656: おさかなくわえた名無しさん 2015/12/29(火) 11:04:04.89 ID:61ol891p
忘年会で毛ガニが一人1匹ずつついた(数え方が「匹」でいいのか知らんが)。
皆が黙々と食べてる中、経理の吉田さん(仮名)は
チマチマと身を剥いては器に入れていた。
ぜんぶ剥いてからゆっくりと食べるつもりらしい。
普段からチマチマした人だけど、こういうところも同じだなぁ
と思いながら俺は自分のカニを食べていた。
吉田さん(仮名)がカニを剥いている様子を、
忘年会の最初から全開で日本酒の徳利2本一気のみとかして
すでに出来上がっている営業の北林(仮名)がじっと見ていた。
こいつはいつも宴席で何かをやらかす奴で、
自分じゃ面白いと思ってやることがぜんぶ滑るタイプ。

やがて吉田さん(仮名)がカニを剥き終わり、
ビールをチビチビと飲みながらカニを食べようとしたとき、
北林(仮名)が吉田さんのところに寄ってきて
「いただきまーす!」とそのカニを一気食いしてしまった。
周囲の空気が固まってるのを察した北林(仮名)が今度はカニを口の中から器に出して
「すみません、やっぱり返します。俺カニアレルギーだった。ギャハハハ」
と馬鹿みたいに大笑いした。

そしたら普段から何を言われてもニコニコしてる大人しい吉田さん(仮名)が
いきなり北林(仮名)の鼻に正拳を入れ、
北林(仮名)は鼻血を大量出血
(あとで知ったが吉田さん(仮名)は空手をやっていたそうだ)。
上司を含め周囲は何が起きたか知っていたので拍手喝采。
「おまえ、これを機会に悪ふざけ止めろよ」
と上司に叱られた北林(仮名)はタオルで鼻を押さえつつ
「はい・・・」と意気消沈。

吉田さん(仮名)は女子社員達からカニを分けて貰って、またチマチマと剥いていた。