この特許は2017年7月に提出され、2018年1月から公開中です。その仕組みは、スタイラスの動きを様々なセンサーの組み合わせによってトラッキングするというもの。
ペン先に内蔵された力覚センサーが描画面にタッチした/離したを判定し、モーションセンサーやカメラ、または「電磁気ベースまたは音響ベースの三角測量スキーム」のうち一つ以上を含む様々な方法により3次元的に位置を検出するとされています。
スタイラスペンの使い道としては、空中に書かれたテキストをデジタル処理する方法や、円柱を3次元的に描画する方法も例示。作業中のコンピュータ画面にすぐさま反映され、より手軽かつ直感的に3D設計ができそうです。
すでに発売されているアップル製スタイラスペンといえばApple Pencilのみ、しかもiPad Pro専用で他のデバイスには使えません。もしも、この特許が製品化されたなら、MacBookなどより多くの機器のクリエイティブな可能性が広がりそうです。
とはいえ、アップルが取得した特許の多くは製品化されていません。2016年にもジョイスティックやエアマウスのようにも使えるPC用スタイラスペン「STYLUS WITH INERTIAL SENSOR」の特許登録が明らかになりましたが、未だに続報がないままです。
なお、今回の特許図面の一つにはタッチスクリーン内蔵のiPodやラップトップPC、スタイラス対応のiPhoneらしきイメージも含まれています。こちらの方も商品化を望みたいところかもしれません。