180 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2006/12/18(月) 05:01:57 ID:skJoams3
ちょっと思い出した、SC内のイベントで1週間位マネキンのバイトをした大昔の話。

そこは客寄せに子供が塗り絵したり、工作したりできるコーナーがあったんだけど
毎日開店と同時に来て、閉店まで店内に入り浸っている男の子がいて
乱暴するし、他の子供達にいたずらして泣かせたり備品を壊したり
バイトの女の子が注意しても全然聞いてくれなくて、皆が手を焼いてた。
でも途中からその子にだけ名前で呼びかけたり、画面いっぱい滅茶苦茶に
殴り書きした塗り絵を見ても、「描いてくれてありがとうね~」って
何を描いたのか丁寧に話を聞いたりして、バイトの中の必ず1人は
その子だけにつきっきりになって構うようにして、些細な事を褒めたりしてた。

そしたら最初はこっちをバカにしてたのに、数日後には頼みもしないのに
私たちの手伝いをしてくれたり、来場する小さな子の面倒をみたりと
別人のように落ち着いた、優しい子になったんだ。
特に最初の頃は赤や黒しか使わなかった塗り絵(下絵を無視してガーッて塗り潰すだけ)も
すっごく繊細に縁取りをしてから綺麗な配色で上手に塗るようになって
それを褒めると小さい子に塗り方を根気良く教えてやったりしてた。

その後、何で毎日ここに来てるのか=幼稚園とかはいいのか?聞いたら
母親が毎朝パチンコの開店に合わせてこの子をSCに放り込んで
閉店後は近所をぶらぶらして母親が帰ってくるまで待っているんだ、って…
当然毎日昼も抜き。幼稚園へは行(かせて貰)っていないと言ってた。

イベントの最終日「今までありがとうね、○○君のお蔭でとっても助かったよ」って
お別れの挨拶したら「もう明日から来ないのか?」とだけ聞いて、
怒ったような顔で黙って泣いてるその子を見て、すごく切なかった。
今でも時々あの子の事を思い出すと、その後どうしたか気になると同時に
パチンカスなDQ母に無性に腹が立つ。