【からかい上手】高木さん「じゃあ今日も一緒に……」西片「あ、今日はごめん」
- 2018年02月28日 21:40
- SS、からかい上手の高木さん
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西片「うぅー……」
西片(クソー! 今日も散々からかわれたな……)
高木「じゃ、帰ろっか西片」
西片「あ、今日はごめん」
西片「ちょっと用事があって」
高木「……そっか」
高木「また明日ね、西片」
西片「うん、さよなら高木さん」
高木「あれ、西片?」
高木「おーい、西か……」
西片「……」
女の子「……」
高木「!?」ササッ
女の子「どうしたの西片くん?」
西片「今呼ばれたような……」キョロキョロ
西片「気のせいだったみたい」
女の子「えっと……それでね」
西片「うんうん……」
高木「…………」
高木「……」
高木「西片……」
高木(あの子と、付き合ってるのかな……)
高木(それともあの子が西片を好きなのかな……)
高木(もしかして、西片があの子のこと……)
高木(そうなのかな……)ジワッ
西片「高木さん、おはよう」
高木「あ、おはよう、西片……」
西片「……」
高木「……」
西片「……」
高木「……」
西片(いつもなら何かしらの行動をしてくるはずなのに……)
西片(……なら、こっちから攻めてみるか)
西片(丁度とっておきの作戦があることだし!)
高木「な、何?」
西片「実は俺……」
西片「彼女がいるんだよ!」
高木「!?」
西片(昨日の100%片想いから学んだこの作戦は!)
西片(今回こそはと恥ずかしさを我慢して言おうと決めていたのさ!)
西片(彼女がいる素振りを全く見せなかった俺が言えば、高木さんも多少は動揺するはず!)
西片(いや、まぁ、実際いないんだけど……)
西片(高木さんが動揺している!)
西片(しかも演技っぽくない!)
西片(なんていい気分なんだ……)
高木「そ、そう……なんだ……」
高木「うっ……」ポロポロ
西片「えっ!?」
西片「た、高木さん大丈夫!?」
高木「大丈夫、大丈夫……」
高木「心配しなくて大丈夫だよ」
高木「ありがとう」ニコッ
西片「あ、う……うん……」
西片「いや、でも……」
高木「ホント大丈夫だから!」
西片「……うん」
高木「西片……今日は……」
西片「その、今日も用事が」
高木「そ、そうだよね、ごめん……」
西片「別に謝ることじゃ……」
高木「それじゃさよなら」
西片「さよなら、高木さん」
西片(やっぱり今日の高木さん、スゴイ変だったな……)
西片(大丈夫かな……)
西片(あ、そう言えば)
西片(彼女がいるの嘘だって言い忘れてた……)
高木「……」
高木「あっ……」
西片「んー……やっぱり……」
女の子「こういうのとか?……」
高木「……そっか」
高木「やっぱり、そうなんだね……」
高木「う、ひっく……」
高木「うぅぅ、あぁ……」
高木「あっ、あぁぁぁぁぁぃぁぁあ!」
高木「やだよ西片ぁ! やだよ! 」
高木「うぁぁぁあぁぁ!」
高木「楽しかったのにな……」
高木「私だけ……だったのかな?……」
高木「うぅ……」グスッ
高木「西片ぁ…………」
西片「おはよう高木さん」
高木「おはよう、西片」
西片「……」
高木「どうしたの?」
西片「いや、なんて言うか……」
西片「元気ないなーって思って」
高木「……」
高木「そんなことないよ」
高木「私はいつも通りだよ?」
高木「えっ! えと、これはちょっと色々あってね」
高木「気にしないで!」
西片「そ、そっか……」
西片(本当に大丈夫なのかな?)
西片(からかうための準備ってことでもなさそうだし……)
西片(高木さん……)
高木「それじゃ、さよなら西片」
西片「あ、あの高木さん今日は……」
高木「じゃあね」
西片「あ、うん……さよなら……」
この日から
俺が高木さんにからかわれることは無くなった
西片「うん、おはよう高木さん……」
別に仲が悪くなった訳ではないと思う
こんな風に挨拶をしたり、普通に会話をしたりはしてるし……
何だろう
この数日間、学校が楽しくない
別に嫌なことがあるとかじゃない
平穏に授業も受けれるし
望んでいた日常のはずなのに……
それなのになんだろうこの気持ちは
物足りない……
何かが足りないこの気持ちは……
………………
もうわかってるじゃないか
この気持ちの正体なんて
なんでこうなったかなんて
そんなのっ!
高木「……何? 西か……」
西片「ちょっと来て!」
高木「えっ? 何っ!?」
高木「はぁ、はぁ……」
高木「どうしたの西片?」
西片「……」
西片「高木さん!」
西片「どうしてからかわなくなったの?」
高木「……」
高木「そんなの……」
西片「俺は好きだったんだよ!」
西片「もうそれが、俺の日常になってたんだよ!」
西片「だから!」
西片「だから、またいつもの高木さんに戻ってよ!」
高木「うっ……」ポロポロ
西片「高木さん!?」
高木「嬉しいんだ……」
高木「私だけじゃなかったんだって」
高木「私だけ楽しくて、西片は私にただ付き合ってくれているだけだって思ってて……」
高木「西片は優しいから、こうしてくれてるんだって」
高木「でも、そうじゃなくて……」
高木「私たち同じ気持ちだったんだね」ニコッ
西片「そ、そう……だね////」
西片「あっ」
西片「この数日一緒に帰れなくてごめんね」
高木「ううん、いいよ別に」
西片「女子に相談されてさ」
西片「男子って何をプレゼントしたら喜ぶのーって」
西片「それで色々協力してたんだ」
高木「!?」
高木「前に、彼女がいるって……」
西片「あー、それは嘘だから」
高木「っ!」
西片「すっかり言うの忘れてたよ」アハハ
高木「……」
西片「あれ? 高木さん?」
高木「西片、私に嘘ついたんだね」
西片「え!? いや、まぁ、嘘って言うか冗談って言うか……」
高木「私、西片に嘘ついたことないのに」
西片「それは……はい……」
高木「じゃあ、私の言うこと一つ聞いてくれたらいいよ?」
西片「うぅー、わかったよ」
高木「ホント? 聞いたからね」
西片「いいから早く言ってよ!」
高木「この先もずっと
私にからかわせてね」
おわり
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コメント一覧
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- 2018年02月28日 21:53
- ある意味高木は西片が他の女に目移りせず自分だけに集中するようにからかいを仕掛けてるんだと思う
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- 2018年02月28日 21:53
- よかった
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- 2018年02月28日 21:55
- なんか違う
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- 2018年02月28日 22:02
- 高木さんのSSはダメだな
あの絶妙な感じは作者にしか出せないわ
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- 2018年02月28日 22:12
- 高木さんが弱すぎてメンヘラになってる
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- 2018年02月28日 22:29
- 高木プロわきスギィっ!
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- 2018年02月28日 22:41
- 高木プロは厳しいからな
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- 2018年02月28日 23:04
- 俺はいいと思ったけどプロの目は厳しいな
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- 2018年02月28日 23:06
- プロの俺からすると女の子と高木さんのからみが欲しかった
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- 2018年02月28日 23:06
- これは違うな。高木さんならネタバレされた時に強がって「今までの全部演技でしたー」っていうに決まってる。そして笑いながら次の日からいつもの日常に戻る。
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- 2018年02月28日 23:13
- 高木さんっぽくないな
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- 2018年02月28日 23:40
- キョーコちゃんバージョンが欲しい
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