政府、「森友・加計」追及しのぐ=核心なお不透明-特別国会閉幕
10月の衆院選後初の論戦の場となった第195特別国会は9日、会期末を迎えた。学校法人「森友学園」「加計学園」の問題が焦点となり、野党側は両学園と安倍晋三首相の近さから特別な配慮が働いていたと追及、一定の成果を挙げた。ただ、核心に迫ることはできず、政府側がひとまずしのいだ形だ。衆院の質問時間配分見直し問題は、与党が野党側を一歩押し込んだ。
立憲民主党などは来年の通常国会で、森友、加計問題に加えスーパーコンピューター開発会社の助成金詐欺事件を取り上げる方針だ。同事件も政権を揺るがす可能性が取り沙汰されており、立憲の辻元清美国対委員長は3件を「もりそば、かけそば、スパゲティだ」と指摘。「麺類3点セット」を追及の軸に据えると明言した。
従来、与野党で「2対8」だった質問時間の配分は、数に勝る与党側の意向が一定程度通り、平均で「3対7」となった。野党側はこれを「前例にしない」として巻き返す構えだ。
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