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1: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 20:48:22.318 ID:AsbDiSKda

続き物ですけどたぶん、読める。

よろしければ前作読んで頂ければ内輪ネタが楽しめるかも?


前回のあらすじ

いろいろあって四天王の一角を倒したよ。

人物紹介

勇者

知能戦を得意とする、戦闘力もかなりの物

人柄

神に選ばれし者。はじめの王国でひのきのぼうと100ゴールドしか貰えなかった事を未だに根に持っている。

能力 神の加護により様々な強力なスキルを持つ

ひのきのぼうしか持てない 鼻から無限にひのきのぼうが出せるなどなど、宴会芸に富んでいるぞ!

道具

四次元ポケット(ひのきのぼうならいくらでもはいる)
絶対に折れないひのきのぼう(折れないぞ!)
自在に動かせるひのきのぼう(登録した主人の思うままに動くぞ!主婦層に人気だ!)

剣士?

人柄 勇者にボコられてから勇者を師として崇めているぞ

能力 スキル一兎両断 相手の攻撃を完全に見極めカウンターの一閃を放つ攻守一体の強力な技だ!(兎の幻覚がまだ見えてるぞ!)

盗賊?

人柄 勇者にボコられてからカツアゲされて以来無理やり連れまわされてるぞ!

能力 人魚の涙を飲んだ…能力は一体!?

賢者?

人柄 勇者にボコボコにされて以来ついてきているぞ!

能力 強力な魔法で、戦闘力はトップだ

〜〜







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2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:49:15.501 ID:AsbDiSKda

〜〜



ガラガラ

▼大陸西部…

盗賊「ずっと荒野っすね」

賢者「この辺りは治安が悪いから気を抜かないでね?」

盗賊「そしたら、リアカーに平然と乗ってるあんたが見張っててくれないかな?」

賢者「さてと…」

剣士「師匠!!」

勇者「ん?」

剣士「ここ辺りは賞金首なる人間がいるらしいですよ」

勇者「へぇ」

剣士「賞金首を倒して路銀を稼ぎましょう!」

勇者「なんかめんどくせぇな、ぱっと稼げる方法はないのか」

賢者「あんたね、勇者なんだからもうちょい発言を考えなさいよ」

勇者「この際、非合法の仕事でも稼げるならいいかなと思ってる」

賢者「おい」

パカラッパカラッ…

盗賊「アニキ?なんか近づいて来ますぜ?」

馬「ヒヒーン!!」

勇者「馬?」

カウボーイ「よう!!」

剣士「?」

▼カウボーイが現れた?

カウボーイ「俺はさすらいの賞金稼ぎ、カウボーイさ」

カウボーイ「ここらではちょっと名が知れていてね」

勇者「聞いてねぇよ」

賢者「いったいなんなの?」

カウボーイ「ほう、長年の感がビンビン感じるぜぇ?」




3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:49:52.043 ID:AsbDiSKda

カウボーイ「貴様だ貴様!!」

▼カウボーイは勇者を指差した

勇者「…」

カウボーイ「その、汚い手を使いそうな鋭い眼…」

カウボーイ「野盗のように着崩した旅服…」

カウボーイ「貴様、賞金首だな?」

勇者「節穴じゃねーか」

盗賊「長年の感はどうした」

賢者(言ってることはあながち間違ってないわね)

カウボーイ「ふはは!賞金首は皆そういうのだよ!!」

勇者「なんだその理論ッッ、逃げ道がねぇッッ!!」

カウボーイ「決闘しろ!!」

勇者「はぁ?」

カウボーイ「決闘のやり方は知っているな?」

勇者「なんだこいつ」

賢者「相手してやったら?」

勇者「他人事だと思いやがって…」

勇者「よし、いいだろう」

カウボーイ「ふ、そうこなくてはな」

カウボーイ「では…」クルッ

勇者「は?」

カウボーイ「カウントは5だ、いくぞ」

カウボーイ「1,2,スリッッッッ

バシコォォォン

勇者「戦闘中に背を向けるんじゃねーよバカ」

▼勇者は相手の後頭部をシバいた

カウボーイ「」ピクッ…ピクッ…

賢者「だ、大丈夫なのこの人?」

勇者「ほっとけ、どうせバカだ」

剣士「さすがです師匠!!隙を見逃さない!!」メモメモ
盗賊「いいのか?それでいいのか?」




4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:50:15.506 ID:AsbDiSKda

〜〜西部の町

コロコロ

▼丸い枯草が転がっている

勇者「なんか寂れてんな」

剣士「まぁ、不毛の地って感じですもんね」

勇者「まぁ、飲もうぜ」

盗賊「いいっすね!」

賢者「私は疲れたから宿で寝るわね」

勇者「おう」




6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:50:35.455 ID:AsbDiSKda

〜〜パブ(酒場)

