今年7月、2011年に打ち上げられたNASAの木星探査機ジュノーがおよそ5年間の旅を終えて木星の周回軌道に到達した。この旅の目的は木星の起源や進化を探るというものだ。
ついにミステリアスな巨大ガス惑星に接近したジュノーは、ハイテクな観測装置がとらえた知られざる木星の姿を地球に届け始めた。
その中には、あのゴッホの絵画のような大胆で荒々しい景色も含まれていた。
従来のイメージを覆す力強い風景は、極端な気象現象がせめぎあう木星の厳しい環境を如実に伝えている。NASAが公開したその見事な画像を堪能してみよう。
スポンサードリンク
ゴッホの絵画のような景色も。巨大な嵐が渦巻く木星の姿
以下の画像は科学者たちがジュノーのカメラ情報を処理したもので、一部色彩を強調したものも含まれている。
1. 北半球の雲
2. 北極の南端の嵐
image credit:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Bjorn Jonsson
3. 北極の南端の嵐
4. 大赤斑
image credit:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Bjorn Jonsson
5. 雲の帯
6. 雲の帯
7. 普段と違う構図でとらえた木星
8. 北半球の嵐
9. 複数の気象環境が衝突。白い斑がある部分は南温帯縞にあたる
image credit:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Roman Tkachenko
10. 南半球。白い部分は巨大な嵐
木星の起源を探るジュノーの旅
その巨大さや重量などから太陽に次いで支配的な存在とも称される木星。この星は太陽系内で初期に形成されたため、他の惑星の形成や進化に深い影響を与えたとも考えられている。
なお、現在進行中の木星探査は今のところ2018年の7月までの予定だが、探査チームの提案によってはその後も続行される可能性があるという。
via:designyoutrust / twistedsifter / nasaなど / translated by D/ edited by parumo
あわせて読みたい
嵐が吹き荒れるのは地球だけではない。太陽系惑星で発生する10の巨大嵐
30年間天文学者を悩ませ続けた「土星の六角形の渦」の謎が解明(米研究)
大迫力!NASAの探査機が撮影した木星の台風
太陽系最大の惑星、木星に関する7つの驚異的事実
ハッブル宇宙望遠鏡が超高解像度でとらえた木星には新しい変化が訪れていた
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
「画像」カテゴリの最新記事
「自然・廃墟・宇宙」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 38733 points | 安楽死の合法化発表を受け、1分で苦痛なく安らかな死につけるハイテク自殺幇助マシンが発表される(オーストラリア) | |
2位 3247 points | あらゆる魚、さばきます!サバやアジからスッポン、貝まで。魚のさばき方が網羅された「日本さばけるプロジェクト」 | |
3位 2633 points | 使いどころが試される。あのミステリアスな書物「ヴォイニッチ手稿」がLINEスタンプになっていた件 | |
4位 1437 points | 青銅器時代に作られた武器や道具のほとんどは宇宙の素材「隕石」から作られていた(フランス研究) | |
5位 1339 points | アフガニスタンで大勢の人を救ってきた軍用犬が、任務後安楽死の危機に直面。兵士らが犬たちを救うための嘆願書を提出(イギリス) |
スポンサードリンク
コメント