戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://karapaia.com/archives/52254467.html


マヤの遺跡か?水中の巨大洞窟で発見された神殿や陶器、人骨も(メキシコ) : カラパイア

top_1

 今年1月半ば、大規模な水中洞窟を探索している考古学者たちが、メキシコのユカタン半島で2つの水中洞窟のつながりを発見し、世界最大の水中洞窟の存在が明らかとなった。

 そして今月2月19日、この巨大洞窟の調査を続ける研究者が新たな遺物に関する情報を公開している。

 古代マヤ文明にまつわる遺物も期待される調査では、洞窟に迷い込んだ人間の遺骨のほか精緻な作りの神殿や陶器などの人工遺物も見つかっているという。
スポンサードリンク

Archaeologists find fossils, Mayan relics in underwater cave

先月発見されたばかりの世界最大の水中洞窟


 メキシコのユカタン半島にある水中洞窟系、サク=アクツン・システム(Sac Actun System)は、大規模な鍾乳洞としても有名で、全長約263kmの世界最大級の水中洞窟システムとみなされてきた。

スクリーンショット-(374)
image credit:youtube

 しかもこの洞窟は今年1月の調査により、全長約83kmのドス・オホス(Dos Ojos)という水中洞窟系につながっていることが判明したばかりで、現在はこの2つが全長約346kmという地球上で最大の水中洞窟系を成すと考えられている。

 世界最大の水中洞窟が発見される。そこにはマヤの秘密が眠っていた(メキシコ):カラパイア


絶滅した動物の化石や人工遺物も発見


 そして今月、研究者たちがこの巨大な洞窟系内の探索結果を報告している。

 なお、こうした研究はメキシコ国立人類学研究所(INAH)が主催するプロジェクトの一部であり、調査にあたる研究者らは自らダイビング機材を装備し、2つの水中洞窟内を潜水しつつ、数千年にわたり残存する古代遺物を探索している。

1_e
image credit:The National Institute of Anthropology and History (INAH)
 
 彼らの報告によると、複雑に入り組んでいるこれらの洞窟内には入ったまま出られずに息絶えた動物や人間の痕跡も見つかったという。

スクリーンショット-(356)
image credit:youtube

 そこには巨大なナマケモノやクマのほか、更新世の後期に最も多数の集団を成した絶滅種のゾウにつながる生物の化石も含まれていた。

スクリーンショット-(358)
image credit:youtube

 さらに焼かれたヒトの骨のほか、陶器や壁画、マヤ神の精巧な神殿などの人工遺物も見つかっており、この洞窟につながる何百もの陥没穴周辺では儀式を思わせる精緻な痕跡が多数見られた。

スクリーンショット-(357)
image credit:youtube

 研究者たちは、こうした過去の断片からはるか更新世(約258万〜約1万年前まで)にさかのぼる歴史を少しずつまとめていくという。

2_e
image credit:The National Institute of Anthropology and History (INAH)
 

水中洞窟を神聖な場所とみなしていた古代マヤ人


 また、彼らはこれらの洞窟内の水位が時間とともに変動すると考えており、この洞窟が深刻な干ばつ時の水源になっていたとみている。

スクリーンショット-(362)
image credit:youtube

 古代のマヤ人は洞窟を尊い場所として崇め、その中でも水につながる洞窟はきわめて神聖な場所とみなしていた。彼らの信仰の裏側には、気象災害をしのぐさまざまな知恵が盛り込まれていたのだろうか。

スクリーンショット-(363)
image credit:youtube

 今や世界最大規模の水中遺跡となったマヤの巨大洞窟。今回の調査で見つかった多数の遺物から、また一歩古代マヤの謎に迫る新たな史実が紐解かれることになりそうだ。

調査の様子はこの動画でも紹介されている
Divers discover 215-mile-long cave in Mexico full of Mayan relics
References:ufosightingshotspotなど /written by D/ edited by parumo
あわせて読みたい
世界最大の水中洞窟が発見される。そこにはマヤの秘密が眠っていた(メキシコ)


水没した鍾乳洞が浮かぶ天然の地下水が作り上げた神秘の巨大井戸洞窟、「セノーテ(cenote)」メキシコ


マヤの神殿の真下に巨大な陥没穴を発見、いずれピラミッドを飲み込む恐れあり(メキシコ)


古代マヤ文明に関する15の事実


古代マヤ文明と地球外生命体は接触していた!?エイリアンっぽいものが描かれた石板がメキシコの洞窟で見つかる


この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2018年02月28日 22:43
  • ID:iruw5QMX0 #

人類の辿った歴史というか流れは面白いね。
自然と共存していた時代と自然から離れて対立的な道を進んでる現代。
この先はこのまま進む方向と、再び自然と共存する道に進む方向と別れる気がするけど。
現代文明は地球の資源を消費して衰退する気がする。
ちょうど良い位置ってあると思うが、色々と興味深いね。

2

2. 匿名処理班

  • 2018年02月28日 22:50
  • ID:4X7obxJW0 #

月影先生(コメントしたい…)

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク