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男「なんで俺に死んで欲しいわけ?」 : 【2ch】ニュー速クオリティ

男「なんで俺に死んで欲しいわけ?」



男「なんで俺に死んで欲しいわけ?」

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1
: :2013/09/01(日) 14:42:12 ID:
男「オラ、飯できたぞ」

女「…早く死ねばいいのに」

男「食わなくてもいいぞ?」

女「食べてあげますから、死んでは頂けないでしょうか」

男「ウチに居座って3日間、死の一文字が入らない台詞、ほとんど喋ってないよね?」

女「とんでもない。自殺して頂けませんかとお願いした事もあったでしょう?」

男「うん、確かに死の文字は入ってないねー」 
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2
: :2013/09/01(日) 14:43:08 ID:
ぺらぺら…(ページめくりの音)

女「…こちらなどいかがでしょうか?」

男「ばっか、俺には派手すぎるよ」

女「とてもお似合いかと思います」

男「そんなお願いポーズしてもダメ」

女(うるうる…)

男「だめです」

女「…飛び降りなら確実に死ねると思ったのですが」

男「昔ネタに買った完全自殺マニュアル、捨てときゃ良かったよ」 
3: :2013/09/01(日) 14:44:01 ID:
男「なんで俺に死んで欲しいわけ?」

女「…教えたら死んで頂けますか?」

男「嫌」

女「なら教えません」

男「理由によっては…(ウソだけど)」

女「…でも教えられません」

男「とにかく理由もなく俺にただ死ねと?」

女「それは違います。理由はありますが教えません、それでも納得して死んで下さいとお願いしているのです」

男「それ通ると思う?」

女「美少女のお願いですから、あるいは」

男「」 
4: :2013/09/01(日) 14:45:54 ID:
…三日前の深夜、男のワンルーム

男(今日から8月かぁ)

男(学校も休みだし、バイト代も貯まったし)

男「念願の二輪免許でも取るかー」

女「あ、それは無意味だと思います」

男「そっかー…って、誰だお前」 
5: :2013/09/01(日) 14:46:47 ID:
女「女、と申します」

男「いや、名前を訊いてるんじゃなく」

女「はぁ」

男「なぜ、いつからそこに、鍵を掛けた玄関か2階の窓か、どこから入ったと訊いたんだが」

女「…まず前者の問いの答えは、ついさっき…といったところでしょうか」

男「ほぅ」

女「後者の答えは…残念ながら玄関と窓のどちらでもありません。また正しく答えるのは困難を極めます」 
6: :2013/09/01(日) 14:47:32 ID:
男「じゃあもう一つ訊こう」

女「あまり暇ではないのですが」

男「俺は恋人もいないし、あまり女に縁のある方じゃない」

女「はい、部屋の雰囲気からも察せられます」

男「けど見ての通り、血気盛んな年齢の健康な男子だ」

女「先程も申しましたが暇ではありません」

男「そんな俺の前に…いや背後に、なぜ裸の女が立っているんだ」 
7: :2013/09/01(日) 14:48:15 ID:
男「俺の服しかないけど」

女「お借りするのですから、こんな服でも文句は言いません」

男「随分な物言いだな」

女「失礼、この程度の…と言うべきでした」

男「変わらないし…。まぁいいか、お茶どうぞ」

女「恐れ入ります」 
8: :2013/09/01(日) 14:49:05 ID:
男(わけがわからない)

男(最初はアダルトゲよろしく女っ気の無い俺のところに神様が天使でも遣わせたのかと思ったけど)

男(冷静に考えて、んなわけないよな)

男(このアパートに引っ越してきて、管理人が間違えて俺の部屋の鍵を渡したとでも考えた方が自然だ) 
9: :2013/09/01(日) 14:49:46 ID:
男(ただ、それなら何故…)

男「で、どうして裸だったんだ」

女「止むを得ずです」

男「いや、その止むを得ない理由は」

女「ちょっと説明は難しいです」

男(…もしかしたら、言いたくないような可哀想な目にあったんだろうか)

男(それ位しか思いつかない。ひとまず訊かずにおこうか) 
10: :2013/09/01(日) 14:50:57 ID:
男(とりあえず、これはラッキーかもしれない)

男(落ち着いて見れば、この娘…とびっきり可愛い)

男(歳は…16か17位か?)

