アインズ「クリスマスパーティー?」
アインズ「(ああ、やったなーそんなイベント。たしか12月25日にナザリックをクリスマス仕様に模様替えして、アイテムやデータクリスタルを送り合ったんだっけ?運営から嫌がらせとしか思えない嫉妬マスクを貰ったのも、今はもう懐かしい……)」
アルベド「至高の御方々が行われていた催しとあれば我々も当然行うべきことだと愚考しましたが、それが身の丈に合わぬ不敬に当たるようなことではないか危惧し、アインズ様にご確認させていただきました」
アインズ「(それでまた、たっちさんとウルベルトさんとで一悶着あって……その時ばかりは俺も加勢して野次ったりしたんだっけ?今思えば悪いことしたなー)」
アルベド「アインズ様?」
アインズ「案ずるなアルベド。それは私たち41人だけで行うような催しではない。お前たちも全員が参加できるイベント――催しの一つだ」
アインズ「ふむ、まずアルベドは『クリスマス』というものは知っているか?」
アルベド「知識としてはございます。人間のある宗教で信仰されている神の誕生を祝うもので、町や家を電飾で彩り、家族で七面鳥やケーキを食したりする行事ですね?」
アインズ「ああ、元々の意味ではその通りだ。しかし、私たちにとっては違う意味合いのほうが大きい」
アルベド「それは一体?」
アインズ「クリスマスプレゼントを贈り合う――プレゼント交換会だよ。相手に必要なものを予想し、センスの良さを競い合う。そんなイベントだ」
アインズ「クリスマスにプレゼントを贈るという習慣は、彼らの信仰する神が生まれたとき、東方の三賢人なる者が異国から贈り物を持ってやってきたことにあるとされている」
アルベド「しかし、至高の御方々は……」
アインズ「たしかに、異形種の私たちが信仰するような神ではないな。だから遊び的な意味合いが強い」
アルベド「では、遊び以外の意味も?」
アインズ「ある。仲間全体の強化、互いの装備への理解、今後のギルドとしての攻略計画の修正など、ナザリックの発展に寄与するイベントだった。まあ、それでも一番の理由は遊び――コミュニケーションの強化だな」
アルベド「コミュニケーションの強化ですか?」
アインズ「ああ。こういったことの積み重ねこそがギルドの結束に繋がるものだ。せっかくだし、守護者のみんなでクリスマスパーティーをやってみたらどうだ?相手の必要なものを考えることは、お互いをさらに理解できるチャンスかもしれないぞ」
アルベド「守護者各員、揃ったようね」
デミウルゴス「アルベド、用件は以前話された『クリスマスパーティー』についてですね?」
アルベド「ええ、至高の御方々が行われた至高の催しについてよ。皆、資料には目を通してくれたかしら?」
シャルティア「もちろんでありんすぇ。贈り物も用意しんしたし、これでアインズ様の心をばっちりと射止めてみせんしょう」
アウラ「メリー・クリスマス!えへへ、どうマーレ?似合ってる?」
マーレ「お、お姉ちゃん、その恰好は一体?」
アウラ「サンタクロースだよ!クリスマスに子供たちにプレゼントを配ってくれる人間の格好なんだって!」
マーレ「……なんでそんな恰好なのかを聞きたかったんだけど」
アウラ「ぶくぶく茶釜様が用意してくださったからだよ!マーレの分も、ほら!」
マーレ「うわー!ありがとうお姉ちゃん!……でも、なんでお姉ちゃんはズボンなのに僕はスカートなんだろ?」
シャルティア「今更でありんしょう?わた……わらわ……よし。わたしが信仰するとされる始祖カインアベルに対しても、何にも思い入れはありんせんしね」
アウラ「そうそう!わたしたちが信じるのは至高の御方々41人だけだからね!」
マーレ「そ、そうです!僕たちが至高の御方々以外に信仰を捧げるなんてありえません!」
シャルティア「……そういう言い方をされるとわたしの立つ瀬がなくなるでありんすが」
アウラ「でもシャルティアがその『ざこいべんと・ぼす』を信仰しているのは本当でしょ?たとえ、ペロロンチーノ様にそうあれと創造されたのだとしても」
シャルティア「ぐぬぬぬぬ……!」