ギィィ

勇者「じゃまするぜ」

ザワザワ…

▼10人ほど柄の悪い先客がいる

盗賊「なんかアウェー感がすごいっすね」

剣士「よそ者を嫌う…か…」

勇者「ちっせぇ奴等だなw」

勇者「まぁ、飲もうや」

▼カウンターに座った

マスター「いや、悪いね。雰囲気悪くて」

勇者「気にしてねえよ、絡まれたら気がねなく金がとれるしな」

マスター「え?」

盗賊「気にしなくていいっす」

マスター「あ、あぁ…」

勇者「俺ら金に困ってるんだけどさ、なんかねぇか?」

マスター「うーん、ここら辺は厳しい土地だからモンスターも少ないしね…」

マスター「取り扱ってるのは悪い人間ばかりさ、賞金首ってやつだね」

剣士「人を殺すのは後味が悪いですね」

勇者「そうか?」

盗賊「アニキ…!?」

バァァァァァン

▼入り口の扉が開く

カウボーイ「こんなところにいたか!!」

勇者「げっ…」

盗賊「さっきの…」




10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:53:33.676 ID:AsbDiSKda

マスター「知り合いかい?」

カウボーイ「よくぞ聞いてくれたマスター!!」

カウボーイ「俺たちは何を隠そう宿敵なのだ!!」

勇者「おれの宿敵は魔王だっつの」

マスター「あんたも面倒な奴に絡まれたね…こいつぁ…」

「ガハハハ!三流賞金稼ぎが帰ってきたぞ!!」

「また古くさい決闘でもして負けたんだろ?」

「命のやり取りにルールなんてねーぞ三流賞金稼ぎ!!」

カウボーイ「うるさいうるさい!!外野は黙ってな!!」

盗賊「たしかに名が知れてるみたいっすね」

勇者「悪い意味でかよ」

カウボーイ「とにかく、あんたらは俺にロックオンされたんだ」

カウボーイ「逃げられはしッッッッ

バシコォォォォォォンッッッ

▼勇者のクリティカルヒット

カウボーイ「」ピクッ…ピクピクッ…

「ひ、ひでぇ」

「なにも後ろから手を出すことは…」

マスター「おいおい…喧嘩なら外で…」

勇者「よーし、今日はこいつの奢りだ!!みんな飲むぞー!!」

「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッ」」」」




11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:53:50.189 ID:AsbDiSKda

〜〜数時間後

カウボーイ「はっ!」

カウボーイ「ここは!?」

マスター「起きたかい?」

カウボーイ「な、なんだこの紙は?」

マスター「請求書だよ」

カウボーイ「はひひひ…」

カウボーイ「どういうことだ!!」

マスター「払わねぇなら殺すからな?」ピキピキッッ

カウボーイ「つ、つけておいてくれ!」




12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:54:09.039 ID:AsbDiSKda

〜〜

▼次の日

勇者「いやぁ、ただ酒よりうまいもんはないよな」

盗賊「そっすね」

剣士「しかし、そろそろ路銀も心もとないですよ」

勇者「先立つものは金だよなぁ…」

剣士「どうします?」

勇者「うーむ…」

「ちょっと、あんたたち」

勇者「あ?」

町娘「なんか、目付き悪いわね」

勇者「小娘に対してはな」

町娘「は、そう」

町娘「仕事を提供してあげようって思ったのにね」

勇者「仕事?皿洗いならしねぇぞ」

町娘「なかなか舐めた奴ね、いいけど」

町娘「あんたたちに頼みたいのは賞金首の討伐」

勇者「…」

町娘「ギャンググループ、クロアリの親玉をやってほしいの」

勇者「ギャンググループか…俺らの人数でやるのはきついな」

町野「金ならたんまり出すわ」

盗賊「あ、あにき…こいつが大金を持ってるとは…」

勇者「よし、のった…!」

盗賊「あにき!?」

町野「そう、なら契約完了ね」

盗賊「なんでこんな割りに合わない仕事を!?」

勇者「お前さ、俺が勇者だって忘れてね?」

勇者「《盗賊の》アニキじゃねえから」

剣士「さすが師匠!!人助けですね!!」

盗賊(絶対に裏がある…間違いない…)




13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:54:28.947 ID:AsbDiSKda

〜〜町の西 クロアリ団根城

▼クロアリ団の根城は荒野の大きめの規模の野営である

▼寝そべって観察する三人

盗賊「まぁまぁの規模っすね」

剣士「30…いや50はいますかね」

勇者「こりゃあ骨が折れるな…」

盗賊「骨ですみますかね…」

剣士「どう攻めます?」

勇者「うーん、夜までまつか…でも宿に賢者待たせてるしな」

盗賊「賢者つれてくれば上から大岩降らせて終わりだったんじゃ…」

勇者「そうだな、ミスった」

剣士「いえ!今日は私たちの力を見せつけてやりましょうよ!」

勇者「それもそうだな」

勇者「いけ、盗賊」

盗賊「ふぁっ!?」

盗賊「むむむむむむむりっすよ!!」

勇者「…」ガシ

盗賊「!?」

勇者「行ってこぉぉぉぉぉい!!!」ビューン

盗賊「あああああああああああああああッッッッ!!」

▼盗賊はギャングの野営に投げ飛ばされた

剣士「なるほど、囮作戦ですね」

勇者「いや、暇潰し」




14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:54:48.281 ID:AsbDiSKda

〜〜

ヒュゥゥゥゥゥゥ

ドサッ

盗賊「いてて…」

ギャング「ん?」

「なんだぁ、こいつ…空から降ってきたぞ?」

盗賊「あわわ…」

ザワザワ

クロアリ親分「どうした?」

「親方!空から男が!」

クロアリ親分「なにい?神さんが落っこちてきたんか?」

盗賊「…」

「さぁ、でも神にしてはちょっと小汚ないっすね」

クロアリ親分「うーむ…あんた…神か?」

「神なのか!?」

「マイゴッド?」

ザワザワ

盗賊「に、人間たちよ!!私が神だ!」

「「「「神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」

勇者「盛り上がってまいりましたwwwwwwww」




15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:55:02.610 ID:AsbDiSKda

〜〜

ズンドコズンドコズンドコズンドコ

クロアリ親分「はーはっはっ!神が来れば百人力よ!!」

「安泰ですね!!」

クロアリ親分「勿論だ!!なぁ、神さんよ?」

盗賊「く、苦しゅうない!」

▼盗賊は変な民族衣装を着ている

クロアリ親分「安泰だとよ!!はーはっはっ!!」

盗賊(あ、アニキぃぃぃぃ!!そろそろ助けてくださいっす!!)

