1 :◆0NR3cF8wDM 2017/12/18(月) 22:19:33.53 puC2Txpu0

紬「シェフ兼ウェイトレスで、もうすぐ受験……? 受験生にほぼ全ての業務をやらせるなんて、このお店は大丈夫なのでしょうか……?」

歌織「え、と、その、ごめんなさい?」

紬「? どうして桜守さんが謝るのですか?」

歌織「長女で店長の私がしっかりしていれば、紬ちゃんの負担を減らしてあげられたのかな、って」

紬「いえ、そもそも配役上のことですし、桜守さんの役にも、働き者、と説明があります。桜守さんが謝ることはないと思いますが……?」

歌織「ふふ、ありがとう、紬ちゃん」

紬「お礼を言われるようなことでは……」

歌織「紬ちゃんは優しい子ですね」

紬「か、からかわないで下さい……」



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2 :◆0NR3cF8wDM 2017/12/18(月) 22:20:24.80 puC2Txpu0

P「お、歌織さんと紬か。珍しいな」

紬「プロデューサー! そもそもあなたが……」

P「え、何だ、どうしていきなり怒ってるんだ」

歌織「ふふ」

紬「シェフでウェイトレスで受験だなんて、無理があると思わないのですか……?」

P「……それを俺に言われてもなぁ」

紬「それとも、暗に、私にもそれぐらい働けということなのでしょうか……?」

P「違う違う。紬は十分よくやってくれてるよ。ありがとう」

紬「っ! またあなたはそうやって私をからかって……」

P「本心なんだけどなぁ」

3 :◆0NR3cF8wDM 2017/12/18(月) 22:22:30.84 puC2Txpu0

歌織「……ふふ、やっぱり、紬ちゃんは、プロデューサーさんと一緒にいる時が一番楽しそうですね」

P「おっ、そうなのか?」

紬「な、なんゆーとるん!? さ、桜守さん、変なことを言わないでください!」

歌織「ふふ、ごめんなさい」

紬「もう! プロデューサー、あなたも、変な勘違いはしていませんよね……?」

P「変な勘違いって?」

紬「だから、その、私が、プロデューサーのことを……その、一緒にいて……」

P「うんうん」

紬「……楽しい、とか……ほっとする、とか……そ、そんな風に思ってるなんて、そんな勘違いしないで下さい、と」

歌織「あらあら、ふふ(ほっとする、とは誰も言っていないのだけどね)」

4 :◆0NR3cF8wDM 2017/12/18(月) 22:23:43.59 puC2Txpu0

P「おーだいじょうぶだぞー、つむぎー、かんちがいしてないからなー。あ、やべ、そろそろ行かなきゃ。じゃーな、紬、歌織さん」

紬「プロデューサー! ちゃんと真面目に……もう! そ、その、桜守さんも、変な勘違いはしないで下さいね?」

歌織「ええ、分かっていますよ」

紬「……それなら良いのですが」

歌織「あの、紬ちゃん?」

紬「はい」

歌織「その、ね? もし良かったら……私のことも、名前で呼んでくれないかしら?」

紬「桜守さんのことを?」

歌織「紬ちゃんとは今度姉妹の役をやるわけだし、それを無しにしても、もっと仲良くなりたいな、って」

紬「う、うちと……?」

歌織「駄目……かしら?」

紬「だ、駄目じゃない! けど、急に名前で呼ぶんは、ちょっと恥ずかしい……です……」

5 :◆0NR3cF8wDM 2017/12/18(月) 22:24:16.46 puC2Txpu0

歌織「……」

紬「……」

歌織「……」

紬「……か」

歌織「……」

紬「……か、かお」

歌織「……」

紬「……か、歌織、さん」

歌織「はい、紬ちゃん♪」ギュッ

紬「わっ、な、なんでうちのこと抱きしめるん!?」

歌織「紬ちゃんが可愛いからです♪」

紬「もう! だからからかうんやめて……」

歌織「ねぇ、紬ちゃん」

紬「な、なんですか、さく……歌織さん」

歌織「ふふ。三姉妹カフェ、一緒に頑張りましょうね!」

紬「……ええ。努力して勝ち取った役です。精一杯演じてみせます!」
6 :◆0NR3cF8wDM 2017/12/18(月) 22:28:00.49 puC2Txpu0
短いですが以上です。
お付き合いいただきありがとうございました。
なんと、偶然にも、現在ミリシタゲーム内でプレイヤーによる投票イベントが行われています。
皆さんつむつむの次女に投票お願いします。