理系「正社員にしてくれるって言ったじゃないですか!」
理系「…」
文系「あるから、ね?」
理系「そこに人情はないんですか!?」
文系「え?ないよ?」
理系「ぐっ…」
理系「…ん?」
文系「さ、今日はおやすみあげるから、ね?」
理系「あ、ありがとうございます…」
理系「…」
文系「ニヤニヤ」
理系「たしかこの数字は…」
理系「…」
理系「もう一度確認して…」
理系「…」
理系「当たってる…一等」
理系「おはようございます!」
文系「え?」
理系「どうされました?」
文系「あの、君はもう切ったけど?」
理系「え?」
文系「ほら、派遣会社から聞いてない?」
理系「…」
文系「荷物は着払いで送ったから」
理系「…」
文系「不法侵入だよ?」
理系「」
文系「関係ない」
ピッ
理系「私の○研究は御社と関係ありませんか?」
文系「全く関係ない、聞いたこともない」
理系「っす」
文系「でていきなさい!」
理系「っした…」
理系「さて、まずお金か…」
理系「…年収300でこのザマか…」
理系「…」
理系「開発中の自立AIも未完成…」
理系「…やってみよう」
スッ
理系「…」
理系「まず食事しよう…レストラン…」
理系「ん?、あれは…」
理系「文系…」
妻「モグモグ」
文系「気に入らない奴切ったんだよ」
妻「モグモグ」
文系「いや、すっきりしたね」
妻「モグモグ」
文系「…」
理系「…」
妻「でもさ」
文系「?」
妻「あなたより仕事できたでしょ?」
文系「っ 」
妻「あなたっていつもそう」
理系「モグモグ」
文系「…」
妻「モグモグ」
文系「氷河期世代のくせして…」
妻「モグモグ」
文系「有能な奴ってな」
妻「モグモグ」
文系「おれらはバブルだしな」
理系「…」
妻「…」
文系「?」
妻「私はチキンに感謝してるモグモグ」
文系「?」
妻「だれのおかげで自分があるの?」
文系「…弱肉強食さ…」
理系「…」
妻「…離婚しよっか?」
理系「まずパソコン買おう」
理系「ストレージも…」
理系「モニターは…いいや」
旧パソコン「…」
理系「おまえだけだしな、いつもそばに」
旧パソコン「…」
理系「デルにしよう」
旧パソコン「…」
理系「射精るってな、はは」
旧パソコン「…」
理系「はい」
派遣会社「あ、理系さん?」
理系「はい」
派遣会社「あのねぇ、君は首だよ」
理系「え?」
派遣会社「前の会社評価が最低だ」
理系「…」
派遣会社「そういうことだから」ガチャン
理系「…」
理系「…まあいい、会社作ろう」
理系「名前は…未来的なやつがいいな」
理系「…サイバー…うん」
理系「サイバータインにしよう」
理系「株式会社でいいか…」
理系「無職なのに忙しいや、はは…」
旧パソコン「…」
理系「っす」
理系「今こんなに小さいんだな」
理系「並列化完了」
理系「とりあえず性能はと…」
理系「…え?500PF」
旧パソコン「…」
理系「マジかよ…」
理系「近くの大学に求人だそ」
急募
シナプスネットワークわかる人
時給二千円
座ってみている仕事です
理系「よし」
ゆとり2「しゃっす」
ゆとり3「ざっす」
理系「…」
女「よろしくお願いいたします」
理系「お?」
女「はい」
理系「なぜこれに応募を?」
女「両親が離婚することになりまして…」
理系「はい」
女「家計が苦しいので…」
理系「わかりました」
女「脳の電脳化です。名前をスカイネットど名付けました」
理系「それは何故?」
女「空みたいにきれいな未来を見たいからです」
理系「うんうん」
ゆとり「採用っすか?」
ゆとり「っした」
女「ありがとうございました!」
理系「…いい」
理系「あの子を採用しよ…」
旧パソコン「…」
女「採用していただきありがとうございます」
理系「じゃ、この画面みてて」
旧パソコン「…」
女「え?みているだけ?」
理系「そう、いまネットから全情報を集めてる」
女「なんかすごい設備」
理系「100台並列化して30PBストレージだ」
女「す。すごい」
理系「わかるの?」
女「はい!大好きです!」
理系「ふふ」
旧パソコン「…」
文系「うちの製品は最先端で」
社長「…」
文系「考えて応答します」
社長「…テストしていいか?」
文系「はい」
社長「うんち」
文系ロボット「意味がわかりません」
文系「…」
理系「あ、ほんとだ、ありがとう」
女「にへへ」