「これでシロアリの野郎共もイチコロっすね」

クロアリ親分「あたぼうよ!!な!神さん!!」

盗賊「苦しゅうない…」

「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」




16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:55:31.271 ID:AsbDiSKda

〜〜

勇者「なんだ?あの格好…」

剣士「どうやらこの地の先住民族が崇めている神の衣装ようですが…」

勇者「神の服装かwwまぁまぁ似合ってるなww」

剣士「盗賊らしいと思います!!」

▼ツッコミが不在である

勇者「よし、じゃあ日も暮れてきたし、いったん帰るか」

剣士「そうですね!盗賊も幸せそうですし」

「まてまてまてぇぇぇぇ!!」

勇者「い!!」

カウボーイ「こんな所にいるとは!!探したぞ!!」

勇者「またかよ、三流」

カウボーイ「な!家族ならまだしも私の侮辱は許さんぞ!!」

勇者「普通逆だぞ」

カウボーイ「成敗してくれる!!いくぞ!!ブラッディマリアンヌ号!!」

馬「ヒヒーン!!」

勇者「すげぇ名前だな」

剣士(か、かっこいいッッッッ!!)

パカラッパカラッパカラッッッッッ

▼馬で突撃してくるカウボーイ

カウボーイ「鉛弾をくらいな!!」

剣士「し、師匠!!」

勇者「大丈夫じゃね?」

カウボーイ「はっ!!」バキューンバキューン

勇者「…」チュイーンチュイーン

カウボーイ「く!なぜ当たらないのだ!!」

カウボーイ「貴様!!何らかの力を持ってるな!?」

勇者「そんな暴れ馬の上で銃口を安定させれるかっての」

カウボーイ「は!!なるほど!!」

カウボーイ「とまれアークティクサイリウム…!!」
勇者「ブラッディマリアンヌじゃねーのかよ」




17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:55:48.243 ID:AsbDiSKda

カウボーイ「よいしょ…」

▼カウボーイは馬から降りている

勇者「おらぁ!!」

シバコォォォォォォォォォォォン

カウボーイ「ヒルッッッ

バターン…

カウボーイ「」ビクビクビクビクッッッッ

▼カウボーイは不意打ちで痙攣している

勇者「手こずらせやがって」

剣士「さすが師匠!!背を向けた相手に容赦がない!!」メモメモ

勇者「はっはっは!知略的だといえ!!」

「声がしたぞー!!」

「敵襲か!?」

勇者「げ、今の騒ぎを聞き付けられたな」

剣士「ど、どうします!?」

勇者「いったん逃げるぞ!!」

剣士「はい!!あ、盗賊は!?」

勇者「馬引きなら替えがきく!!」

剣士「ですね!!」

ダダダダダダ…

〜〜




18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:56:01.973 ID:AsbDiSKda

〜〜

ギャング「なんだこいつ、倒れてるぞ?」

カウボーイ「」ピクッ…ピクッ…

「痙攣してるぜ…やばくね…」

「たぶん、ヤバいやつだろうな」

「は、こいつってもしかして!!」

「ん?あぁ!!!本当だ!!」

「連れて帰ろう!!」

「おう!!」




19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:56:45.047 ID:AsbDiSKda

〜〜

▼しばらくご、夜 西部の町

勇者「なーっはっはっ!!俺の奢りだぁ!!」

「うぉぉぉぉぉ!!」

「余所者の癖に気前が良いじゃねぇか!!」

「気に入ったぜ!!!」

剣士(し、師匠!!お金は!?)ヒソヒソ

勇者「え?あぁ、あいつの懐からパクってきた」

ドスン

▼勇者はカウボーイの巾着を見せる

剣士「今日はのみましょう!!」

勇者「一発芸いくぜー!!」

勇者「秘技・鼻からひのきのぼう!!」ボロボロボロボロッッッッ

「「「「がーっはっはっは!!」」」」

「「「「いいぞ!もっとやれ〜〜!!」」」」




20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:57:03.495 ID:AsbDiSKda

〜〜

勇者「うぃ〜ヒック」

剣士「もー飲めませんねぇ…!」

勇者「うぇっひっひ!!ひのきのぼう!!」ボロボロッッッッ

町娘「ちょっと」

勇者「?」

町娘「なんでここにいるのよ」

町娘「クロアリ親分は倒したの?」

勇者「まだらけど?」

町娘「ちょ!!あんた勇者なんでしょ!?」

勇者「あーはっはっ!!天下無敵の勇者だぜぇ!!」

剣士「な!なぜ勇者だと!?」

町娘「最悪ね…お告げであんたに頼めばこの町は救われるって聞いたのに…」

町娘「どうやら終わりのようね…」

剣士「く、くわしく?」

町娘「近々クロアリがこの町に大規模な襲撃をするそうなの」

町娘「くわしくはわからないけどそれが明日ならもう終わりって話よ」

剣士「そ、そんな…!!」

勇者「だいじょおおおぶ!!おれがやってやる!!」

剣士「師匠!!しっかりしてください!!」

町娘「さよなら…」

剣士「あ、ちょっと!!」

勇者「うぃっく!!」

剣士「師匠、路上でねないでくださいー!!」




21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:57:28.574 ID:AsbDiSKda

〜〜同刻 クロアリ アジト ???

バシン…!!

バシン!!ドコン!!

ギャング「はぁ…はぁ…はぁ…」

カウボーイ「…」

「くそが!!!!」

バシン!!バシン!!

