200 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:03/04/26 23:22 ID:mBZs+aNo
中学生の頃、クラスに凄い美少年がいた。
背が高くて頭も良くて、何より明るくて、先生にも
男の子にも女の子にも好かれていて、学校中の
アイドルと言っていいくらい人気者だった。
彼が人気者なのは、外見のせいばかりじゃなかった。
クラスに必ず一人はいる、暗くていつも独りぼっちの子。
そういう子を必ず自分の仲間に入れてあげる。
そうする事で、友達を作れるようにしてあげてた。
引きこもり寸前の子や、ブサイクな女の子にも
誰にも対等に優しく接してくれた。
クラスのツッパリ君が、他校の抗争相手に狙われてる時も、
「絶対守ってやるから」と下校時にはそばを離れなかった。

ある日の夕暮れ、(ブサイクな)私が、暗くて人通りの少ない道を
近所の商店に向かってると、近所に住んでたその彼とバッタリ。
すると彼は「暗いから危ないぞ、ついてってやろうか?」
私は滅相もありやせん、もったいなや~と「大丈夫、私なんか
誰も襲わないよー」とお断わりして歩きだしました。
すると彼は
「なんかあったら大声で叫べよー!俺、絶対とんでってやるからなー!」
と、私の後ろ姿に向かって大声で言ってくれました。
凄い嬉しかった。
人生であんな嬉しい事なかった。

でも、あまりにもいい子だったんで神様に愛され過ぎて
彼は17歳で生涯を閉じました。

あんな子がクラスに一人いたら、この世からイジメなんか
なくなるのにって、今も時々思い出す。