1 :以下、名無しが深夜にお送りします HtA9ZRFo
キャラ崩壊注意
2 :以下、名無しが深夜にお送りします HtA9ZRFo
廃校決定後

ダイヤ(一体何が悪かったのでしょうか)

ダイヤ「はあ……」

ダイヤ(努力が足りなかったのでしょうか?それともわたくしたちに魅力がなかったのでしょうか?

    いえ、みなさんは素晴らしい才能を持っていますし、全力を尽くしましたわ。それなのに……)モンモン

ダイヤ「はあ……」

ダイヤ(でもどうしようもないのですわ。もう決まったこと。でも……、でも……、)モンモン
3 :以下、名無しが深夜にお送りします HtA9ZRFo

ダイヤ「ああああああああああああああああああああああああああ!」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします HtA9ZRFo
ドゴォ!ドゴォ!

ルビィ「おねえちゃあ、どうしたの!?」ガラッ

叫び声と大きな音を聞いて、部屋に駆け付けたルビィが見たのは――

ダイヤ「ふざけるな!ふざけるな!」ドゴォ!ドゴォ!

琴を壁に叩きつける姉の姿だった。
5 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
ルビィ「やめて!おねえちゃあやめて!」

ダイヤ「止めないでくださいまし!こんなもの!」ドゴォ!ドゴォ!

ルビィ「やめて!どうしてこんなことするの!?」

ダイヤ「どうしてですって!?いらないものを壊しているだけですわよ!」ドゴォ!ドゴォ!

ルビィ「なんで!?おねえちゃあ、あんなにお琴のお稽古してたのに!」

ダイヤ「そんなの関係ありません!わたくしがやりたいのは……」ドゴォ!
6 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..

ダイヤ「ロックですわああああああああああああああああ!」

ドゴォオオオ!
7 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
鞠莉の家

鞠莉「♪~♪~」シャカシャカ

鞠莉(やっぱりハードロックはエクセレントね!)

ガラッ

鞠莉「ん?」

ダイヤ「こんばんは。突然ですが、ロックバンドを組みませんか?」

鞠莉「ワット!?」
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次の日の朝

ルビィ「結局、おねえちゃあは家を出てったきりで……」

善子「ええ!?それ大丈夫なの!?」

花丸「心配ずら……ってあれ!ダイヤさん!校門のとこ!」ユビサシ

ルビィ「えっ?」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
鞠莉「てめえらの心!」ドラム ダイヤ「ぶっ壊してやりますわ!」ギター

バンバンバンバンバン(ドラムの音)

善子「なにやってるの……こんな人目につくとこで……」

ルビィ「おねえちゃあ……」

花丸(ルビィちゃんもショック受けてるずら)

ルビィ「かっこいい!」

よしまる「そっち!?」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
ダダダダダダ

ルビィ「おねえちゃあ!わたしベースやりたい!」

ダイヤ「大歓迎ですわあ!」ジャカジャカ

善子「ちょ、ちょっとルビィ!ていうかダイヤはなにしてるのよ!」

ダイヤ「善子さんはボーカルがやりたいんですのね!?わかりましたわ!」ジャカジャカ

善子「言ってない!」

花丸「とうとうダイヤさんがおかしくなっちゃったずら」
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先生「こらぁ!あなたたち何をやってるんですか!」

ダイヤ「ロックですが?」キョトン

鞠莉「?」

先生「いやそういうこと言ってるんじゃないし……あの、迷惑になるからやめてもらえる?」

ダイヤ「いやですわ」キッパリ

先生「やめなさい。だいたい黒澤さんは生徒の模範たる生徒会長なのに……」

ダイヤ「だからなんなんですの!」

先生「!?」ビクッ
12 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
ダイヤ「浦の星はもう終わりなんですわ!学校を、生徒を守れない生徒会長なんか何の意味もありませんわ!くだらない!」

先生「……」

ダイヤ「ああ、もう本当に……くだらない」ポロポロ

鞠莉「ダイヤいくわよ!ネクストミュージックは……」

先生「やめなさい!」

花丸「そうずら!ヤケになっちゃダメずら!」

善子「ヨハネたちにだってまだできることはあるはずよ!」

ダイヤ「わかってますわ!そんなこと!」

ルビィ「じゃあなんでこんなこと……」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
ダイヤ「でもわたくしは『いま』悲しいんですの!何もできなかったわたくし自身に腹が立ちますの!
    
    こうするしかありませんの!ギターを弾かずにはいられませんの!ああ、本当に気が狂いそうですわ!

    もうなにもかもぶっ壊してやりたいんですの!」ポロポロ

花丸「ダイヤさん……」

ダイヤ「ううう……」ポロポロ

善子「……歌ってあげるわ」スッ

ダイヤ「えっ?」ポロポロ

善子「ボーカル、やってあげる」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします 7pTJdN..
ルビィ「ルビィはベースね」

花丸「マルは……タンバリンかな?楽器なんてできないけど、協力したいずら」

ダイヤ「みなさん……!」ポロポロ

善子「だから、もう泣かないで」ナデナデ

ダイヤ「ありがとう……」

先生「……今日は見逃してあげます。練習は部室でするように」

ダイ鞠よしまるビィ「はい!」
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ダイヤ(それからというもの、わたくしたちは演奏に明け暮れました。ロックは、わたくしの心の底に溜まった「何か」をすこしずつ溶かしてくれました)

ダイヤ(わたくしたちのロックバンド『Z ULA(ツェット・ウーラ)』は、全校生徒の前で最初で最後のライブを開きました)

ダイヤ「最後の曲、聞いてください」

ワーワーワーワーダイヤサマー

ダイヤ(ああ、なんて甘美な痛みなんですの――)


おわり