カウボーイ「ッッッッ」

▼カウボーイは拷問を受けていた

クロアリ親分「どうだ?」

「だめです、吐きません」

クロアリ親分「…そうか」

「あ、親分!!近寄ると血で汚れますぜ」

クロアリ親分「いい」

クロアリ親分「おい、三流カウボーイ、起きてるか」

カウボーイ「…」

クロアリ親分「聞こえているだろう?」

クロアリ親分「《シロアリのせがれ》よ」

カウボーイ「…」

クロアリ親分「シロアリのアジトはどこにある?」

カウボーイ「」ギロッ

クロアリ親分「なに、難しいことじゃない」

クロアリ親分「アジトを吐けばお前は助けてやるさ」

クロアリ親分「悪い話じゃないだろう?」

カウボーイ「〜〜…」

クロアリ親分「ん?なんだって?」ズイッ

カウボーイ「ッッ」ッペ

ベチャッ

クロアリ親分「…ほう」

カウボーイ「俺があんたに吐くのは…唾だけさ…」




22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:57:43.350 ID:AsbDiSKda

クロアリ親分「面白い」

クロアリ親分「やれ…」

「へい!!おらぁ!!」

バシィン!!

カウボーイ「ぐッッ……」

バシィン!!バシィン!!

クロアリ親分「ふん、まぁいいさ」

クロアリ親分「シロアリの縄張りだが、あの町を狙ってやるか」

クロアリ親分「きっと自らでてくるさ…くくく…」

クロアリ親分「さぁ、支度をしろ!!」

「「「へい!!!」」」




23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/08(金) 20:58:00.479 ID:AsbDiSKda

〜〜次の日

勇者「ゴガァァァァァzzZ」

賢者「ずいぶんはっちゃけたようね」

剣士「面目ない…」

賢者「これじゃ今日中に起きるかどうか…」

剣士「しかし、予言の時が迫っているのに!」

賢者「予言のとき?」

剣士「ある町娘が…といっても信憑性があるわけではないんだけど」

剣士「近々…今日にもギャンググループのクロアリ団がこの町を襲撃にくるらしいんだ」
賢者「ふーん、眉唾ね」

賢者「私も暇なときに聞き込みしてたけどこの町はシロアリ団っていうギャングが統治してるらしいわよ」

剣士「シロアリ団…?」

賢者「この西部地域の二大ギャングね」

賢者「この辺りを昔から統治しているギャングシロアリ団」

賢者「ここ数年で結成されて急激な成長を見せたクロアリ団」

賢者「今や二大派閥となり、勢力争いをしているようなの」

剣士「!!」

剣士「ならその縄張り争いの決戦の場がこの西部の町になるって事じゃないか!?」

賢者「…そうね、まぁ考えられない話じゃないわ」

剣士「師匠!!起きてください!!」

勇者「ぐごぉぉzzzZ」

賢者「終わりね」

剣士「デジャブ!」バンッ




24: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 20:58:37.852 ID:AsbDiSKda

〜〜クロアリ アジト

クロアリ親分「さあ、いくぞ野郎共ぉぉぉぉぉぉ!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「シロアリをぶっ潰すぜぇ!!!」

「ひゃっはー!!」

「あれ?神は?」

「今さら神なんかいいだろ!!」

「そうだな!!」

パカラッパカラッパカラッパカラッパカラッパカラッパカラッ…

▼クロアリ盗賊団は去った

盗賊「…ふう」

〜〜地下

カウボーイ「…」

ガチャガチャ…

カウボーイ「?」

盗賊「大丈夫か?あんた」

カウボーイ「あなたは…?」

カウボーイ「妖精か?」

盗賊「こんな格好してるけど!!」

盗賊「ただの盗賊だよ」

バサッ、ガチャンッッ

▼カウボーイの拘束具が取れた

カウボーイ「初めての相手に…すまない…」

盗賊(何度かあってるけど…)

カウボーイ「ぐ…」ググッ

盗賊「おいッッそんな体でどこに行くんだッッッ?」

カウボーイ「決まってる…だろう…」

カウボーイ「町を…守らないと…」

カウボーイ「なんたって…俺は…」

カウボーイ「さすらいの賞金稼ぎだから…な…」

盗賊「むちゃだ、立つのもやっとじゃないか…」




25: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 20:58:53.734 ID:AsbDiSKda

〜〜外

カウボーイ「はぁ…はぁ…」

盗賊「本当に死んでしまうぞ…」

カウボーイ「ふ、大丈夫さ…相棒がいる…」

盗賊「トライデントダーク!!!」

馬「ヒヒーン!!」パカラッパカラッ

カウボーイ「俺は孤独じゃない!!」

盗賊「トライデント…ダーク!!」

カウボーイ「いくぞ、漆黒の風…」

パンッ

馬「ヒヒーン!!」

パカラッパカラッパカラッ…

盗賊「すごい…黒い風…トライデントダーク!!」

盗賊(めっちゃ白馬だけど…)




26: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 20:59:14.626 ID:AsbDiSKda

〜〜西部の町

ギャング「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」

ドドドドドドドドドドドド

町人

「な、なんだ!?」

「ぎ、ギャングだああああああああ!!!」

「ギャングがきたぞぉぉぉぉぉぉぉ!!」

クロアリ親分「とまれぇ!!」

パカラ…

▼ギャングが一斉に止まる

クロアリ親分「ここはシロアリの領土だろ、シロアリの一味がいるなら今すぐだせ!!」

クロアリ親分「シロアリの居場所がわかるならばすぐに吐け!!」

クロアリ親分「そうすれば一切手はださん!!」

シーン…

クロアリ親分「ここはシロアリの領土だ!!」

「親分!!たぶん、聞こえてます!!」

クロアリ親分「なに!?」

町人「知ってても言うもんか糞やろう!!」

「シロアリはよそからの侵略を防いでくれてるんだぜ!!」

「あんたらみたいなただのギャングとは違う!!」

「そうだそうだー!!」

クロアリ親分「ほう…」




27: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 20:59:30.701 ID:AsbDiSKda

