1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:24:40.70 GvPfnb6v0
モバP(以下P)「おのれ千川ァ!もう許さんぞ!」

奈緒「ど、どうしたんだよPさん。事務所に来るなりいきなり叫びだして」

P「おお、奈緒。聞いてくれ。ついにあの黄緑守銭奴が本性を現しやがった」

P「昨日、いきなりとんでもない金額を請求されたんだよ。あの貯蓄の海賊船クイーン・エメラルダス号め!」

奈緒「いや、請求されたって事はなにか買ったんだろ?」

奈緒「それとクイーン・エメラルダス号はエメラルドっぽい名前だけど、別に緑色じゃないからな」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509881080
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:28:34.80 GvPfnb6v0
P「奴の作戦は本当に巧妙だった。奴がやったのはまずツケを可能にしたことだ」

奈緒「ツケ?」

P「毎日のように買うものだとすると、後でまとめて払ったほうが楽だからな」

P「だが、目に見えてお金が減る訳じゃないからついつい買い過ぎたりもするんだ」

奈緒「あ〜。カードで買い物すると買い過ぎて破産する人がいるとかそんな感じか?」

P「大体そんな感じ。もっとも回収漏れのリスクもあるが、あの金の亡者に関しては絶対にないだろう」

奈緒「でも、それって結局Pさんが買ったんだろ?あんまりちひろさんが悪いとは思えないんだけど」

P「あの汚いグリーンランタンの狙いはそこだけじゃないんだ。あえてツケの支払いを引き伸ばすことで俺が払えない金額になるのを待ってたんだ」

奈緒「引き伸ばすってどのぐらい?」

P「なんと2年以上もだ。チリも積もればお山になる。まさにそんな感じだ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:30:02.96 AG/DHiIDO
緑のカネゴンの事か
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:32:21.52 GvPfnb6v0
奈緒「でさ、結局ちひろさんからなにをそんなに買ったんだ?」

P「そうだな。まずは千川弁当だな」

奈緒「千川弁当?」

P「実は以前まで、基本昼食はコンビニ弁当だったんだがコンビニに買いに行くのも面倒でな・・・」

奈緒「ちひろさんが持ってきた弁当を食べてたと?」

P「ああ。ただ、あのグリーンデビルが恐ろしいのはそんな事じゃないんだ」

P「あの緑鬼は少しでも材料費を浮かせるため、全部手作りの弁当なんだ」

奈緒「・・・ん?」

P「惣菜や冷凍食品よりは手作りの方が安上がりになるからな」

P「しかも少しでもリピート率を上げるために俺好みの味付けや好物を良く入れてくるんだ」

奈緒「んん?」

P「奴の戦略に嵌り、今では週六で千川弁当を買ってるんだ」

奈緒「それって・・・」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:36:02.82 6GDhUoGSO
なんだ夫婦か
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:36:39.81 GvPfnb6v0
P「千川弁当以外でよく買ってるのは千川膝枕だな」

奈緒「もう、嫌な予感しかしないんだけど」

P「午後の少し過ぎたあたりで、こう事務所で二人っきりだとつい眠くなってな」

P「そんなときに『どうですか?』って太ももをポンポンしながら客引きされるんだよ」

奈緒「客引きって」

P「一回30分くらいだからつい買ってしまうんだ」

P「オプションの耳かきはサービスだと言ってるが、もともと元手は0!いや、俺から耳垢を搾り取っているんだから実質マイナスじゃないか!」

奈緒「いや、Pさんの耳垢でなにをしろと」

P「そんな奴の策略に負けて週6で千川膝枕を買ってしまっているんだ・・・」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:44:25.55 GvPfnb6v0
P「会社に居るときだけでは飽き足らず、奴は休日にも金を貪りに来るんだ」

奈緒「オフの日に何を買うんだよ」

P「千川映画鑑賞とかだな」

奈緒「どうせPさんの見たい映画を一緒に観に行くとかだろ」

P「・・・よくわかったな。もしかして守銭奴の素質があるんじゃないか?」

奈緒「いやないからな。それに映画鑑賞って事はちひろさんの映画チケット代くらいだろ?」

P「なにいってるんだ?チケットはそれぞれ購入に決まってるだろ。俺が買ってるのは千川映画鑑賞なんだから」

奈緒「え?ちひろさんが自分のお金でチケットを買うのか?」

P「当然だろ。ちなみに一緒に食べたポップコーンは俺のおごりだ」

P「で、そのあとは千川ランチを購入して一緒に昼ごはんを食って、千川散歩を購入して一緒に散歩だな」

奈緒「・・・頭痛くなってきた」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:50:04.87 GvPfnb6v0
奈緒「他には変なものは買ってないのか?なんかこう、高そうなものとか」

P「・・・・・・・・・」

奈緒「まさか」

P「・・・実は他にも買ってるものが」

奈緒「もう、大抵のものでは驚かない」

P「・・・・・・千川おセッ○スを少々」

奈緒「はいアウトォォォッ!」

P「千川晩御飯から千川お風呂、その後千川まったりを購入していい感じになったところでつい買ってしまうんだよ!」

奈緒「『つい』じゃないだろ『つい』じゃ!」

P「仕方ないだろ!オプションのコスプレは無料だって言うんだから!」

奈緒「仕方なくないだろ!」

P「黄緑色の事務服を着てもらってヤルと、あのグリーンインフェルノを手篭めにしているみたいで興奮するんだよ!」

奈緒「それちひろさん本人だから!あと某シューティングのボスみたいな言い方するな」

P「結局、やつの謀略に嵌って週7で購入しているんだよ」

奈緒「毎日じゃねーか。しかも千川弁当よりも多いし」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/05(日) 20:54:10.71 GvPfnb6v0
P「他にも千川添い寝や千川なでなで、千川夜明けのモーニングコーヒー、千川メイド服でご奉仕とかを買わされてな」

奈緒「で、結局ちひろさんはいくら要求しているんだ?」

P「ああ、それなんだけどな、現金を要求されてはいないんだ」

奈緒「現金じゃない?」

P「千川事後まったりを購入してた時に『そろそろPさんから給料3ヶ月分の何かが欲しいかな〜なんちゃって』って言われてな」

奈緒「おい」

P「まさか給料3ヶ月分も請求されるとはな。しかも足が付かないように物品でとは恐れ入ったぜ」

P「だが、ここで素直に奴に渡したら一生搾取されてしまう。どうしたらいいと思う?」

奈緒「もう指輪でも渡してやったらいいんじゃないかな」

P「・・・指輪?そうか!流石奈緒だな。これであの悪魔に逆襲が出来る!」

奈緒「え?逆襲?」

P「ひゃっはーーー!待ってろ千川ぁ!」

奈緒「・・・行っちゃったよ」