反面、他のスマートグラスのように写真や動画などをカラフルに表示はできず、表示は赤単色で解像度は400x150に留まります。
用途としては、電話相手の誕生日を表示する、キッチンでレシピを表示するといった情報通知を想定しているようです。Bluetoothでスマートフォンと接続するほか、本体にも加速度計やコンパスなどの各種センサを搭載しており、頭の動きや向いている方法なども検出できるといいます。また、プロトタイプにはマイクが内蔵されていませんが、将来的には音声AIアシスタントとの連携も考えているとのこと。
シンプルとはいえ、なんらかの表示が常に視界にあるのは邪魔なもの。しかし、Vauntはやや下方、正面から約15度下に表示され、そこに視線を合わせない場合には表示されない仕組みです。またレンズで反射させているものの、外からは注意深く見ても、角度によって赤いマーカーが見える程度とのこと。
インテルは、この自然な見た目で、使用していることを気づかれない「社会的なコストの低さ」も重視しているようです。
ハードがいくら良くても、肝心なのはそこで何が出来るかを決めるソフト部分。これについては年内に早期アクセスプログラムを開始し、SDKを開発者に開放するとのこと。これにより開発者らに新しいユースケースを考えてもらうのが狙いです。
Vauntはまだプロトタイプの段階。このデバイスが広く受け入れらるのかは未知数ですが、これまでに登場したどのスマートグラスよりも可能性がありそうです。