〜〜宿

賢者「なんだか外が騒がしいわね」

剣士「まさか…」

賢者「…」

剣士「あ、あいつら…来てる!!」

賢者「そう…」

剣士「くそ!!俺があいつらを!!」ガタ

賢者「まちなさい」

剣士「!?」

賢者「いま出ていって、仮にあなた一人で制圧できるとしても」

賢者「その間に相当の被害がでるわ…何人死ぬか…」

剣士「ぐっ…」

賢者「今はとりあえず様子を見ましょう…」

賢者「結局はギャング同士の争いよ…シロアリが来ればギャング同士の被害だけにとどまるはずよ」

剣士「師匠!!」

勇者「zzZ」

賢者「せめて勇者が起きてればね…」

勇者「へへへ…zzZ」

剣士「師匠幸せそうだ…」

賢者「いいのか、それで」




28: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 20:59:55.184 ID:AsbDiSKda

〜〜しばらくご

▼町人は全員広場に集められていた

クロアリ親分「くそ、どうやらシロアリの一味はいねぇな」

クロアリ親分「おい、お前シロアリのアジトを知っているんじゃないのか?」

町娘「…」

クロアリ親分「なー?しってるんだろー?」

町娘「臭い口を向こうに向けて」

クロアリ親分「ほう、なるほど」

「親分!!こいつやっちゃいましょうよ」

クロアリ親分「まてまて、俺は優しいからな」

クロアリ親分「こいつは許そう…」

町娘「…」

クロアリ親分「その代わりに他の町人に責任を取ってもらおう…」

町娘「なっ!!」

町娘「他の人は関係ないでしょ!!!」

クロアリ親分「やれ」

「げひひ、ムチの味を教えてやるぜ」

町人「はわわ…!」

バシィン!!

町人「ぎゃあッッ」

バシィン!!バシィン!!バシィン!!

町娘「このぉぉぉぉ!!」

「どけ!!」バシィン!!

町娘「きゃっ!!」

剣士「く、やはり俺が…」

賢者「まちなさい……こんなに集まった場所で奴等が銃を使ったら」

町人「ぎゃああッッッ」

バシィン!!バシィン!!バシィン!!

剣士「やはり見過ごせッッ」

「 まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!! 」




29: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:00:13.700 ID:AsbDiSKda

ギャング「「「な、なんだ!?」」」

町人「ザワザワ」

剣士「あ、あいつは!」

賢者「?」

カウボーイ「はーっはっはっは!!!」

「さ、三流賞金稼ぎ!?」

「とんでもカウボーイじゃねーか!」

クロアリ親分「な!てめぇどうやって逃げやがった!!」

カウボーイ「妖精に助けてもらったのさ!!」

ギャング「なぁぁにぃぃ?」

カウボーイ「クロアリごときじゃ俺を止めるには役不足だったな?」

クロアリ親分「きさまぁぁぁぁ!!」

「ぶっころしてやる!!」

「かかれぇ!!!」

ドドドドドドドドドドドド

カウボーイ「カモン!!」

パカラッパカラッパカラッ

「向こうに逃げたぞー!!」

「「「ワァァァァァァァァ!!」」」

ドドドドドドドドドドドド

▼クロアリ親分を筆頭に大多数のギャング達がカウボーイを追っていく

剣士「よし!人が減った!!今のうちに!!」

賢者「まだまだ…もう少し…」

剣士「…!!」




30: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:00:33.500 ID:AsbDiSKda

〜〜

パカラッパカラッパカラッ

カウボーイ「…」

「「「まちやがれぇ!!」」」

ドドドドドドドドドドドド

「おい、なんか様子がおかしいぞ」

「ふらふらしてやがる」

カウボーイ「…」スゥ…

ドカァ

▼カウボーイは落馬した

ゴロゴロ

クロアリ親分「くはは!!そりゃあそうだよなぁ!!」

クロアリ親分「夜通し拷問を受けて立ってられるだけでも奇跡ってもんだ!」

カウボーイ「……」

クロアリ親分「それも、乗馬なんて意識が飛ぶに決まってるだろ!」

クロアリ親分「くくく、さて」

クロアリ親分「ちょうど来てくれた事だし、使いたくは無かったがシロアリの人質として使わせて貰おうか」

ギャング「へい!!」

グググッ

「「「!?」」」

▼カウボーイは立ち上がった

カウボーイ「へへ…カウボーイは倒れない…」

カウボーイ「覚えておきな…」

「た、倒れてるじゃねぇか」

カウボーイ「…細かいやつらだ」

クロアリ親分「ふん、やっちまえ!!」

「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」

ドドドドドドドドドドドドッッッッ

カウボーイ「神よ…」スッスッ




31: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:01:01.528 ID:AsbDiSKda

ギャング「おらぁ!!」

カウボーイ「」スッ

▼カウボーイはかわした

「ていや!!」

カウボーイ「」スカッ

▼カウボーイはかわした

クロアリ親分「ど、どう言うことだ!?」

ギャング「あいつは三流で鉄砲もからっきしのはずなのに!!」

カウボーイ「…スゥッ」

カウボーイ「ジャスティスフィストッッッッ!!」

スバァンッッ

「ぎゃひっっ!!」

ドサァ

▼カウボーイの正義の鉄拳が敵をフッ飛ばす

カウボーイ「ふん、昔からステゴロは得意なんだよ!」

ギャング「な、なにぃ!!カウボーイの癖に殴りあい特化かよ!!」

クロアリ親分「なーに、だとしても死に損ないだ」

クロアリ親分「数をかけて潰せ…殺すなよ」

「「「へい!!!」」」

クロアリ親分「やれぇ!!!」

ジリジリ…

▼カウボーイは囲まれた!