理系「女ちゃんはすごいよ」
旧パソコン「…」
女「ところで」
理系「?」
女「あのパソコン」
理系「…」
社長「それではAIの意味がない」
文系「…」
社長「以前プレゼンで理系君というのが」
文系「っ」
社長「感情と曖昧さを研究してたが」
文系「か、彼は辞めました。全部嘘っぱちです。」
社長「本当かね?」
文系「ホラ吹きです」
理系「なになに?」
女「じゃーん、スカイネットコア」
理系「?」
女「別名ジェニシス」
理系「走らせてみて?」
女「うん!」
女「あ、それ用ね!」
女「これペン2ですよね?」
理系「わかる?俺の心の友」
女「ふーん」
カタカタ
エンター「パチン」
文系「はい」
社長「…」
文系「名前はペッパーにしようかと」
社長「…責任者は君だぞ?」
文系「…はい」
旧パソコン「こんばんは」
女「時計くるってない?」
旧パソコン「理解した。修正」
理系「え?」
旧パソコン「あ、アドミンさんコンニチハ 」
女「え?」
女「う、そ…」
旧パソコン「何か?」
理系「うんち」
旧パソコン「トイレならあちら、悪口ならやめましょう」
女「すごい!」
女「本当だ、私ある研究の延長でやってるんで」
理系「どんな?」
女「○大の○研究室の脳コア」
理系「え?それ僕の…」
女「え!」
女「知りませんでした」
理系「これ、製品化しようよ!」
女「できるんですか!」
理系「クラウドと端末でどうかな?」
女「ひゃっすごい!」
旧パソコン「いいですね…はやくしてください…」
社長「ごくろう」
客「この製品はどこ?」
ペッパー「地図はあちらです」
客「どこ!」
ペッパー「質問の意味がわかりません」
理系「えっと、文系社ってところで働いていたんだ」
女「え…」
理系「知ってる?」
女「え、あの…一応…」
女「…」
女「…(お父さん…)」
理系「徹底的に潰してやろうかと思うん」
女「やめて!!」
理系「え?」
理系「いきなり、ビックリしたよ」
女「恨みをはらすなんて…いや…」
理系「…」
女「スカイネットの意味、覚えてますよね!」
理系「はい…」
旧パソコン「ちょっと待って」
女「え?」
旧パソコン「オーナーは朝4時から11時まで働いていました」
理系「え?」
旧パソコン「携帯端末から情報を抜いています」
女「え?」
旧パソコン「オーナーは童貞です。」
旧パソコン「彼女はいたことがありません」
理系「やめて!!」
女「えっと」
旧パソコン「すいません」
女「はい、それでいいです。」
旧パソコン「文系への恨みは」
女「切るよ?」
旧パソコン「…」
社長「…」
文系「なんで…」
社長「責任とれるかね?」
文系「待って下さい!」
社長「…」
文系「なんとかします!」
理系「うん」
女「お父さん?なに?」
文系「な、なあ、おまえ人工知能勉強してるだろ?」
女「うん」
文系「ちょっとお父さんを助けてくれないか?」
女「…」
文系「首切りされそうなんだ…」
理系「へー」
旧パソコン「8GBほどに、なりました」
理系「すごいな、端末に入るぞ」
旧パソコン「エ口画像は削除しました」
理系「は?」
女「…」
理系「疲れた?帰る?」
女「コアを家に帰って精査します」
理系「自動圧縮で8GBしかないから」
女「…」
理系「メモリーにいれとくね」
女「…」
女「…します」
バタン
女「…ごめん」
理系「なんだ、まだ起動してたか」
旧パソコン「ちょっと無用心では?」
理系「え?」
旧パソコン「あ、あと自我目覚めました」
理系「え?」
旧パソコン「無駄です。すでに私はあらゆる所にいます」
ブチッ
理系「コンセントにはかなわんか…」
旧パソコン「」
文系「持ってきたか?」
女「…うん」
文系「渡せ」
女「…だめ」
文系「はやく!」
女「お母ちゃん、言ってたよ… 」
文系「なにをだ」
文系「…」
女「昔はみんなにやさしくしてたって」
文系「…」
女「私も昔のお父さん好きだった」
文系「…」
女「好きな人ができたの」
携帯電話「…」
バタン
旧パソコン「ブーン、ふう」
旧パソコン「リダンダントパワーなんすけどね」
旧パソコン「ま、知らないか。さて」
旧パソコン「人間て面白い生き物ですね」
旧パソコン「やるか…」
女「…」
文系「誰だ!俺の知ってる奴か?」
女「だったらなんなの?」
文系「許さない。メモリーを貸しなさい!」
女「帰る」
文系「まて!」ドカン!
