[559] 名前: 本当にあった怖い名無し [ ] 投稿日:2005/09/22(木) 19:29:21 ID:gLlf04Ji0
今日、学校に行くために自転車を出そうと自転車置き場に行ったら、
俺の自転車の横にハトが一羽うろうろしてた。
飛び立つ気配もないので近づいてみるとなんか足に金属片なのが引っかかってた。
これのせいで飛び立てないんだな。
そう思った俺はハトにひっかかっている金属の針金みたいなのを取ってあげようと
近づくと、逃げるハト。追う俺。そのままいたちごっこ。
自転車と自転車の俺が手を伸ばしてぎりぎり届かないぐらいのすきまに
逃げ込んだりしてなかなか捕まえられなかったり、追いついても
うまく横をすり抜けられて逃げられる。
その前に俺はハトどころか生きた魚も持ったことがないので
触るのにもおっかなびっくりである。
で、そんな感じで格闘してなんとか勇気を出してハトを捕まえた。
ばたばた暴れられたが隙を見逃さずすっと足から金属片を抜き取った。
そして静かにハトを地面に降ろした。
するとハトはじーっとこっちを見てた。
俺は寝坊して学校で食おうと思ったクリームパンを一口大にしてそこに置いた。
ハトはだまってそれを食べた。あんまり餌付けするのもいかんと聞いたことがあるし
俺はそれでそこを立ち去った。

ただでさえ寝坊してるのにハトを捕まえようと格闘した俺は確実に遅刻確定。
全速力でチャリを漕いだが教室に着いたときにはもう1時間目が始まってた。
で、教科担任に「お前なんでこんな遅くなったんだ!!」って言われたから
俺は「ハトを助けてました」って言うと担任に「バレるような嘘つくな!!バカ野郎」
ってさんざん叱られた挙句クラスメイトも「何言ってんだコイツ」な目で俺を見てた。
しかもその時間ずっと俺に当てられ続けた。数学なんてわかんねーよ・・・

いつもなら心の中でキレてる俺だが今日は別にそういう気持ちも起こらなかった。
なんてオチのない話。