男(こんな娘とお近づきになれる機会なんて、今後も含め無いんじゃないだろうか)

男「それで、どうして此処に」

女「貴方…男さんを訪ねて参りました」

男「俺を知ってるのか」

女「はい、一通りのデータ位は」

男「なんだそりゃ」 
11: :2013/09/01(日) 14:52:01 ID:
女「名前は男、どうでもいい三流大学に通う20歳。失礼ながらご両親は御他界されており、大学の近くに一人暮らし」

男「当たってる」

女「比較的裕福なご親戚からの補助を得て、またご自身もアルバイトをして生活していらっしゃいます」

男(…なぜそんな立ち入った事まで)

女「性格は温厚、気弱、周りに流されるタイプで自分の意思はどちらかと言うと希薄」

女「友人には親友と呼べる程の方はおらず、もちろんガールフレンドもいません。そして…」

男「そして?」

女「童貞です」

男「当たり」 
12: :2013/09/01(日) 14:52:49 ID:
男「そんな冴えない男の所に、何の用で来た?」

女「とあるお願いをしに参りました。さすがにいきなり申し上げるのも不躾と思ったのですが」

男「すでに色々と不躾な事は言ってると思うよ」

女「あくまでご自身の判断で、男さんの望む意思として…」

男「ふんふん」

女「お一人で実行される分にはどんな方法でも構いませんので」

男「ほぅほぅ」

女「是非、自殺をして頂きたいのです」

男「帰れ」 
13: :2013/09/01(日) 15:13:40 ID:
女「そうはいきません。なんとしても自ら命を絶って頂きませんと」

男(なんだこの娘)

男(可愛いけど、とんでもない事を言う)

男(電波…というか、どっかネジがとんでるのか)

男(ただそれにしては、そうと思えないほど凛とした眼差し。何かの使命感を持っているかのような…) 
14: :2013/09/01(日) 15:15:14 ID:
女「実行して頂けますか」

男「そうする義理はないね」

女「こちらとしては大ありなのですが」

男「何故、理由は?」

女「…説明できません」

男「はいそうですか、って言うわけないだろ」

女「…では」 
15: :2013/09/01(日) 15:16:17 ID:
女「私は死神なのです」

男「へぇ」

女「つまり貴方の死期はもう近いのです」

男「ほぅ」

女「だから仕方ないと思って、前もって自殺しませんか」

男「その場合、むしろ残された時間を有意義に使いたいよね」

女「そこをなんとか」

男「しかもそれ、今考えただろ」

女「ばれますか」 

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126: :2013/09/01(日) 18:56:24 ID:
男「…もしかして?」

女「2031年、10億の被害者の一人です。…とても頼れるお姉さん的な存在でした」

男「………」

女「2029年、世界中で1億の被害が出たその数日後から、壱号をスキャンすると思考領域に入った途端にノイズが出るように…」

男「…思考領域?」

女「記憶領域の次にある思念の階層、思念の内の大半を占めるデータです」

男「ふーん…記憶ってそんなちょびっとの割合なんだ。18時間中の30分程度だもんな」

女「意外でしょう?…いくら膨大でも、記憶はただの記録データ。思考や感情の方が遥かにややこしいの」 
127: :2013/09/01(日) 18:57:10 ID:
男「思考…感情か、喜び…悲しみ…怒り」

女「それから…愛や恋も。今、私の思念はどんな風に貴方を捉えてるんでしょうね」

男「女…」

女「少なくとも恋を知る前よりも、ずっと複雑なんだろうなぁ。…それとも貴方の事ばかり考えてるから、単純かしら」

男「…俺も、君の事ば」
博士「やあ男君、ご苦労だったね」

男&女「はぅあ」 
128: :2013/09/01(日) 19:02:45 ID:
博士「おや…お邪魔だったかな」

短髪女「ところ構わず発情してんなよなー」

女「参号っ!」

男「それよりあの電流、かんべんして下さいよ…まったく」

博士「面目無い、危うく私が蜂の宿主になってしまうところだった」

男「そこですか、問題なのは」 
129: :2013/09/01(日) 19:15:15 ID:
博士「ははは…冗談だよ。ところで、気分は悪くないかね?」

男「ちょっとフラフラするけど、平気です」

博士「スキャン前に、血液の約6%を信号に感応しやすい人工血液に入れ替えているからね。馴染ませるためにも、丸1日は運動を控えてくれ」

男「はい」

博士「それじゃ、私は今のデータを整理させて貰うよ。疑問が一気に氷解していくようで、興奮がおさまらない」

女「無理をなさいませんよう」

博士「ありがとう。弐号と男君は帰るのだろうが、ゆっくりしていってくれ」 
130: :2013/09/01(日) 19:20:32 ID:
短髪女「今日は運動禁止だって。残念、夜にハッスルできないね!」

