【安価】何故か捕らえられる勇者
勇者「くっ、一体ここは?」
全くもって不思議なのだ。これまでは順風満帆に旅をしていた筈
それなのに朝起きたら牢屋にいる
勇者(魔族の仕業か、それとも...?)
???「目覚めましたね」
勇者「!?」
下3>>その立場や動機
パラディン「まさか僕の顔を忘れたのかな?」
勇者「何!?いや...まさかそんな事」
パラディン「そのまさかさ!僕がやったんだ!」ハハハ
勇者「...ッ」
勇者にとってはとても信じがたい出来事だった
彼は優しい心を持ち、動植物を労り、皆を守るパラディンだった
特に孤児なんかには親や兄同然の存在だった
...しかし今勇者を捕らえ不敵にも笑っている
パラディン「ククク、ちょっと良い子ぶり過ぎちゃったか?」
パラディン「お前が信じたそれは!そう、この僕こそが!」
パラディン「魔 王 な ん だ よ」
勇者「そうか、じゃあ潔く信じるのは諦めるとしよう。だが」
勇者「俺は勇者だ!目の前に魔王がいるならぶっ殺す!」
パラディン「その中でかァ!?面白いな!腹筋がバキバキになっちまうよ!」
勇者「俺は...」
パラディン「...は?」
勇者「やはり俺には無理だ!」
パラディン「スペランカーかよ」
勇者「俺は疲れたからな」
パラディン「ふん、まあいいか」
魔王「やらかした」
勇者「お前アホか。兵器開発はやめろと言ったろ?」
魔王「うぐ...」
勇者「いいか、こういう時はな、お話みたいなのが実力を示して武力支配すべきなんだ」
魔王「...ああ、そうするとも」
魔王「色々取り戻した」
勇者「そうか」
魔王「まだここから出る気は無いのか?」
勇者「そんな事はどうでもいい」
魔王「フン、良くわからん奴だ」
魔王「またやっちゃった」
勇者「...俺は十年以上前に忠告した筈だが」
魔王「安全に行っていれば問題ないだろうとたかをくくっていた」
勇者「やはり短絡的だなお前は」
勇者「とにかく、今回で多少の飢餓はあるかもしれないがどうしようもない」
勇者「安定した開発を望むなら何より宇宙を活用すべきだろうな」
魔王「宇宙開発で安定した作物供給に成功した」
勇者「そうかい」
魔王「なぁ勇者よ」
勇者「なんだ」
魔王「僕の側近に置いてやろうか?待遇は保証するが」
勇者「どうでもいい。あと僕っての辞めろ。威厳がない」
魔王「君の前での癖みたいな物さ」
勇者「...その待遇で十分かもな」
魔王「?」
勇者「いつになく神妙だな」
しかし、その中には誇らしげな表情も伺える
魔王「ああ、お前を残して人類は滅んだ」
勇者「...そうかい。悪いが俺は既に『人間』じゃない」
魔王「まぁ、精々余生をそこで過ごすといいよ」
勇者「...ふん。分かってるじゃねぇか」
魔王「君のような狂った奴の心情を察しても役には立たないのにね」
勇者「ああ」
魔王「...君は天才だよ」
そこには、勇者の亡骸があった
魔王「こんなに後味の悪い死に直面するのは初めてだ」
魔王「なぁ、勇者よ____」
魔王「僕の力ではもう無理だ」
魔王「僕は死ぬ」
魔王「君は真の意味で人魔勇者だ」
魔王「後悔はない」
決して赦される事のない友情がそこにあった
まるで神と邪神のようだったとかなんとか
END
少し変化をつけるのも良いかな。うん
それでは、安価に付き合って戴き、ありがとうございました
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この作者の過去作をタグで調べて見てみたら、過去のSSコメント欄でおそらく俺が書いたコメントで
「内容やキャラに作者の情熱が無い」って書いてあった
他のみんなも似たようなコメントばかりだった
作者は気づいたみたいだし、次は頑張ってもらいたい