デミウルゴス「アウラ、その辺で。シャルティアと仲が良いのは大変結構ですが、そろそろ本題に入りましょう」
コキュートス「……ソレデ、デミウルゴス。本題トハドウイウ意味ダ?」
デミウルゴス「その前にまずお伺いしたいのですが、皆さんは、クリスマスパーティーの話をお聞きしてどう思いましたか?」
シャルティア「どうって言われんしても、こんな綺麗なイルミネーションの中で、アインズ様と過ごせるなんて、ロマンチックな催しでありんすなーとしか思ってないでありんす」
アウラ「七面鳥とか普段と違ったものが食べられるのもいいよねー!クリスマスケーキなんて特においしそう!」
コキュートス「互イノ装備ヲ見直ス機会トイウノハ中々無イ。ソウ考エレバ、プレゼントトイウ形デソノ場ヲ設ケルノハ実ニ有意義ナ事ニ思エル」
マーレ「え、えっと、みんなで仲良くできることは良いことだと思います!」
デミウルゴス「――くくくく。……君たちは本当に至高の御方々が行われた催しがそれだけの意味しか持たないと思っているのかね?」
「「「「 ! 」」」」
デミウルゴス「アインズ様はおっしゃったそうです。この催しは『今後のギルドとしての攻略計画の修正など、ナザリックの発展に寄与するイベントであった』と」
シャルティア「その言葉には、どういう意味が込められているんでありんすか?」
デミウルゴス「アインズ様の真意はこれだけではわかりかねます。しかし、こうもおっしゃっていたそうです。『必要なものを予想しセンスの良さを競い合う』と」
コキュートス「ソレハ、プレゼントノ事ヲ指シテイルノデハナイカ?至高ノ御方々デ装備ヤアイテムヲ贈リ合ッタノハ、事実ダソウダゾ?」
デミウルゴス「ええ、ですからこれはダブルミーニングなのでしょう。贈り物のプレゼントと、意見発表の別名であるプレゼンを、ね」
マーレ「そ、それってつまり――」
デミウルゴス「……アルベドに先に言われてしまいましたが、概ねその通りです。付け加えるなら、装備も含めて互いの弱点を指摘し合うことも目的の一つであるといえるでしょうね」
マーレ「な、なるほど!流石アインズ様ですね!」
シャルティア「どうすれば、わらわもアインズ様の御心を理解できるようになるんでありんすかね」
アウラ「それは難しいかなー。アインズ様はちょっと頭良すぎるもん」
アルベド「駄目よアウラ。アインズ様の一言一言や行動には深い意味が込められているのだから、同じレベルは無理でも、言葉の裏にある真意を読み取れるように努力しないと」
コキュートス「ソウダナ。自ラヲ武器ミナシ、主人ノ意ニ従ッテ振ルワレル存在デハ、アインズ様ノ予想ヲ超エタ働キナド出来ルハズモ無イカラナ」
デミウルゴス「そうですね。せっかくの機会ですから、守護者各員でナザリックの利益につながる提案をしてみようじゃないですか。アインズ様にも、きっとお喜びいただけると思いますよ」
アインズ「ほう、つまり誰が最もナザリックに有益な提案ができるか競う、ということだな。なかなか面白い催しじゃないか」
アインズ「(何でクリスマスパーティーがそんな変なイベントになったんだ?みんなで和やかにプレゼント交換会ができればと思っただけなのに)」
ナーベラル「はい、守護者の皆様は、アインズ様の『ギルドとしての攻略計画の修正』という御言葉を聞いてこの催しの真意に思い至ったそうです」
アインズ「(俺のせいだった!『ギルドとしての攻略計画の修正』なんて恰好つけたけど、ただ単に手に入らなかったアイテムをいつ取りに行こうか?なんて話し合っただけなんだけど!)」
アインズ「そ、そうか、流石は守護者たちだな」
ナーベラル「はい、おっしゃる通りだと思います。それでは、まずシャルティア様のプレゼンです」
シャルティア「アインズ様、お手柔らかにお願いしんすぇ」
アインズ「うむ、緊張せずにのびのびとやるといい」
シャルティア「はい!」
アインズ「(はぁ!?)」
「「「「「たしかに……」」」」」
アインズ「(なんか守護者たちは納得してるし!)」
