333以下は筆者の知人をモデルにしたフィクションだが、これを例に考えてみたい・・



「ヒカキンが目標」痛いユーチューバーの末路


児玉ユキオ(仮名)は30代の独身。あだ名は「チャラ男」で、モットーは「会社の仕事は適当に流して、オレは副業で稼ぐ」だ。あるとき、彼は「ユーチューバーになったよ〜。商品をバンバン売りまくるよ〜」と周りに触れ回っていた。

動画を再生すると、いきなり登場するのは生活臭が漂うアパートの一室だ。青白い蛍光灯に照らされた食卓のうえに、ポツンとトースターが置いてある。
数秒間、画面が上下して「なんだろう」と思って見ていたら、いきなりヨコから彼の大きな顔が出てきて、思わずのけぞった。ホラー映画のようだ。しばらくすると、彼は無表情でボソボソと語り始めた。

「……あれ、いいのかな。えっと……。あ、はい。こんにちは。ユーチューバーのユキオです。今日ご紹介したいのは、ですね。あのー。象印の、えーっと、はい、トースターですね。ボクはこのー、トースターを先週買ったばかりなんですけど。前の機種はたしか、ええーっと、10年ほど使っていまして……」


ユーチューバーを“マネジメント” 「UUUM」が上場(17/08/30)



こうして書き起こしてみても、彼がなにを言っているのか「まったく意味不明」なのがよくわかる。勢いが取り柄だった男の見る影もない。つらくなって数十秒で動画を止めた。

ユキオはこんな調子で、デジカメ、リュックサック、ビジネス書、洗剤と、まったく脈絡がない商品の紹介動画を十数件アップしていた。コメントはゼロ。再生回数は最高で数十回だ。


「スマホがあれば、ユーチューバーに速攻でなれる」と考えた彼は、スマホで動画を撮影してすぐに動画をアップしていた。編集を一切していないため、とても見てはいられないクオリティだ。痛いユーチューバーという言葉が頭に浮かぶ。

「オレは副業で稼ぐ」と豪語するユキオは、かつて確実におカネが入るからと「せどり」をやっていた時期がある。


ヒカルさん VALU騒動が話題となったが・・



「せどりで月100万円売り上げる人もいる」と聞いたユキオは、さっそく古書のせどりに挑戦したが、現実は厳しかった。仕入れはブックオフなど中古書店を巡回するのだが、売れそうな本を見つけるまでにとにかく時間がかかる。
仕入れたからといってすぐ売れるわけではないため、ワンルームの狭い部屋には在庫の本が積み上がり、床は足の踏み場もない。

さらにネットへ商品を登録する作業、注文が来るとすぐに発送する作業、と手間がばかにならない。いつ来るかわからないネット注文に対応するため休めず、忙しいうえに、売れても利益は1冊当たり数十円から数百円とわずかだ。

疲れ果てた彼は在庫の含み損を抱えたまま「これからはユーチューバーの時代だ!」と言いだし、せどりからユーチューバーへ転身した。その結果は、先ほど紹介したとおりだ・・

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YouTuberってこんなに恥ずかしいのよ