてしまうくらい……キミに夢中になっていきたいな…。」
博士「…………ふふ……。」
博士「……寝たふりだけは、本当に上手だね、キミは…。私がこんなに熱い気持ちをキミに打ち明けているのに……いけない子だな…。」
博士「……今は、許してあげる…優しいからね…。でも…………私は、さっき言ったような夢物語を、現実にできる力を持っているということは、ゆめゆめ忘れないように……。」
つけたら何倍もたくさんキスマークつけ返してきそう
助手「……酷く怯えているようですが…。……ああ、なるほど。また、アイツになにかされたのですね。」
助手「○○さんがここまで怯えるとなると、それしかありませんもの。先程していた博士との会話、こちらまで聞こえていました。」
助手「あのような言い寄られ方をしたら、恐怖を覚えるのも無理はありません。むしろ、意図的に恐怖心を煽っているようにも思えました。」
助手「ええ、怖かったですね…。しかし、ご安心ください。博士はまた急用が出来たとのことで、先程ここを出られました。」
助手「○○さんを怖がらせる悪い女は、今ここにはいません。ですから、どうか泣きやんでくださいませ…。」
助手「……アイツは……○○さんを愛しているなどと言っておきながら、結局は自らの欲望を○○さんにぶつけているだけなのです。」
助手「○○さんがどう感じているかなど、あの人にとってはどうでもいいのでしょう。でなければ、○○さんがこんな顔をするはずがありませんもの。」
助手「……あの人は、○○さんを欲望のはけ口としか思っていない……自らの姿も省みることができない、エゴイストなんですよ…。」
助手「…………しばらくしたら、また……帰ってきます。そして、また○○さんに、身の毛もよだつ、恐ろしいことを言い放ってくることでしょう…。」
助手「しかし、せめてアイツのいない今だけは……私が、○○さんの恐怖心を、ほんの少しだけ……和がらせてください…。」
元スレ
博士(♀)「……うん、気に入らないね。キミが私以外の女性に笑顔を向けているのが、心底気に入らない。」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1512289082/
博士(♀)「……うん、気に入らないね。キミが私以外の女性に笑顔を向けているのが、心底気に入らない。」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1512289082/
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コメント一覧
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- 2017年12月04日 06:40
- 生きてたのか、図々しいね
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- 2017年12月04日 07:07
- 1のせいで読後感が最悪
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- 2017年12月04日 07:53
- 頼むからもうまとめないでくれ
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- 2017年12月04日 08:53
- 米田さんが健在なのがすごいと心から思うんだが。
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- 2017年12月04日 09:56
- なぜ米田が…
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- 2017年12月04日 10:43
- 唐突なゴリラで草
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- 2017年12月04日 10:48
- 凄い好みではあるんだが、一時期の毒気あるやつもまた見たいなあ
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- 2017年12月04日 14:30
- 「みたいな」SSはもうまとめなくていいよ
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- 2017年12月04日 14:33
- どうよは結構好みが分かれるんだな、俺はかなり好きだが。
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- 2017年12月04日 18:37
- 変な薬で見た目変えたりとかして博士=助手だったとか面白そう
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