【閲覧注意】宇都宮市に「幼児の頬をかじり取る」恐怖のゾンビ現る！？【昭和の怪奇事件】

2018年01月20日：22:00

本当に存在した食人鬼「マイアミゾンビ事件」

オカルト界の有名な事件に「マイアミゾンビ事件」というものがある。

「マイアミゾンビ事件」とは2012年にフロリダ州マイアミで発生した傷害事件の俗称で、犯人はこれまで架空の存在と思われた「ゾンビ」ではないのか、とされている。

簡単ではあるが「マイアミゾンビ事件」の概要をご紹介しよう。

2012年5月26日の日中、マイアミとマイアミビーチをつなぐフリーウェイの脇道で地元のホームレスが男性に襲われ助けを求めていると近隣住民からマイアミ署に連絡が入った。通報を受けた地元の警官はその場で驚くべき光景を目にする。

なんとホームレスの男性が若者風の男性から頭から噛み付かれ血まみれになっていたのだ。

「おい！やめろ！」と警官は拳銃を向けたが噛み付き男性は怯まずホームレス男性を襲い続ける。警官は何度か威嚇射撃を続けたが止まらないため、警官もやむを得ず噛み付き男へ発泡。銃弾は噛み付き男に被弾したが、男は倒れずひたすらホームレスをかじり続けていた。最終的に6発の銃弾が男に浴びせられた。男はようやく絶命したものの、噛まれた男性は血まみれとなり気絶していた。人を食べる、そして不死身の体、これはまさに「ゾンビ」である。

マイアミを恐怖に陥れたゾンビ男の名前はルーディ・ユージンという32歳の男性で、彼もまた被害男性と同じホームレスだったという。またルーディ氏を検死解剖したところ胃袋からは人肉は見つからず、代わりに大量のドラッグが見つかったという。このことから、ルーディ氏は薬物による錯乱で一時的に凶暴化してしまったのではないかと見られている。

なお被害にあったホームレス男性は、救出された時は左の眼球が食べられ、鼻や顔の一部が欠損するなどの重症であったが、幸い一命は取り留めたという。

これが、かの有名な「マイアミゾンビ事件」の概要である。

だが実は、このマイアミゾンビ事件と非常に似た事件が1974年（昭和49年）の日本で発生していたのだ！

1974年宇都宮市に幼児をかじるイレズミ男が現れる…！

1974年10月10日の毎日新聞の社会欄に異様な見出しの記事が掲載されている。

包帯巻きにされ横たわる幼児の写真に「ホオかじり取られる」というショッキングな見出しのこの記事は、栃木県宇都宮市で発生した奇妙な「食人事件」を報じたものだ。

記事によると10月9日午後3時頃、閑静な住宅街に「ギャー！」という子供の叫び声が響いた。近所の主婦が叫び声の聞こえた住宅へ駆けつけるとそこには目を覆いたくなるような光景が繰り広げられていた。

なんと玄関先でパンツ一丁で肩に大きなイレズミをした若い男が、その家に住む幼稚園生の子供の頬をかじり血まみれにしていたのだ。周囲には子供のものと思われる肉片が転がっており、板の間には血の跡がべっとりと付いていた。

悲鳴を上げた主婦の声に驚いた男は、パンツ一丁のまま住宅街を逃走。そのまま行方をくらませ、今も捕まっていないという。

頬をかじりとらた幼児は、右目の下から10cmほどの肉がえぐられ約1ヶ月の重症。事件発生当時、被害にあった幼児以外は家を留守にしていたため、被害を防ぐことはできなかった。

記事では言及されていないが、パンツ一丁に大きなイレズミで人を食べるというビジュアルはまさしく今で言うところのゾンビそのものであり、2012年の「マイアミゾンビ事件」と非常に酷似している。

恐らくは1974年の宇都宮ゾンビ事件もマイアミと同じドラッグ患者による錯乱と思われるが、ここ日本にもゾンビ事件が発生したということでもあり、本事件は今後、ゾンビの正体を検証する大きな資料になるのではないかと思われる。

読者の皆さんも、ゾンビ（？）には十分注意するべし。彼らは平和な住宅街にも突如、現れるかもしれないのだ。

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参考文献：毎日新聞縮刷版

文：穂積昭雪（昭和ロマンライター / Atlas編集部）