シャルティア「当然、与えられた今の仕事にも全員が満足して取り組んでいんしょう。しかし、こうも思ってしまうのでありんす!ナーベラルが羨ましい、と!」
アインズ「……そんな風に思われているのか?」
ナーベラル「はい。プレアデス月例報告会でも、ソリュシャンとエントマから嫉妬の視線を感じました。シズに至っては私が自慢しているとまで言ってきましたし」
アインズ「そ、それは、なんだか悪いことをしたな。嫌な思いをしているのだったら誰かと交た――」
ナーベラル「――とんでもありません!偉大なるアインズ様と、共に何かができる。それに勝る喜びがあるとは思えません!」
アインズ「あぁー……へぇー……そうなんだー……」
シャルティア「確かに、わたしたちにとっては御仕え出来るといわすことが給金。それ以上を求めることは不敬に当たりんしょう。しかし、しかしでありんす!欲をいえばもっとアインズ様の御傍にいたい、そう思うシモベは数多くおりんしょう!」
アルベド「その気持ちは否定しないわ。でも、アインズ様は深謀遠慮なる御考えに基づいて守護者に適切な配置を行っているのよ。それを崩すほどの具体案があるというの?」
シャルティア「や、やはり護衛の任務でありんしょうね!アインズ様の玉体を守護することこそ、わたしたちの本来の役目でありんすぇ!」
デミウルゴス「それはどんな敵や国相手を想定しているのでしょうか?それに護衛ということであれば私たち守護者も含めて、外出時には七十五レベル以上のシモベを五体連れて歩くように厳命されています。撤退時の壁になるにはそれで十分でしょうし、それが困難な相手であれば守護者がいようといまいと関係ないでしょう。むしろアインズ様の邪魔に――」
シャルティア「ぐっ……」
アインズ「――デミウルゴス、その辺にしておけ。シャルティアの主張は理解した。今すぐにという訳にはいかないが、守護者各員と共に仕事をする機会は設けよう。その方がお互いの見識も広がるだろうからな」
シャルティア「……はい、ありがとうございます」
コキュートス「アインズ様、ヨロシクオ願イ致シマス」
アインズ「うむ、あまり固くなりすぎないようにな」
コキュートス「精一杯努力シタイト思イマス!」
コキュートス「ワタシガ提案シタイノハ、アインズ様ト守護者デノガチバトル……訓練ノ機会ヲ作ル事デアリマス!」
アインズ「(えぇ……)」
「「「「「なるほど……」」」」」
アインズ「(守護者たちはこれも納得できるの!?)」
コキュートス「今マデノ実験結果カラ分カルヨウニ、ワタシ達ハ武技ヲ身ニ付ケル事ハ出来ナイデショウ。ナラバ、最低デモ、コノ身ニ宿ル全テノ力ヲ余スコトナク使エルヨウニナラナケレバト思イマス」
アルベド「今のままでは、十分に実力を発揮できないと?」
コキュートス「ソウデハ無イ。今ノワタシノ力デモ、侵入者ヲ問題無ク撃退スル事ガ出来ルト自信ヲ持ッテ言エル」
コキュートス「アインズ様ガ、シャルティアニ勝利ナサレタカラダ。不敬ヤモシレンガ、ワタシノ見立テデハ、アインズ様ノ勝率ハ三割程ダッタ」
アウラ「でも、アインズ様の完全勝利だったんだよね!」
コキュートス「ソウダ。戦力的不利ヲ、戦術デ引ッ繰リ返シタンダ。ソンナ事ハ、ドノ守護者デアッテモ出来ナイダロウ」
デミウルゴス「そうですね。少なくとも私には出来ません。しかし、必勝の土台を用意できなければ、戦うという選択肢は避けるべきではないでしょうか?」
コキュートス「ソウモ言ッテイラレナイ。ワタシ達ハ、ナザリックヲ守ル階層守護者ナノダカラ。例エ相手ガ自分ノ実力ヲ上回ル強者デアッテモ、勝利ヲ収メナケレバナラナイ。ソノ確率ヲ上ゲル為ニハ、強者トノ訓練ガ不可欠。ソウ思ッタノデス」
アインズ「ふむ、一考の価値はありそうだな」
コキュートス「アリガトウゴザイマス!アインズ様!」
アインズ「(この喜び様……もしかして、コキュートスは俺と戦ってみたいだけなんじゃないか?武人建御雷さんも強い人と戦ってみたい節があったし……)」
アインズ「元気よく大きな声で発表するんだぞ?」
アウラ「はい!アインズ様!お任せください!」