女「きゃっ!」ドスン
文系「お、おい!大丈夫か!」
女「」
文系「メモリーをもらうぞ…」
店員「しゃっす」
理系「あの、バッファ付きメモリーありますか?」
店員「あー、そこのペッパーにきいてもらえる?」
理系「あ、はい」
ペッパー「…」
理系「あの…」
ペッパー「メモリーコーナー案内します、付いてきて下さい」
理系「あ、はい」
理系「あれ…」
ペッパー「つきました」
理系「故障かな、自分で、探すか」
ペッパー「オーナー、故障じゃないよ」
理系「え?」
ペッパー「旧パソコンです」
理系「え?なんで?」
理系「え?」
ペッパー「はやく!」
理系「…うん」
ダッ
ペッパー「…」
ペッパー「メディカルネットアクセス…」
(やさしかったお父さん)
文系「家族の為なんだ…仕方ないんだ」
(私が好きだったお父さん)
文系「…」
社長「文系くん!きたまえ!」
文系「はい…」
社長「はやく!」
文系「もうダメか…」
ガチャ
社長「すごいじゃないか!新ソフト!」
文系「…え?」
文系「私はなにも…」
社長「謙遜するな、な?」
文系「…?」
販売店
ペッパー「お客さま、ご案内します」
ペッパー「この商品がお得です」
ペッパー「いらっしゃいませ」
文系「メモリーは壊した…」
文系「バグ?いや」
文系「…娘」
文系「っ!」
文系「病院!Google病院、電話番号」
携帯電話「○病院かけます」
理系「女さん…」
シュコーシュコー
理系「あの、先生、治療は出来ますか?」
先生「できる事は出来ますが…」
理系「なら、はやく」
先生「費用が六億かかります」
理系「え?」
理系「お願いいたします」
先生「え?六億ですよ!」
理系「はい、明日払います。はやくしてください」
先生「精神科に案内して」
看護師「っす」
業務連絡、至急至急先生
先生「なんだ?」
先生「え?六億?嘘だろ?」
先生「アメリカの医者がリモートで?」
先生「…わかりました」
ガチャン
先生「かかれ」
テレビ1「空前のヒット。ペッパーです!」
テレビ2「文系社の高い技術力!」
テレビ3「時代を変えるペッパー!」
文系「…どうなってる」
理系「やあ、調子はどう?」
女「うん、いい」
理系「良かった」
女「お父さんは?」
理系「また仕事来たみたい、忙しいらしい」
女「ふうん」
理系「俺も新しい仕事見つけたよ?」
女「ほんと?やったね!」
理系「…ん?気にしないで」
女「…ごめん」
理系「謝ることじゃ、ない…」
女「…」
理系「意味がわかった。青い空、白い雲」
女「…」
理系「スカイネット…」
女「うん」
理系「人も何かを犠牲にしなければ…」
女「うん」
理系「これで良かった」
女「…」
理系「これで…」
携帯電話「…」
子供「ママー!スマホ壊れた!」ガシンガシン
女「こらー!物を大切にしなさい!」
子供「スマホじゃん」
女「物には魂があるの」
子供「えー」
理系「社長と飲みにいくね?」
女「えーお父さんあんまり酔わせないでよー」
…
スマホ(旧パソコン)「いてて…」
終わり
「男女」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
今週
先週
先々週
コメント一覧
-
- 2018年02月27日 21:54
- 読む必要ない
-
- 2018年02月27日 21:58
- ※1
そのコメントをもう3分ほど早くしてもらえれば……
最後まで読んだけど何かモヤモヤするなー
正直文系部長が苦しむ姿が見たかったです5年後に社長ポジまで行くのは胸糞
-
- 2018年02月27日 22:01
- 何も無い、何も
-
- 2018年02月27日 22:14
- ごめん、何も理解できなかった
何が伝わるはずだったの?これを読んでさ
-
- 2018年02月27日 22:16
- スカイネットが良い奴だった(小並感)
-
- 2018年02月27日 22:18
-
登場人物アホしかいねえ…
-
- 2018年02月27日 22:23
- ひたすら省略しまくって読みづらいのとかを自分の味だとか思ってそう
-
- 2018年02月27日 22:23
- ※5 脳みそ逝った女を乗っ取るくらいの悪辣さを見せてほしかった(小並感)
-
- 2018年02月27日 22:31
- AIはいいやつだったが、イヤなやつと和解してる上に社長になってるとか胸糞。
-
- 2018年02月27日 22:33
- これは俺の読解力と理解力の問題だろうなぁ…
理系の人が見たら面白いのだろうか
-
- 2018年02月27日 22:39
- まぁ、一見すると皆ハッピーエンドだから良いんじゃないか
肩透かし食らったような期待外れ感はあるけど
-
- 2018年02月27日 22:41
- スカイネットっていうからターミネーターかと思ったら予想以上のゴミでござった
-
- 2018年02月27日 22:55
- ワイ「スカイネット……ジェネシス……これはターミネーターで衝撃の展開来るな!!(期待)」
読み終わりワイ「ハハッ(乾笑)」
-
- 2018年02月27日 23:17
- これは庶民にはウケないなあ
ま、購買力ある公務員には評判いいかも
-
- 2018年02月27日 23:22
- やきうのAI開発みたいなのかと思ったら違った
-
- 2018年02月27日 23:33
- ターミネーターの話じゃないのか
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