「「「へへへ…」」」

カウボーイ(まずいな…)

カウボーイ(もう力は…ほぼ…)

「こいつ、もうフラフラだな!」

「こいつを捕まえて、シロアリ団を潰すぜぇ!!!」

「そして、あの町も…ぐへへ!」

カウボーイ「ッッッッ!!」

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ……
ジリジリ…




32: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:01:17.869 ID:AsbDiSKda

カウボーイ「はっはっはっ!!」

「な、なんだこいつ!?」

「急に笑いやがったぞ!」

カウボーイ「忘れていたよ…カウボーイソウルを…」

「カウボーイソウル?」

「なんだ?」

カウボーイ「カウボーイとは…人を…助ける性分にあり…」

カウボーイ「ただ見境無しに罪人を殺すにあらず」

カウボーイ「己の目で見極め…己の正義を貫き…」

カウボーイ「愛するものを守るためには…自己犠牲をもいとわず…」

カウボーイ「己の正義を貫くッッッッそれがカウボーイだ!!」

「己の正義二回言うとるやないか!!」

カウボーイ「こい!!まとめてやってやる!!」

「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」

〜〜




33: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:01:37.933 ID:AsbDiSKda

剣士「し、師匠…」

賢者「もう、叩き起こしたらいいんじゃないの?」

剣士「きさまぁ…」

賢者「なに、まじで怒ってんのよ、気持ち悪い」

ギャング「おいそこ!なに話してやがる!!」

賢者「…」

ギャング「てめぇら、余所者だな?へんな格好しやがって」

剣士「変わらんだろ」

ギャング「ん?お前、かわいい顔してんな?」

賢者「…?」

ギャング「げひひ」スッ

賢者「さ、触らないで!!汚い!!」

ギャング「な!!てめぇ!!よくも言ったな!」

ギャング「よぉし!!大衆の前で辱しめてやるぜ!!」

ギャング「お前ら!!」

「待ってました!!」

「胸が熱くなるな!!」

「ひゃっはー!!美女だぜぇ!!」

賢者「くっ…」

剣士「こ、この」

グニッ

ギャング「ん?なんか踏んだ?」

勇者「うう…」

▼勇者を踏んだ

「なんだこいつ、こんな時に寝やがって」

「はは、ほっとけよ」

「さて、楽しませて貰おうか?」

勇者「そうだな」

「げひひ」

「え?今のだれ?」




35: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:01:59.569 ID:AsbDiSKda

勇者「人が気持ちよく寝てるのに…」

勇者「俺の枕元で何をし始めるんだ?」

ギャング「な、なんだお前?状況わかってんのか?!」

勇者「わかるかハゲぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!」

ボコォォォォォォォ

「メフッッ

▼勇者のひのきのぼう顔面フルスイング

ズサァ…

町人

「や、やりやがった!」

「うそだろ…あいつ!!」

「バカだとは思ってたがさすがに!!」

ギャング「てめぇ!!何やったかわかってんのか?!」

勇者「それはわかってるぜ」

ギャング「じゃあ、どうなるかもわかってるな!!」

勇者「あぁ、わかるぜ」

勇者「勇者様の殺戮ショーだよ…」ニヤァ

町人「ヒェッ……」

▼勇者は返り血に染まったひのきのぼうを構えた

賢者「結局こうなるのね…」

ギャング「バカが、棒で何ができる?」

▼ギャングたちは銃口を一斉に勇者に向けた




36: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:02:30.847 ID:AsbDiSKda

勇者「新技いくぜ!!」

▼勇者は四次元ポケットの端を掴む

勇者「オラァァァァ!!」

勇者「ヒノスラッシュ!!!」

ズッパァァァァァァァァァァァァァッッッッ

ギャング「ぐはぁ!!」

「ぐっ!!」

「ぐわぁ!!」

▼勇者の横振りで扇状にひのきのぼうが射出され、ギャング達を吹き飛ばした

剣士「さ、さすが師匠!!町人は座ってるからベストオブスキル!!」

ギャング「こ、こいつ妖術つかいか!?」

「やっちまえ!!」

賢者「私だと殺しちゃうし、二次災害が出るから」

剣士「わかってる!!」

剣士「こっちだ!!」

ギャング「て、てめぇも死にてぇのか!?」

「望み通りぶっころしてやる!!」

▼数人が剣士に銃口を向ける

剣士「捕らえきれるかな…?」

「は、バカが!!死ね!!」

バキューンバキューンバキューンバキューンバキューンッッッッ




37: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:02:50.663 ID:AsbDiSKda

ビュゥゥゥゥゥゥゥンッッッ

▼弾丸に意志があるようにそれていく、剣士は高速でギャングに近づき…

ズサァァッッッッ

剣士「一兎…両断…」

チャキンッッッッ

ギャング「グハッッッ」

「ブフッ」

「キュッッッ」

▼ギャング達は崩れ落ちる…

剣士「大丈夫…峰打ちだ…」

勇者「お前の剣両刃じゃねぇか…」

剣士「はっ!?」

ギャング「み、みんな一瞬でやられちまった!?」

ギャング「せ、せめて町人くらい道ずれに!!」

ジャキッッ

町人「ひぃぃぃぃ!!」

ゴンッッ!!