マーレ「は、はい!頑張ります!」
アウラ「私たちの提案は、近隣諸国の詳細な地図の作成です!」
アインズ「(おー!やっとまともな提案が出てきたよ!)」
「「「「……」」」」
アインズ「(おや?守護者たちの反応が悪いな。結構良い意見だと思うんだけど)」
マーレ「げ、現状ナザリックに存在する地図は、この辺り一帯しか記載されていない縮尺や地形も適当なものしかありません。それに人間の国家が基本で、亜人の国家はたった一つしか載っていません」
アウラ「もちろんアインズ様が調べてくださった情報を書き込んでいるので、市場に出回っている物よりはるかに精度は上です。しかし、情報が足りていないのも本当なので、実際に私たちで調査するしかないと思います!」
アルベド「……それは誰に行って貰おうと考えているのかしら?」
アウラ「当然、提案者の私とマーレ。そして、アインズ様も一緒に来ていただきたいと考えているよ!」
アインズ「(また俺!?)」
アウラ「わかってないなーシャルティアは。動物の気配を探れるレンジャーであるあたしと、探知系魔法に長けているドルイドであるマーレ。そして未知の国家や部族を発見したときに対応を伺うためにアインズ様。この布陣が完璧なわけよ!」
コキュートス「メッセージヲ使ッテ、ソノ都度アインズ様ニ尋ネレバ良イノデハナイカ?」
アウラ「こ、交渉ごとは顔を合わせてやらないと有利に進まないし!」
マーレ「そ、それに実際に地形を目で見てみるのも大切なことです。地図だけではわからない情報もあると思います!」
デミウルゴス「……それを言ってしまうのは本末転倒ではないのでしょうか?」
アウラ「ほ、ほら!ハムスケみたいなレアの価値が分かるのもアインズ様しかいないし!」
アインズ「(……困っているみたいだな。まあ、甘いかもしれないけど二人ともまだ子供だし、これだけできれば十分だろ。本音は保護者を連れて遠くに遊びに行きたいってだけだと思うけど、たまの息抜きは必要だもんな)」
アインズ「よろしい!二人の熱意は伝わった!地図作成の遠征、考慮するとしよう」
アウラ「アインズ様!本当ですか!?」
マーレ「や、やったね!お姉ちゃん!」
アインズ「お、大本命のデミウルゴスか」
デミウルゴス「ご期待に応えられるよう全力で務めさせていただきます」
デミウルゴス「私の提案は守護者やシモベたちへの教育の機会を設けることです」
アインズ「……ほう」
アインズ「(是非、その機会には俺も混ぜていただきたい!)」
「「「「 ! 」」」」
アインズ「(守護者たちの顔色が良くないな。まるで怒られるのが分かっている子供たちのような表情だ)」
デミウルゴス「現在、私も含めた守護者全員が、アインズ様のご期待を超える働きをお見せできていません。そればかりか、アインズ様に多大なるご迷惑をかける失敗をしでかした者もいる次第です」
シャルティア「……ひっ!」
アウラ「そうだね。そういったマニュアル的なものがあれば、わたしたちも、シモベたちも動きやすくなると思うよ!」
デミウルゴス「はい、加えてナザリックの今後の戦略も周知していくべきでしょう」
コキュートス「アインズ様ノ御考エヲ少シデモ理解シ、ナザリックニ有益ナ提案ヤ行動ヲ促ス為カ?」
デミウルゴス「その通りです。もちろんアインズ様の深い御考えの全て理解することは到底叶わないでしょうが、ナザリックがどのような方向性を持って動いているかを知ることは、その英知の一端に触れることに繋がるでしょう」
アインズ「(そんな大層なこと考えてないよ!何、ハードル上げてるんだよ!)」
デミウルゴス「私やアルベドが適宜指導していくのも考えましたが、ここはやはり、ナザリック最高の知恵者であるアインズ様に御教授いただくのがよろしいかと存じます」
アインズ「(……はぁ!?)」
アインズ「そ、それは、駄目だな」
デミウルゴス「な、何故でしょうか?」
アインズ「(俺がデミウルゴスたち以上に教えられることなんてほとんどないからだよ!)」
アインズ「す、すべてを私が教えては成長できまい?あとは、な、分かるだろう?デミウルゴス?」
