ホテルとなる2基目のモジュール内には寝室が4つ用意され、各部屋には大きさ9インチの窓が設置されます。また2つの医療衛生設備と、ラウンジも備える予定。ラウンジには16インチの窓がつき、巨大な地球や月の姿を楽しめます。
このような計画が出てきたのには、米国でボーイングおよびSpaceXによる飛行士輸送の開始後も、ソユーズの切符を買い求める顧客を確保するため。ただ、まずはホテルとなるモジュールの予算が必要となります。少しでも早くホテルを完成させたいならば、事前に予約金として400万ドル(約4億5000万円)を収められる宿泊客が12人必要とされます。
そして2022年に(予定どおり)ホテルが開業できたならば、年間6人の宿泊客を確保すれば、ISSが運用を終了する2028年までの7年間で建設費用をペイできます。
いずれにせよ、本気でホテルを運用しようというのであれば残された時間はあと僅か。いますぐにでも客探しと建造を開始しなければ、すぐにも時間的に手遅れになってしまいます。ただ、ロシアには自国の宇宙ステーション ミール を長年運用した実績もあります。素人考えではあるものの、退役するISSそのものをロシアかどこかの企業が買い取って整備し、本格的に宇宙ホテル化すればいいのではと思えなくもありません。