男「しねーし。ませた事言ってんなよな、チビ」

短髪女「あれあれー?そういう意味でも気を遣って家を出たつもりだったんだけどなー」

女「もう!」

短髪女「でもあと五日しかないんだから、思い出はカラダに刻みつけておかないと後悔するよー?」 
131: :2013/09/01(日) 19:33:41 ID:
男「ばーか、昨日お互い告ったばかりだぞ」

女「そ、そうだよ。そんなの…すぐにしていい事じゃないよ」

男「俺は、五日間めいっぱいレンアイをしてみたいとは思ってるけど、その間に女を穢すような事はしないつもりなんだ」

短髪女「え?そーなの?」

男「すぐに忘れられるのも嫌だけど、そのうち女には新しい恋もして貰いたいしな」

女「…私は」

短髪女「古っるい考え方。ま、好きにすれば」 
132: :2013/09/01(日) 19:59:19 ID:
…研究所からの帰り道

女「星…綺麗」

男「少し郊外だもんな。どうせなら残り五日間、どっか小旅行でも行くか」

女「いいですねー」

男「北海道…行ってみたいけど、金かかるしな。うーん、京都とか?」

女「どこでもいいです、男さんとなら」

男「グッとくる台詞だね、言われてみたかった」

女「…言ってみたかったんです」

男「じゃあ、行き当たりばったりで。着替えとかだけ用意して、明日は駅へ行こうか」

女「はい」 
133: :2013/09/01(日) 20:05:18 ID:
…翌日、8月18日

男「電車の時間、もうちょいあるな」

女「やっぱり地方行きの電車は少ないんですね」

男「ちょっと買い物しよう。女、せっかくの旅行だから少しいい服買ってやるよ」

女「え、いいんですか」

男「冬ならキツイけど、夏だからね。アウターとか要らないし」

女「じゃあ…お言葉に甘えて」

男「たぶん博士は服とか買ってくれそうにないしなー」 
134: :2013/09/01(日) 20:09:13 ID:
面白い 
135: :2013/09/01(日) 20:19:53 ID:
>>134
ありがと、がんばる



女「どう…でしょうか」

男「すっげーすっげーすっげえ…可愛い」

女「ありがとうございます」

男「それだけですか、そーですか」

女「じゃあ…腕組んでみたりします」

男「…幸せだなぁ」 
136: :2013/09/01(日) 20:20:34 ID:
女「大事にします」

男「うん?」

女「この服、ずっと大事にしますから」

男「うん、時々着てくれよな」

女「はい、…でも」

男「でも」

女「綾も錦も、きみありてこそ…です」

男「…うん」 
139: :2013/09/01(日) 20:29:16 ID:
…ガタン、ゴトン

女「あ、富士山です」

男「そういえば富士山の噴火が近いなんて言ってたりするけど、2032年ではどうだった?」

女「相変わらずの、するする詐欺です」

男「そーなんだ」

女「しない方がいいですけどね」

男「そうだね」 
140: :2013/09/01(日) 20:31:54 ID:
ガタン、ゴトン

女「ところで」

男「なに?」

女「そろそろじゃありませんか」

男「何が」

女「こういう事は、あまり女性が催促するものではありません」

ガタン、ゴトン、ぐううぅぅ、ガタン、ゴトン

男「なんだ今の」

女「線路が歪んでたんでしょう」

男「つまりさっき買った駅弁を出せと」

女「そんな事、口では言ってません」

男「口ではね」

ガタン、ゴトン… 
141: :2013/09/01(日) 20:33:24 ID:
女「海の色、違いますね」

男「やっぱり砂が白いとねー」

女「こないだの水着、持って来てますよ」

男「用意いい
  


この記事へのコメント

1.  Posted by  名無し   投稿日:2017年12月13日 23:44

長い。三行で。

2.  Posted by  名無し   投稿日:2017年12月14日 00:00

ほうほう…って呼んでたけど短髪女の登場で読むのやめた

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