デミウルゴス「……なるほど、そういうことでしたか。アインズ様の深遠なる御考えに気付かなかったこの身を恥じる思いです!」
アインズ「(ごめんデミウルゴス!深読みしてくれてるけど深遠なる御考えなんて全然ないよ!)」
アインズ「……よい。今後もナザリックの発展に繋がる知恵を出していってくれ」
デミウルゴス「はっ!次こそはアインズ様にご満足いただけるような提案をさせていただきたいと思います!」
アインズ「アルベドか。守護者統括に相応しい発表を頼むぞ?」
アルベド「はい!きっとお楽しみいただけると思います!」
アルベド「私が提案したいのは、ナザリックのさらなる戦力の強化です」
アインズ「(……お?意外と真面目な提案だな。こう言っちゃあなんだけど、アルベドはもっとぶっ飛んだ意見をしてくるかと思ってたよ。いや、これでいいんだけど)」
「「「「「 ? 」」」」」
アインズ「(……守護者たちも戸惑っているみたいだな)」
アルベド「今後ナザリックは、支配領域をさらに広げていくことになるでしょう。それに伴い、領地経営を任せられる者が不足しているように感じます」
アウラ「アインズ様が創られたアンデッドがたくさんいるけど、それじゃ足りないの?」
アルベド「ええ、アインズ様が創られたとあって、優秀な者ばかりよ。けれど私が求めているのは、私やデミウルゴスに匹敵する知恵者なの」
マーレ「そ、それは難しいと思います。アルベドさんたちに匹敵する存在なんて、ナザリックでもパンドラズ・アクターさんくらいしかいませんし」
アルベド「それでも必要なのだから仕方ないわ。一つ二つの都市ならば、今いる者たちでも教育すればそれなりに使えるようになるとは思うけど、アインズ様が見ているのはもっと先の世界。ならば、今のうちにそういった人材を集めておくことに損は無いわ」
アルベド「まずは有能な他勢力の者をこちらに引き込んでいこうと思うわ」
デミウルゴス「ああ、彼女のことですね?」
アルベド「ええ、あなたに紹介してもらったあの子のことよ」
シャルティア「……うー!こっちにも分かるように説明してくんなまし!」
アインズ「(そうだぞー。アルベドとデミウルゴスの雑談は情報収集にもってこいなんだから、二人だけにしかわからないような三人称を使うのはやめてくれないと)」
アインズ「アルベドの意見はよくわかった。では、そのような知恵者を集めるために、私はどのように行動すればいい?」
アルベド「それではまず、私とアインズ様でご子息をお作りいたしましょう」
アインズ「…………はぁ!?」
アルベド「ナザリックの最高支配者であり最強の知恵者でもあるアインズ様と守護者統括である私。生まれてくる子供の力は、さぞナザリックの強化に役立つことでしょう!」
アインズ「いやいやいやいや!子供はそういった目的で作るものではないだろう!それにそんな理由で生まれてくる子供が可哀そうではないか!」
アルベド「もちろん、どんな子供が生まれても愛情は注ぎます!もちろんアインズ様の次にですけど!……くふー!!」
アインズ「あ、アルベド、落ちづ――っげぇ!な、何をする!」
アルベド「メリー・クリスマス!性なる夜に神の子を宿らせてください!」
アインズ「馬鹿な真似はやめろ!私の上から降りろ!」
アルベド「ああ、今日は私の中にホワイトクリスマスが舞い散るんですね!」
アインズ「訳の分からんことを言うな!おい!こいつを引き離せ!」
シャルティア「おんどりゃー!抜け駆けは許さんぞー!」
アウラ「ややこしくなるから、あんたは黙ってて!」
「アルベド様、御乱心!」「アルベド様、御乱心!」
12月25日はクリスマスでした。
オーバーロードのアニメ第2期は1月9日から放送開始です。
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- 2017年12月26日 23:21
- うーんこの低クオリティ
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