ギャング「はぅ…」

ドサァ…

賢者「これでおしまいね」

▼賢者はバールのようなもので殴り付けた

剣士「どっからそれ出した?」

町人「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」

「「「英雄だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」




38: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:03:08.455 ID:AsbDiSKda

〜〜

カウボーイ「はぁ…はぁ…」

クロアリ親分「ど、どうなってやがる…?」

クロアリ親分「死に損ないじゃねぇのか!!!」

▼辺りには無数のギャングが倒れていた

カウボーイ「この町は…唯一俺を…受け入れてくれた…」

カウボーイ「だからこそ…守るんだ…かならず…」

ブシィ…

▼下腹部の切り傷から血が吹き出す

カウボーイ「ぐ…」

クロアリ親分「くそ、生け捕りにしろっていったのに刃物なんざ使いやがって…」

クロアリ親分「まぁいい、ここまで来たらもう生け捕りとはいわん…」

クロアリ親分「俺らのメンツもある…」

クロアリ親分「お前には…」

クロアリ親分「死んでもらうぜ」

カウボーイ「こいよ…ありんこが…!」

クロアリ親分「ふ、強がるな」

クロアリ親分「すでにお前には腕を振るちからもねぇ…」

カウボーイ「…」

クロアリ親分「そして、俺はピストルを使う」

クロアリ親分「お前の…敗けだ…」

カウボーイ「まだだ…」




39: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:03:33.600 ID:AsbDiSKda

カウボーイ「俺もまだ…引き金くらい…」

カウボーイ「ひけるさ…」プルプル

チャキ…

クロアリ親分「ぐわーっはっはっ!!」

クロアリ親分「そんな震えた手で当たるのかい!?」

クロアリ親分「だからお前は三流なんだ!!」

クロアリ親分「デカイ口ばかり叩くが、結局なにも守れない…」

クロアリ親分「ギャングとしても中途半端、カウボーイとしても中途半端…!!」

クロアリ親分「そんなお前の銃で…」

クロアリ親分「いったい何が守れるんだ!?」

カウボーイ「ただの信念さ…」

クロアリ親分「ぬかせ!!」

ジャキッッ

バァンッッッッ

カウボーイ「…ッッッ」チュインッッッッ

▼弾丸が頬をかすめるッッッ

カウボーイ(照準があわねぇ…)プルプル

クロアリ親分「ぬう!!」

バァンバァンッッッッ

カウボーイ「ぐっ!!」チュイン

バスッッ

▼一発の弾丸が肩を貫く

カウボーイ「狙いが…つかねぇなら…!!」

カウボーイ「近づけばいいッッッ」

▼カウボーイは一歩、また一歩と近づく

▼傷ついた肉体は悲鳴をあげ、その代償に鮮血をばらまく




40: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:03:53.171 ID:AsbDiSKda

クロアリ親分「バカが!!」

ズドゥンッッッッズドゥンッッッッズドゥンッッッッ

バスッッバスッッチュイン

カウボーイ「…」

▼弾丸がカウボーイの足と心臓を貫く

クロアリ親分「終わりだな…」

カウボーイ「…」スッ

クロアリ親分「何でだ!?なぜ倒れないんだ!!」

カウボーイ「倒れれない理由か…?」

カウボーイ「まだまだ三流だからさ…」

クロアリ親分「くそぉ!!」

ガチン!!

クロアリ親分「弾が!!」

カウボーイ「てめぇの死に言葉はいらねぇ…」

ズドゥンッッッッ

▼鉛が脳天を貫く…

▼そして…幕が閉じた…

カウボーイ「これで…クロアリの親玉は…しんだ…」

カウボーイ「ようやく……平和になるなぁ…くく…」

ドサッ…

▼崩れ落ちる…

カウボーイ「……シロアリ…」

カウボーイ「親父……遅かった…な…」

カウボーイ「今回は…俺が…町を守ったんだ…」

カウボーイ「俺の…やり方で…」




41: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:04:33.798 ID:AsbDiSKda

〜〜???

シロアリ親分「おう、わりいな」

マスター「いえいえ、守ってもらってますから…」

シロアリ親分「何かあったら言ってくれ…」

マスター「はい…!」

シロアリ親分「じゃあな…」

男の子「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

シロアリ親分「?」

男の子「ジャスティスキーック!!」

ドスン!

