ハワイで「ミサイル飛来」の誤報、そのとき市民はどう感じたのか…現地の反応いろいろ
アメリカ・ハワイ州で、1月13日午前8時7分に「緊急警報。弾道ミサイルの脅威がハワイへ接近中、ただちに避難を。これは訓練ではありません」という緊急メールが一斉送信されました。
当局の職員がボタン操作をミスしたことによる誤報だったのですが、北朝鮮から核弾道ミサイルが飛んでくるのではと、ハワイ中がパニックになったそうです。
海外掲示板の「現地の人に質問、どんな衝動的な行動をとりましたか?」というスレッドから、コメントを抜粋してご紹介します。
●70歳の父親は2本(4斤相当)の食パンを、洋服ダンスに隠れながら食べていたそうだ。父親は「後悔しているのは、また買わなきゃいけないことだけ」と言っている。
↑もっとも親父らしい行動だな。「このパンが無駄になるなんて許せん!」
↑笑える。パンが彼の幸せの食品? 私ならチーズケーキとかにするけど。
●うちの会社では昨晩すごいジョークが交わされていたよ。9か月後に赤ちゃんがたくさん生まれてベビーブームになるんじゃないかってね。
↑これから核で吹き飛ばされるってときに、オレは男としての自信がないな……。
↑オレなら今までにないほど自信満々になる。
↑それでも大したことはなさそう。
●良い回答は2年後に出てくると思う。その日に人生を変えるような決断を下した人が、結果を出すことで。
●町の中心部に住んでいる。
彼女と2人でベッドに座り、一緒に大きな島に行ったときの写真を眺めながら「愛してるよ。さっと速く済めばいいな」と言った。
最も奇妙なことは今こうして生きていること。昨日は完全に死ぬということを受け入れて、それが起こらなかった今の状況がとても変である。
●これは自分ではなく、友人がちょうどハワイの祖父を訪ねていた。
彼はスマホに最初の警報を受け取ると、すぐにクリントンが滞在していた家まで行き、シークレットサービスに何が起こっているのか尋ねた。するとみんなガスマスクを着けていたそうだ。
●自分の後悔は、緊急用の水を車の後ろのコンテナに満タンにしたことだ。今150ガロンの水でブロックされていて動けない。
●マウイ島の職場にいた。妻は家に子どもたちといた。みんなに落ち着くようにと家に電話した。全員が一緒にいることがわかったら、自分は職場の同僚と3階に行って爆発音か何かを待っていた。
サモア人の大柄な上司に、みんなでハグをすべきだと伝えた。そうすれば、時が経てばポンペイ市のヴェスヴィオ山の大噴火のように、みんなで凍ったまま発見されると伝えた。何事もなかったので、その日はずっとぎこちない感じになった。
●警報を受けた友人からの電話で起きた。そして自分のスマホを見てメッセージを読んだ。インターネットで検索をしたが、これについてカバーしているものは何もなく、余計に怖くなった。
きっと政府の陰謀か何かで、他国の人々には知らせてないのだと思った。掲示板のハワイのスレへ行くと、みんな同じ警報メッセージを受けたと言っていたが、真偽についての情報はなかった。
避けられない死を前に、これまでの人生について満足しはじめた。最期はゆっくりと苦痛に焼けていくところを想像し、そこから小さな不安に陥り、次の30分ほどは震えていた。
●4年間アルコールを断っていたのに、酔っぱらった。
●自分は妻とベッドにいると決めた。
どこも安全な場所はない。どこに行くにも間に合わない。そんなときは一番好きな人と一番快適な場所を選ぶ。
●近い将来に実際の警報がハワイに来たところを想像しよう。公共の信頼は最低になっているだろう。
●自分はホステル(簡易宿泊施設)にいた。
男だけど、他の宿泊客は全員女性で、自分と同じ年齢だった。全員が同時に警告メッセージを受けた。そして顔を見合わせた。もう僕は何をしたらいいかわかっていた……
ぎこちなく、ジョークで泣く彼女らを慰めた。全然ロマンチックじゃない。
●ハワイに住んでいる。
正直に言うと自分だけがパニックにならなかった。
職場でデータ入力をしていた。自分の目前で爆発する核ミサイルに対してできることは何もないと思った。
ミサイルが空にある段階でどうにかしなくちゃならないし、いずれにせよ何もできることはないが、生き残る気がした。
どっちにしろ何も変わらないだろうから仕事を続けた。
部長は違った。いきなり服を脱ぎだし、CEOの机の上で、妻と電話で話すCEOの目の前で、なんと自慰行為を始めたんだ。CEOがショックなのは核ミサイルなのか、部長が自分のデスクで破廉恥な行為を始めたのかわからなかった。
どちらにしても自分は1つ目のスプレッドシートがほぼでき上がり、仕事に集中していた。
30分後に誤報だと連絡が入った。すさまじく気まずい状態だった。部長はクビになり、自分は一時的に彼のポジションに昇進された。まだ正式になるか、外部からポジションの人を雇い入れるかはわからないが。
↑それが嘘だとしても一番おもしろかった。
↑オレは信じたい。
↑(本人)嘘ではない。その部長の解雇された手紙のコピーも持っている。
●自分はもう何をしていいかわからなかった。そこで妻とクレイジーになることにした。バースデーケーキを彼女の体にぬりたくった。
●大学に行く途中で母親から電話があった。そこで登校するのをやめて犬と遊ぶことにした。死ぬなら犬と一緒にいたいと思ったんだ。誤報とわかってからは大学に行ったよ。
それから、みんなが要求するだろうから犬の写真。
●ダイビングをしにホノコハウに行った。100フィート水面下なら、どこよりもいいかなと。
誤報が取り消されるまでに38分もかかったこともあって、大きなパニックとなったようです。
もうすぐ死ぬかもしれない警報を受け取ったとき、どんな行動をするかはその時になってみないとわからないものですね。