画面の大きさは4Kとしては今や小さめとなりますが、パネルの駆動方式はAH-IPSタイプ。廉価版4KディスプレイにありがちなTN駆動タイプではありません。パネル表面はノングレアタイプ。
基本仕様としても、コントラスト比は最大500万:1、応答時間はGtoG Highで5ms、色域はNTSC比率72%と、LGエレ製品らしくしっかりとした水準です。
対応リフレッシュレートは60Hzで、映像入力はHDMI 2.0端子×2とDisplayPort×1。AMD Radeonシリーズのティアリング(ゲームなどで発生する画面乱れの一種)を防止する可変リフレッシュレート技術『AMD FreeSync』にも対応。さらに内部フレームバッファを経由せずに映像を表示し、遅延を低減する『DASモード』も搭載します。
設定に関しては、LGエレ製ディスプレイで評価の高いジョイスティック操作を採用。さらにWindows/Macから設定操作を可能にするコントロールアプリ『OnScreen Control』も付属するため、手元のマウスやキーボードからの設定も可能です。
付属のスタンドは高さ調整こそできないタイプですが、前向きに2度、後向きに20度のチルトが可能。さらに100mmのVESAマウントホールを備えるため、市販のアームなどが使えます。
なお隠れた特徴として、入力端子が背面側に向いている(昨今多い底面側の向きではない)点も挙げられます。背面側にケーブル端子のスペースが必要になるため、設置取り回しの点ではデメリットですが、ケーブルの装着に際しては比較的容易です。
本体サイズはスタンド付きで554×421×202mm(幅×高さ×奥行)、スタンドなしで554×333×61mm(同)。重量はスタンド付きで4kg、スタンドなしで3.4kg。画面が小さめだけあり、4Kディスプレイとしては比較的軽量な点もポイントです。メーカー保証は3年間。
本モデルは上位機種で採用されているナローベゼル設計やHDR映像ソースへの対応、USBタイプC入力などの特殊機能こそ持ちませんが、PC用の4Kディスプレイとしては水準以上の機能を備えた機種。3万円台前半で購入できるのであれば間違いなくお買い得と言える水準です。
この価格水準であれば、2018年の年明けは4K環境で、と思い切ってみるのも良いのではないでしょうか。