シロアリ親分「…効かねぇな」

男の子「親父!!」

シロアリ親分「なんだ、チビスケ」

男の子「お、俺はチビじゃない!!」

男の子「親父は町を守ってるんだよな!?」

シロアリ親分「あぁ」

男の子「じゃあなんで町の人から金をとるんだよ!!」

シロアリ親分「いろいろあるんだよ…」

男の子「そんなのはヒーローじゃない!!正義とは見返りを求めない物だろ!!」

シロアリ親分「くくく、そうか…」

シロアリ親分「それで正義が成り立つのなら、ぜひ見せて欲しいものだな…」

男の子「…ぐ」

男の子「絶対に見せてやるよ…俺の正義…!」

シロアリ親分「あと言っておくが…俺達は決してヒーローなんかじゃねぇのさ…」

シロアリギャング「シロアリアニキ!!こんなところに!!」




42: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:04:47.601 ID:AsbDiSKda

シロアリ親分「おう」

シロアリギャング「シロアリアニキは自分の立場を…!」

シロアリ親分「お前は小姑か!!」

シロアリ親分「町に出たいときに出るさ、俺はそういう町を作ってるんだからな」

シロアリギャング「へ、へい?」

男の子「あんなぞろぞろ悪そうな仲間を連れて…!!」

男の子「俺は認めねぇぞ!!親父!!」

シロアリ親分「」スッ

親父は…こっちなんか見てくれなくて…

いつも背中越しに手をあげる…それが別れの挨拶だった…




43: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:05:14.731 ID:AsbDiSKda

〜〜

青年「俺はシロアリを抜ける…」

シロアリ親分「あ?」

青年「俺は賞金稼ぎになるんだ!!」

シロアリ親分「なにぃ!?賞金稼ぎだと!?」

青年「そうさ、俺のソウルはここにある!!きっとそうだ!!」

ギャング

「ば、ばか野郎!!それじゃあ俺たちと…!」

「お前は将来、シロアリのトップになるんだぞ!!考え直せ!!」

「バカをいうな!!」

青年「いいや、俺は決めた…!賞金稼ぎのカウボーイとして…」

青年「親父とは…別の正義を貫く!!」

ギャング「別の正義ったってなぁ…」

青年「決めたんだッッッッッッッッ」

ギャング「うるせぇ!!耳元でバカデカイ声出すんじゃねぇ!!!」

シロアリ親分「ふん、どこにでもいっちまえ」

シロアリ親分「その代わり俺らからの支援は一切なしだ」

ギャング「あ、アニキ…」

シロアリ親分「別荘と、手付金の2000万ゴールドやるからとっとと出ていけ!!」

ギャング「甘いよアニキ!!」




44: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:05:36.164 ID:AsbDiSKda

青年「出ていってやるよ!!ギャングなんて!!」

ダダダダダダダ…

ギャング「よかったんですか?」

シロアリ親分「…」スッ

最後まで背中しか向けてなかった…

が…親父の背中は震えてた…




45: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:05:54.959 ID:AsbDiSKda

〜〜

ざわざわ…

マスター「ガキに出す酒はないぜ?」

青年「ガキ?おれはさすらいのカウボーイだ…」

青年「賞金首はいるか?」

マスター(シロアリの子がアリクイになりたいのか…皮肉だな…)

マスター「なら、仕事の話をしようか」

〜〜

青年「ちくしょうッッ…また逃げられた……」

青年「もう少しだったのに!!」

町娘「ふふふ、頑張ってますね?」

青年「俺を知ってるのかい?」

町娘「ある意味有名ですよ」

青年「そうか…名が売れてきたか…」

町娘「え、えぇ…」

青年「ならば答えねばならんな…!皆の願いに!!」

町娘「カウボーイさんなのに馬はいないんですか?」

青年「…いまはな」

町娘「良ければこの子を差し上げましょうか?」

馬「ヒヒーンッッッッ!!」

青年「本当か!!」

町娘「このこの名前は…ジュリアです」

青年「いくぞ!!レイニーストロガノフ!!!」

パカラッパカラッ…

町娘「…ふふ、あの荒れ馬をすぐにのりこなすなんて…」

おれは…父を越えたかったんだ…きっと…

そして…自分の信念に生きる為に…俺はカウボーイになったんだ…!!

だから…!!だから親父を越えるまで…




47: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:06:15.252 ID:AsbDiSKda

〜〜

カウボーイ「俺は死ねないッッッッ!!」ガバッ

勇者「お、おう」

カウボーイ「貴様!!宿敵の賞金首!!」

勇者「何も合ってねぇじゃねぇか!!命の恩人だぞ!!」

賢者「私の魔法ではあなたの頭の病気までは直せませんよ」

カウボーイ「俺は頭に病気を!??」

勇者「なんだこいつ…」

勇者「でもすげーなお前、これだけの敵を倒すなんて?」

カウボーイ「そうだろう、そうだッッッッ?

▼周りには明らかに倒した以上の敵が倒れていた…

カウボーイ(残党がまだ残っていたのか?誰が…?)

剣士「この地面のメッセージは?」

カウボーイ「!!」

《借りは返せよチビスケ》

カウボーイ「…ふ、なんでもないさ!!」




49: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:12:19.905 ID:AsbDiSKda

カウボーイ「さぁ!!決闘だ賞金首!!!」

勇者「ふざけろ!!賢者!!こいつの怪我もどせ!!」

賢者「さすがにむりよ!!」

〜〜パブ

マスター「今日は俺の奢りだ!たんと飲め!!」

勇者「飲むぞぉぉぉぉ!!」

剣士「さすが師匠!!!!」

賢者「やれやれ」

「「「勇者様にかんぱぁい!!」」」

ガチャンッッ

ガヤガヤ

町娘「ありがとう…勇者」

勇者「え?あぁ、いいってことよ!!」

町娘「結局平和が戻ったわ」

勇者「まぁ、あんまり何もしてないけどな!」

勇者「それより報酬を払えよ」

町娘「いや、クロアリ親分倒したのカウボーイでしょ!!」

勇者「はぁ!?報酬もらえねーの!?」

町娘「あたりまえでしょ!!」

勇者「」ちーん

剣士「ししょー!!」

賢者「それより聞いてもいいかしら?」

町娘「?」

賢者「あのお告げとかなんとかは何だったの??」

町娘「あぁ、なんか深いフードを被った人が神のお告げだって」

賢者「それでクロアリの襲撃を知ったのね」

町娘「いま考えたらなんで信じたのかも分からないくらい突拍子な話よね」

賢者「フードを被った人ね…」

剣士「それより、なんか忘れてる気がする」




50: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:12:39.942 ID:AsbDiSKda

〜〜どこか…

盗賊「だれかぁぁぁぁぁぁ!!!」

盗賊「だれかいませんかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ……

民族「パパヤ!!」

盗賊「は!人!?たすかった!!」

民族「パパラカヤラカ!!」

民族「サミルルミナルカ!!」

盗賊「へ?」

民族「アナタ…カミ!!」

民族「ワタシタチ、ムカエイレル!!」

民族「イッショニ!!イコウ!!」

盗賊「イヤァァァァァァァァァァァァ!!!」

▼盗賊の声は民族の宴と悠久の風にかきけされた…




51: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:14:03.285 ID:AsbDiSKda

〜〜

フードの男「ええ…今回も勇者一行は生き残りました…」

フードの男「やはりギャングごときではだめでしたね…」

フードの男「いちど魔王城に戻ります…」

〜〜fin




52: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:14:39.342 ID:AsbDiSKda

おしまいです、ありがとうございました




54: 勇者 ◆8W4vnsgAHc 2017/12/08(金) 21:16:02.092 ID:AsbDiSKda

次回

ギャング、賢者を辱しめる…

勇者…脱税で捕まる

盗賊、そして神になった

の三本をお楽しみください

〜〜fin×





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